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2018年4月16日月曜日

ボーカルエフェクター TC HELICON VOICELIVE2(1/3)

年度末のニンジン、2本目です

「前置きが長い」という当ブログの伝統を打ち破り、まずは結論を・・・

ボーカルエフェクタ欲しい人、興味がある人
あれこれ買うよりコレ買うがよろし!


TC HELICON VOICELIVE2

まずは、最新機種では無いことを申し上げておきたい
TC HELICONのボーカルエフェクタにも様々なラインナップがありますが
VOICELIVEは、その中でも最も大型なシリーズになります

 ・2009.3 VoiceLive 2(¥42,984)
  |コレが今回購入した製品です

 ・2011.6 VoiceLive 2 Extreme Edition(現在販売してるショップが見当たらない)
  |VoiceLive 2に搭載されているすべての機能を踏襲しながら、
  |音質とパフォーマンスの両面で改良

 ・2014.03 VoiceLive 3(¥75,348)
  |ルーパー機能を大幅に強化、ギターエフェクトの強化&プリセット別設定 等

 ・2015.6 VoiceLive 3 Extreme Edition(¥96,984)
  |VoiceLive 3にバッキング・トラックとパフォーマンスのオートメーション機能が追加

今回購入したVOICELIVE2は、2009年の発売から10年近く経過しますが
いまだに新品購入が可能というロングセラー製品です
しかも、後継機の発売もあって8万円以上していた価格も半値近くまで落ちてきてます

発売以降の技術的な進歩を考えると「時代遅れでは?」という疑念も抱いて当然でしょうけど
機能的に見て現在のボーカルエフェクターに劣る部分というのは見当たりません
ハーモニー生成の精度においても、自分としてはなんの不満も無く
むしろ他メーカーの新製品などよりもしっかりしてると感じています

VoiceLive 2

もちろん、VOICELIVE3という進化バージョンの選択も間違いないところですけど
私にとってはVOICELIVE2が3万円以上安く手に入ると言うことの方が重要でした
それは進化とともにやや差が付いた機能面を埋め合わせるのに十分なメリットでしたし
なにより「VOICELIVE2」は旧版となったとは言え、
ボーカルエフェクターとしての機能は私のしたかったことを全てかなえてくれるものだったことが
購入の決め手となりました

「じゃあ、なんで最初からコレを買わなかったの?」という疑問、ありますよね(笑)
まあ、ゆっくり以降をお読みください


私にとってのボーカルエフェクター

私は歌好き・・・だけど歌下手(^_^;)
もちろん、過剰なリバーブでごまかしたりとかはするんですけど
もっともっと歌を楽しめるツールはないものかと探していた時に出会ったのが
ボーカルエフェクターです
初めて買ったのは4年前、BOSS VE-20という製品でした

私がボーカルエフェクターに求めたのはハーモニー生成です
しかし、一言で「ハーモニー生成」といっても機種によって機能・特徴はさまざま
BOSS VE-20を皮切りに、次々とボーカルエフェクターを買ってみましたが
まさに「帯に短したすきに長し」・・・(このあたりの事情については過去記事をご参照ください)


その記事にも書きましたけど、私がボーカルエフェクターに求めたものは、概ね以下の5点です

 ①エフェクト: ボーカル&ギターともに質のよいリバーブが欲しい
 ②音質: ボーカルもギターも切れの良いブライトな音質であって欲しい
 ③ハーモニー: 1声または2声で十分だが3度、7度に加えてオクターブ高い設定も欲しい
 ④ハーモニー: キーはギターコードから自動で取得して欲しい
 ⑤ハーモニー: ハーモニーにジェンダー(男声を女声に変える機能)とパンを設定したい

しかし、この条件が全てそろうという機種選定って意外と難しいのです
すでに手に入れたボーカルエフェクターで言えば、こんな状況・・・(^_^;)

 機種名  ①
 BOSS VE-20  ○ ×
 Digitech VOCALIST LIVE3G
 TC HELICON PLAY ACOUSTIC ×
 BOSS VE-8 × ×


なぜ、4台も購入しておいてそんな事態を招いたか

それは「ボーカルエフェクター購入前に全ての機能を知ることが難しい」ということなのです
要は、使ってみないとわからないという部分が多い(^_^;)

⑤(ハーモニーにジェンダー設定)などは、TC HELICON PLAY ACOUSTICの購入後に
TC Group Japanにこんなメールで質問して初めて
PLAY ACOUSTICでは「できない」と言うことが判明したという経緯もありました

  |質問:ジェンダーの設定をハーモニー音にだけ適用することは可能でしょうか?
  |
  |回答:HardTuneに含まれるジェンダー設定ですが、
  |    誠に申し訳ございませんが、ハーモニーに適用することは出来ません。
  |    ハーモニーにジェンダー設定を適用できる製品はVoiceLive2, VoiceLive Rack,
  |    VoiceLive3 (Extreme), VoiceLive Touch 2となります。
  |    また何かご不明な点などございましたら、何なりとご連絡下さい。

このやりとりは2015.8初旬のことでしたが、
残念!という思いとともに、「VoiceLiveならなんとかなる」という希望も生まれ
それ以来、3年近くずっと狙い続けてきた機材を今般ようやく入手できたわけなのであります


