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2022年9月5日月曜日

PositiveGrid Spark mini(2/2)

いよいよPositiveGrid Spark miniの「操作&音」編です
かわいいだけじゃ無いってとこ、お伝えできれば良いのですが(笑)
あと、私の用途はアコギで、エレキは全く意図していないことをお断りしておきます

まずは「音」聴いてみましょう
以下動画は、前回ご紹介したものですが、正直、「悪くない」と思います

写真のとおりSpark miniの前にZOOM Q4というビデオを置いて録っただけのものですが、抜けの良いすっきりとした音です
ドーンという身体に響くような重低音は望めませんが、アコギの6弦程度なら十分な迫力も感じられます
サイズからすればちょっと想像できない感じの音です

動画では音量感はよくわかりませんが、10~15畳程度の部屋サイズなら十分アンプとしての役目を果たしてくれそうな音量があります
ちなみに最新のファームウェアで、ヘッドホン&USB出力の音量アップがされたとのことですが、スピーカーからの出力も少し大きくなったような気がしています

かなり大きな音量にしても、スピーカーからの音がビビったりせず、そこも好印象です
 ※特定の周波数で共鳴してビビる現象はまれに発生することがあります


音作り
では、上の動画の音をどのように作っているかをご紹介します
まず、音作りは「専用アプリを使わなければ何も出来ない」ので、前回記事でご紹介のように必ずインストールしておきましょう

今回使用しているエフェクトは3種類です
写真はスクショでは無く、webカメラで普通に写したものなので、ガラス面に反射していろいろ映り込んでますがご容赦を(笑)

【コンプ】
特にコンプレッサーの必要は無かったのですが、単純に音量アップのために入れています
GAINの正確な意味がわからないのですが、私としてはメイクアップゲインのことだろうと勝手に判断してマックス設定です


【アンプ】
アンプの種類、めちゃくちゃ多いので、どれを選んで良いか迷います
ただ、私は一応アコギ用途なので「ピュアアコースティック」というのを選んでいますが、目的は音量調整と簡易なEQのみです
GAINはアコースティックとは言え上げすぎると多少歪んでしまいそうと思ったので真ん中ぐらい、そのかわりVOLUMEはマックスです
EQは、未調整だと基本的に高音がやかましいのでTrebleをやや下げ、Bassを上げています
ちなみに、EQはAMPの右に「MOD/EQ」というセクションがあるのでそこでも調整可能ですが、「そこまでしなくてもとりあえずこれでいい」ということでアンプのEQのみを使っています


【リバーブ】
これも「何選べば???」って感じですが、今回は「ホールアンビエント」を選択
ここで問題は「レベル」と「タイム」です
レベルは、原音とのミックスレベル、タイムはディケイタイム(残響の長さ)と解釈していますが、両方ともマックス設定になっています
あとで詳しく説明しますが、この設定だと上の動画のとおりスピーカーアウトだとまあまあいけてるんですが、ヘッドホンアウトやUSB出力だとちょっと過剰なのです


ヘッドフォンアウトの音
以下は、上記と同じ設定でヘッドフォンからの出力を録音したものです
お聴きのとおり、とても綺麗にステレオ録音されていますがリバーブがやや過剰ですね


しかしまあ、これは「仕方ない」ともいえます
スピーカーだと数m離れた人にも音を届ける必要があるので、少し過剰にリバーブかけないといけませんが、ヘッドフォンではその必要が無いですから・・・

アコギ的にこの問題に対処するとすれば、4つあるプリセットを活用するくらいでしょうか
 ・RHYTHM:ヘッドホンアウト用(リバーブ控えめ、コーラス無し)
 ・LEAD:ヘッドホンアウト用(リバーブ控えめ、コーラスあり)
 ・SOLO:スピーカーアウト用(リバーブ強め、コーラス無し)
 ・CUSTOM:スピーカーアウト用(リバーブ強め、コーラスあり)
こんな感じにしておけばいちいち専用アプリを起動しなくてもなんとかなりそうです

