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2015年8月19日水曜日

Asturias D.Custom

購入のかなり前から気になっていたギターメーカー、アストリアス
アストリアスは、「名工ギター」として久留米で発足したメーカーで、
元々はクラッシックギターから始まったのですが、
近年ではアコースティックギターメーカーとして一定の地位を築いています。


表面板 : アラスカスプルース単板
ロゼット : ヘリンボーン
パーフリング : ヘリンボーンメイプル
横・裏板 : ローズウッド単板
スケール : 645.2mm
指板 : エボニー(スノーフレイクインレイ)
指板幅 : 43mm(ナット)
ネック : ナット裏ダイヤモンドヴォルート
駒 : エボニー
天神板 : ハカランダ(トーチインレイ)
塗装 : 表面板/ラッカー仕上げ 横・裏板/ウレタン仕上げ
ジョイント : 14フレットクリアー
糸巻き : GOTOH
ピックガード : TOR-TIS U.S.A.

「アストリアスワークショップは九州・久留米市にあり、約15名の熟練工からなる一貫手工工場です。一本一本が丹念に手加工され、技術主任 辻渡氏により最終調整と音響調整がなされます。全ての木材は長いシーズニングを経た、厳選された素材のみを使用しますが、工程に入れる前に常時摂氏20度、湿度40%にセットされた保管室で6ヶ月保管されます。」
<ASTURIUSホームページより>   

この記述のようにほぼ「手工ギター」と呼べるギターで、音にもそんなテイストが感じられます
たとえばこのギターには音の余韻に独特のうねり感があるように思います
太く長いサスティンにどこか螺旋感があり、独特の響き方があるように感じます
ドレッドですが、オールマイティというよりはどちらかというとフィンガー向きかもしれません
アストリアスにも、ドレッド以外にカッタウェイやEC(エリッククランプトンモデル)など
様々なシェイプが存在しますし、それぞれに材のグレードなどもあるのですが、
音の素性としては共通するモノがあるように感じています(動画視聴の範囲内ですけど・・・)

さて、この機体はD.CUSTOMというモデルです

【ヘッド】
典型的な角刈りのマーチンヘッドですね
音に関係があるのかどうかはさておき、美しい作りは一種感動すら覚えます(笑)
ハカランダの天神板に豪華なトーチインレイ、そして丁寧な塗装・・・
糸巻きはゴトー製です。マーチン同様、オープンバックのメカニカル感がたまりません。


【指板】
購入時、エボニーの真っ黒指板は、まだうっすらとした弾きあとしか付いていませんでした
2011製でまだ若いのと、前オーナーがあまり弾いていないのが理由でしょうか
もちろんフレットの摩耗も最小限です。
スノーフレークのポジションインレイもなかなかに美しい。

【トップ・サイド・バック】
トップのスプルースは本当に見事、目と直角に走る杢が、キラキラと光ってきれいです
目のつまり方から見ても良い材のスプルースだと思われます
サイドバックは、ローズですが、木目の雰囲気はfurchに似ています
マホで見られるつぶつぶ?が結構目立つので、
なんというローズかはわかりませんが少し雰囲気の違うローズですね
ローズの場合は、まっすぐな木目がよいとされるみたいですけど、若干うねっています

【ピックアップ】
本来はPU無しのモデルですが、購入時にはL.R.BAGGS LyricというマイクPUが後付けされてました
サウンドホールのコントローラーで音量とプレゼンスの調整が可能です
マイクですからほぼ生音、ではありますが普通のマイクとはかなり味付けが異なります
通常のマイクは箱鳴りを拾いすぎてボンついたり、こもったりと
マイク単体では、なかなかに使いにくいのですが
低音部の処理がほんとに上手くできていて、そんな感じは受けません
逆にやや高音部がキンキンする雰囲気はあるんですが
そこをプレゼンスで調整してやります
ただ、この調整が精密ドライバーじゃないとできないのが少しめんどくさいです
結局、このために百均でミニドライバーを購入することになりました


まあ、いろいろ書きましたけど、オークションで購入したにもかかわらず「当たり」なギターでした
機体の状態も良く、音にもほぼ満足、しかもリリック搭載で、定価の1/3以下
実勢価格の4割程度で買えたのはラッキーでした
超高額ギターというわけじゃないけど、私のお気に入り、お宝でございます(笑)

サンプル音源はいつもどおり、前半:生音、後半:ライン音(リバーブ付加)です
なんか最近サンプル撮るのがやっつけ仕事みたくなっていて、妥協ラインがとても低いです(^_^;)
今回も、ミスは目をつぶるにしても、もう少し離して生音録った方が良さが伝わるかな~なんて
反省しております・・・








2 件のコメント:

  1. 先日アストリアスのレッドホークを購入しました。おそらくDカスタムの限定品と思います。
    恥ずかしながら私の地元久留米にギター工房があるなんて知りませんでした。

    高校から10年ほどギターやっていて、記念に初めてギターを買いました。
    それまでが拾い物や頂き物ばかりで、弦や用品以外で初めてギター屋さんに足を運び、じっくり決めようと思っていたのですが、5分でアストリアスに決めました。

    低音の持ちのよさやボリュームがあるのに爽やかな音質、最高ですね♪
    ziziさんの味のある音の触り方は勉強させてもらいます!

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    1. こんにちは、初めましてです!

      アストリアス、素晴らしいですよね
      一番の特徴は指弾きの場合の揺らぎ感と言いましょうか
      倍音による装飾性と言うよりも自然にビブラートするような
      そんな音の雰囲気に私も打ち抜かれました
      加えて豊かな低音感・・・本当に素晴らしいギターです

      匿名様のはそのさらにリミテッドエディション
      ヘッドの鷹がめちゃくちゃ格好いいですね
      なんだかかなり悔しいです(笑)

      私はまだ「ちゃんと」ギターに接してからまだ4年です
      匿名様の方がかなりお若いですけど
      ギター歴は倍以上ですので、いろいろと教えてくださいね

      素晴らしいギター、ガンガン弾いて育ててあげてください!!

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