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2025年1月31日金曜日

PDトリガーケーブル

先日のこと、ブログの読者様から頂いたコメントの中に「PDトリガーケーブル」という初見ワードがありました・・いや全く青天の霹靂でありますよ(笑)
Amazonで探してみると、概ね千円前後と結構お安く手に入ることが分かったので、注文してみました

PDトリガーケーブルとは


今どきの皆様ですので、スマホやノートPCなどの急速充電規格に「PD(POWER DELIVERY)」とか「QC(QUICK CHARGE)」といったものがあることはご存じのことと思います
両者で多少の相違はありますが、ものすごく簡単に言えば「給電側と受電側の会話に基づいて5v以上の電圧で高速充電する」というものになります
 ・受電側:「バッテリーだいぶ減ってるので9v、2Aで送ってよ」
 ・給電側:「りょうか~い」
 ・受電側:「そろそろ満タン近いから9v、0.4Aくらいに落として」
 ・給電側:「りょうか~い」
みたいなやり取りに基づいて無理のない高速充電を行う規格であります

PDトリガーケーブルとは、ケーブルが受電側に「なりすまして」給電側にリクエストを送ることで、
本来5v出力であるUSB-C端子から、
9vや12vという高い電圧を搾り取るという商品
(UCB-CがPDに対応している場合に限る)

で、ほとんどの機材が9vで稼働するギターエフェクターなどとはとても相性が良いと言えます


活躍しそうなシーンとしては、ライブ現場でエフェクターボードの電源供給をモバイルバッテリーで行う等でしょうか
AC電源ではノイズ発生のリスクがありますが、モバイルバッテリーのDC電源であればその心配は最小限で済みます

種類も豊富


今回私が購入したのは電圧可変タイプですが、それ以外にも様々なPDトリガーケーブルが存在します
 ・9v固定タイプ
 ・12v固定タイプ
 ・15v固定タイプ
 ・20v固定タイプ
 ・電圧可変タイプ
また、それらに加えて
 ・極性がセンタープラスやセンターマイナスのもの
 ・さらにはDCプラグの形状が5.5*2.5、5.5*2.1、5.5*2.5(2.1共用) 等々
と意外に種類が多いので、選択には少し注意が必要です

ギターエフェクター単体への電源供給であれば
 ・9v、センターマイナス、5.5*2.1プラグ
が基本となりますが、完全一致しなくても
 ・極性が異なる→上の写真のように極性変換コードを使用する
 ・プラグが異なる→変換プラグを使用する
という風に購入後の対応も可能な場合があります
ただ電圧に関しては固定タイプを選ぶとそれ以外の電圧は得られないので、必要な電圧に関しては購入前によく考えて決めておく必要があります

電圧可変タイプ(今回購入品)


5v、9v、12v、15v、20vの5種類の電圧を切り替えることができます
これを選択したのは、所有エフェクターに12vを要するものがあったことや一部のパワーサプライで12vが必要なものがあったためです
用途としては室内でエフェクターのテストを行う程度のものでしたので、電源としてはモバイルバッテリーではなくコンセントにさして使用するUSB充電器を対象としています

【極性】
購入品をテスターで確認したところ「センタープラス」でした
極性変換ケーブルは「たくさんw」持ってるのでセンターマイナスへの変換は問題ないのですが、Amazonで見る限り、商品説明に極性が明記されているものが意外に少ないのは気になります
手元に届かないとはっきりしない場合も、届いても記載がないなどもあるので、エフェクターの故障を招かないためにも、極性不明のまま使用することは絶対に避けてください

【電圧】
「これで9vも12vも15vもどんとこい!」って思ったのですが・・・
給電側のパワーによっては取り出せない電圧があるのです
以下、テスト状況動画です


PD65wでの動作状況

PD20wでの動作状況

動画のように、PD20wでは15v以上の電圧は取り出せないことがわかります
ただ、どちらの動画でもPDトリガーケーブルで設定した電圧に対してUSB充電器からはほぼ正確に設定どおりの電圧が取り出せていることも確認できます
 ※設定電圧はPDトリガーケーブルのボタンを押すたびに変わる

手持ちのUSB充電器を使って実験したところ以下のことがわかりましたが、これはUSB-Cポートを一つのみ使用した場合ですので、同時に複数ポートを使用(例えばスマホ充電ながら等)した場合にはこの限りではありません


