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2021年11月1日月曜日

シリコングリス(ナット潤滑剤)

ナット潤滑剤って、正直めんどくさい!・・・なので、それほど頻繁には使いません
でも最近、久しぶりに使ってみようと思う機会があって、道具箱を探したのでしたが・・・

道具箱から出てきたのは「コレ」

ところが、これ、ロゴも説明書きもなく、
おまけに購入が昔すぎて記憶も曖昧で、「ナット潤滑剤」だという確信が持てない
手に塗ってみると、超速乾性でサラッとスベスベなことから、
きっとそうに違いない・・・とは思えても、絶対とは言い切れない
そんなわけで、すでに購入から数年経過してるし、何か別のもの買っても良いかもw

ナット潤滑剤はなぜ必要?
一番の理由は「調弦がスムーズになる」という点でしょうか
チューニング中「ピキッ!!」という音とともに
意図しないほど急に音程が上がったり下がったりという経験はみなあると思います
原因は弦とナット(またはサドル)の摩擦抵抗
逆にそれが減ることで「ピキッ!!」も減るという理屈です

もう一つは「弦切れが減る(かも)」ということ
弦をゆるめるときも張るときも、ペグ操作が急というか乱暴に回すと
ナットの抵抗で弦に大きな力がかかって切れる場合があります
弦切れの原因はそれだけではありませんが、
要因が一つ減る、とだけは言えそうかなと

なにを選ぶ?
ひとことで「ナット潤滑剤」と言ってもかなりの数の商品があります
形状(タイプ)にしても、実に様々です
 ・塗布型(上の写真の様な)
 ・注射器型
 ・グリス型
しかし、過去の記憶をたどると「液状で透明なもの」ってどこに塗ったのかわかりにくく
施工の実感が湧きにくいということがありました
そこで、今回はグリス型で透明では無いものを探したところ。。。
サウンドハウスでこんなものを発見!!

先に書いておきますが、「これ買いました!」って話ではない(笑)
ネットで色々調べてると、この商品はシリコングリスというものらしいではないか
まてよ・・・それ、どこかで見た!!それも我が家で!w

WAKO'S SILICON GREASE
ようやく本題にたどり着いた
WAKOというのは(株)和光ケミカルという神奈川県の会社で、様々な潤滑剤や添加剤を作ってる会社です
車好きな方なら、F-1という燃料添加剤をお聞きになったこともあると思います

さてこの「SILICON GREASE」
もう何年も前に買ったもので、なんのためだったのかさえ覚えていません
でも、無水アルコールと一緒に買ったことだけは覚えてるので
きっと、エレキ時代に何かの部品を洗浄してその後の保護のために購入したのでしょう
しかし、自分にはよくあることだけど、買ったものの一度も使うことなく保管(笑)
そして今、ようやく記憶に引っかかった、という次第(^0^;)

とはいえ、実はWAKOには今現在同じ商品というのは存在しない様です
ちなみに所有品はこちらですが、同社の総合カタログにはない商品です
3千円前後とかなり高額なのですが、内容量は100g
上のFreedom Custom Guitar SP-P-08が5g(880円)なので
20倍の容量と考えれば「すご~く、お得!」(笑)
しかし、想像ですが5gのSP-P-08ですら、使い切るのに何年もかかるでしょうから
ナット潤滑剤としての「WAKO'S SILICON GREASE」は明らかにオーバースペック
それに、チューブでは取り出しにくく、使いづらい・・・

そんなときは百均!
何でもある!とは言いがたいが、頼りになるw
化粧品ゾーンでウロウロするのは少々気恥ずかしいですが、こんなものを買ってみました
化粧クリーム用の「クリームケース」です、そしてこれに少しだけグリスを絞ります
きっとこれだけでも数年もつことでしょう
容器代、送料込みで400円くらいで販売すれば・・・大もうけできるかもって
一瞬頭をよぎったのは、ここだけの話と言うことで(笑)

使用法や使用感
使い方は、爪楊枝に適量とって、ナットの溝に塗り込むだけです
まず、この写真の量を爪楊枝の先にとります
これでナットの6本の溝全てに塗って十分な量です(もう少し少なくても大丈夫)
「この容器の量で何年も保つ」・・おわかりいただけるかとw
そして、ナットの溝に出来るだけ馴染む様にスリこみます
馴染んでいないと、弦を張ったときに弦にくっついてグリスがペグ側に移動してしまいます
この写真だとまだはみ出しが多いので、もう少し丁寧に馴染ませます
後は、弦を張るだけですけど、重要な注意点を一つ

弦をナット溝に載せるのはギリギリ最後に!

せっかくのグリスが弦にくっついてペグ側に移動してしまうの防ぐためですが
じつはこれ、グリスを塗ったからと言うだけではなく、弦交換全般の注意点でもあります
ナットの消耗を出来るだけ防ぐため、とマーチン社の弦張り担当者がyoutubeで言ってたw
特に3~6弦の巻き弦では「ギリギリ」を心がけた方が
グリスのためにもナットのためにも良いと思います

さて、使用感といいますか効果といいますか・・・
これほど効果が実感しにくいメンテナンス用品もないのでありますが
少なくとも弦交換後のチューニングで一度も「ピキッ!」とは言わなかったことは確かです

それにしても、ギター中断前の40年近い「その昔」w
鉛筆の芯を削ってナットにすり込めば滑りが良くなるよと言われて
指もナットも黒くしたことを思うと、「進化ってすごい!」としみじみ思うのであります


2 件のコメント:

  1. ziziさん ご無沙汰してます。

    シリコングリス  ウチにも有った!
    水道の水栓用ですが。。
    今度試してみようと思います。
    これでキンコンカンが無くなれば
    気分良く練習が出来るかな 笑

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  2. >tokiさん

    お久しぶりです!!

    シリコングリス、水栓用というのもあるんですね
    今回の私の記事もそうですが
    ギター用じゃ無いものを使うのは、多少リスクはあるかも知れません
    でもとにかく使用量も僅かですし、万一何か不具合があっても限定的かなと
    勝手に思っております(笑)
    そして、今のところまだキンコンカンは発生してませんですw

    最近はナイロンを弾く機会が多いので
    ナットだけじゃなくスロテッドヘッドの糸巻きにも使ってみようかと思っております

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