ページ

2018年11月13日火曜日

プリアンプ BOSS AD-5

今更的な機材なんですが、前回の記事の時に使ったら意外とエエ音(笑)
裏返せば「どんだけ使ってなかったん?」と言うことにもなるわけですが
よい機会ですので少しご紹介しておこうかと思った次第であります

BOSS AD-5


一体いつ頃発売されたものか、定かでは無いのですが
後継機となったAD-8が2003年のカタログにあることや、
マニュアル内に©1997という文字もあることなどから
もしかすると1997年、遅くとも2000年前後の発売ではないでしょうか
そうだとするとすでに20年前の機材と言うことになりますが、まだまだ十分に使えます
簡単に特徴を紹介しておきます

【主な特長】 ※マニュアルより
 | 
 |『新開発のアコースティック』
 | エレクトリック・アコースティック・ギターなどのピックアップの出力音を、
 | マイク録りの豊かな音に変える新機能「アコースティック」を搭載しました。
 | 
 |『ピエゾとマグネチックの両ピックアップに対応』
 | ピエゾ・ピックアップ用とマグネチック・ピックアップ用にそれぞれ専用の入力ジャックを
 | 用意しました。両ピックアップからの入力をAD-5内部でミキシングすることもできます。
 | 
 |『高性能のプリアンプ』
 | プレゼンスを含む4バンドEQを装備したプリアンプを搭載。
 | トーン・コントロールのないピックアップの音色補正にも大きな威力を発揮します。
 | 
 |『アコースティック・ギター専用にカスタマイズしたコーラスとリバーブ』
 | コーラスは低音と高音に別々に効果がかかる帯域分割方式を採用。
 | リバーブもアコースティック・ギター用に新たに開発したものを搭載。
 | それぞれ1つのつまみだけで簡単に操作できます。
 | また、リモート・ジャックにフット・スイッチを接続することによって、
 | コーラスとリバーブのオン/オフを足元で行なうこともできます。
 | 
 |『アンチ・フィードバック』
 | ハウリングを低減するアンチ・フィードバックを搭載しました。
 | 
 |『バランス出力の装備』
 | バランス出力を装備し、PAシステムへの直結も可能です。
 | 
 |『音作りの可能性を広げるインサート・ジャックを装備』
 | 外部エフェクター用のインサート・ジャックを装備していますので、
 | 他のエフェクターとの併用も可能です。


使用感


上の写真でもわかるように、コントロールは5つのセクションに分かれています
このセクションごとに使用感など書いてみます

【ゲインセクション(input level)】
マグネット、ピエゾそれぞれのゲイン調整が可能です
出力の小さなパッシブピックアップからも十分な音量を得ることが可能です
入力端子もマグネット、ピエゾに分かれていますが
それぞれがマグネットやピエゾに特化した設計になっているのかどうかは不明です
私的にはどちらに何を差してもあまり違わないような気もしています

【ボリューム&EQセクション】
EQはBASS、MIDDLE,TREBLE、PRESENSEの4バンドで
ものすごく効きが良いです
各バンドの周波数もアコギに合わせて上手く割り当てられているようで、使いやすいEQです

【ANTI-FEEDBACKセクション】
2つのつまみでハウリングを防止できますが、私としては使う場面がほとんど無いですw

【ACOUSTICセクション】
アコギらしい胴なりの演出や、マイクでのシミュレーション機能らしいです
ただ、どう回しても「これ!」っていう効果が得られないので、これも使わない機能です

【EFFECTセクション】
コーラスとリバーブが設定できます
コーラスはかなり綺麗なステレオコーラスですが
リバーブはソロギターで使うには少し効きが弱いです(良い感じではありますが)

【まとめると、・・・】
プリアンプとしての基本性能(音量増幅とEQ調整)に関しては素晴らしいです
また、2系統入力のミキシングもあるとありがたい機能です
ただ、その他の付属機能はまあオマケ+αくらいかなと・・(笑)
しかし、基本性能だけでも十分に満足できるプリアンプだと私は思います
それに、PAのある場所でライブをする人なら、DI替わりにも使用可能ですので
利用価値はさらに上がるかも知れませんね

音について


AD-5の質の良さは、極めてローノイズなことが示しています
EQフラットだと、マグネットなどはエレキ臭さが表に出てきますが
MIDDLEをやや削り,TREBLE、PRESENSEをほんの少し持ち上げるだけで
かなり使える音になります

以下は、以下の構成で録ったサンプル音源です
リバーブはAD-5では少し弱いので、別のペダルをつないでいます
  |○ギター:ZENN ZD100CE(ピエゾピックアップ+コンデンサーマイク内蔵)
  |○マグネットピックアップ:FISHMAN NEO-D HUMBACKING
  |○プリアンプ:BOSS AD-5(各つまみの設定は写真のとおり)
|○リバーブ:DIGITECH SUPER NATURAL
  |○サンプル音源の説明
  |   ・最初の開放弦弾き:ピエゾピックアップのみの音
  |   ・2番目の開放弦弾き:マグネットピックアップのみの音
  |   ・3最初の開放弦弾き:マグネットピックアップとピエゾピックアップのミックス音
  |   ・その後、ミックス音での「童神」の演奏(前半部分のみ)


マグネットは、太く芯のある音ではあるけど表情に乏しくどこかエレキっぽい
ピエゾは空気感は割とあるがブリブリ感というかざらつき感があって長く聴くと鼻につく
AD-5でミックスすることで、それぞれのよい部分を生かした音になる
って理屈みたいですが、たしかに私自身もミックス音の方が良い感じに聞こえます
最近でこそ、ソロギターでも複数ピックアップのミックスが流行ですが
20年も前からこんな機材があったんですね~

それにしても今回使ったギターZENN ZD100CE
新品39800円で買ったこのギターもなかなかやりよる
とういうか、こんな安いギターでも、いろいろ工夫すればボチボチな音が作れるところが
ラインサウンドの面白いとこでもありますね
いえ、このギター生音だって結構いけるんですけど(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