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2018年2月28日水曜日

ギターケース BOBLEN BL-J17

GREVENのケースが相当くたびれていたのでサウンドハウスで購入

GREVENの到着までに何度かイルカさんに電話する機会があり
そのたびに「ケース古そうだから、ボブレンでも買おうかと思ってるんだけど・・・」と連呼してた
ご想像のとおり、それはイルカさんから

「じゃあ、オマケしましょう!!」

という一言を聞きたいがためであったわけだけど
ついにその願いは届かなかった(笑)



GREVEN、でかいです

ケースを購入するときの最大の留意点といえば、それは間違いなく「サイズ」なわけ
GREVENの最大幅は実測値で432mm、うちにあるどのギターよりもでかい(^_^;)
もちろん手持ちのケースで使えそうなものがあれば買う必要も無かったんですが
以前ドレッド用に購入したセミハードケースでも、入りそうな気配すらない

ネットショップでも色々と調べてみたのですが
どう調べてもこの432mmがすっぽりと収まりそうなケースがない、
というより、「かならずぴったり収まる」という保証がないので、なかなか購入に踏み切れない

そうだ!、それならイルカさんに相談するのが一番!ってことで電話してみると
「BOBLENだとJ16では入らないですね~、ということはJ17かな」
どうやら店頭にはJ17が無かったようで、このようなご回答
「オマケで付けますよ」という一番聞きたかった回答ではなかったものの
貴重な情報をいただけた(笑)

早速調べてみるとJ17は「J」が示すとおり、ジャンボシェイプ専用の17インチケースである
しかし、サウンドハウスでは「下部43cm」となっていて、細かい話だが2mm足らない
いまこれを書いている時点では「17インチ=432mm」お~ぴったりじゃん!ってわかってるが
ポチした時は「2mm足らない、入らなかったらどうしよう」と不安いっぱいだった
届いて、すっぽりと測ったように収まるのがわかったときは
めちゃくちゃ嬉しかった(爆)

各部のインプレッション

あまりケースというものに関心が無く、どこをどう自慢すれば良いのかわからないのだが(^_^;)
まあ、とりあえず粛々とご紹介していきましょう

3桁のナンバーキーロックが付いている
赤いのは番号ずれを防ぐための部品だが、使い始めた時点で廃棄する
取り除かなくても使えるのだが、
この個体の場合は、こいつがあると開け閉めがやたらとやりにくい


ショルダーストラップ用の金具
賭けても良いが、生涯これを使う機会はないと思うw


ボリューム感のある取っ手、まあまあよろしいのでは?とりあえず持ちやすいです
そして、当然ながら「名札」を装着


ロック金具は4箇所、よく後ろ側にもロックがあって全部で5箇所というケースもあるが
あれは、面倒くさくてあまり好みではないので、嬉しい仕様です
ケース上部の盛り上がりというのは、確かにほんのりと高級感を感じさせるが
昔、ケースを山積みして保管していたときには、「邪魔なもっこり」だった
上積みの時に安定感が損なわれるためだが、今は山積みをやめたので、これも問題ない


蓋を開けると、見るからにゴージャス感を盛り上げる布カバー(笑)
ここまで来てやっと気付いたんだけど、このケースってNISHIHARAギターの付属ケースと同じ
もちろん大きさは違うけど、そっくりなのでNISHIHARAのケースはJ16なのだろう

布カバーにはBL-J17と書いてある
最初は「刺繍?」とも思ったけどそうでもなさそう・・・チョーク?(笑)
ちなみにNISHIHARAのケースの布カバーには「BL-J16」とは書いてないし
なんだか布の手触りもNISHIHARAの方が厚みを感じる
「ん?このBL-J17ってパチもん????」という懸念も湧いたけど
しょせんケースはケースだ、ギターがちゃんと保管できればそれでよい


ボア地のクッションはまあ普通だが、少し薄いかな~
小物入れ?の取っ手には誇らしげに「MADE IN CANADA」の文字
しか~し、すでに布カバーで「パチもん?」の疑惑で頭はいっぱい
「ほんとはMADE IN どこよ?」と問いただしたい(^_^;)


さて、パチもんかどうかはさておいても、なんとなく作りがチープだなあという感触はある
表皮レザーの浮きもあるし、金具も微妙な安っぽさがある
ま、でもかまわん!しょせんケースだw

このドンピシャ感だけで、余は満足じゃ~~!!


※ サイズ的にはぴったりだが、収納時にネックヒール部分がやや浮いてしまうように思う
  最初はGREVENはやや薄胴だからかなって思ったが
  サイズがでかいので胴厚が薄く見えるだけでけっして薄いわけではない
  さて、このままで良いのかちょっと不安もあるが、しばらくこれで使ってみよう

2018年2月24日土曜日

Greven J-Herringbone Deluxe

1970年代というおじいちゃんGREVEN登場!


Top : Solid Spruce
Side & Back : Solid Brazilian Rosewood
Neck : Mahogany
Finger Board : Ebony
Bridge : Ebony
Bracing : Scalloped X Bracing
Neck Width At Nut : 44.5mm
Scale Length : 645mm
Tuning Machine : Grover
Rosette : Abalone
Pick Guard : Tortis Color
Case : Original Hardcase

【ヘッド】

せっかくのインレイがボケてしまった(^_^;)
40年の歳月で結構痛みもありますが、ギターの世界ではこういうのを「貫禄」というらしい(笑)
でも鳥の羽がかけてるわけでもなく、GREVENの「G」がないわけでもなく
無難な貫禄で良かった~
チューナーはGROVER、おそらくオリジナルだとは思うが、
まだまだスムーズに回ってるし、決まり方もそそこそピシッとくる


【指板・ネック】

指板はエボニー、年数の割に綺麗な状態でほとんどダメージのない綺麗な指板だ
ただ、ローフレットのフレット金具はかなりすり減っていて
カポによっては1、2弦でビビる場合がある
ペイジカポのようなタイプだとあまり問題ないので今の時点では支障は無いのだが
そのうち、すりあわせかリフレットが必要になりそうに思う

ネックはマホガニーのワンピースで、これも大きなダメージはない
特筆すべきは、その薄さである
でかいノギスとか持ってないので正確な厚さはわからないが
とにかく誰が持っても薄いと感じてもらえそうな、そんな薄さだ
他のギターに付けていたビクターカポをこのギターに取り付けるとスッカスカ!
といえばイメージしていただける人もいらっしゃるかと思うが
おかげで自分にはとても弾きやすい、ナット幅44.5mmもなんのそのだ(笑)