「なるほど、そういうものなのか・・」とある程度は納得したのですが、さらにネットを調べてみるとMarubun様のHP、
に「USB PD規格、Power Rule」という項目があり、そこでは給電側のワット数によって、出力しなければいけない電圧・電流が決まっているとあります
あくまでPD規格上の「義務」を示しているのであって、それ以外の電圧・電流を出力してはいけないということではありませんが、なんとなく理解の一助にはなりそうです

【負荷耐性】
あまり高負荷なエフェクターは持ち合わせないのですがwこんな実験をしてみました
 ・PD20wのUSB充電器
     ↓
 ・PDトリガーケーブル(12v設定)+極性変換ケーブル
     ↓
 ・Vital Audio/POWER CARRIER VA-08 MKII(パワーサプライ)
     ↓
 ・STRYMON TIMELINE:必要電流300mA以上
 ・STRYMON BLUESKY v2:必要電流300mA以上
 ・BOSS EQ-200:必要電流170mA 合計770mA以上

結果的にはすべてのエフェクターが正常稼働し、ノイズもない出音状況でした
なおこの時の出力電流は、写真のとおり0.864Aです、ここでは確認のしようがありませんが、20wでも12v、1~1.5A程度までは大丈夫と考えてよいのではないでしょうか


今回はパワーサプライ経由での実験で、分配ケーブルや分岐ケーブルでの使用については確認できておりません
おそらく大丈夫では?とは思いますが・・・どうなんでしょうか

まとめ


いやはや、便利な時代になったものだと喜ぶやらあきれるやら(笑)

実はこれまでUSBで12vや9vを得るためには、USB5v→DC9v(12v)昇圧ケーブルというものを使っておりました
しかし、昇圧コンバーターを使っているため、場合によっては盛大なノイズを見舞われるといったこともあり、(恐怖から)次第に使用しなくなったという経緯があります
トリガーケーブルは(今のところですが)その心配もなく、「便利な時代」を実感できております


昇圧ケーブル


さて、PDトリガーケーブルいかがでしたでしょうか
実はもう一つの高速充電規格「QC」についてもQCトリガーケーブルが存在します
私の興味はもうPDトリガーケーブルで満たされたので、レポートする機会はもうないと思いますが、ご興味があれば探してみてください

最後になりましたが、PDトリガーケーブルについて情報提供いただいたBe-m.Rさんに深く深く感謝申し上げます!


2025年1月25日土曜日

お勧めはしませんが・・USBパワーサプライ

ちまたで安いと話題??のTemu
正直言うとサ〇サイトではないかと疑わないでもなかったのだけど、ものは試しと万一があっても惜しくない程度のものを注文してみた
そして今こうしてレビューをかけているのは・・・無事に届いたからにほかならないわけですが、果たして使えるのでしょうか??

USBパワーサプライ PW-1


USB5V2.1Aを電源とするエフェクター用パワーサプライです
DCアウト8系統(100mA×4、300mA×4、すべてセンターマイナス)とUSB-A5V出力を1系統持ちます
元がDC電源だけにACアダプターが不要できわめて小さな筐体となっています
これに充電用ケーブルとエフェクター用のDCケーブルが8本ついて1400円(税、送料込)という価格に驚かされます

商品構成

サイズ

出力構成

出力電圧は8.8V


1~8までの出力ポートすべてで出力電圧は8.8vでした
写真ではモバイルバッテリーを使っていますが、一般的なUSB充電器でも同じ電圧です

参考までに、うちでよく使ってるパワーサプライで計測すると以下のとおりです
 ・CAJ POWER BLOCKs HUB 6:9.13V
 ・Vital Audio/POWER CARRIER VA-08 MKII:9.03V

エフェクターにとっての電圧は、動作するかどうかということも重要ですが、音にも影響するとされており、エフェクターにもよりますが9.3~9.4V程度あったほうが良いといった意見もあるようです
8.8V・・エフェクターの起動自体はすると思いますが、う~~ん微妙ですね~~(笑)


ただ、そもそも論として100mA×4+300mA×4=1.6Aなわけでして、5V2.1Aを昇圧してるとするなら、効率を無視したとしても1.6Aとれるわけがない
そのあたりを加味して可能な限り電流稼ごうとしたうえでの8.8Vなのかしら?と、まあいらん想像を掻き立ててくれるのですが、安全側に見積もるなら合計電流1Aまでに抑えておいた方がよさそうです

