ソロギターを始めて6年半・・・
はじめた頃は、アコギの知識がほとんどなく、
ギターを選ぶにしても、どんな音が良い音なのか、どんなギターが良いギターなのか
そんなイメージすらつかめない
なので、手当たり次第にギターを買って、弾いて、聴いてみた
「さぞかしお詳しくなったでしょう!」
と思われるかも知れませんが、正直なところそれほど良くは分かりません(^_^;)
※本記事でのギターとは「アコースティックギター」をさすものです
ギターを評価する上で唯一数値化可能なのは「価格」です
なので「高いギター=良いギター」という価値観もそれはそれで一定の意味はあるのですが
問題は「良いギター」をどう考えるかがなかなか定まらないところにあります
ギターに求められる要素には、
・音
・演奏のしやすさ
・見た目の美しさ
・その他メンテナンス性、希少性、使用しているアーティスト、コスパ・・・
等がありますが、そのどれをとっても個人的な好みや価値観に左右されるものであって
100人が100人認める「良いギター」というのは存在しないのではないか、とも思えます
例えばここで、「音」にしぼったお話をしてみます
ツヤ、サスティン、音量、反応速度、倍音感、遠達性、分離感、一体感、曲とのフィット感・・・・
音を評価する視点だけでもこれほどに多いわけです
自分のような趣味のギター弾きなら、それらひっくるめて「好み」という基準で選べば良いのですが
人に聴いてもらうのが仕事のプロは主観とお客目線のどちらを優先しているのでしょうか
同じギターの音でも弾き手側の感じ方と聴き手側の感じ方では相当違います
聴き手側に回って音を聴くのも良い評価方法ですが
そのときの音の善し悪しを左右するのはギター自体よりも弾き手の技量であるというところが
話をいっそうややこしくする・・・
さてさて、少し焦点がぼけてきましたので軌道修正してみましょう
上でお話ししたかったのは、そもそも「良い音」というのを定義づけるのはなかなか難しいこと
そして、難しいからこそ「価格」を一つの基準にしてギター選びをしたくなるのもうなづける・・・
ってことです
しかしそれで良いのか??(笑)
本当に価格と良い音というのは相関性を持っているのか?これが本日のメインテーマであります
ブラインドテスト参加選手紹介
数万円から概ね100万円まで、4つの価格帯のギターに登場してもらいます
価格は新品の店頭価格を目安にしています
ギターの弦は全部エリクサーですが、しばらく張り替えてなかったのでその点はご容赦願います
【①10万円以下代表:ZENN ZD100CE】
スプルース&ローズウッドのDカッタウェイエレアコ
サウンドハウスでの買値は39800円だった
ZENNも今はPLAYTECHとなっており、この機種も販売されていないが
低価格ギターの中では、総単板という造りも含めて、なかなかの名器だったと思います
⇒弦はエリクサーカスタムライトの3年張りっぱなし
(テスト直前に1弦が切れたので1弦のみ交換)
【②20万円クラス代表:Furch G23-CRCT】
シダー&ローズウッドのカッタウェイ
「音は価格が数倍するギターにも匹敵する」とどこかの誰かが言ってブレイクしたFurch
それは言い過ぎとしても、ソロギターなら買って損はしないギターだと思います
⇒弦はエリクサーブロンズライトの3年半張りっぱなし
【③50万円クラス代表:Taylor 814CE】
スプルース&ローズのグランドオーディトリアムカッタウェイエレアコ
50万円クラスはちょっと大げさだけど、新品販売価格は40半ば前後だったのでまあいいかw
バランスが良いギターで、どんなジャンルもそこそここなせる
⇒弦はエリクサーブロンズライトの2年張りっぱなし
【④100万円クラス代表:Martin D-28GE】
アディロン&ハカランダのドレッドノート
惚れ込んで買ったが、いまでも良い音だと思ってますw
ただ、大事にしすぎてあまり弾かなかったので、まだ冬眠中の雰囲気が・・・、しかも弦が古い
⇒弦はエリクサーカスタムライトの5年張りっぱなし(音以前に切れないのが不思議w)
ブラインドテスト
さて、以下に4つの音源を用意しました
森高千里の「雨」のイントロ部分をソロで弾き、そのあとAメロ伴奏をストロークで弾いています
(ノーマルチューニング、カポ無し)
録音はZOOM H6、音量も含めて一切の加工をしていません
弾き方を全部同じにと言うウデは私にはありませんが、
マイクのポジション等は同じ条件で録音しています(録音距離は約20cm)
【問題】
以下の( )内に音源1から4の番号を記入せよ
・Zenn ZD100CE ⇒ 音源( )
・Furch G23-CRCT ⇒ 音源( )
・Tylor 814ce ⇒ 音源( )
・Martin D-28GE ⇒ 音源( )
まとめ
回答はコメントで、以下をコピペして書いていただけると嬉しいです
・Zenn ZD100CE ⇒ 音源( )
・Furch G23-CRCT ⇒ 音源( )
・Tylor 814ce ⇒ 音源( )
・Martin D-28GE ⇒ 音源( )
正解の発表はいくつかコメントがあればしたいと思いますが
最近全くコメント無しの状況が続いてますので、永遠に謎のままかもです(笑)
なお、もしも面倒くさーいと思われたなら
どの音源が一番自分の好きな音に近かったかだけでもコメントいただければ幸いです
全部当てた人には心からの敬意を表したいと思います
難しい問題ですし、演奏、録音の技量不足もあるなかで・・・すごいことです(^_^;)
高いギターは良いギターなの??