USBオーディオインターフェイスの音
これ、未だ上手くいってません(^0^;)
■PCの音声再生は問題ありません
■PCでの録音は可能ですが、以下の問題があります
 ・音がビリビリ歪む(音量過多とは異なります)
 ・モノラルでしか録音できない

もちろん、PCとの接続自体は問題なく出来るのですが録音音声がひどいw
販売元サイトではこんな記事があるので参考にしてみたのですが、ダメ
Spark MINIでギターをコンピュータで録音する
ただ、この記事内には以下の記載がありまして・・・・
-----------以下引用--------------
   ※Windowsをご利用の場合は、ご利用いただく前にASIOドライバの
    インストールが必要です。
    Spark MINIには現在、専用のASIOドライバがリリースされていない
    ため ASIO4ALL 等を別途ご用意いただく必要がございます。
-----------以下おわり--------------
まあダメ元でASIO4ALLもインストールしてみましたが、そもそもASIO4ALLそのものを上手く使えないという事態に陥ったり・・・

サウンドハウスに質問しても
「当社ではわかりかねますので、販売元に質問してね」との返事、聞くだけ無駄w

そこでしかたなく販売元(Media Integration Customer Care)に現在質問中です
ただ、この質問の時、「国内サポートID」「製品シリアル番号」の2つが必要になるので
参考までに、どこをみれば良いのかを書いておきます
「国内サポートID」
箱に入ってる以下の書類の赤枠内に記載
「製品シリアル番号」
SPARK MINI底面の赤枠内に記載

まあ、USBオーディオインターフェイスで録音できなくても、ヘッドフォンアウトから綺麗に録音できるので、何も問題ないのでありますが、せめて不具合なのか使用なのかぐらいは把握しておきたいです

その他
3万3千円に見合うかどうかはとりあえずおいとくとしてw
基本的な音質は「とても良い」と思います
少なくとも安っぽいとは感じないのは中低域の充実感によるものでしょうが、実際、底面のパッシブラジエターはかなり良い仕事をしているようです

USB接続での出音やBluetooth接続での出音で大音量にすると、低音と同時にSPARK MINIが激しく振動するのを感じられます
SPARK MINIとBluetooth接続したIpad miniの音量を最大にし、SPARK MINIの音量も最大にすると、手で耳を覆いたくなるほどの爆音も可能です

さらに、その爆音状態でもスピーカー自体がビビるなどの破綻がおきない点は、驚愕に値します、きっとよほど作りが良いのでしょう

価格の話に戻りますが、
 ・基本音質の良さ
 ・高品質で使いやすい内蔵エフェクタ
 ・爆音にも耐える作りの良さ
 ・携帯性に最大限配慮した機能性(小さい、軽い、充電式等)
 ・USBやBluetooth接続での出音も可能
 ・などなど
また、説明書には明記されていませんが、「モバイルバッテリー給電(充電?)」も、もしかすると可能かも知れません
写真は、Bluetooth接続で出音中のSPARK MINIにモバイルバッテリーを接続したときの電力消費を示したものですが、5v、0.8Aが供給されているようです
 ※マニュアルに記載が無いので試行の場合は自己責任でお願いします
  またこの状況が給電なのか充電なのかは不明です(電流が時間とともに小さくなるので
  充電の可能性が高いです)

こうした諸々を考えると、「上記の特徴を必要とする理由があるなら」私には十分3万3千円に見合うのではないかと思えます

もちろん、価格半分でVOX MINI GO 10のような多機能ミニアンプも存在しますが、サイズも重さも約4倍・・・このあたりは、優劣と言うより「何を必要とするか」によって選択が異なるのでしょう

SPARK MINI、アリです!!

【2022.9.7追記】
USB録音については、メールでのやりとりを経て
販売元まで送り返しとなりました
その結果「不具合です」との回答を得て
現在、代替品の返送待ちです
詳細は後日ご報告したいと思います

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