使ってみた


常用しているエフェクターを実際につないでみました
 ・STRYMON TIMELINE:必要電流300mA以上
 ・STRYMON BLUESKY v2:必要電流300mA以上
 ・BOSS EQ-200:必要電流170mA 合計770mA以上


とりあえず、STRYMONの2台は300mAポート、BOSS EQ-200は100mAポートにつないでみました
30分程度の短い時間の使用ですが、各エフェクターの動作状況は以下のとおりです
 ・STRYMON TIMELINE:割と安定して動作
 ・STRYMON BLUESKY v2:通電時にオンオフを繰り返すなどやや不安定、その後安定
 ・BOSS EQ-200:必要電流に満たないポートからの給電だが安定して動作
まあ結果的には「使えました」ということになるのですが、今回は通電&出音確認をしただけですので、何らかの操作をした場合にどう挙動するかまでは確認できておりません

出音状況は、ノイズもなくいたって普通であります
うちにはアナログ系のエフェクターがないので、「デジアナ混在ノイズ」の確認はできませんが、少なくともデジタル系エフェクターだけであればノイズはほぼ感じられませんでした
音質については、Vital Audio/POWER CARRIER VA-08 MKIIと比較してみましたが、もうほんの気持ちですが「やや厚みがない」と感じるかどうか・・・程度の差です

注意点


このUSBパワーサプライは、USB充電器はもちろんモバイルバッテリーでも使用可能ですが、最近では、USB充電器もモバイルバッテリーも様々な急速充電に対応している場合があります
中にはこのパワーサプライに給電不可のケースがありますのでうちで確認できた可否を整理しておきます

■USB充電器やモバイルバッテリーの出力端子がtype-Aの場合
 ・QC規格準拠のA端子
   一般ケーブルでもQC対応ケーブルでも給電可能
 ・一般的なA端子
   一般ケーブルでもQC対応ケーブルでも給電可能

■USB充電器やモバイルバッテリーの出力端子がtype-Cの場合
 ・PD規格準拠のC端子
   一般ケーブルでは給電可能、PD対応ケーブルでは給電不可
 ・一般的なC端子
   一般ケーブルでは給電可能、PD対応ケーブルでは給電不可

早い話PD対応のtypeC-typeCケーブルではこのパワーサプライに給電できないようです


まとめ


機能面だけで見れば本当に便利で安価です
 ・モバイルバッテリーでも動作
 ・100mA×4+300mA×4と出力も十分(疑問はあるけど)
 ・デジアナ混在は未検証だがデジタルオンリーならノイズは感じられない
 ・金属筐体でしっかりしたつくり
 ・コード類も付属してなおかつ1400円(税、送料込)
しかしながら、大いに懸念もあります
 ・8.8Vという微妙な出力電圧
 ・300mAのSTRYMON Bluesky v2が少し不安定(その後安定)
 ・説明書に合計許容電流の記載がない
 ・一般に直流昇圧コンバーターは高周波ノイズを発生することが多いが
  今回はそのあたりの検証まで至っていない
 ・耐久性が不明 等々
  
便利な機材であることは確かだし、ある程度の動作確認もできました
しかし、大切なエフェクターの電源として激安品を常用するのはたとえ決定的な不良がないとしても、「一抹の不安」がぬぐい切れないのも正直なところです

本記事のタイトルを「お勧めはしませんが・・」としたのもそういったところが理由なわけですが、ご使用の場合は十分なランニングテストや出音確認等ののちに実戦投入するのが安全と考えられます
私自身は常用ではなく、エフェクターの簡単なテストなどに使う程度かなと考えています


2025年1月24日金曜日

【息抜き】無線シールドスタンド

 無線シールドのスタンドを作ってみた
自分でもバカバカしいと思ってますけど、
どうか一緒に笑ってやってください


作成意図?あえて語るとするなら・・

無線シールドなんてめったに使うこともないので充電を忘れがち
目につくところにおいておけば完全放電も回避できるのでは??
てことですが、
「めったに使わないのに何で3組も??」とは無粋でありますよ
予備とその予備・・に決まっております(笑)

・・にしても
百均のジュエルシールを張り付けてみたのだけど
これが「デコる」ということなのかと
意外に楽しいものです

いやいや、みなの心の声は届いておるよ
センスはないとの自覚は・・ちゃんとある😿


2025年1月20日月曜日

安くて便利 LEKATO wireless turner

amazonで発見、2025.01.14現在で3980円×80%=3200円です
  Amazonの販売ページ
BOSS FS-6の売却に伴い2ボタンのフットスイッチが手元になくなってしまったので、何か代わりになるものは無いかと探してたところ、「今一つよくわからんがなんだか便利そうなもの」を見つけてしまいました
これはちょっと試してみないと・・・ね