答えは・・・なんて言えば良いんだろうw
「ある程度はそうだといえる」ってことしかいえそうもないのですが
値段が自分にとっての価値に見合うと思える人、なにが価値なのかはっきりしてる人にとっては
多分そうなんでしょう
はっきりした価値観がないなら、闇雲に高いギターを買わなくても十分ギターを楽しめますが
単純に高価なギターが音楽のモチベーションとなることもありますから
あまり深く考えずに、とりあえず「清水の舞台から飛び降りてみる」のも悪くないかもしれません
※私の場合は価値観を得るために高いギターも買ってみたという
本末転倒な動機で買ったギターが多いのですが
買ったあとではなんとなく価値に気づけたので「結果オーライ」バージョンですね(笑)
安くても、ちゃんと作られたギターならそこそこな音を出してくれます
高いからといっても、それはどこまで行こうが「アコギの音」なのでありますよ
例えば今回の価格差は最大25倍です
しかし、ぶっちゃけてしまえば「雲泥の差」っていうほどの音の差はないと思いません???
とはいえ・・ですw
ギターって不思議なもので、
コードをジャら~ンってしただけでも、自分の中の何かが揺さぶられるのを感じることがあるし
吸い付くようなネックが、「離さないで!」って訴えてくることもある
そしてもちろんインレイの輝きに目がくらむことも(笑)
価格差というのはもちろん音のこともあるけど
結局のところ自分の思う何かの価値にお金を払うと言うことなんですね
なんだかわかったような、わからないような話で終わってしまいましたね(笑)
一つだけ確かなことがあります
5年張りっぱなしの弦でもそこそこ良い音~~~、エリクサー\(^o^)/
後記
予想外の反響に驚いておりますが、
きっと自分のような素朴な疑問を抱いてる人も多いのかも知れないですね
正解は、コメントの2番目、私「zizi」のコメントに記載してあります
すでにツイッターの方でコメント頂いちゃいましたがこちらでも(笑)
返信削除・Zenn ZD100CE ⇒ 音源(3)
・Furch G23-CRCT ⇒ 音源(4)
・Tylor 814ce ⇒ 音源(2)
・Martin D-28GE ⇒ 音源(1)
これで1がZennだったら相当コスパが良い耳ということになりますね(笑)
しゃふろんさん、こんにちは
返信削除コメントありがとうございました
誰も書いてくれないかとひやひやしておりましたw
コメントいただけたので正解を発表しておきますね
・Zenn ZD100CE ⇒ 音源(4)
・Furch G23-CRCT ⇒ 音源(1)
・Tylor 814ce ⇒ 音源(3)
・Martin D-28GE ⇒ 音源(2)
未だ誰も正解にたどり着いていない模様でありますが
実のところ自分の耳にもしゃふろんさんと同じ結果に聞こえてます(^_^;)
一つにはFURCHがメッチャ頑張ったことで
4つの組み合わせの構成をものすごくわかりにくくしてしまったことがあります
もう一つには、MARTINとTAYLORは数ヶ月以上ぶりにケースから出したことで
目覚める前にレースに強制参加させられたハンデがことのほか大きかった点ですね
あともう一つあるとすれば録音方法でしょうか
マイク距離20cmというのはギター録音の基本と言えば基本で、
ごく普通にギター録音したいときは良いのですがが
そのような近距離だと「差がつきにくい」という部分もあったように思います
この点はもしまた同じようなテストをするなら課題と言えそうです
弦に関しては確かに古いので実力発揮とは行きませんでしたが
2年以上張ってるという意味ではみな同条件(笑)
でもやっぱりいつか全部の弦が新品という条件でやってみたい気はしてます
あとFURCHの検討とともにZENNの善戦も光りました
でも考えてみるとこの2本はずっと手元に置いて弾いてたギターで
MARTIN、TAYLORのような冬眠組とはコンディションが全然異なったのも
テストとしてはやや失敗だったなと思います
MARTIN君はすでにまた冬眠状態にお戻りになられましたが
テスト後も音量とキラキラを増しながら覚醒しつつありましたから
さぞかし悔しい思いをしているだろうと思う次第です(笑)