ネック内にはトラスロッドが仕込んである
一般的な6角レンチではなく、8mmのパイプレンチ仕様だそうだが
あまり使う機会が訪れないことを祈る(笑)


【トップ】

良い具合に飴色になったシトカだ
貝はロゼッタにあるだけで、華美なところは一つも無いが
このギターの名前の由来にもなっているヘリボーンパーフリングがビンテージ感を盛り上げる
それに、トップ一面にはいったさざ波模様のささ杢も自然な装飾になっていて美しい
きっとこういうのを「味」っていうんだろう
でも、綺麗に見えても使用感はある
40年経過ということを考えると、打痕もそれほど多くなくて綺麗な方だが
ウェザーチェックと言われる塗装の割れもそこそこあるし
6弦側のサウンドホール下部にはやや目立つ弾き傷もある
まあしかたない、これも「貫禄」というのだろう(笑)


【サイド・バック】

サイドは板目、バックはほぼ柾目にちかいブラジリアンローズウッド
ちなみに、ハカランダとどう違うのかというお話をしておくと・・・・・
ブラジリアンローズウッド(Brazilian Rosewood)は学名Dalbergia nigraという
1種類の樹木を指す呼び名であるのに対して
ハカランダとは、一般にブラジル原産ノウゼンカズラ科ハカランダ属の
他のいくつかの種の南米産ローズウッドにも用いられている現地通称で
ブラジリアンローズウッドを含む何種類かの樹木の総称といえる
言い換えれば、ハカランダと記載のあるギターが
ブラジリアンローズウッドとは限らないって話でもある
もともとその美しさやギターに用いた場合の音の良さで定評があったのは
ブラジリアンローズウッドであったのだが、
商業的な事情も手伝ってハカランダという幅広な呼称で販売されるようになった、のらしい

いや別に、「こいつはブラジリアンローズウッドですから~~」と自慢したいわけではない(^_^;)
実のところ、イルカさんがそう言っているだけで
ブラジリアンローズウッドを証明するものはなにもない
も一つついでにいえば、このギターにはシリアルもない
さらにも一ついえば、ボディ内にラベルもなければ、サイドの単板を示す割れ止めすらない(爆)

正直、私自身も不安といえば不安なのであるが
そこは「信じるものは救われる」、あまり突き詰めない方がシアワセってものである
ちなみにラベルのないGREVENというのは年代を問わず結構あるのだそうだ
そして、割れ止めのない単板サイド、というのは自分も聴いたことがある
まあ、こういう「気まぐれ仕様」というのがむしろGREVENっぽいのかもしれないが
イルカさんの経験のなかには
ネックにトラスロッドの穴は空いているのにトラスロッドが入ってないという個体もあったそうな
一体どこまで気まぐれなんだ・・・(笑)
まあ、いずれにせよイルカさんが「70年代のブラジリアンGREVEN」だと
自信たっぷりにいうのだから、そこは信用している

なお、上段右側の写真で側板のネックジョイント付近から走る白い線は亀裂である
もちろん、修復及び再塗装の処置をしてもらっている

まあ、色々と書いたけど、少々の傷はあるとは言え
年数を考えると、そこそこ以上に綺麗な状態だと言え、全く不満はない



【その他】

ケースがね~~(笑)
GREVENオリジナルというのは嬉しくもあるけど、いかんせん痛みが激しい
(オリジナルといってもGREVENロゴがあるというわけでも無い)
内部は結構綺麗なんだが、外は概ねこんな風な痛み方になってる
保管だけを考えると問題は無いのだが、外への持ち出しを考えるとちょっとかっこわるい


ならばと、もう「ついでじゃ~~~~!!」って気合いで、ハードケースを買ってあげた
私は、持ち出し時の重さが嫌いでハードケースは滅多に使わないんだが
今回は保管用も兼ねるので仕方なくハードケースを選択
ボブレンのBL-J17という型番のケースだ
なお、このケースの詳細については、後日改めて紹介したい


【音の感想】

40年の歳月ですっかり枯れた音になっている
先日のNISHIHARAギターの若い元気な音とは対極な音といえそうだが
枯れたといっても、結構元気なじいちゃんである(笑)
なにせフルサイズのジャンボボディというだけでも音の迫力はかなりのもので
「朗々と鳴り響く」感じが気持ちよい

まずはいつも通り「Water is wide」の前半部分だけを4カポで弾いたもの
録音も、これまでと同じZOOM Q8の内蔵マイクのみである
さすがにまだピックアップを装着する気にはならないので、
エフェクト無しの生音のみをお聴きください
1弦の音が時々詰まる感じになるのは、
もちろん私のミスもあるが、フレットの減りが少し影響しているかもしれない


さて、いつもならこれで終わりなんだけど
4カポではなんとなく迫力不足で、グレちゃんにちょっと申し分けないので
岸部さんの「花」をほんとは2カポだけどカポ無しで弾いてみた





きっとよい相棒になってくれそうな予感はばっちりなのだが
春まではちょっとケースでお休みしてもらおうと思う
 
暖房が稼働してる環境で加湿器が止まると
すぐに20%台まで湿度が下がってしまうというギターには過酷な状況
去年の失敗があるので注意はしているが、それでもやっぱり心配なためだ
冬期は頑丈そうなギターに頑張ってもらおうと思う(笑)


2018年2月22日木曜日

ウィンドジャマーをDIYしましょ

HDR-MV1もZOOM H6もZOOM H4nも、無防備なまま屋外で使うと、風切り音に悩まされます
こんな時にはウィンドジャマーが必須となるのですが、
H6やH4nだと5000円前後とかでかなりお高い、HDR-MV1に至っては、売ってすらないと(笑)
  ※調べてみるとamazonで売ってるのも見つけました(もちろん純正品じゃありませんが)

当然、自作と言うことになりますが、お裁縫なんてトテモトテモ・・・
でも、それを奥様にお願いすると、あとがコワイ・・・
そんな皆さんのための自作講座でございます
材料費は、1つ当たりだとだいたい200円前後、製作時間は20分くらいです
ただし、この通り作ってみたら本体に傷がついたなどの結果について、
 
当方はいかなる責任もおいません。あくまで自己責任で!

