ボイスレコーダー等でつかう小さな外部マイクです
これでギター録音できないものかと、くわだてました(笑)
AudioTechnica AT9911
いつもながらAudioTechnica のHPから概要と仕様を拾ってみると以下のとおりです
【製品概要】
|◆デジタル録音機器対応の高音質小型ステレオマイクロホン。
|◆電池のいらないプラグインパワー方式で入力端子にダイレクト接続。
|◆機器の外部振動ノイズを低減する新開発ピボットフローティング構造。
|◆狙った方向へ角度を自在に調整可能なフリーアングル機構。
|◆堅牢でスタイリッシュかつ外部ノイズを低減するメタルボディ。
|◆ウインドスクリーンが風などの雑音低減に効果を発揮。
| ※プラグインパワー方式は接続する機器のマイク端子からマイクに電源が供給されて
| 動作します。
| ※パソコンでは使用できません。
【製品仕様】
|◆型式 : ステレオ・バックエレクトレットコンデンサー型
|◆指向特性 : 単一指向性×2(ステレオ)
|◆周波数特性 : 100~17,000Hz
|◆感度 : -40dB(0dB=1V/1Pa,1kHz)
|◆インピーダンス : 1.5kΩ
|◆電源 : プラグインパワー方式
|◆外形寸法 : φ13×58mm(ヘッド径×全長) φ20mm(最外径)
|◆質量 : 約8.2g
|◆プラグ : φ3.5mm金メッキステレオミニ
購入動機
【動機その1】
私が常用するレコーダーは、このマイクを買った当時はZOOM Q4でした
ZOOM Q4を使った録画で最大のネックはと言うと、
「内蔵マイクが固定なので、画角と音の両立を考えるとカメラの設置位置の制約が大きい」
ということになります
もちろんライン録音と言う解決策はあります
しかし、ギターの音が良いときなんかは「やっぱり生音!って思うこともあるわけで
その解決策としてQ4に装着可能なプラグインパワー対応外部マイクを
生かせないだろうかと考えたのが一つの理由です
※現行機のZOOM Q8ではこの形式のマイクは使用できません
プラグインパワー対応というのは、
いわゆるPCマイクの方式で、基本的には音が安っぽいのですが
このAT9911はICレコーダー用の外部マイクと言うことで
対応する周波数もワイドレンジでなんとなく音も良さそうだし、
比較的安価ってことで選んでみました
ちなみにプラグインパワーというのは
ファンタム電源というのとは全く異なるのでちょっと注意が必要です
【動機その2】
ぶっちゃけ「どうしてもお尻に穴を開けられないギター」があるというのがもう一つの理由です
万が一の放出に備えてどうしてもオリジナルを維持したいという、いたってさもしい理由な訳ですとはいえ録音だってたまにはしたいと、その糸口をこのマイクに託したわけですな(笑)
セットアップ
【ZOOM Q4で使う場合】
外部入力端子にステレオミニ仕様の延長ケーブルを挿し、その先にAT9911を差すだけです
(Q4のメニューでプラグインパワーをオンにする必要があります)
ただし、この場合はかなリゲインが小さいですから、
録音後に若干音量補正をしてやると良いです
【ZOOM Q8で使う場合】
Q4のような外部入力端子は無いので直接は使用できませんが
AudioTechnica AT-MA2というマイクプリアンプを経由すれば使用可能です
Q4の場合でもゲイン不足を解消しようと思えばAT-MA2は重宝しますので
結局の話、AT-MA2はQ4の場合でもQ8の場合でもあった方が良いと言えそうですね
【プリアンプの注意点】
プラグインパワーに対応したマイクを使用できる機材というのはそこそこたくさんあるのですが
「ステレオ対応」という部分には注意が必要です
私の知る限り「プラグインパワー対応のステレオマイク用プリアンプ」というのは
AT-MA2以外にありません
【ギターへの取り付け】
私の場合は、写真のように装着します
サウンドホールに極力近く、かつ演奏の邪魔ににならない場所です
ギターへの接着はブルタックという接着ガムを使用しています
場合によってはマイクをサウンドホールの中に突っ込んでしまうようなセットアップもアリです
このあたりは試行錯誤で好みの音の位置を探す必要があります
サンプル音源
サンプルとして森高千里「雨」のイントロ部分のみ弾いてみました
ギターはMARTIN D-18GEです
プリアンプAT-MA2を経由してZOOM Q8で録音しています
小さなマイクですのでふくよかな感じというのは望めませんが
締まった音でそれほどチープさも感じさせません
そして、さすがはステレオマイク、リバーブのないバージョンでもほのかなステレオ感があります
サウンドホールの近くで録音しても低音がボコボコする感じはありません
サンプルは用意できませんでしたが、
サウンドホールの中にマイクを入れても低音過多にはなりにくいです
超近距離で録音できるので、加工しなくてもリバーブ感が得られるのも利点かも知れません
難点があるとすれば、近距離だけに爪と弦のタッチ音、擦過音がやや目立つことでしょうか
爪のお手入れにはちょっと気を遣いそうですw
【①音量の増幅以外は無加工】
今回のセッティングだとやや低音不足になるようです
【②音量の増幅+低音部をやや増幅】
そこで、録音後に少し低音部を増幅してみました、そこそこ良い感じ
【③音量、低音部の増幅に加えて軽くリバーブ】
②の音に軽くリバーブを加えてみました・・・なんかエエ感じじゃない?w
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