基本的な機能


Amazon販売ページのタイトルは、
「ループステーション用外部フットペダルループページターナー 9ループUSBケーブルでトラックを切り替えるすべての進むボタン、戻るボタンの機能を置き換え、ルーパーステーションのチューナー機能を制御する」
となっていますが、どうやらLEKATOのルーパーを意識したタイトルのようで、私を含め多くの方には意味不明だと思われます
この機材の機能は大きく2つあります

【Bluetooth接続でのアプリ操作】
 ios、android、PCとBluetooth接続してアプリをコントロールします
 イメージしやすい操作としてはPDF閲覧時のページ送りなどが可能です

【ギターエフェクターとの有線接続でエフェクター等を操作】
 ごく一般的な2ボタンのフットスイッチとして機能します

まず最初に充電!


開封後、まず最初にすることは充電(お約束ですがw)
背面にUSB-C端子があるのでこれを使って充電します
充電中は赤ランプが点灯しますので、これが消灯すれば充電完了となります


なお、上で述べた2つの機能のそれぞれで電池消費の仕方が異なります
【Bluetooth接続でのアプリ操作】
 内臓電池を消費します
 説明書によれば満充電後の連続使用時間は48時間とのことですが、
 使用状況により多少の誤差はあるものと思われます
 
【ギターエフェクターとの有線接続でエフェクター等を操作】
 内臓電池は消費しません
 

Bluetooth接続でのアプリ操作


【ペアリング】
ios、android、PCともにBluetooth接続が可能です
背面にスイッチがあるので、以下のように切り替えて対象デバイスとペアリングします

 ・iosに接続時:リンゴマークに合わせる
 ・android接続時:ロボットマーク(ドロイドくん)に合わせる
 ・PC接続時:リンゴマークに合わせる ※1
  ※1ペアリング自体はリンゴでもロボットでも可能なのですが、例えばPC接続時に
   ロボットマークでペアリングすると正常動作しませんでした
   PCの仕様依存なのかもしれないのであくまで私の環境での結果です
   ちなみにWindows11でBluetoothアダプタ(USB)を使用しています

なお複数デバイスとの同時ペアリングはできないことに注意が必要です


【アプリでの操作】
といっても、私の使い方はPDFファイルのページめくり一択ですので、それ以外のことはわからないのですが・・・(笑)
以下、android版adobe acrobat readerでの動作について書いておきます
 ■ページ表示が「単一ページ」「2ページ」の場合
  左ボタンで「戻る」、右ボタンで「進む」の動作が可能です
 ■ページ表示が「連続」の場合
  Landscapeモードでは、左ボタン、右ボタンとも動作しません
  Portraitモードに切り替えると、左ボタンで「1,2行上に送る」、
  右ボタンで「1,2行下へ送る」の動作が可能です
 ■LandscapeモードとPortraitモード
  左ボタンを長押しするとLandscapeモード、
  右ボタンを長押しするとPortraitモードに切り替わりLED表示も切り替わります

Landscape                           Portrait
  PC版エクセルで試したところ
  ・Landscapeモード:セルの横移動
  ・Portraitモード:セルの縦移動
  という動作をしたのでキーボードの「←→↑↓」に対応した信号が送信
  されているのではないかと考えられます

ギターエフェクターとの有線接続


エフェクター用のフットスイッチとして使用できます
この場合は電源無しで使用可能なので充電状態を気にせず使うことができますが、以下「注意点」に書いたとおり、意図した動作となるかどうかは、エフェクターとの相性や設定次第な部分があります

【注意点(重要)】
フットスイッチとしての使用では「基本的にアンラッチ動作」ではありますが、
 ・フットスイッチのオンオフタイミング
 ・エフェクター側の受け取り方 等々
によっては、意図したとおりの動作をしないこともありますのでご注意ください
 例)BOSS RC-10rにTS(TRS)ケーブルで接続した場合
   【×】フットスイッチにRHYTHM CTRL 1のような1ボタンに長押しや2回押し等
   複雑な命令が含まれる場合はいろいろと意図しない動作をします
   【〇】フットスイッチにRHYTHM STOPやRHYTHM FILLのような1アクションのみ
   の命令を割り当てた場合は正常動作します

