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2018年7月16日月曜日

西日本豪雨 被災日誌(3)

死ぬほど暑い、ひたすら暑い
日本語的にはおかしいかもしれないけど「熱い」と言いたくなる


平成30年7月14日(土曜日)

  |徳島から再度実家へ
  |混んでなければ片道3時間半の行程、この日も目立った渋滞など無くすんなり到着
  |実家に行く前に、母の病院、ブルーシートの購入、エアコンの手配を行ったので
  |実家到着は午後3時過ぎとなった
  |
  |実は、この日午後2時から断水が解除
  |本来の浄水、給水施設が壊滅的被害なので本復旧は困難であるが
  |山の上の給水タンクに地下水をくみ上げることで町内の一部地域に給水可能となったらしい
  |幸い実家はその一部地域に含まれていたので断水解除となったが
  |飲み水には使えないとはいえ、生活用水が蛇口から得られるのは素晴らしい!
  |まだ復旧していない地域もあるので喜んでばかりもいられないが
  |正直嬉しい
  |
  |すでに、妹親子、いとこが家の内部の洗い作業を実施しており、かなりの進捗を見せていた
  |いとこが川の水をポンプアップして室内を高圧洗浄
  |妹親子は、台所浴室等の片付け清掃でをしてくれていた
  |私も掃除を手伝って、ゴミ出し中心に作業したがすぐに午後5時
  |明日は町内からのゴミ出しの最終日だというので
  |家の前に山のようなゴミを積み上げて、この日の作業は終了
  |作業を切り上げてホテルに向かう
  |ちなみにその夜は、妹親子、いとことともに宴会(笑)

まだ断水の続く地域も残されています

平成30年7月15日(日曜日)

  |朝から作業再開
  |私の分担はやはりゴミ出しが主体だったが
  |大丈夫と思ってた掃除機や石油ファンヒーターなど軒並みアウトでかなりのショック
  |この日はいとこは所用でいなかったが、妹親子が大活躍
  |泥だらけだった部屋の様子が「少し汚れたくらい」まで復活した
  |しかし、私はどうも熱中症気味であまり活躍できなかった、残念
  |
  |午前11時、最終的な清掃作業を委託する業者さんが視察に来てくれた
  |結局、泥に使ったことで細菌繁殖やカビの温床になるため
  |床下の泥除去からやらないといけないと判明したので
  |そこを踏まえて今後の作業方針を再検討
  |また、どうやら泥水につかったものは全て廃棄というのが基本となるらしいので
  |当初の予定よりも廃棄物がずいぶん増えることになった
  |ただ、実際問題MDF製のテレビボードなどは水を吸っただけで、乾いても事前崩壊状態
  |無垢材の高級家具以外は、衛生上だけではなく耐久性からも「水没=廃棄」となる
  |ただし、ふすまなどはとりあえず廃棄は後回しにして、
  |後日様子を見ながら取り替えということにした
  |
  |午後1時頃に妹親子は兵庫に向けて帰途についた
  |そのあとすぐに、最後のゴミ回収が始まり、
  |玄関前に山積みしていたゴミを、運転手とともに軽トラに積み込む
  |久しぶりに玄関前の視界が開けた
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  |午後2時頃、エアコンの取り付け業者さんが到着
  |1時間弱の作業で実家のエアコンが復旧した
  |エアコンを購入した宇和島エディオンさんには工事日でずいぶん無理をきいてもらった
  |この場を借りて、感謝申し上げたい
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  |休憩を兼ねて(この日は休憩ばかり)、吉田支所によって罹災証明の手続きを行う
  |浸水時の写真を撮っていたのが役に立った
  |証明書は徳島に郵送してもらうこととしたが、
  |残念なことに実家の保険には水害は含まれていない、もちろん家財も・・・
  |罹災証明が役に立つかどうか不明だけど、とにかくもらっておかなくては
  |
  |その後休憩を取りつつ、片付け清掃を継続して、この日の作業は終了
  |しかし、休憩しても体のほてりがとれない・・やっぱり熱中気味か
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  |ホテルに戻って午後6時くらいから就寝

宇和島港に沈む夕日(ホテルの部屋から)

平成30年7月16日(日曜日)

  |遠路はるばる高知の知人が手伝いに来てくれた、もうひたすら感謝!
  |今日の作業内容は3つ
  | ・強烈な悪臭を放つコンポストの処理
  | ・家屋外周の殺菌消毒
  | ・和室の床板はがし(風を通して床下の汚泥を乾かす)
  |
  |いや~、コンポスト強烈であったよ
  |「コンポスト」ご存じだろうか?
  |土の上においた底の無いプラスチック容器に生ゴミを放り込むと、
  |腐敗と微生物の作用で分解して自然に土に帰る、という文明の利器?なのだけど
  |これが洪水で浮き上がって移動し、なかの生ゴミが漏れ出した
  |気温が上がったこともあって、ものすごい匂いを放ってる
  |消毒剤も試したが全く効き目が無いので、高知の知人と二人で撤去に踏み切った
  |もう、スコップを差し込むたびに吐き気が襲う強烈な匂い
  |「おえ」「ぐえ」とか言いながらビニール袋十数袋分の内容物を撤去
  |それからもう10時間以上経つが、まだ何かにおうきがする
  |
  |昼過ぎだったか四国電力から漏電状況のチェックのための訪問がある
  |取り急ぎ気になる漏電は無いということでホッとした
  |
  |今日も体がだるく、すぐに息が切れる
  |高知の知人に床板はがしをお願いし、自分は消毒作業
  |楽な仕事なのに、なかなかはかどらなかった
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  |午後4時過ぎに作業を終えて、帰途につく
  |いやはや、疲れました


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書き忘れてましたが、奇妙なことにセミの声がほとんど聞こえません
 
短い地上生活をせぬまま一生を終わったんでしょうか
 
災難は人にとってだけ、では無かったのかもしれません

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