実際に使ってみて

自分のやりたかったことが、ようやく全部できるようになったのはもちろんです
しかし、それ以外に思わぬ収穫というのもありました

 ①ハーモニー生成のためのキー取得がギター入力だけで無く外部音源からも可能
   |VOICELIVE2にはAUX端子経由で外部音源を入力することが可能です
   |私はこの機能でカラオケを楽しむことが多いのですが
   |その音源を元にキー取得をしてくれるのでカラオケでもハーモニー効果を楽しめます

 ②ハーモニーは1、2声程度で十分と思っていたが・・・
   |VOICELIVE2ではハーモニー4声、ユニゾン4声の計8声が使用可能です
   |これまで別機種を使ってきた経験からは
   |声数を増やしても、けっして美しいハーモニーは得られないと感じていたのですが
   |VOICELIVE2のプリセットを調べてると多声ハーモニーでも使えそうなものがあります
   |自分一人の声から「ゴスペル隊」を生成できるというのも結構楽しいです

 ③ケロケロって意外に楽しい
   |ご存じパフュームの楽曲でよく使われてるエフェクトです
   |ピッチ補正の一種で、半音ごとの正確な音程の間の音声を
   |強制的に正確な音程にあわせる補正を強めにかけるとケロケロボイスになります
   |実際に自分の声がケロケロするのは、やってみるまでわからなかった意外な楽しさです

まあ、こういうものって基本的に自分にとっての楽しさであって
視聴する人にどれだけ良いインパクトを与えられるかは疑問な部分もあり
また歌い手の技量しだいなところも否定はできないのですが
「自分が楽しめる」という、最初の一歩は十分踏み出せるだけの能力を
VOICELIVE2は持ってると、自分には思えます


使い方?・・それは・・・一言では無理(笑)

正直、とてもじゃないけど「使い方は簡単です」とはいえません
でも、数日我慢していただいて以下をやり遂げれば、必ず使えるようになります
(あえて、「使いこなせる」とは言いませんがw)

 ・STEP1:マニュアルの「フロントパネル」「バックパネル」をよく読む
   |本体のつまみやスイッチの役割、接続用の端子の配置について
   |概ねで良いですから把握してください

 ・STEP2:マニュアルの「クイックスタート」を読みながら実際にやってみる
   |クイックスタートは、本体と機器の接続について書かれています
   |最も大事なのはマイクのゲイン設定なので、これをしないとマイク音が出ません
   |ゆっくりで良いですから、このステップを確実にこなしてください
   |マニュアル4ページ分ですから、そんなに大量な作業ではありません

 ・STEP3:プリセットを一つずつ試しながら、気に入ったエフェクトのプリセット番号をメモ
   |VOICELIVE2には205個のプリセットエフェクトが内蔵されています
   |最初から「オレ用のエフェクトを作るぜ~~~!」ということをせず、
   |まずは、プリセットを1番から順に声を出しながら試して、
   |気に入ったエフェクトがあれば、その番号をメモしていってください

 ・STEP4:メモした番号のプリセットを206番目以降のプリセットにコピー
   |コピー方法はマニュアルをご確認くださいね(^_^;) 
   |内蔵プリセットは残しながら、自分用の加工をするための準備作業です

 ・STEP5:コピーしたエフェクトのパラメーターを確認&修正&保存
   |言ってみればここからが本番!
   |エフェクトのエディットモードに入って、各パラメーターの設定状況を確認します
   |パラメータの意味がわからない部分はマニュアルを確認するか
   |実際に値を変更してみて変化を聴きます
   |もちろんどんなに設定間違いしても、「コピーしたもの」なので心配はいりません
   |もし、気に入った音に修正できれば設定を上書き保存します

こんな作業を通じて、自分に必要なエフェクトを作っていきます
私自身もこの手順で、少しずつ理解を深めているところですが、
なんとか、いくつかのエフェクトを使えるようになったばかりで、
購入からまだ半月という時点では全てのパラメーターの理解にはいたっていません
「なんでこんな音が出せるんだろう?」という疑問一杯のエフェクトも多数存在します(笑)
でも、それを紐解く楽しみもこれからたくさん残されてるってことです


エフェクトのサンプル

サンプル音源にどれだけの需要があるのかわかりませんが(笑)
少し長くなりすぎたので、次回にまとめてご紹介したいと思います
それでは、今日はこのへんで!!


2 件のコメント:

  1. 師匠
    こんちは。

    ということは????
    基本のキーで重ね録りで歌ったものが上下何度かでハモってくれると
    いう便利なものなのでしょうか????

    サンプル音源楽しみにしてまーーーーーす。。。

    返信削除
  2. >しばしばさん

    ■この機械にギターとマイクをつなぐでしょ
    ■そして普通に弾き語りをするとするじゃないですか
    ■で、ハーモニースイッチを踏むと「上下何度かでハモってくれる」

    という機械です(笑)
    重ね録りという作業は不要で、リアルタイムにハモリを付けてくれます

      ※コレとは別に「ルーパー」という機能が付いてるので
       その意味では重ね録りもできるマシンですが
       ルーパーは自分全く使いこなせないのでその話は割愛です(爆)

    ちなみに、ギター用とボーカル用のエフェクトは全く別の扱いなので
    ギターはギターのボーカルはボーカルのエフェクトをそれぞれ独立してかけられます

    僕はこの機械からのステレオ出力をZOOM Q8につないで
    ステレオ録音を楽しんでいます


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