【スイッチ設定】
リンゴとドロイドくんの間にある「OFF」の位置にスイッチを切り替えます


【TRSケーブルでの接続】
BOSS FS-6のような2ボタンフットスイッチのように動作をしますが、FS-6のようなラッチ、アンラッチの切り替えはありません

【TSケーブルでの接続】
モノラルケーブル接続で、BOSS FS-5Uのような1ボタンフットスイッチのように動作しますが、左ボタンのみ使用可能で、右ボタンは使用不可となります


その他もろもろ

【充電中でもペアリング&操作が可能】
使用中の充電切れが心配な場合は、充電(給電)しながらの使用も可能です

【小さい、軽い】
とても小さくて軽いです
  大きさ:110mm(幅)×53mm(奥行)×18mm(厚み)
  重 量:155g
これを長所とみるか短所とみるかは使い方次第かもしれません
足で操作する場合、使い勝手としては適度に大きさと重さがあったほうが踏みやすいのは確かで、そこが心配になります
しかし、私はそれほど気になりませんでした
 ・軽いといってもそこそこな重量感があり、また滑り止めのゴム足もついていて
  「踏んだら動く」といった感じはしなかった
 ・かなりしっかりした金属筐体で、壊れる心配なしで踏むことができた
 ・小さいとはいえボタン間隔は一般的な4ボタンコントローラーと同程度は確保されている


一方で、エフェクターボードに組み込むときは「小さい軽い」はかなり生きてくると思います
ただし、厚みがないのである程度下駄を履かせないと踏みづらいかもしれません

【カチャカチャうるさい?】
確かにカチャカチャ音がしますが、他のフットコントローラーと同程度と言えなくもありません
最近は無音のボタンスイッチというのも多いですが、私自身はそれほど静音性を重視していないので気になりませんでした
用途次第・・ということになりそうですね

【専用アプリでなんか設定できるらしい?】
「Cubesuite」というアプリを使っていろいろ設定ができるらしいです
が・・なんだかよくわからないし特に変更や追加したい機能も思い浮かばないので放置しております
なお、このアプリ、Android14ではアプリ検索でヒットしませんでしたのでAndroid14には対応していないと思われます
ipadOS15.8.3ではインストールできましたが、うちのipadmini4はすでに15.8.3でサポート終了しているので最新のOSでインストール可能かどうかは不明です
この機材自体が2年前の発売なので、iosでもandroidでも新しいOSでは専用アプリのインストできない可能性があります
必要な場合は早めにダウンロード&インストールしておいた方が良いかもしれません
  ※専用アプリの話であって、フットスイッチとしての機能には問題ないです


Cubesuiteアプリ

私の評価


これで5年くらい壊れずに使えたとすれば・・・

私は大変満足です(笑)

2025年1月18日土曜日

【備忘録】我が家のMIDIシステム

今回の記事は私的な備忘録です
あまり皆様のお役には立てないかもしれませんが、
ご興味があればお読みください

ZOOM MS-90LP+ の購入をきっかけにTRS MIDIについていろいろ調べたり試行してきたわけですが、そんな試みの副産物とでも言いましょうか、これまで使ってみようとも思わなかったBOSS RC-10rのTRS MIDIも「なんだか使えそうじゃん!」って雰囲気になってきました

これまでBOSS RC-10rはフットスイッチ(BOSS FS-5U)で以下の制御を行ってきました
 ・1回踏み:リズムスタート&フィルイン
 ・長踏み:リズムパターン1、2の切り替え
 ・2回踏み:リズムエンド
しかし、このうち「2回踏み」に関しては結構失敗も多く、
 ・2回踏んだつもりでもエンディングにならない
 ・かといって3,4回踏んでしまうと、いきなり終わってしまうことも・・・
という感じで、なんとかならんものかと改善方法を探していました

といった事情を踏まえて、我が家のMIDIを下図のとおり変更しました


簡単に言えば、BOSS RC-10rのリズムON/OFFをSOLEMANからMIDI制御しようというものです
ただし、SOLEMANでフィルインやパターン切り替えを行うには空いていた1ボタンだけでは足りないので、フットスイッチ(FS-5U)はそのまま残して、RC-10rの制御をMIDIとフットスイッチの併用で行うようにしています

一つ心配だったのはBOSS RC-10rのMIDI OUTがTHRUに対応してるかということでしたが、問題なく使えております
当然ながら図中の5pinDIN-TRSMIDIケーブルは「タイプA」でございます(笑)