加えまして、効果は「あるといえばある」のですが(笑)、使う生地にもよりますし、
効果を保証することはできませんので、あしからず



【ステップ1】 材料と道具を揃えましょう

材料はモフモフの生地、道具ははさみとホッチキス、定規ぐらいです
モフモフというのは、表現上の言い回しですけど、ネットで探す場合は、
「フェイクファー」とかでさがすとヒットします
手芸店か生地屋さんで調達可能なら、実際に手にとって確認できるメリットが大きいです
種類によって値段も様々ですが、1~2千円/m位で買えると思います
今回は、毛足5cmの生地を手芸店で購入(50cmで800円)しました
これだけあれば数台分を作ることができるので、1台あたりだと2,3百円の費用になります

【ステップ2】 被せたいものの寸法を測ります

無計画に生地を切り始めると、えらいことになります(笑)
まずは採寸から!、正確さは必要ないですから、ざっと計りましょう

【ステップ3】 簡単に図面におこしときます

裁断のイメージが得られやすいのと、実際に測った寸法に余裕を足すとかの必要から、簡単な図面に起こすのが良いです
余裕は適当なんですが、採寸の寸法に5mm程度(接合部1カ所につき)は足す必要があります
たとえば対象物を正面から見たときに、「4cm×7cm」だったとすれば、
「5cm×8cm」は必要と言う風に考えて下さい
この余裕は、後の作業をやりやすくすると言うこともありますが、実際に対象物にかぶせたときに、ホッチキスの針が本体に触れて傷つけることを防ぐ意味もあります
あまり布をけちらないで大胆に寸法を決めましょう(笑)

【ステップ4】 生地の裏に切断線を書きます

間違いなく裁断するために、生地の裏に裁断のための線を書きます
ボールペンは書きにくいので、マジックとかを使います、書いた線は完成後見えなくなるので、
そんなに気にすることはありません

【ステップ5】 生地を切断します

モフモフが一緒に切れてしまいますが、気にせず切ってしまいます
ただし、モフモフの切れ端が大量に発生しますので、ゴミ箱必須です
書いた線に沿って、切っていって下さい、切り終わると「十字型」の布地ができあがります

【ステップ6】 ホッチキスでとじ合わせます

隣り合った切断線をあわせて、切断線から3~4mmのところをホッチキスで綴じていきます
せつだんせんどうしをあわせるときに、モフモフがはみ出てこないように気をつけて下さい
かぶせる本体に対しては、後で「小さくする修正」は割と簡単にできるので、「少し大きめに」とじ合わせておく方が良いです
四隅を閉じ終わったら、裏返して完成です
今回は、本体に対してちょうど良い大きさだったので、特に修正はしませんでしたが、やや大きい場合は、再度裏返し、先ほど「3~4mmのところをホッチキスで綴じた」部分を「5mmのところ」という風にやや内側で綴じ直します
このとき、元々の針を外す必要はありません、強度確保のためにも残しておく方が良いと思います

【HDR-MV1のウィンドジャマー作成の場合の留意点】

◇作成方法そのものは、上記と全く同じです
◇ただ、寸法のとり方が「やや大きめ」ではなく「できるだけぴったり」である必要があります
◇これは、外れにくいためと言うこともありますが、
 写真のようにレンズキャップが装着しやすいようにという必要からです
◇やや大きめに作ってから、ホッチキスの綴じ位置で調整していくことも考えられますが、
 1個失敗すれば、次は確実に上手く作れると思います
◇最もいけない失敗は、「深さが足りない」ことになります、カメラ本体との間に隙間が生じると、そこから風が入って性能が落ちます

◇あと、毛足の長い生地の場合、そのままだと撮影時に「毛先の映り込み」が生じます
◇写真の状態は、装着したかたちでレンズ下の毛先を散髪したものです
◇かなり短く刈り込む必要がありますが、モニターを確認しながら適当に散髪していって下さい

 


【参考動画】
 
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2018年2月20日火曜日

林檎さんへ、TASCAM US-42無罪報告(笑)

え~~、何度か配信しながらお待ちしておりましたが、なかなかタイミングが合いませんので
ブログのネタ不足にもご協力いただくということで・・・ご了解くださいw

【TASCAM US-42 は無罪でした】

結局マイクを交換しただけで、ノイズは嘘のように消えてしまい
その後は全く問題なく動作を続けています
MXL770というマイクがどうやらノイズの原因だったようなのですが
「完全に壊れた」というわけでもないらしく、
別の機材につないでみても、ノイズは出たり出なかったり・・・良く分かりませんが(笑)
とにかく、TASCAM US-42 に罪はなかった~~!、ごめんなさいTASCAM US-42 ~~!
とご報告させていただきますね

【さて、ツイキャス配信のお話】

◆PCからのツイキャス、どんな方法がある?

「PCからの雑談配信、可能ならBGMも」ということでは、いくつか方法があります

 ①PCマイクとPCのステミキ機能を使う
   |PCマイク端子に直接差せるマイクを使います
   |PCのステミキ機能を使えばPC内の音楽を再生しながら話すこともできます
   |最もお金のかからない方法ですが、音質は「ラジオ程度」となります
   |ステミキ(ステレオミキサー)機能は、実は僕も使ったことが無いので
   |上手く説明できないですが、ネットに色々情報があるので
   |もしもこの方法で行く場合は調べてみてくださいね(^_^;)

 ②USBマイクを使う
   |USBマイクはパソコンのUSB端子に差して使うマイクです
   |安価でかつ有名なところではSONY ECM-PCV80Uがあります
   |音質は①のマイクに比べるとかなり向上します
   |SONY ECM-PCV80U よりもう少し上等なUSBマイクだと
   |オーディオインターフェイスを使った場合と同じ程度の音質も得られます
   |ただし、この方法の場合もBGMを流すのはパソコンのステミキ機能になるので
   |そこがちょっと問題というかハードルになりそうにも思います

 ③オーディオインターフェイス+マイクを使う
   |PCからのツイキャスでは最も一般的な方法です
   |でも、オーディオI/Fもマイクも種類が多すぎて何を選んで良いか分からない
   |というのが皆さん共通の悩みでもあります

ということで、ziziさんとして何をおすすめするかといえば、
「ステミキはようわからん」ということで、当然③の方法となります(笑)

◆オーディオI/Fを選んでみる

この話もややこしくしようとすれば、どこまでも「ややこしく」なってしまうので
もう思いっきり話を「はしょって」しまうと、林檎さんの目的なら
 ・TASCAM MiNiSTUDIO CREATOR US-42(またはUS-32)
 ・YAMAHA AG06 (または AG03)
の二択でよいのではないでしょうか

