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2016年2月7日日曜日

心が狭い・・・のかなぁ

先日購入したMARTIN D-18GEだが
コンディションも完璧、弦高などの調整も文句なし、ではあったが
6弦が今ひとつ響かない、ように感じて仕方がない

ということで、1週間ほど前に入院して、自分の感覚を伝えたうえで
「方法は任すので、ブレースのチェック等含めて考えられる治療をして欲しい」
というお任せ方式でお願いした

一昨日退院してくると、
サドルを交換した、ということで音の方は概ね希望どおりに調整されていて喜んだのであったが
ブリッジに傷がついてご帰還あそばされた・・・・・


ここで、私も知らなかった事実を一つ
 
「D-18GEのサドルはボンド固定である」

そう、ボンドでがっつり固定されているため通常の方法では交換不可ということです
ボンド固定部は熱によって軟化させてから解体する方法もあるんですが
ブリッジへの影響もあると判断されたのか
今回はサドルをバラバラに砕いて取り除いたとのこと
しかしお客の立場からすれば、

「まずはその旨教えてもらって、対処を相談して欲しかった」

確かに「お任せします」とは言ったものの、サドルが固定なんて知らなかったです~~

そして、サドル破壊の時についたと思われる5mm長の傷(写真の傷)
ブリッジの木目に沿って入っているので、最初見た時は亀裂の開口かと超びびったんですが
ルーペで確認したところ幸いにも亀裂ではないみたいです

サドル溝の端部にも傷があり
ナウシカに登場したクシャナの「我が夫となる者はさらにおぞましきものを見るだろう」
の台詞が頭をよぎったりもして、サドルを持ち上げて溝を見るのが恐怖ではありますが
まあこれは仕方ないかと、ある程度納得もできます
おそらく写真の細い傷もカッターの手が滑ったのではないかと想像しますが
再度、お客の立場からすれば

「納品前に傷には気づかなかったんだろうか」

と思ってしまう・・

これまで自分の不注意でギターに傷を付けてしまったことは多々あれど
自分以外による傷は初めてのこと
あ、もちろんですが「元からあった傷かも」とは考えました
ですが、買った時に歓喜とともに撮りまくった写真には全く写っていない傷です


この、「毛ほど」にも満たない微細な傷にテンションが地平線まで下がってしまった私は

「心の狭い人間なんでしょうか」


6 件のコメント:

  1. 最近のロングサドルのマーチンはブリッジにサドルを固定してから
    ブリッジごと削るんですよね。
    だからブリッジとサドルがキレイにピッタリと削られているみたいに見えて
    凄く手間を掛けているようにみえるのですが
    実際はかなりの手抜き作業なんですよね。
    しかし最初に説明がないのはダメですよね。
    自分がよく行く工房は、最近のマーチンのサドルとブリッジの交換には
    外すのに手間が掛かると言っていました。
    細いノコで何か所か切れ目を入れてから砕くそうです。
    うーん、ziziさんかなりのショックを受けているのでは・・・

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    1. こんばんは~~
      心の狭いziziです(^_^;)

      「サドルを固定してからブリッジごと削るんですよね」
      いやいやいや、そうだったんですか
      もう完全に、全く知らない事実であります
      しかし、消耗品のはずのサドルなのに・・・
      交換を考えると疑問の残る製作方法ですよね
      ネットでもいろいろ見てみたんですが
      突出部をニッパーで破砕したあとはルーターで削るしか手がない
      といったことが書いてあったりしました

      仮に事前に「固定されてるけどどうしましょうか?」
      と聞かれたとしても
      返事は「かまわないのでやっちゃって下さい」
      に間違いなかったのですが、いざこういう風に傷ついてみると、
      事前連絡が欲しかったなあって思ってしまいます

      まあショックというのは
      最初見た時に亀裂かと思ったのが一番の理由なので
      「ただの傷」とわかった今ではそれほどのショックではないですが
      しばらくはもう「さわりたくない」って思ってしまって(笑)

      けど、それじゃダメだと言うことで
      Sweet Memories、このギターで一生懸命弾きました
      深夜にアップしようと思います!

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  2. メンテナンス・・・・。
    なかなか難しいですね。

    私も先日購入した”マーチンD-76”の
    ピックガードのべっ甲柄を元の黒に交換
    するメンテナンスを依頼しようかと思い
    ましたが、メンテナンスの動機と完成イメージ
    の到達点。今一度、再考します。

    記事を読み参考となりました。ありがとうございます。

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    1. こんばんは!

      遅くなってしまいましたがD-76購入おめでとうございます
      まさに一生つきあえる名器ですね
      又三郎さんのブログからもなんか熱気のようなものが感じられます
      大切に育ててあげて下さい!

      ピックガードの交換もおもしろそうなメンテだと思います
      どんなD-76になるかちょっと楽しみでもあります
      実は私も一度だけ76を弾いたことはあるんですが
      もうずいぶん昔の話で(といっても2年ちょっと)
      記憶が定かではありません
      又三郎さんの音源を心待ちにしております!!

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  3. いやはや。。。ショックですよね。
    でも、文句を言っても水掛け論になってしまいます。私も経験がありますが、泣き寝入りですよね。
    できることは、ただ一つ。
    「もう、そこには出さない」
    これしかないわけで。
    ロングサドルって、かっこいいですけどリスクもあり、ということですよね。
    近年物は、貫通スロットではなくて溝彫り込みになっているそうです。
    だとすれば、接着する理由もないように思います。
    ziziさんのGEは、彫り込みのなる前の貫通スロットなのかも知れませんね。

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    1. こんばんは

      まさかサドルが糊付けだったなんて思いもしませんでしたが
      良い勉強にもなりました
      今出している工房さんへの信頼はまだ崩れてはいませんけど(笑)
      まあ、やっぱりショックなものはしょうがないですね
      でも、だいぶん心の傷も癒えてまいりましたですよ
      D-18GEもご機嫌に鳴っております

      ちなみに、丸に橘さんのGEはサドルは簡単にとれるんでしょうか?
      年代によってそんな違いもあるんでしょうか・・・

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