そもそも、ファンタムでもプラグインパワーでも動作OK!の時点で得体が知れないのですが
amazonでボーカルエフェクター用の超指向性マイクを捜してうろうろしてると、
否応なく目に飛び込んでくるので、ついつい、人柱魂が燃えてしまいました(笑)
ご存じの人も多いとは思いますが、まずは商品紹介
形式:コンデンサータイプ
指向性:単一指向性
周波数特性:20Hz~20kHz
出力インピーダンス:1500Ω±30%(at 1kHz)
感度:45dB±1dB
騒音レベル:16dBA
電流:3mA
カラ:ブルー
重量:240g
サイズ:16 x 5 x 5cm
指向性:単一指向性
周波数特性:20Hz~20kHz
出力インピーダンス:1500Ω±30%(at 1kHz)
感度:45dB±1dB
騒音レベル:16dBA
電流:3mA
カラ:ブルー
重量:240g
サイズ:16 x 5 x 5cm
ショックマウント、スタンド、マイクケーブルが付属して、送料込みの2790円・・・
(実はマイクスタンドはついてません、詳細は本記事の最下部をご覧下さい)
これを激安と呼ばずしてなんと言えばよいでしょう
しかもプラグインパワーでもファンタム電源でも動作してしまうと言う万能マイク??です
しかしながら、安いのは歓迎ですが、
amazonで大丈夫って評価がどれだけついていても、怪しさ120%の不信感はぬぐえません
付属のコードをよく見ると録音機側のプラグが3.5mmのミニプラグですね~~
滅多に見ないコードです
なんか立派なコンデンサーマイクに見えるけど、仕様的にはPCマイクなのか・・・怪しい~
ファンタム流すと燃えるんじゃないだろなあ・・・等々
そんな不安と戦いつつ「最悪、オブジェでもいいや!」と意を決するまで1時間を要して、ついにポチ
【到着しました】
翌日早くも到着、胸ときめかせつつ開封、・・・・おお~、見よこの勇姿!
でも安心してはいけません
なんといってもプラグインパワーで動いてしまうマイクです
ダイアフラムもどきは見せかけで、中からエレクトレットのカプセルとかが出てくるかも(笑)
しかし、中を見ようとトライしましたが、少しくらいの力では分解しそうにありません
到着早々壊してしまうのもいやなので、中を覗くのはあきらめました(^_^;)
【到着時の気づき】
・マイクスタンド付とあるのに、マイクスタンドは入っていません、別送なのか?
・とりあえず、オーディアテクニカAT-MA2につないでみたところ
付属のケーブルと本体の接触に多少問題があるみたいで、かなりのホワイトノイズがのる
しかし、数回つなぎ直しをしてみると、嘘のように解消(^_^;)
・このケーブルのロック用ノッチの出幅がかなり大きくて、マイクに差すのは良いが抜くのが大変
【質感など】
ほどほどの重さもあり、ブルーの部分の塗装質感もまずまずです
ただ銀メッキの部分はいかにも安っぽくキラキラと輝いております
ショックマウントはもろにおもちゃっぽいです
マイクを支えることには問題ないですが、ノイズの遮断となるとどこまで機能してるか不明
【プラグインパワー給電の場合の音質】
◆ZOOM Q8のプラグインパワー端子に差してQ8で録音
マイク感度8/10程度で録音、ほぼノイズレスで、今回試した中では最も正統派な感じ
無難に録音したいならこれかもしれません
◆オーディアテクニカAT-MA2に差してQ8で録音
AT-MA2のボリューム10時くらいで録音
音量のコントロールは簡単だが、ややノイズがのるのでこれ以上増幅するのは危険
音はQ8に直接差したときとそれほど変わらず、良い音です
ICレコーダーやミュージックビデオによってはゲインの差があると思われるので
一度、こういったプリアンプを通してから録音機に送るというのは良い選択かもしれません
◆TASCAM DR-07mk2の外部入力端子に差してDR-07mk2で録音
録音レベルはマックスで録音
音としては悪くないと思うが、少し音量が不足します
◆iPadに差してiPadで録音
ZOOM Handy Recorderアプリを使い、マイクゲインマックス(+12db)で録音
音の細さを感じるが、このアプリにはEQやコンプもついているので
もう少し調整すれば使える音になると思います(今回はすべてオフで録音)
ただし録音アプリの中にはゲインを調整できないものもあるようなので、
その場合は音量が不足するかもしれないことには注意が必要です
ipadは4極端子なんで、マイクの接続のためには動画にも映ってるこんなツールが必要
「3極-4極変換コード(マイク、ヘッドフォン分離)」
赤の方にマイクを、緑の方にヘッドフォンを差しています
◆パソコンのマイク端子に差してPCで録音
ノートPCのマイク端子に接続して録音を試みたが、録音音量を100にしても
-40dbのラインより上にはレベルメーターが上がらない
ちゃんと反応はしているが、使えるような音量にはならないため
残念ながらPC直差しでは使用不能と判断しました(上の動画にも含めていません)
【ファンタム電源48v給電の場合の音質】
◆YAMAHA MG10XUに接続してQ8で録音
ほんの少しだが音に元気と太さが加わる気がします
単に音が大きいと言うよりは感度が1ランク上がるような変化です
ミキサーのゲインやボリュームにもまだまだ余裕があり、さらに音量を稼ぐことも可能ですが
やり過ぎるとホワイトノイズが気になってくるので、この動画程度が無難かもしれません
やっぱりミキサーにつなぐのが最も使いやすそうかも
◆YAMAHA MG10XUに接続してQ8で録音(ミキサーのリバーブを付加)
ミキサーのリバーブを少しだけかけてみました
エフェクトの乗り方もごく普通というか自然な感じです
【総評】
一言で表現するとすれば、「意外に大丈夫なのね」と言ってあげたい(笑)
付属品の価格や送料を除けば、マイクのお値段は一体いくら?
