このところAKG K271mk2を使っていましたが
音量的にクリップしていないにもかかわらず、大きな音が歪むという現象に
「なぜ??」と思ってたところに、たまたま入室したSYNCROOMの方から
との情報をいただきました
たしかにそういったネット記事もいくつか見られましたが、
悲しいかな・・根っからの不器用人間なので、
壊れたわけではないヘッドホンをつついてとどめを刺してしまう訳にもいきません
しかし、そのネット情報捜索中に見つけたのがこのヘッドホンです
amazonでもサウンドハウスでも評価はすこぶる高い・・・一体何者????
SOUND WARRIOR SW-HP10s
「SOUND WARRIOR」耳慣れない名前ですが、
れっきとした長野県の日本企業(城下工業(株)、しろしたこうぎょう)の
オリジナルブランド名です
元々は1923年創業の製糸企業でしたが、電線事業、音響機器のOEM生産等を経て
最初のオリジナル製品「ROAD WARRIOR」が誕生します
その後、ROAD WARRIOR製のヘッドホンがTSUTAYAの視聴用等で好評を得たこと
などを踏まえ2003年「SOUND WARRIOR」としての最初のオーディオ製品が発売され、
現在では、デスクトップオーディオ製品やヘッドホン、通信機器等を生産しています
このように、知名度としてはまだそれほどではありませんが長い歴史と豊かな経験を持った
優れた日本企業のブランドというわけです
ドライバーユニット 外径φ40mm
インピーダンス 40Ω/1kHz
周波数特性 20~20kHz
最大入力 300mW
出力音圧レベル 103dB/1kHz.1mW
コード 丸型コード(2.5m)
プラグ φ3.5mmステレオミニプラグ
重量 280g(コード含む)
ヘッドバンド ビニールレザー
シェル素材 ナイロン樹脂
付属品 φ6.3mm標準ジャック用アダプタ、延長コード(2m)
保証期間 ご購入後1年間
JANコード 4522425050478
価格(税込) 15,180円(メーカー標準価格)
生産国 日本
【外観&重量】
超プラスチッキー!w
高級感を演出するような細工はほとんどされていません
しかし、そのためかとても軽いというのは大きなメリットです
以下は手持ちのヘッドホン重量(コードを除く)ですが
SONY CD900STとほぼ同じくらい、K271mk2よりは30g近く軽いことがわかります
・SOUND WARRIOR SW-HP10s :220g
・SONY CD900ST:210g
・AKG K271mk2:250g
【コード】
コードはストレートの2.5mですが、付属の延長コードで2mの延長が可能です
延長コード方式というのはこれまであまり出会いがありませんでしたが
カールコードでの伸縮と言うよりはよほど使い勝手が良い方法です
また、コードの太さも3.8mmと細すぎず太すぎず、柔軟で取り回しも悪くありません
ただ、着脱式ではないので簡単にリケーブルというわけにはいきません
でも、後述の通り音に不満はないので、その必要も無いかなと感じています
【イヤーパッド】
特殊な形状ゆえか、フィット感がものすごい!
音への影響もかなり大きいと思いますが、
フィット感が良いというのは装着感の向上と聞き疲れの軽減といった効果も大きく
さすがに、一つ一つ手縫いだというのも頷けます
・・・が、それだけに交換品が非常にお高い(笑)
サウンドハウスでは2個セットで4400円です
材質の正確なところはわかりませんが、SONY CD900STとよく似た感じで
経年劣化でひび割れたり、表面がボロボロになりそうな予感十分w
いつの日か4400円を支払う日も訪れそうです
【出力(感度)】
103dBは概ね一般的と言って良い数値で、CD900STとほぼ同じです
AKGよりは12dBも大きく、ヘッドフォンアンプ必須だなあと感じていたAKGに比べると
明らかに使いやすいです
・SOUND WARRIOR SW-HP10s :103dB/1kHz.1mW
・SONY CD900ST:106dB
・AKG K271mk2:91dB/mW
音の感想など
AKG K271mk2から付け替えたとたん感じたこと、それは
「なんて生き生きとした音なのだろう!」
すっきりとして分離良く透明感のあることに加えて超豊かな低音!!
まあ、多少はドンシャリなのかも知れませんが、それが嫌み無くまとまっています
すっきりはしていても固いとは感じず
K271mk2ではオマケみたいだった低音は、迫力を持って迫ってきます
いろんな音の粒立ちが良いせいか、音場の広がり感もなかなかのもの
ほとんどエイジングもしていないのに、こんな音出しちゃって良いのだろうかw
ってことで、モニター系しか使ってこなかった私にはとても新鮮なインパクトがあり
これならリスニング用途には満点あげても良いかなと思えてしまいます
少なくとも、しばらくAKGにもSONYにも・・もどれん(笑)
じゃあモニター用としては??
そこなんですよね
正直なところ良い音過ぎてモニターに使うのはちょっと怖いかも・・という部分はあります
モニターといっても、自分の用途は、多パートのミックスダウンってわけではなく
ソロギターか弾き語りなので、定位がどうとかパートごとのきこえ方がどうとかは
あまり重要ではなく、
とにかくフラットであること、リバーブのステレオ感が正確に捉えられることが重要です
なので、例えばですが低域が持ち上がってるヘッドホンで音を仕上げると
実際のできあがりは低域の弱いスカスカの音になる可能性が十分にある・・・
それが怖い、というワケなのですが、さてどうしたものか(笑)
ヘッドホンの特性を上手く数値化、または可視化することが出来れば良いのですが
しばらくは、耳を頼りにこのヘッドホンの癖をつかみつつ、見極めていくしかないかな