ちなみに変更前はこんな感じでした
そう、MIDIの流れの中にBOSS RC-10rが加わっただけの変更であります



2025年1月16日木曜日

断捨離の道、13歩目

 なんだか久しぶりな断捨離報告

BOSS VE-8 (ボーカルエフェクター)


新品購入後、テスト使用した後はずっと納戸で眠っていた
元々興味本位で買ってしまったこともあったが、すでにTC-HeliconのVOICELIVE2をメインで使用していたことが主な理由である
しかし、弾き語りならこれ1台でほぼパーフェクトといえるほどの多機能は伊達ではなかった
加えて音も良かったし、手放すのは相当躊躇したのであるが、そんなこと言ってると断捨離はいつまでも進行しないと自ら言い聞かせたのであるよ




BOSS FS-6 (デュアルフットスイッチ)


デュアルスイッチとしてもシングルスイッチ×2としても機能する多芸なフットスイッチ
機能的には申し分なかったのだけど「電池が必要」というのだけが玉に瑕であった
BOSS VE-8とセットで売却した



これまでの成果


売っても売っても減らないワケは・・・私が一番よく知ってるのだけど(笑)
物欲ってさ、生きていくのに必要と思わない??

でも次はちょっと頑張る予定!!!


2025年1月9日木曜日

5pinDIN-3.5mmTRS MIDIケーブルのおさらい

前回記事ではBOSSのBMIDI-5-35をタイプBと間違えるという失態を演じてしまいました
そんなわけで反省を込めて再度「5pinDIN-3.5mmTRS MIDIケーブル」のおさらいをしてみようと思います

5pinDINコネクター


ネットには5pinDINについていろんな情報があふれています
しかしそれらの画像情報を見るとき「プラグ(オス)側から見たもの」と「ソケット(メス)側から見たもの」の2種類があることに注意が必要です
私が上記のとおりBOSSのケーブルタイプを間違えたのもこれが原因でした

英語版WIKIPEDIAの「DIN connector」によれば、丸型DINにもいろいろあるようです
 出典:https://en.wikipedia.org/wiki/DIN_connector
音響機材でよく使われる5pinDINは「DIN41524」と呼ばれるもので、ピン番号は下図のとおりとなります
この図は図名にもある通り「front side on socket(female),solder side on plug(male)」ですので「ソケットの前面(メス)、プラグのはんだ面(オス)から見た図」ということになります


TRSプラグとの結線


上記を踏まえ、5pinDINとTRSのタイプ別の結線をまとめると以下のとおりとなります


ここで改めてBOSSのBMIDI-5-35の仕様を見てみると下図のとおりですから、「BMIDI-5-35はタイプA」ということになります
5pinDIN側がどちらから見た図なのかについて明記されていませんが、形状やピン番号から「プラグ(オス)側」から見た図で間違いないと思われます

タイプA、Bどちらが多い?


MIDI AssociationのHPによれば、機材メーカーが採用しているTRS MIDIのタイプは下表のとおりとされています


これに加えて、国内ではBOSS、ZOOMがタイプAを採用ということですので、なんとなくですが「タイプAが優勢?」とも思えます
ちなみに、Line 6方式をタイプAと呼んでいるのは2010年に初めて市場投入されたTRS MIDI製品が「LINE6 MIDI Mobilizer」であったことによるものだそうです

しかし、だからと言ってArturiaやNovation以外はすべてタイプAと考えるのも危険であり、取説等で注意深く確認が必要なのは言うまでもありません
またTRS MIDIには3.5mmだけじゃなく2.5mmのものもあるようなのでそこも注意が必要です

延長ケーブルを使っても大丈夫?


5pinDIN-3.5mmTRS MIDIケーブルの長さってほとんどが1.5m以下であまり長いものは見つかりません
それなら3.5mmステレオ延長ケーブルはどうなの??使えたりしない??

