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2022年8月11日木曜日

WARM AUDIO WA273 マイクプリアンプ(3/3)

ようやく音作りと使い勝手の話の番がきたw
といっても、この話、結構ややこしいのだけど、上手く書けるのかしら(^0^;)
しかし、書けたとしていった誰がこんなもの読みたくなる??それは・・・

そうです、忘れんぼの私自身のためであります


やりたいこととシステムのおさらい


【①PCを介さない録音・録画を可能にしたい】
下図でカメラ(ZOOM Q8)で録画するケース
最も手軽に録音・録画するというずぼらな私向きの使い方

【②PCでも録音・録画を可能にしたい】
マイクから録音・録画までの信号距離を最短(リバーブを通さない)にして、
可能な限りマイク&WA273の「素の音」を記録したいという使い方
出来れば動画も撮れるといいかも

【③モノラル録音もステレオ録音も可能にしたい】
下図はステレオ録音を想定したものです
しかし、アコースティックギターの宅録だとモノラルの方がなんとなく芯があって良いってこともあります
気分次第でどちらも出来るならそれにこしたことは無いですね

【④すっきりして使いやすいシステムにしたい】

下のように図にかくとそれほどごちゃごちゃした感じはしませんが
実際に組んでみると、それはもう雑然として、ごちゃごちゃしたコード類に絡め取られそうな気になってしまいます
いつでも気軽に使える、そんなシステムにしたいです


「①PCを介さない録音・録画」の調整事項


【Q8の録画で音声がクリップして歪みまくり】
ZOOM Q8のレベルメーターは振り切れていないことから、犯人はすぐに判明、LEXICON MPX110への過大入力でしたので以下で対応
 ・UR816cのLINEOUT4L/Rの出力を-9dBに変更
 ・MPX110のゲインをやや下げる
WA273の出力を下げる方法もありましたが、これを下げてしまうとせっかくの「WA273メインのシステム」って味が失われそうな気がしたので断念しました

【Q8の録画の音がなんだかぼやける】
「画質は良くないけど音だけは良い」と定評のあるQ8(笑)
そして、UR816cのヘッドホン出力は切れの良い音を聴かせてくれてるので・・・
やっぱり犯人は、LEXICON MPX110・・・
ただ、リバーブというのは多かれ少なかれもとの音像が多少はぼやける傾向にはあります
 ・MPX110のエフェクト量やミックス量を調整
 ・ZOOM Q8のLINE入力ローカットをオフから120Hzに変更
一応こんな感じでの対処となりました
ローカットに関してはWA273ですでに160Hzに設定済だったので、Q8でローカットというのははなはだ不本意でしたが、背に腹は代えられない(笑)

【Q8の録画の音に大きなノイズがのる】
「あれ?昨日までなんともなかったのに・・・」ジージーガーガーと不均一で大きなノイズ
実はQ8の録画データをPCに取り込もうとしてUSB接続したままでした
このことで「PC→UR816c→MPX110→Q8→PC」という立派なループが完成(^0^;)
前回の記事で「ループには気をつけましょう!」と書いたばかりでしたのに、しっかり実践してしまいました
PCからUSBケーブルを抜くと静音に戻りました・・とさ(笑)
参考までにこのループはPCの電源を落としても切れませんでした
PCには電源を落としてもUSB給電が継続しているものとそうでないものがあります
使用しているPCは前者のタイプだからループが切れなかったのかもしれませんが、後者であればループが切れるのかどうかは今のところ不明です

「②PCでも録音・録画」の調整事項


【UR816cのヘッドホン出力では良い音なんだけど録画の音質は・・・ねむい】
私の理解では、UR816cのヘッドホンモニターの音とUSB出力の音は同等のはずです
試しに録音だけをAudacityでやってみると「眠たい音」にはなりません
「録画アプリ」そう、君が犯人だぁ~~!
そして今使ってる録画アプリはOBSなのでありました

OBSの音質設定はなかなか奥深く(わかりにくいともいうw)、別途のコーデックをインストールする等の大技もあるようですけど、なんとかOBS自身の設定で対応しようとトライアルした結果、以下のとおりとして、なんか微妙な点はあるけどそれなりな結果を得ることが出来ました


まあ、マイクテストなどのシビアな音録りの時は音声のみをDAWで録ることにしましょう

【PC録音の音量が小さい】
UR816c→パソコンへのUSB出力は「WA273の出力&UR816cのゲイン」に依存しています
WA273の音質を最大限活かすという観点から、UR816cのゲインは最小(左一杯)にしていたのですが、2目盛ほど上げることで対応しました
ただ、このことは「①PCを介さない録音・録画」にも影響があるので、両者のバランスをみながら微調整が必要となりました


「③モノラルもステレオも録音・録画可能」


これは比較的簡単!!
Steinberg UR816cのコントロールソフト「dspMixFx UR-C」の設定で可能でした
ステレオ録音時には、2本のマイクを有効にしてそれぞれ左右にパンを振り切る
モノラル録音時には使ってない方のマイクをミュートし、使っている方のパンをセンターに! ということでしたw

モノラル録音時
ステレオ録音時

「④すっきりして使いやすいシステム」


【ケーブルは出来るだけまとめましょう】
2本のケーブルを1本にまとめるだけで、見た目の「雑然感」はかなり異なります
見た目だけではなく、どのケーブルがどこに向かってるのかがわかりやすくなるのもメリットです
私はこんな時「スパイラルチューブ」を使います
確かにクルクル巻き付けていく作業はめんどくさいことこの上ナシですが、実は私この作業が結構好きです(笑)
といっても、さすがに巻き直しは大変なので、巻く前に「何と何を束ねるか」は十分慎重に考えておきましょうw

【カメラ類はアームスタンドに設置】
カメラはアングルが命!(笑)
そんなとき自由度の高いアームスタンドは大変便利、かつ省スペースにも役立ちます
今回はZOOM Q8、webカメラの2台がありますから、アームの先端にカメラ2台用のブラケットを装着し、さらに自由雲台を取り付けてカメラをマウントしました
我ながらちょっと格好いいかも・・・自画自賛w
ここで1つ注意、まったく同じに見えるアームスタンドですが、カメラ用、マイク用の2種類が存在します、用途に応じたアームスタンドを購入してくださいね

【電源も問題ない範囲でまとめてしまう】
問題というのは、複数機材を同じタップに接続するとノイズを発する可能性があるということです
問題が生じなければ、ひとまとめに電源オンオフ出来るタップを使うと、とても便利かつすっきりします
ただ、後になって思い出したのですが、
ラック用のパワーディストリビューターが1つ余ってた・・(^0^;)
それ使ってればノイズの問題も起きなかっただろうに・・・
しかし後の祭りw

【オマケ:デスク周りに機材を置くならディスプレイ台の省スペース効果は絶大!】
パソコンでキーボードを必要とする場面は、仕事でなければ意外と少ないものです
使わないときにはディスプレイ台の下に収納するだけでデスク周りは相当すっきりします
私は、2×4材を足に、3cm厚の板を天板に使って自作しました
上に乗せるシステム重量は20kg程度ありますが、さすがに3cmの板はたわみません


最後に残った問題が1つ・・・・それは

組み上がってしまうと興味を失うという私の性分・なわけで(笑)


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