このテストはもともと前夜にキャスのお友達数名に
「ギターの音の違いを配信で聴き分けてもらうのはとっても難しいんですよ」
というのを聞いてもらった流れで翌朝実施したものでした
あまり深い考えも十分な準備もなく実施してしまったのですが
今回の結果をみながら
ちゃんとした比較をするためには、ギターのコンディションも同等にしないとなって
思わされましたw
ziziさん
返信削除ものすごくご無沙汰しておりますm(__)m
こう言う音の聞き比べ好物でして
なんども聞き直しをさせてもらいました。
音色の違いは明確ですが音の良しあしはおっしゃるように
好みの問題があるので良い悪いではなく好きかそうでないか
なんでしょうね。
でも、個人的には1番のギターのサウンドがソロギには
ピッタリだなと思いながら聞かせてもらいました。
特に、スライド以降の高音の音の伸びはまさにソロギターには
必要不可欠の要素だよなぁと勝手に思った次第です。
2番はストロークのサウンドが独特だなと、これはM社の音?かもと
3番は軽やかなサウンド、果たしてなんなのか・・
4番も結構ソロぎにはいいなぁと、でもやはり聞き直すと1番が
一番好みだというのが結論でした。
結局、ほんと、値段ではなく個人の好みなんでしょうね^^
手元にある私のところのギターも5万円のH・Wのユニバースが
ルシアーものを差し置いて良いですねぇ~!って言われたことあります(;^ω^)
ササンさん~~~!!
返信削除本当にご無沙汰です、でもその分感激でありますよ~~
もうササンさんのおっしゃるとおりで
1番のFURCHがブラインドテストそのものをかき乱した感がすごい(笑)
僕自身、何度聞いてもやっぱFURCHが一番だなと感じました
その意味では上のしゃふろんさんが「1番高い=FURCH」と予想されたのと
ササンさんも含めて同じ結果なのかなと思います
MARTINとTAYLORに関しては
上のコメントで書かせていただいたような事情もあったわけですが
D28は弦が古い事に加え、011ゲージというミスマッチな弦を張っており
相当のハンデを背負っていたのは間違いないです
でも実際に弾いた感想ではエエ音なのですが(笑)
フォルヒは正直いって自分の中ではそれほど高い評価ではありませんでした
ただ、妙なことにこの半年くらい手元に置いて弾いてると
「あれ?こんな良い音だったっけ?」
と思うことが何度かあり、その状態のままレースに参加した感じになります
ギターの音もまさに生き物ですね
材のなじみが何かの拍子に深まったり、
湿度温度がパフォーマンスを最大限引き出せる状況であったり
いろんな要素で日に日に変わるもんだなあと感じます
はっきり言って、「注目されることもないだろう」って気楽にやった実験でしたw
もし次回があれば気合いを入れてトライしようと思います
「50~100クラスの中堅ダービー」もやってみたいのですが
nishihara、toda、Yokoyamaの日本勢は元気なものの
グレーベンは入院中、ローデンも入院予定で開催未定です(笑)
コメント本当にありがとうございました!!
ziziさん、こんにちは。
返信削除こりゃまた楽しいことを。
MartinとTaylorはすぐに分かったのですが、ZennとFurchは分からなかったです。
やっぱりダメ耳ですねFurchの音を聞いた時「イマイチ」と思ってしまいました(泣)
Martinは弾かせてもらった事もありますし、知人のD-35+エリクサーの音も聞いていましたし。
個人的にはMartin+エリクサーはとても相性が良いと思います。ストロークも含め一番バランスが良いように感じました。
Taylorは一番わかりやすい音ですね。綺麗なんだけど軽い感じ。
回答を見てFurchの音を聞くと、確かにソロギは良い音ですね。
個人的にはZennの音は好きです。
最終は好みですが、やっぱりMartinはMartin、TaylorはTaylorだなと感じました。
>がめラさん、コメントありがとうございました
返信削除なんだか想定外の反響で、正直驚いています
でもこうして久しぶりに何人もの方とお話が出来て嬉しい限りです
ソロギターではなく弾き語り界代表のご意見、とても興味深いです(笑)
ダメ耳などとんでもない!!