TASCAM の場合、US-32はマイク1本仕様、US-42はマイク2本仕様という違いです
ただ、US-32の場合は内蔵マイクがあるので、極端な話マイク無しでも使えます
(内蔵マイクの音質は概ね好評ですが、自分としては未確認です)
 US-32                                             US-42

YAMAHAの場合AG03はマイク1本仕様、AG06はマイク2本仕様という違いです
ただし、同じマイク2本仕様のUS-42と比べると
US-42は2本ともコンデンサーマイクを使用可能なのに比べて
AG06ではコンデンサーマイクを使えるのは2本中1本のみということになります
 AG03                                             AG06

お値段を比較してみましょう(2018.2.19現在のサウンドハウス価格)
 ・TASCAM US-32 6998円
 ・TASCAM US-42 8791円
 ・YAMAHA AG03 12798円
 ・YAMAHA AG06 16934円
自分の感じる限り、この4機種で大きな音質差は無いと思えます
(YAMAHA AGシリーズは持ってないのでMG10XUの感想ですが)
機能面(何ができるか)に関してもTASCAMとYAMAHAはとてもよく似ていて
決定的と言える差はなさそうに思います

となれば、安い方がよい!!と僕は考えます(笑)
それにTASCAMにはPONボタンやボイスチェンジャーというお遊び機能も付いてるし
いま、TASCAM US-42の無罪が確定した状況では、間違いなくおすすめ機種といえます
万一、雑談だけでなく弾き語りなどの音楽系配信をしたくなったときでも
十分可能な音質と機能を持っています

US-32とUS-42の選択は微妙です
「マイクは買わない」というのであれば内蔵マイクが使えるUS-32の一択ですが
購入前提なら、価格差が1800円しかないのでUS-42でも良いのではないでしょうか
むずかしい話になりますが、US-42の方が少し上等なプリアンプ搭載で
聞き分けできるかどうかは別として、やや音質もよいらしいです(笑)

◆マイクを選んでみる

まずはコンデンサーマイクかダイナミックマイクかの選択ですね

 ・コンデンサーマイク
  |高感度に音を拾うことで、艶やかで繊細な音が得られます
  |ダイナミックマイクからの入れ替えなら「劇的!」と感じられるくらい
  |高音質に感じられる人も多いと思います
  |しかし、その分生活雑音(エアコン、パソコンのファン等)の音も綺麗にに拾ってしまうので
  |痛し痒しな部分のあるマイクです
  |ギターなどの録音は音の細かなニュアンスを録りたいので、
  |自分はコンデンサーマイクをよく使いますが(生活雑音にはできるだけ注意しますが)
  |周囲の雑音がどの程度かが「使えるかどうかの判断基準」になるかもしれません

 ・ダイナミックマイク
  |太く輪郭のはっきりした音が拾えます
  |でもコンデンサーマイクとは「音の性格」が違うというだけで
  |一概に低音質というわけではありません
  |コンデンサーマイクよりはやや感度が低く、音を拾う範囲も少し狭いので
  |あまり周囲のノイズには気を遣わずに済みます

ということで、アバウトにいえばこんな選択でよいのではないでしょうか

  |林檎さんの美しい声をあますこと無く伝えたい!
  |周囲の雑音には気をつける、または少々のノイズは許容範囲  → コンデンサーマイク
  |
  |周囲の雑音がやや多い、声をはっきりと伝えたい  → ダイナミックマイク

じゃあ、それはわかったから、どんなマイクを選べばよいの?
もうピンキリなのですけど(笑)
独断と偏見で、超入門用というマイクを選ぶとすればこんな感じです

 ・ダイナミックマイクの場合
  とりあえず安くて無難という意味では、BEHRINGER Ultravoice XM8500 です
  もちろん上見るとキリが無いですが、自分も好きなマイクですし悪くない選択です
  マイクホルダーも付属するのでスタンドがあればすぐに使えます

 ・コンデンサーマイクの場合
  誰にでも勧めてるので「またかよ」の声も聞こえてきそうですが(笑)
  audio technica AT2020、やはりこのマイクの癖のなさ、無難さは捨てがたい、
  お値段も1万円とコンデンサーマイクの中では比較的リーズナブルです

◆他に必要なもの

 ・マイクケーブル
  まずコンデンサーマイクを選んだ場合は、
  ケーブルの両端が「キャノン端子」というケーブルでなければならないことに注意してください
  この形状のケーブルはダイナミックマイクの場合にも使えますから
  とりあえず「両端キャノンケーブル」を1本用意しましょう

  次にマイク、オーディオI/F、パソコンの位置関係を考えて必要な長さを決めます
  必要な長さよりも少し長めのケーブルを選ぶとよいです

 ・マイクスタンド
  手持ちってわけにもいきませんので必要になります
  最もおすすめなのは、デスクアームスタンドです
  なんといっても取り回しが簡単で邪魔になりにくいのが魅力です
  配信場所の邪魔にならないところに「スタンドの土台を挟み込める」机の天板とかがあるなら
  こんなのがいいでしょう
   配信場所がこたつの上とかの場合はこんなのでもよいです
   ちなみに僕も使っております(笑)
あとは、配信する場所の状況次第ですので、遠慮無くご相談くださいませ~!


◆実際の配信音質

コンデンサーマイクと、ダイナミックマイクでの配信音質をご確認ください
変な弾き語りもせず、リバーブも無しで、ただしゃべってますので、
少し長いですが、どうか安心してお聴きください(笑)
配信はOBSという外部配信ツールを使用しています
 ・コンデンサーマイク:BEHRINGER B-1
 ・ダイナミックマイク:BEHRINGER XMR8500




2018年2月16日金曜日

機器接続に必要な「コード」を考える

「コード」と言っても、C、G、D、Amとかのギターコードではない(笑)

録音や配信をするとき、必要な機器を接続するコード類が必ず必要ですよね
そんな「コード」のお話です


なぜかよく使う「ステレオミニプラグ-TS(モノラル)フォン×2」


用途とか機器の端子形状とかで実に多様なコードが必要になるのですが
自分の場合、意外に使用頻度が高いコードの中に
「ステレオミニプラグ-TS(モノラル)フォン×2」といういわゆるYケーブルというのがあります

いつもお世話になるサウンドハウスの商品で言えばこれ(税込み864円)


ところが、HOSAに限らずCLASSICPROもおなじなんですが
この形状のケーブルの廉価品を購入すると、3.5mmミニプラグ側の接触がすこぶる悪い(^_^;)
ぐりぐりすると直るんですが、ノイズが乗ったり接続が不安定になったりということが
うちではけっこう頻繁に起きます


同じ機能を合体メカで


6.3mmのLR出力をステレオミニジャックに送りたい、またはその逆をしたいということで
素直に頭に浮かぶのがこのYケーブルというワケなんですが
もうちょっとサウンドハウスをウロウロすると、こんなものも見つかります



この二つを組み合わせれば、Yケーブルと同じ機能が果たせませすね!

