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2018年2月12日月曜日

Tascam Ministudio Creator US-42 (2/2)

さて、US-42のパソコン接続編です

パソコンとの接続はUSBケーブル1本だけでバスパワー駆動できますので
iosへの接続時のような外部電源は不要となります
PCスピーカーをお使いの場合は、背面のRCA出力端子とスピーカーを繋いであげてください

US-42では、パソコンに接続すると「セッティングパネル」という
ドライバー兼用ソフトが使用可能となり一気にできることが広がります


【US-42の全機能が使用可能】

iosではできなかった各種調整がパソコンではできるのは「セッティングパネルのおかげです


全部上げていけばキリが無いし説明書みたいになるので重要なことだけあげてみましょう

  ◆マイクごとにイコライジング、コンプレッサーが可能

   なんとEQは4バンド全てがパラメトリックという豪華仕様(笑)
   もう無限と言って良いほどの調整が可能ですから、低音を削ったり高音を盛ったり
   好きなように調整が可能です、効きも良いです
   コンプ・・・、これは超重要です
   前回の記事でゲインのヘッドルームが小さくて音量を稼げないという話をしましたが
   コンプを使えば、ゲインつまみが「音割れ寸前」の設定であっても
   パソコンへの出力音圧を上げることができます

   下図では-22db以上の音に対して1:3の圧縮をかけ、
   それで生じた「余裕」を利用して全域を11db持ち上げるという設定をしています
   理解は難しいかもしれませんがこの11dbアップというのは実はものすごいことで
   (普通の音源に適用するなら、「録音失敗したのね」というレベル・・・)
   音量不足感はほぼ完全に解消できます

   ただ、一つ注意が必要なのは「音源によって効果の出方が違って感じられる」ということ
   例えばボーカルだとあまり違和感がないけど、ギターだと「なんだか変な音」と
   感じられることがあります
   こんな場合はコンプレッサーの効き目をやや弱めにすると改善されます
   ボーカル用、ギター用の2本のマイクを繋いでいる場合は
   ギター用ではあまりコンプをかけないように、
   またボーカル用のマイクにギターの音が大きく入らないようにしてやると良いと思います

   前回の記事にも書きましたが、
   ios機器でUS-42を使う場合でもこの設定を事前にパソコンで行っていれば
   自分の気に入った音質、音量でios機器からのライブ配信が可能になりますので
   是非お試しください   


  ◆リバーブのパラメータを設定可能

   リバーブの種類とともにプリディレイ、リバーブタイム、ディフュージョンの
   パラメータを設定可能です
   ここで重要なのはプリディレイです
   深いリバーブをかけると残響が絡みついてモヤモヤすることがあります
   プリディレイは原音にリバーブがかかり始めるまでの時間を設定しますが
   この値をやや長め(100~200ms)にとることで音にアタック感が出て聴きやすくなります
   ギターにもボーカルにも有効なパラですが
   このパラメーターを扱えないソフトも多々ありますので、これは本当に嬉しい仕様です
   また、長めのプリディレイで「音がかすかに2回聞こえる」ということも生じません
   よくできています

   あと、リバーブタイムは「残響の長さ」を設定するパラメーターになりますが
   聞き慣れないのはディフュージョンで、「音の広がり感」を設定するものだそうです
   確かにゼロにすると少し物足りない感じになりますが
   50~100の間では大きな違いはなさそうに思うので、お好みで設定してみてください

   なお、マイク1、2で異なる種類のリバーブを使うことはできませんが
   リバーブをかけるかどうかを選択することは可能ですので、
   例えば、マイク1のボーカルはリバーブ有り、マイク2のギターは無しということことができます


  ◆PONボタン(効果音)が使用可能

   いや~~正直言えば「こんなん使うことはないやろ~~」って思ってましたが
   これは結構面白い機能です
   もちろん、効果音をパソコンで再生しながら弾き語りをすることと何ら変わりは無いのですが
   それがボタン押すだけでできるというところに価値がある(笑)

   使い方は簡単、音源ファイルをオレンジの部分にドラッグ&ドロップするだけです
   あとは本体のPONボタンを指で押すだけ
   以下の写真では、ボタン1に風鈴の音、ボタン2に波の打ち寄せる音、ボタン3に拍手
   が入っています
   音源には今のところ長さ制限とかは無く、ファイル形式もWAV、MP3ともにOKでした

   例えば、森高千里の「雨」を弾き語るとします
   そんなときに雨音の効果音なんて良いじゃないですか
   そして、ボタン2の波の音・・・・これはもちろん「海の声」弾き語り用でありますよ(爆)
   リスナーもいない配信を一人さびしくやってるときに「拍手ボタン」・・・泣けますw



【パソコンでの使用なら不満なし】

音も悪くないし、機能も至れり尽くせり、
ツイキャス配信もOBSという配信ソフトを使えばステレオで見事な高音質・・・・
  ・サンプリング周波数 44.1k/48k/88.2k/96kHz
  ・量子化ビット数 16/24 ビット(うちのパソコンでは24bitは使えないみたい)
いや、ほんとに不満はないです

欲を言うならば、リバーブのオンオフがワンボタンで切り替えられればよかったが
当面、iosの場合はリバーブつまみを回して、
パソコンの場合はセッティングパネルのリバーブセンドをオンオフして対応するしかなさそうです

あと、不満と言うことでも無いのですが

  ・本体のサイズ、もう少し小さかったらなあ・・・・
  ・たばこ吸うので、この真っ白って結構つらいなあ(AG06意識したのか)・・・

と思う次第です、実売価格8800円前後
ROLAND GO:MIXERよりも千円安く、YAMAHA AG06より8千円以上安い、お見事です!


【パソコンでの配信音質について】

以下の音源は実際にツイキャスでパソコン配信した場合の録画データです
iosのときと同様、弾き語りの音声をマイク1本で拾っています
マイクも同じBM-800という中華コンデンサーマイクです

曲は、上でさんざんPONボタンのこと書いたので、効果音つき森高千里「雨」にしてみました
ちょっと、雨音激しくてノイズっぽいですが、それは後々良い雨音を探すとして・・・
とりあえず、「雨音と思って聴けば雨音に聞こえる」という、皆様の想像力に期待したいと思います





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