そういう感想もとても参考になります
これは想像でしかないのですが
主にソロギをする人は各弦の分離感を心地よいと感じる傾向があり
逆に弾き語りをする方には複数の音が組み合わさったときのバランスとハーモニー感を
好むのかもしれないですね
MARIN君は「どうしてもっと良い状態で参加させてくれなかったの?」と
悔し涙に暮れていましたが、
がめラさんにわかってもらえてきっと喜んでいることと思いますw
ZENNは、価格の割に良く出来たギターで、
コスパという観点ならきっと1位を獲得できたのではないでしょうか
今回のブラインドテストは、僕自身にもとても難しいもので(笑)
答えを書いたメモを見ながらでないと正解を思い出せないほどでした
僕の耳のほうが「まだまだ」でした(^_^;)
zizi さん こんばんは。
返信削除僕も最近買ったレコーダーで遊んでます^^
自分の弾き癖が分かって、あーなるほど、もっと早く
買っててもよかったかなと思っております。
さてさて、聞き比べでございますが僕も1番の音が好みでした。
やはりソロギに合う音像でしょうか。
フォルヒのシダーローズカッタウェイは7年程前に所有してました。
が、当時は生音が気に入らなくて手放してしまいました。
でもzizi さんの弾かれてる音、いいですよね。
ラインの音は良かったのでマイク乗りがいいのかな?それとも個体差があるのか?
そこのところ、ちょっと分かりません。
D28GEはやっぱりという感じでトルクフルな印象でした。
ドレッドですし僕が弾くとコントロール出来ないと思います。
ローデンは入院なのですか?ちょっと心配。また、聴かせて下さいね。
>Tokiさん
返信削除レコーダー、確かにそうですね、いろんな発見があって楽しい機材です
でも僕などは録音するたびに「もっと良い音のはず何だけど」って
悔しい思いをさせられる機材でもあります(笑)
FURCHは、今回のテスト全体をかき乱す台風の目になったわけですが
一つ考えられるのは、30%という凶悪レベルの湿度に数ヶ月さらされ
機体の乾燥状態が「ほどよい塩梅」に達していた(かも)と言うことが考えられます
実際、これまでFURCHの音は良い音と感じていても
そのうち限界感(特に高音弦)を強く感じて、しまい込むという繰り返しでしたが
このたびの数ヶ月間というのはそういう限界感をあまり感じていませんでした
この突然変異が長く続くかどうかはわかりませんが
体調万全のFURCHに「してやられた」気がしてます(笑)
LOWDENはどこも悪いところはありませんです
詳細は本日の記事をお読みくださいませ~~w
ziziさんこんにちわ!
返信削除ブログなども読ませて頂きすごく参考になりました。
何よりも自分が楽しいのが一番ですね!!
せっかくなので、音当てに僕も参加させていただいたのですが
・Zenn ZD100CE ⇒ 音源(4)
・Furch G23-CRCT ⇒ 音源(1)
・Tylor 814ce ⇒ 音源(2)
・Martin D-28GE ⇒ 音源(3)
と、なりました。
僕はテイラーのギターの音が好みみたいです。
コメントされてる皆さんの様に詳しいことは分かりませんが、
僕なりの音の響きやまとまり感で考えてみました。
いつかもう少し上のギターを買うときはたくさんのギターを触って決めたいと思います。
これからも音楽を好きなように楽しみたいと思います!!
>コッチさん
返信削除ようこそいらっしゃいました!!!
「自分が楽しいが一番」全くその通りです
ギターの音もその延長ですから、好きかどうかが全てで
値段がどうこうは関係ないと思ってます
しかし、いろんなギターに接すると好みからして変わっていく
というのもよくあることで(笑)
気付かないうちに耳が高額ギターを欲しているというのも
よくあること・・ではありますが(笑)
コッチさんの耳、素晴らしいです
マーチンとテイラーを聞き違えただけというのは、すごい!!
でも、耳が良いというのは幸なのか不幸なのか(爆)
耳が良いほど財産を減らす傾向・・・きっとあると思います
よろしければまた時々遊びに来てくださいね!