合計金額は上のYケーブルより100円ちょっと高くなりますが
私の経験上で言えば、この2つを使用しての問題は特にありませんし、音質劣化も感じません
それにです、場合によっては、
 ・上の方単独で使用する
 ・下の方単独で使用する
 ・組み合わせてステレオミニプラグ-TS(モノラル)フォン×2のYケーブルとして使用する
 ・組み合わせてTRSフォン-TS(モノラル)フォン×2のYケーブルとして使用する
 ・下の方単独でステレオミニプラグ-TRS(ステレオ)フォンのケーブルとして使用する
という、なんと5役をこなせる!、素晴らしい!、まさに合体メカ!!(笑)

合体!

何が言いたかったかと言えば


まあ、ブログネタが無くなったもんだからこんなことを書いてるのは明白ですが(笑)
一つのものにこだわらず、ちょっと違った目線で考えると他の解決もあるという
そんなお話・・・・であります
別に。サウンドハウスの回し者ではございませんが、
そんな風にいろんなケーブルを眺めるのも結構楽しいものです
(これは嘘じゃないw)


・・と書いたばかりだが


記事を書き終わって「やれやれ」ってくつろぎながらSHさんを散歩してると
こんなのもありました
上の合体メカよりも変身パターンは少ないけど
「フォン×2→TRSフォン(or3.5mmステレオミニジャック」という基本的な機能は同じ
しかも756円ということで、合体メカより300円くらい安い・・・・それに妙に格好いい(^_^;)
サウンドハウス、罪作りな会社です(笑)
 
 
 

2018年2月14日水曜日

Tascam Ministudio Creator US-42 (番外編)


※2018.2.20追記
 以下の不具合に関して、結局US-42は無罪だったことが判明しました(^_^;)
 原因は使用していたマイク(MXL770)だったようです 



書く予定はなかった「番外編」ですが、急遽「交換処理」となってしまったので、ご報告です

特にTASCAM製品でトラブルが多いというようなイメージは持ってないのですが
TASCAMに限らず、こういう電子機器って避けて通れない部分はあります
今回のトラブルはマイク1のノイズ発生でした


【症状について】

1.その日の初回起動時に激しいノイズが発生

  ・昔のテレビの砂嵐時の時のような音、ヘッドホンの耳が痛いレベル
  ・USBでパソコン接続時も外部電源(5v)で起動時も同様にノイズは発生
  ・発生源はマイク1のコンデンサーマイクモード(ファンタム給電時)
  ・ファンタム供給を止めるとノイズは消失、再度供給すると発生
  ・電源オンオフ、ケーブル類の抜き差しなど色々やっているうちに
    10分~15分以内になぜかノイズは消える(何が良かったのかは不明)
  ・一度ノイズが消えるとその後は問題なく利用可能
  ・しかし、翌日起動するとまたノイズ発生(毎回ではないが発生率5割以上)
  ・使用マイクはMXL770
    (別のマイクに変えて試したかったがマイクの破損が怖くてできなかった)
  ・マイクケーブルは安物2種類で試したが同じ結果だった

2.上記のノイズではない、低周波の「ブーン」というハムノイズが大きいときがある

  ・これは当方の使用環境という部分もあるので機器の異常とは限らないが・・・


【対応について】

購入店に電話し、症状を伝えたところ、即「交換対応」ということに
先に交換品を送付してくれたあとでこちらから返送すれば良いのだそうだ

こちらから送付して、店舗で症状確認して、メーカーで保証対応という
気の長い手順を想像していたので、もう拍子抜けするくらいの「神対応」!
愛曲楽器様、ありがとう~~!!

まだ交換品は届いてないけど、無事の動作を祈るのみです


【交換品きました】 ※2018.2.15追記

交換品が無事に到着!、はやっ!!

何事も無かったkのように、動作しております
やっぱり何かの初期不良だったのか・・・・・??、わからんけどw

交換で気付きましたが
PCでSTEREOで使用後にシャットダウンし、再度PC起動した直後のセッティングパネルが
  ・以前は必ずMONOに戻ってしまっていた
  ・今回はSTEREOで起動
という、不思議ですが「ありがたい」状況となっています
理由とか全くわかりませんが、これも不具合の一つだったのかもしれません・・

愛曲楽器、再度ありがとう~~~!!

【またノイズ、これは私の環境が問題??】 ※2018.2.16追記

悲しいお知らせ(笑)
なぜかまたのイズ発生!!
今回はマイクを別のものに付け替えた時点でノイズはぴたりと無くなり
その後、ノイズの出ていたマイクに再度付け替えてもノイズは発生せず・・・・謎