ヘッドホン用の延長コードを買って試してみたところ、MIDI信号の送信はあっさり成功!!
3.0mの延長コード経由でも問題なさそうです
 ・コントローラー:AMPERO CONTROL
 ・制御対象:BOSS RC-10r
 ・接続方法:AMPERO CONTROL→TRS MIDIタイプA→延長コード→BOSS RC-10r


それでも謎は残る


結局のところ・・・これまでの記事で取り上げた2機種のルーパー
 ・ZOOM / MS-90LP+ MultiStomp
 ・BOSS RC-10r
は、どちらもタイプAということになるのですが、今手元には2種類のタイプAケーブルがあります
 ①Amazonで購入のタイプAケーブル
 ②別途入手したタイプAケーブル
これらを使って、
 AMPERO CONTROLというMIDIコントローラーでBOSS RC-10rを制御
を試みたのですが、②のケーブルは成功、①のケーブルは失敗という結果となりました

テスターで導通確認してみましたが、①②ともにタイプAで間違いありません
一つだけ異なるのは、①ではTRSのSleeveがDINコネクタの外側の金属リングにも導通していたが②では導通していなかったという点です
同じタイプAケーブルで成功や失敗がある・・・電気音痴には謎であります


 ※2025.01.16追記
  後日同様の実験をしてみたところ、①でも②でも成功という結果でした
  単なる接触の問題だったのかもしれません(すいません)

とある残骸も・・残った


もう多くは語らないけど・・・
必要と思い込んでたタイプBケーブルをタイプAの結線変更で生み出そうとしていたワタシ
完成を見ないうちに「うちの機材には必要ない」とわかった、わかってしまった(^_^;)
もう切っちゃったじゃないかぁ!!、1本800円もしたんだぞぉ!!と宇宙の中心で叫んでみた・・


いつか日の目を見てほしい

最後に素朴な疑問というか・・・
これって、MIDIコントローラーのMIDI OUTが3.5mmステレオジャックだったら、ごく普通の3.5mmTRSケーブルでMIDI制御できるってことなのかな???
なんでそうしない??
MIDIってなぜ5pinDINから始まったんだろう???


★★★★★★★★★参考までに以下AIの回答です★★★★★★★★★

MIDI端子が5ピンDIN(Deutsches Institut für Normung)コネクタを採用している理由は、いくつかの要因があります。

  1. 標準化と互換性: 5ピンDINコネクタは、1980年代初頭にMIDI規格が策定された際に、既に広く使用されていた標準コネクタでした。これにより、異なるメーカーの機器間での互換性が確保されました。

  2. コストと入手性: 5ピンDINコネクタは、当時の他のコネクタに比べて安価で入手しやすかったため、MIDI規格に採用されました。

  3. 信頼性: 5ピンDINコネクタは、信号の伝送において信頼性が高く、耐久性もありました。これにより、音楽機器間での安定したデータ通信が可能となりました。

  4. シンプルな設計: 5ピンDINコネクタは、シンプルな設計でありながら、MIDI信号の伝送に必要なすべてのピンを備えていました。これにより、設計と製造が容易になりました。

これらの理由から、MIDI端子には5ピンDINコネクタが採用されました。MIDI規格は現在でも広く使用されており、音楽制作や演奏において重要な役割を果たしています。


2025年1月2日木曜日

ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【④MIDI編】

まとめ編を書いてしまった後になって申し訳ない(笑)
やっぱり気になったMIDI、そのまま放置では終われませんでした

MS-90LP+におけるMIDI制御


まずMS-90LP+のMIDIインプリメンテーションチャートを確認しておきましょう
この中で送受信とも「〇」なのは、
 ・Program Change
 ・Clock
の2つのみですが、Clockについては私自身よくわかりません
なので、とりあえずMS-90LP+のMIDI制御で私が使用可能なのは「Program Changeのみ」という前提で話をすすめます(他にもMIDIの活用法はあるのかもしれませんが私にはよくわからないので)


以下は、MIDIコントローラーでMS-90LP+のProgram Change(メモリー番号の変更)をどうすれば可能になるのか、というお話でございます

接続ケーブル


今回はMIDI BABYというコントローラーを使おうと思いますが、MIDI BABYとMS-90LP+ではMIDIコネクタが異なります
ちなみにこのMIDI BABY、「1ボタンかよ」と侮るなかれw
1度押し、長押し、長い長押しの動作それぞれに16の命令を設定でき、それを一気に送信したり順番に実行したりできるうえに、フットペダルやエクスプレッションペダルを一つ増設可能という優れものであります
(何年も前に購入したMIDI BABYがようやく日の目を見るということで私的には感慨深い)


MIDI BABY
左:MS-90LP+ 右:MIDI BABY

ごく一般的なMIDIケーブルは両端がMIDI BABYと同じ5pinDIN形状なので使用できないため「5pinDIN-3.5mmTRS」というケーブルが必要になります
しかし、このケーブル、見た目は全く同じであっても結線の異なるものが何種類もあることから注意が必要です