と考えてしまうほどのお値段にもかかわらず
私の安い耳くらいは十分満足させるだけの音を拾ってきます
篭もり感が少ない抜けの良い音で、ディーテールも割と良く拾ってると思います
1万円以下のマイクとなら良い勝負をしそうです
いや、勇気を出して言ってしまえば、大丈夫どころかコスパ的には出来すぎなマイクです
(万一ですが、このブログ読んで、買って、がっかりされたら、ゴメンナサイ)
ただし音に、少し軽い雰囲気とか、厚みのなさを感じなくもないです
音やせ感も十分にあり(笑)、ノイズと言うのではなく、全体に音がざらつく印象もあります
増幅回路の味付けが、プチドンシャリぎみなんでしょうけど、
繊細かつ甘く太い音などは望むべくも無いです
あくまで、「価格相応、というよりはちょっと良いマイク」といった評価です
とはいえ、湿気や衝撃に弱いコンデンサーマイクのこと
管理や取り扱いには結構気を遣うのですが、なんと言ってもこの値段ですから
気兼ねなく使えてそこそこの音質という価値は少なからずありそうです
加えて、PCはダメでしたけど、ICレコーダーやQ8のようなミュージックビデオの
外部入力端子でそこそこ使えそうな音がとれるという使用範囲の広さも魅力です
特に、ミュージックビデオでのギター録音は、内蔵マイクだけでは使いづらい場合がありますが
ちょっとした救世主となりそうな気もします
当然モノラル音声な訳ですが、ギターなどはその方が録りやすいという面もあります
もしQ4,Q8,HDR-MV1とかをお使いであれば
ダメ元で(笑)1本買っておくと使い勝手が格段に向上するかもしれません
それに、マイクが動画に映り込んだときの、ショックマウントのメカメカしさが
画づらをちょっとかっこよくすると言うおまけも、もれなくついてきます(笑)
それに、実は今回音源はつけてませんけどボーカルもなかなかいけます
当初懸念した「実はエレクトレットコンデンサだったりして」との嫌疑ですが
根拠はないですが、音の素性からしてもちゃんとダイアフラムで拾ってる気がします
プラグインパワーの低電圧で動作してしまうのはちょっと不思議なんですが
もしかすると供給電圧に応じて調整しながら動作するようになっているのでしょうか・・・
しょせん電気音痴には計り知れない世界ですけど
それにしても、マイクスタンド付属というのは嘘だったんでしょうか
もう少し待てば到着するのでしょうか?
【マイクスタンドの顛末】
最初は・・・・「別送と言うことではなくて欠品」という回答でした
出品者からもamazonからも「返品・返金」を勧められましたけど
マイク自体は気に入ってましたし、
返品の荷造りの手間や、再購入してもまた何かの不運に見舞われるかもとの不安から
もう欠品のまま我慢することにしました
次の連絡は・・・「これがスタンドなんですが入ってませんでしたか?」というもの
まあね、確かに見解の相違と言うべきなのかもしれませんが
ショックマウントの付け根の部分を「マイクスタンドと言われても(笑)
しかし、この話題で延々とやりとりしても仕方ないので、
「もうかまわないですけど、商品タイトルだけはマイクスタンド付きというのをおやめになれば?」
とご助言させていただいて、終了です
ですが、担当者の対応は終始とても丁寧でした、そのことは申し添えておきたいと思います
結局、マイクスタンドはamazonで別途購入いたしました(^_^;)
ちなみに、amazon評価に同様のクレームを書き込んでいる方がいらっしゃいますが
もちろん私ではありません(笑)
しかし、気持ちはわかります・・・・
【H27.10.15追記】
上記のクレームコメントですけど、今確認したら消えておりました(爆)
おそらく、何らかのやりとりののちに書いた方が消去されたのだと思いますが
なるほど、こんな風に悪評価とかは消えていくのですね