またオーディオインターフェイスかぃ!そんなに何台も使えんだろがぁ!!
ごもっともでございます
しかしながら、興味を持ってしまうと・・・ね、あらがえないよねw
ZOOM UAC-8
2015年発売のZOOM製のオーディオインターフェイスです
USB接続のこのUACシリーズとThunderbolt接続のTACシリーズがありましたが
TACシリーズはすでに生産完了品だし、Thunderboltってよくわからんし(笑)
他メーカーの製品もいろいろと検討しましたが、
結局はUAC-8に収束しました
18in/20outのUSB3.0オーディオコンバーター
UAC-8は、高速インターフェイスUSB3.0を搭載したオーディオコンバーターです。
Windows/Macに対応し、クラスコンプライアントモードによるiPadへの接続も可能です。
また、最大24bit/192kHzの録音再生に対応し、
インターネットで配信されている高音質なハイレゾリューション音源も再生することができます。
こだわりのオーディオ性能
コンピューターのジッターに影響されないアシンクロナス(非同期)転送システムを採用。
192kHzをサポートする最新のAD/DAコンバーターを採用し、
システム全体で原音を忠実に再現します。
高性能マイクプリアンプ搭載
Hシリーズで培った高性能なマイクプリアンプを採用。Hi-Z入力に対応し、
最大+60dBまでの増幅と、+48Vのファンタム電源を供給することができます。
フレキシブルな内蔵ミキサーと専用ミキサーアプリケーション“UAC-8 MixEfx ”に対応
UAC-8は、入力18チャンネル、コンピューターの再生20チャンネルを、
全20チャンネルの出力に自由にルーティングできるミキサーを内蔵しています。
また、専用アプリケーションUAC-8 MixEfxを使用することで、
コンピューター上から内蔵ミキサーやモニター用のエフェクトの設定を行うことができます
動機など
一番の動機は現在メインで使っていたTASCAM 2×2の入力が時たま「足らない」と感じたこと
TASCAM 2×2は完全な2inで、前面パネルの2入力にステレオ音声を割り当てると
その他の入力はできなくなります
ちょっとしたマイクテストなどをやりたくても、つなぎ替えが必要なので面倒です
やっぱり多チャンネルのオーディオインターフェイスが欲しい!
もちろん、TASCAM 2×2を生かして、別途ミキサーを接続することも考えましたが
そこでもう一つの問題が・・・・
TASCAM 2×2のループバックが不安定だったということです
時々は使えるが、使えないことの方が多い
実はループバックについてはZOOM UAC-8の購入と前後して解決したのでしたが
一度ついてしまった物欲の炎は、もうそんなことでは消えないのでありました(笑)
機種選定
最初に考えたのは、TASCAM 2×2を設置している自作ラックに入る4inの機種でした
ラックの幅は29.8cmですからそれ以下のサイズと言うことになります
候補に挙がったのは
・Steinberg UR44c
・TASCAM 208i
・Roland Rubix44
・ZOOM LIVETRAK L8
しかし、なんと言いますか帯に短したすきに長し
Roland Rubix44はサイズが大きくてボツ
TASCAM 208iとZOOM LIVETRAK L8はメーカーへの問い合わせの結果
ループバック機能が無いと判明
最後に残ったのはSteinberg UR44cでしたが、取説に寄れば
「ループバック機能はMIX 1でのみ使用できます」という一文になんか不穏な雰囲気を感じて
君子危うきに近寄らず(笑)
※ UR44cのループバックについては全くの杞憂だと思われますが・・・
考えてみれば、ループバックなんて多チャンネルを必要とする人には不要なのかなあと
思ったりもしますが、PCの音声を録音したいとか、ライブ配信でBGMしたいとか
あればあったで便利なものです
さて、これでもう自作ラックへの設置はあきらめて
1Uラックサイズも視野に入ってきました、もちろんそれ用のラックは自作する覚悟で(笑)
比較的ネット評価も高く、高速だと言われるZOOM UAC-8
RMEやFOCUSRITEも考えましたが、
RMEはお小遣いの範囲を大きく超えてしまうし、
FOCUSRITEは、基本外国製品なのでセットアップがなんだかややこしそうということで
安心の日本製を選択です
使用感
【操作感】
UAC-8は20inですが、アナログ入力は前面パネルの8inのみです
なので、デジタル入力を使わない私のような人にはきわめて単純!
必要なのはドライバーとコントロールソフトのUAC-8 MixEfxのインストールです
UAC-8 MixEfxは本体のパネル操作だけではできないチャンネルミキシングや
エフェクトの操作などが可能になるので、ほぼ必須と言って良いかと思います
ただし、自分の用途に合わせて設定するには試行錯誤も必要です
私は常時用と配信用の2種類のセッティングを作成して使い分けていますが
どのインプットを有効にするか、ヘッドホンモニターをどこに出すか、等々
なんかパズルをしてるような難しさがありました
もちろんそれはZOOMに限ったことでは無く、
多チャンネルインターフェイスなら多分みんなそうだとは思いますが(^0^;)
【音質】
TASCAM 2×2との比較になりますが、やや輪郭のはっきりした感じがあります
しかしこれは好みの範囲内で、どちらが良いという優劣にはつながらない程度
と言った方が良いかもしれません
少しおとなしいけどTASCAM 2×2も十分に良い音でした
【遅延の程度①:NETDUET】
あまり使用しませんが、NETDUETというセッションサイトがあります
そこでは遅延が30ms以内であれば快適なセッションが可能と言われてますが
高速インターフェイスの導入でどの程度変化するでしょうか?
TASCAM 2×2の場合
ZOOM UAC-8の場合
何度か試してみましたが、アップで2~3ms、ダウンで4~5msの短縮と行ったところでしょうか
な~~んだ、30msなんてどうにも手が届きません(笑)
そもそもNETDUETTO β2 における遅延は、以下の3つの要素で決まります。
①ASIOバッファサイズ
②ネットワークの遅延
③NETDUETTO β2 受信バッファサイズ
現在、①は32msでかなり切り詰めておりますw
結局の話、うちの環境下では②が最も問題な模様であります
それでも、ネットの速度は平均500Mbps程度は出てるんですが・・・・足りんのか??
【遅延の程度②:ループバック】
ループバック機能を利用して、例えば、youtubeのカラオケに合わせて
UAC-8につないだマイクで歌った場合だと実感できる程度の遅延改善があります
ただし、オーディオインターフェイスの高速化がそのような効果を生むのか
はたまた、ワタシの勘違いなのか、その辺のところはよくわかっていません(笑)
※2020.2追記
上記はNETDUETTOのテストルームでの結果でしたが、
実際のNETDUETTO セッションではもっと速い値が確認できました
良い環境の人が相手だと、上り下りとも10ms台
通常の環境の人で30ms前後でしょうか
あまり速い環境では無い方が相手だと50msをこえる場合もありますが
基本的にはこれまで見たことも無いような極小遅延です
TASCAMとの比較はできていませんが、ZOOM UAC-8がかなり速いのは
間違いなさそうです
設置状況
ラックなんて無いわ、と言う方でもご心配なくw
別にラックに入れなきゃイカンというわけでも無し・・ただ置いとくだけでもかまわないのです
でも、プラグの抜き差し時に不安定になるのがいやなので
木製の台を製作して、その足の間隔をラックサイズにしてみました
木製台の上部はスキャナ2台の置き場所として活用しています
そして、煙害防止カーテン(笑)