【タイプAとタイプB】
「Music & Midi」様のyoutube動画から肝心なシーンを画像として切り出してみました
 ・元の動画:https://www.youtube.com/watch?v=MocWRgOu2PY&t=130s
これによるとタイプAとタイプBはTRSのスレーブが2番結線なのは共通ですが、リングとチップの結線が逆になっています

さてMS-90LP+で必要なのは取説P58にあるとおり「5pin DIN-TRS MIDI(Type-A)」なのでタイプAのケーブルを使用しなくてはいけません

実はこの2種類だけではなくAmazon等のネットショップでは通常MIDIでは使用しない1番や3番へ結線したものも存在しますが、見た目で判断できないので注意が必要です
そんなわけで、私の購入したケーブルはこれであります


4本もいらんわ!!!って私も思ったんですがw、「タイプA」と明記されていたのはこれくらいでしたので泣く泣くの購入です
ただ、以下のBOSSは結線が異なるということを踏まえて、4本中2本はタイプAからタイプBへの結線変更実験に使ってみようかと画策しております

【ちなみにBOSS BMIDI-5-35は使えません
 ※赤のマーカーの部分に重大な誤りがありましたので修正します
BOSSの製品だしなんか立派そうなんでいけるかも??と思いがちですが、タイプB結線なのでこれは使えません
余談ですが・・なんでこんなことするかなあ、ZOOMとROLAND BOSS、ともに日本の誇る電子楽器&機材メーカーなのだから、こんなとこで肩ひじ張らなくてもと(笑)


BOSS BMIDI-5-35

タイプB結線なのであります


【BOSS BMIDI-5-35もタイプA
タイプAですが・・使用可能かどうかは使ってみないと何とも言えないです(笑)


BOSS BMIDI-5-35

タイプA結線

MIDIコントローラーの設定


MIDI BABYの設定は、MIDI BABY EDITERというWEBサイト上で行います
  https://disasterarea.io/midibaby/
コントローラーの設定情報の編集はメーカーによって方法が異なりますが、何かの参考になるかもしれないので、一応ここではMIDI BABYの設定内容を示しておきます


①ここはMIDI BABYの「お約束」です、このように設定しないと通信ができません

②ここもあまり重要ではありませんが、MIDI BABYのマルチジャックを使う場合は、外部フットスイッチやエクスプレッションペダルに設定しておきます

③MIDI BABYでは、1回踏みの動作に加えて「長押し」「長い長押し」といったアクションにも動作が割り当て可能ですが、今回は1回踏みの動作のみを設定しています

④「1回踏むごとに以下の命令を一つずつ送信する」というモードにしています。「以下の命令」とは下段にある1~4の操作ですが、これは最大16まで設定が可能です

⑤Program Changeを設定します

⑥MIDIの送信チャンネルで1~16が設定可能ですが、MS-90LP+の受信チャンネルをOMNIにしておけば何番に設定してもMS-90LP+側の受信は可能です
 ※ただし私のとこではMS-90LP+をOMNIにしてもチャンネル1のみMS-90LP+
  での受信ができませんでした(原因は不明)
この画面では適当な数字を入れていますが、他のMIDI危機を同時に操作する場合は慎重にチャンネル番号を設定する必要があります

⑦設定した値を送るかカウンター番号を送るかの選択ですが、カウンター番号の送信はうまくいかなかったので「設定値を送る」という設定にしています

⑧「MS-90LP+のメモリー番号-1」の値を設定します
 ここでの2,0,10,12という値はMS-90LP+のメモリー番号3,1,11,13に相当します

⑨なぜかLED colorをoff以外にするとMS-90LP+が動作しなかったのですべてoffです

無事に稼働


動画ではMS-90LP+の画面がかなり見にくいのですが、メモリー番号3,1,11,13が順番に切り替わってるってことで、とりあえず成功です
 ※音楽は単なるBGMでMS-90LP+の音とは関係ありません
メモリーの移動だけでもMIDIの恩恵はありそうですね


DAWなどを使ってもっと高度な制御も可能かもしれませんが、
私にはこのあたりが限界であります
お役に立てましたでしょうか(笑)


 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【①リズム編】
 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【②録音音質編】
 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【③まとめ編】
 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【④MIDI編】
 5pinDIN-3.5mmTRS MIDIケーブルのおさらい

2025年1月1日水曜日

2025謹賀新年

あけましておめでとうございます!



どうか今年が少しでも明るく

嬉しいことの多い一年となりますように!!