なんだかここまで来ると、「原因究明そのもの」がちょっと楽しくなっても来た(笑)
本日はTASCAMに質問メールを送付、とりあえず以下の内容です

  |お問い合わせ内容
  |
  |1.その日の初回起動時に激しいノイズが発生
  |
  |・昔のテレビの砂嵐時の時のような音、ヘッドホンの耳が痛いレベル
  |・PCはwindows10(アップデートは最新状態)
  |・USBでパソコン接続時も外部電源(5v)で起動時も同様にノイズは発生
  |・発生源はマイク1、2のコンデンサーマイクモード(ファンタム給電時)
  |・ファンタム供給を止めるとノイズは消失、再度供給すると発生
  |・電源オンオフ、ケーブル類の抜き差しなど色々やっているうちに
  |10分~15分以内になぜかノイズは消える(何が良かったのかは不明)
  |・一度ノイズが消えるとその後は問題なく利用可能
  |・しかし、翌日起動するとまたノイズ発生(毎回ではないが発生率5割以上)
  |・使用マイクはMXL770
  |(別のマイクに変えて試したかったがマイクの破損が怖くてできなかった)
  |・マイクケーブルは安物2種類で試したが同じ結果だった
  |
  |2.先日交換品を送付してもらいました
  |
  |・PC接続で最初は問題なく動作
  |・翌日の起動時にまた激しいノイズ発生
  |・USBケーブル交換、USBポート変更でも改善されず
  |・PC接続をやめて5Vの外部電源でスタンドアロン起動しても改善なし
  |・ファームアップ(1.0→2.3)を実行しても改善無し
  |・マイクを別のものに変えると突然のイズ消える
  |・その後、元のマイクに差し替えてもノイズは発生せず
  |
  |3.以上を踏まえてお願い
  |
  |・もう交換品は必要ないですが、
  | 上記で考えられる原因について何か思い当たれば教えてください
  |・ノイズとは関係ないですが、セッティングパネル(エキスパートモード)
  | の動作で以下の不具合がありますのでご対応ください
  |  ファームウェア1.0の時は右下のアウトプットモードを「STEREO」の状態で
  |  終了したとき、次回起動時に「STEREO」で立ち上がりますが
  |  ファームウェア2.3に更新すると
  |  同じ状況でセッティングパネルを起動するたびに「MONO」になってしまう

【なんかマイク(MXL770)が怪しくなってきた※2018.2.17追記

今日もパソコン&US-42起動とともに爆ノイズ・・・でももう慌てない(笑)
マイクをMXL770から激安中華マイクBM-800に付け替えるとぴたりとノイズ消失
昨日はこのあとMXL770に差し替えてもノイズ無しで使えたのだが
今日はMXL770に差し替えるとノイズが復活
再度BM-800にするとノイズ消失・・・・・理由は全く不明だが、なんとなく傾向が絞れてきた

【マイク交換で平和な朝w※2018.2.18追記

マイクをBehringer B-1に交換した
実はこれまで「マイクが怪しい」とは思いつつも確信がなく、
US-42のせいでマイクまで壊れては大変!との判断からマイク交換はためらわれたのだが
昨日安物マイクでよい結果が得られたので、思い切って交換してみた
交換して初めての朝の起動・・・平和な朝である

【続けて平和な朝w※2018.2.19追記

マイク交換2日目の朝起動、本日も平穏なり


【US-42無罪確定w※2018.2.20追記

マイク交換3日目の朝起動、本日も平穏なり
もうUS-42の無罪判決を出してあげよう~~!!



2018年2月12日月曜日

Tascam Ministudio Creator US-42 (2/2)

さて、US-42のパソコン接続編です

パソコンとの接続はUSBケーブル1本だけでバスパワー駆動できますので
iosへの接続時のような外部電源は不要となります
PCスピーカーをお使いの場合は、背面のRCA出力端子とスピーカーを繋いであげてください

US-42では、パソコンに接続すると「セッティングパネル」という
ドライバー兼用ソフトが使用可能となり一気にできることが広がります


【US-42の全機能が使用可能】

iosではできなかった各種調整がパソコンではできるのは「セッティングパネルのおかげです


全部上げていけばキリが無いし説明書みたいになるので重要なことだけあげてみましょう

  ◆マイクごとにイコライジング、コンプレッサーが可能

   なんとEQは4バンド全てがパラメトリックという豪華仕様(笑)
   もう無限と言って良いほどの調整が可能ですから、低音を削ったり高音を盛ったり
   好きなように調整が可能です、効きも良いです
   コンプ・・・、これは超重要です
   前回の記事でゲインのヘッドルームが小さくて音量を稼げないという話をしましたが
   コンプを使えば、ゲインつまみが「音割れ寸前」の設定であっても
   パソコンへの出力音圧を上げることができます

   下図では-22db以上の音に対して1:3の圧縮をかけ、
   それで生じた「余裕」を利用して全域を11db持ち上げるという設定をしています
   理解は難しいかもしれませんがこの11dbアップというのは実はものすごいことで
   (普通の音源に適用するなら、「録音失敗したのね」というレベル・・・)
   音量不足感はほぼ完全に解消できます

   ただ、一つ注意が必要なのは「音源によって効果の出方が違って感じられる」ということ
   例えばボーカルだとあまり違和感がないけど、ギターだと「なんだか変な音」と
   感じられることがあります
   こんな場合はコンプレッサーの効き目をやや弱めにすると改善されます
   ボーカル用、ギター用の2本のマイクを繋いでいる場合は
   ギター用ではあまりコンプをかけないように、
   またボーカル用のマイクにギターの音が大きく入らないようにしてやると良いと思います

   前回の記事にも書きましたが、
   ios機器でUS-42を使う場合でもこの設定を事前にパソコンで行っていれば
   自分の気に入った音質、音量でios機器からのライブ配信が可能になりますので
   是非お試しください   


  ◆リバーブのパラメータを設定可能

   リバーブの種類とともにプリディレイ、リバーブタイム、ディフュージョンの
   パラメータを設定可能です
   ここで重要なのはプリディレイです
   深いリバーブをかけると残響が絡みついてモヤモヤすることがあります
   プリディレイは原音にリバーブがかかり始めるまでの時間を設定しますが
   この値をやや長め(100~200ms)にとることで音にアタック感が出て聴きやすくなります
   ギターにもボーカルにも有効なパラですが
   このパラメーターを扱えないソフトも多々ありますので、これは本当に嬉しい仕様です
   また、長めのプリディレイで「音がかすかに2回聞こえる」ということも生じません
   よくできています

   あと、リバーブタイムは「残響の長さ」を設定するパラメーターになりますが
   聞き慣れないのはディフュージョンで、「音の広がり感」を設定するものだそうです
   確かにゼロにすると少し物足りない感じになりますが
   50~100の間では大きな違いはなさそうに思うので、お好みで設定してみてください

   なお、マイク1、2で異なる種類のリバーブを使うことはできませんが
   リバーブをかけるかどうかを選択することは可能ですので、
   例えば、マイク1のボーカルはリバーブ有り、マイク2のギターは無しということことができます


  ◆PONボタン(効果音)が使用可能

   いや~~正直言えば「こんなん使うことはないやろ~~」って思ってましたが
   これは結構面白い機能です
   もちろん、効果音をパソコンで再生しながら弾き語りをすることと何ら変わりは無いのですが
   それがボタン押すだけでできるというところに価値がある(笑)

   使い方は簡単、音源ファイルをオレンジの部分にドラッグ&ドロップするだけです
   あとは本体のPONボタンを指で押すだけ
   以下の写真では、ボタン1に風鈴の音、ボタン2に波の打ち寄せる音、ボタン3に拍手
   が入っています
   音源には今のところ長さ制限とかは無く、ファイル形式もWAV、MP3ともにOKでした

   例えば、森高千里の「雨」を弾き語るとします
   そんなときに雨音の効果音なんて良いじゃないですか
   そして、ボタン2の波の音・・・・これはもちろん「海の声」弾き語り用でありますよ(爆)
   リスナーもいない配信を一人さびしくやってるときに「拍手ボタン」・・・泣けますw



【パソコンでの使用なら不満なし】

音も悪くないし、機能も至れり尽くせり、
ツイキャス配信もOBSという配信ソフトを使えばステレオで見事な高音質・・・・
  ・サンプリング周波数 44.1k/48k/88.2k/96kHz
  ・量子化ビット数 16/24 ビット(うちのパソコンでは24bitは使えないみたい)
いや、ほんとに不満はないです

欲を言うならば、リバーブのオンオフがワンボタンで切り替えられればよかったが
当面、iosの場合はリバーブつまみを回して、
パソコンの場合はセッティングパネルのリバーブセンドをオンオフして対応するしかなさそうです

あと、不満と言うことでも無いのですが

  ・本体のサイズ、もう少し小さかったらなあ・・・・
  ・たばこ吸うので、この真っ白って結構つらいなあ(AG06意識したのか)・・・

と思う次第です、実売価格8800円前後
ROLAND GO:MIXERよりも千円安く、YAMAHA AG06より8千円以上安い、お見事です!


【パソコンでの配信音質について】

以下の音源は実際にツイキャスでパソコン配信した場合の録画データです
iosのときと同様、弾き語りの音声をマイク1本で拾っています
マイクも同じBM-800という中華コンデンサーマイクです

曲は、上でさんざんPONボタンのこと書いたので、効果音つき森高千里「雨」にしてみました
ちょっと、雨音激しくてノイズっぽいですが、それは後々良い雨音を探すとして・・・
とりあえず、「雨音と思って聴けば雨音に聞こえる」という、皆様の想像力に期待したいと思います





2018年2月9日金曜日

Tascam Ministudio Creator US-42 (1/2)

忙しいのだけど、死ぬほど忙しいのだけど・・・・そんなときだからこそ現実逃避(笑)

ツイキャスというライブ配信を最近ときどき聴いております
この配信を自分でもやってみたいという方のための機材ということでは
先日「Noaカフェのツイキャス配信環境をつくる」の記事をアップしたところでして
パソコンからのライブ配信用機材についてはそこそこ語れたと思うのですが
iphoneやipadといったios機器からのライブ配信についてはまだお話しできていません

一番の理由は「私はiphoneなんて持って無い~~~」からですけど(^_^;)
ツイキャスで仲良くしていただいている草野さんがiphone環境から配信を検討してることもあり
(え、え、え?検討なんかしてないって??、フ~~ン)
まあ古いんだけど私も一応ipad3は持ってるということで
草野さんに向けてiosでのツイキャス配信の記事を書いてみようと思い立った次第であります

なお、以下いろんな機材が出てきますけどターゲットはTascam Ministudio Creator US-42です
(サウンドハウスの商品ページ)

Tascam Ministudio Creator US-42(画像はTASCAM HPより)

   |以下の記事は私の所有する第3世代ipadという古い機種での話です
   |最新のipadやiphoneでは異なる結果となることもあり得ますので
   |その点についてはご理解賜りますよう、お願いいたします

1.ポン付けマイクではダメ?TASCAM iM2

TASCAM iM2はios機器のドック端子にただ差し込むだけのステレオマイクです
ios機器の外部接続端子がドック端子からライトニング端子に変更となったせいか
一時期1000円台半ばというたたき売り状態だったのですが
私はその波に乗り遅れて2500円前後で入手しました
(1万円近くの元値だったと思うので、それでも十分安いですが)

とにかく、「ただ刺して、ツイキャス配信するだけ」でステレオの高音質配信が可能という
とっても便利でお手軽なこのマイクですが
一つ大きな問題は「音量不足」であること
もちろんギターや口をマイクに近づければある程度改善されますが十分ではありません
もう一つは、このマイク単体ではリバーブをかけられないことです
何らかのアプリ経由でツイキャス配信時にリバーブをかけられないかも検討しましたが
現時点ではどうやら無理そうです
残念ですが、選択肢からは外すしかありませんでした

ちなみにツイキャス配信では無く、単にレコーダーアプリ用のマイクとして考えれば
これは十分使用に耐えると思います(マイクゲインを設定可能なアプリが必要ですが)

 
2.Tascam Ministudio Creator US-42

【選定の経緯など】

ios機器から内蔵マイク以外でライブ配信をするメリットってなんでしょう?
 ・コンデンサーマイクなどの高性能マイクを使うことで音質向上
 ・リバーブなどのエフェクトを可能にする
だいたいこんなところではないでしょうか

このための機材としてはすでに各メーカーからいろんな種類が発売されてます
ざっと思い付くところでは、こんな感じ
 ①ROLAND GO:MIXER
 ②Steinberg UR22mk2
 ③Yamaha AG06やAG03
 ④Tascam Ministudio Creator US-42やUS-32、他多数

実は私も最初ROLAND GO:MIXERは良いなあと思っていたのでしたが
 ・本体だけではコンデンサーマイクは使用できない
 ・本体内にリバーブ等のエフェクト機能は持たない
ということで、今回は断念しました
もちろんステレオのラインインが2系統もあるのでミキサーやエフェクターを接続すれば
「できる子」に変身するのですが
今回は「可能な限り1台で完結可能な機種選定」を行いたいと言うことで選択肢から外します

Steinberg UR22mk2は手元にあるので試してみましたが
確かにiosへの接続は可能なものの、配信用というよりはDAW用と言った感じがします
(設定間違いかもしれないけど、入力1、2がLとRにミックスされずに入ったりするので)
もちろん内蔵エフェクトなどもないし、早々に却下

悩んだのは③、④でした
マイク入力が2つあるという条件に絞るとYAMAHA AG06とTascam US-42の対決です
しかし、この2機種、改めて比較してみると
見た目は全く異なるのに機能面では本当によく似ています

 ・どちらもios対応のオーディオインターフェイスでios時は外部電源が必要
 ・マイク入力2本と外部音源のミキシングが可能
 ・エフェクター内蔵だけど詳細な設定変更はパソコン経由で行う 等々

AG06に2系統あるステレオライン入力がUS-42の方には無いのですが
ステレオAUXが1つ用意(AG06にも1系統ある)さてれいて、
オーディオプレーヤー等の外部音源を流せるので
ツイキャスの配信という前提ならほぼ同じといっても良いくらいです

このようによく似た機能のAG06とUS-42ですが
私には機能面以外に「US-42」の方が良いと思えるポイントが3つありました

 ①US-42の実売価格は約8800円で、AG06に比べて8千円以上も安い(ほぼほぼ半値)
 ②AG06に比べて使ってる人が少なそうに思う(笑)
   まあただのへそ曲がりとも言えそうだけど・・・・
 ③PONボタンという3つの効果音ボタンが使用できる(ios時は使えないけど)

そんなわけで、US-42は我が家への切符を手にしたのであった~~(笑)

【ios機器でのツイキャス配信】

別に特別なことはありません
ipad3だと写真のようにカメラコネクションkitでUS-42とUSB接続するだけです
正常に接続さえできればアプリ側では何も設定は必要ありません
ライトニング端子の場合はLightning - USBカメラアダプタで大丈夫ですが
カメラコネクションkitもカメラアダプタの場合も必ずapple社の純正品を使ってください
千円程度の安いサードパーティー製では色々トラブルもあるみたいです

写真内の赤字はios機器で使う場合の留意点になります


   ◆5v(700mA以上)の外部電源が必要

    これ、実は超重要なお話になります
    ios機器で使う場合には、USBケーブル経由での電源供給が必要です
    (ケーブル形状はA端子-マイクロB端子)
    電源は電源アダプタでもモバイルバッテリーでもOKですが、
    「データ通信が可能な一般的なUSBケーブルでは電源供給できません」
    スマホの充電に使うような充電専用のUSBケーブルが百均とかで売ってますが
    あれでなければUS-42は起動できないのです
    取説にもはっきり書かれていないので、最初私も戸惑いましたが
    ケーブルさえ適切に選べばモバイルバッテリーでも電源アダプタでも大丈夫です

    【2019.4.6追記】
     パソコンのUSB端子からの給電を試みたら、ごく普通のUSBケーブルでも給電可能でした
     なので「充電専用ケーブルでないとだめ」というのは少し怪しくなってきました(笑)
     ちなみにUS-42には700mA以上が必要とされていますが
     パソコンからの給電時は「5.02v、500mA」で動作可能でした

   ◆リバーブは使えるが種類やパラメータの変更はできない

    ios機器でもリバーブは使用できます
    ただし、本体のノブで調整できるのは「強弱の設定」のみとなります
    それでも、十分使えるリバーブなのですが、
    好みによってはやや不満が残ることもあるかもしれません

    と、ここまでは全くパソコンを使わなかった場合の話・・・

    実は、パソコンでの「セッティングパネル」を使ったEQやリバーブの設定は
    どうもUS-42本体にメモリされているようで、その後、ios接続に切り替えても生きたままです
    ということは、ios機器で使う場合でもその前にパソコンで十分な調整をしてやれば
    ios機器から自分の好みの音質で配信できるわけです
    これ、取説にも書いてないけど、とても重要(笑)

   ◆3つある「PONボタン」が使えない

    各ボタンには一つずつの「効果音」が設定可能です
    デフォルトでは「ブ、ブ~~」「ピンポ~~ン」「拍手」の3つが設定済みですが
    これは自由に入れ替えることが可能です
    こんな子供だましの機能なんか誰が使うんだ~~~なんて思ってましたが
    これが意外にも楽しい(笑)
    詳しいことは次回の「パソコンでの使用編」に書きますが、iosで使えないのが残念です

   ◆ios機器での使用時にも外部音源の入力は可能

    前面パネルの右端にあるオーディオ機器入力用のステレオラインイン端子は
    ios機器での使用時にも利用可能です
    BGMを取り込んだり、音源があればカラオケをすることもできます
    ただし、音量は外部音源の音量に依存しますので(US-42側での増幅は不可)
    もしも接続した機器の音量マックスでもまだ足りないというときは
    別途、ヘッドホンアンプ等での増幅を検討する必要が生じるかもしれません

 【配信音質について】

以下は実際にツイキャスで配信したものの録画になります
US-42にamazonで2800円くらいで買った中華製のBM-800というマイク1本で
弾き語りを録っています

   ◆パソコンでの調整前

    US-42を購入したときのままの「何もいじらない時点」での録画です
    EQ(イコライザー)の設定がiosではできないことで、ややモヤッとした感じもありますが
    ちゃんとリバーブも効いていて、そこそこ聴ける音にはなっています

    ただ少し気になるのは「音量がやや小さいかな」という点です
    このUS-42はマイクからの入力ゲインに対する余裕(多分ヘッドルームと呼ばれる)が小さく
    マイクにもよりますが出力がダイナミックマイクよりもやや高いコンデンサーマイクだと
    ゲインつまみを6割以上にすると簡単に音割れが発生します
    そこで音割れしない最大値にゲインを設定するしか無いのですが
    ツイキャスのアプリにはそれを増幅して放送する機能が無いため
    以下の録画の音量が実質的な最大音量ということになってしまいます

    もちろん、小さいといっても許容範囲であり十分に使用に足る音量なんですが
    まあ、私の好みという部分も大きいかもしれませんね

    あ、それと書き忘れておりましたが、ios環境でも使えるUS-42の機能に
    「ボイスチェーンジャー」というのがあります
    リバーブと同じで、チェンジする種類とかはパソコンでしか変更できませんが
    iosでも「ヘリウム声」は使えます(笑)
    録画の一番最後に私のかわいいヘリウム声を収録しております




   ◆パソコンでの調整後

    EQ(イコライザー)とコンプレッサーの威力ですね、音質、音圧ともずいぶん違います
    リバーブも良いかかり方で、ステレオ感も増した感じがします
    なお、加湿器もエアコンもファンヒーターもかけっぱなしなのでノイズレベルは少し高いです

    手近にパソコンが無いという方だと難しいですけど
    iosでUS-42を使う場合でも、ぜひ事前にパソコンでの調整をやってみることを
    強くおすすめいたします!!



さてさて、エライ長くなってしまいました
 
一応ios編はこれで完了ですが、パソコン編は次回にお話ししましょう
US-42本領発揮ですよ~~(笑)