忙しいのだけど、死ぬほど忙しいのだけど・・・・そんなときだからこそ現実逃避(笑)
ツイキャスというライブ配信を最近ときどき聴いております
この配信を自分でもやってみたいという方のための機材ということでは
先日
「Noaカフェのツイキャス配信環境をつくる」の記事をアップしたところでして
パソコンからのライブ配信用機材についてはそこそこ語れたと思うのですが
iphoneやipadといった
ios機器からのライブ配信についてはまだお話しできていません
一番の理由は「私はiphoneなんて持って無い~~~」からですけど(^_^;)
ツイキャスで仲良くしていただいている草野さんがiphone環境から配信を検討してることもあり
(え、え、え?検討なんかしてないって??、フ~~ン)
まあ古いんだけど私も一応ipad3は持ってるということで
草野さんに向けてiosでのツイキャス配信の記事を書いてみようと思い立った次第であります
なお、以下いろんな機材が出てきますけどターゲットは
Tascam Ministudio Creator US-42です
(サウンドハウスの商品ページ)
Tascam Ministudio Creator US-42(画像はTASCAM HPより)
|以下の記事は私の所有する第3世代ipadという古い機種での話です
|最新のipadやiphoneでは異なる結果となることもあり得ますので
|その点についてはご理解賜りますよう、お願いいたします
1.ポン付けマイクではダメ?TASCAM iM2
TASCAM iM2はios機器のドック端子にただ差し込むだけのステレオマイクです
ios機器の外部接続端子がドック端子からライトニング端子に変更となったせいか
一時期1000円台半ばというたたき売り状態だったのですが
私はその波に乗り遅れて2500円前後で入手しました
(1万円近くの元値だったと思うので、それでも十分安いですが)
とにかく、「ただ刺して、ツイキャス配信するだけ」でステレオの高音質配信が可能という
とっても便利でお手軽なこのマイクですが
一つ大きな問題は「
音量不足」であること
もちろんギターや口をマイクに近づければある程度改善されますが十分ではありません
もう一つは、この
マイク単体ではリバーブをかけられないことです
何らかのアプリ経由でツイキャス配信時にリバーブをかけられないかも検討しましたが
現時点ではどうやら無理そうです
残念ですが、選択肢からは外すしかありませんでした
ちなみにツイキャス配信では無く、単にレコーダーアプリ用のマイクとして考えれば
これは十分使用に耐えると思います(マイクゲインを設定可能なアプリが必要ですが)
2.Tascam Ministudio Creator US-42
【選定の経緯など】
ios機器から内蔵マイク以外でライブ配信をするメリットってなんでしょう?
・コンデンサーマイクなどの高性能マイクを使うことで音質向上
・リバーブなどのエフェクトを可能にする
だいたいこんなところではないでしょうか
このための機材としてはすでに各メーカーからいろんな種類が発売されてます
ざっと思い付くところでは、こんな感じ
①ROLAND GO:MIXER
②Steinberg UR22mk2
③Yamaha AG06やAG03
④Tascam Ministudio Creator US-42やUS-32、他多数
実は私も最初ROLAND GO:MIXERは良いなあと思っていたのでしたが
・本体だけではコンデンサーマイクは使用できない
・本体内にリバーブ等のエフェクト機能は持たない
ということで、今回は断念しました
もちろんステレオのラインインが2系統もあるのでミキサーやエフェクターを接続すれば
「できる子」に変身するのですが
今回は
「可能な限り1台で完結可能な機種選定」を行いたいと言うことで選択肢から外します
Steinberg UR22mk2は手元にあるので試してみましたが
確かにiosへの接続は可能なものの、配信用というよりはDAW用と言った感じがします
(設定間違いかもしれないけど、入力1、2がLとRにミックスされずに入ったりするので)
もちろん内蔵エフェクトなどもないし、早々に却下
悩んだのは③、④でした
マイク入力が2つあるという条件に絞るとYAMAHA AG06とTascam US-42の対決です
しかし、この2機種、改めて比較してみると
見た目は全く異なるのに機能面では本当によく似ています
・どちらもios対応のオーディオインターフェイスでios時は外部電源が必要
・マイク入力2本と外部音源のミキシングが可能
・エフェクター内蔵だけど詳細な設定変更はパソコン経由で行う 等々
AG06に2系統あるステレオライン入力がUS-42の方には無いのですが
ステレオAUXが1つ用意(AG06にも1系統ある)さてれいて、
オーディオプレーヤー等の外部音源を流せるので
ツイキャスの配信という前提ならほぼ同じといっても良いくらいです
このようによく似た機能のAG06とUS-42ですが
私には機能面以外に「US-42」の方が良いと思えるポイントが3つありました
①US-42の実売価格は約8800円で、
AG06に比べて8千円以上も安い(ほぼほぼ半値)
②AG06に比べて
使ってる人が少なそうに思う(笑)
まあただのへそ曲がりとも言えそうだけど・・・・
③PONボタンという
3つの効果音ボタンが使用できる(ios時は使えないけど)
そんなわけで、US-42は我が家への切符を手にしたのであった~~(笑)
【ios機器でのツイキャス配信】
別に特別なことはありません
ipad3だと写真のようにカメラコネクションkitでUS-42とUSB接続するだけです
正常に接続さえできればアプリ側では何も設定は必要ありません
ライトニング端子の場合はLightning - USBカメラアダプタで大丈夫ですが
カメラコネクションkitもカメラアダプタの場合も必ずapple社の純正品を使ってください
千円程度の安いサードパーティー製では色々トラブルもあるみたいです
写真内の赤字はios機器で使う場合の留意点になります
◆5v(700mA以上)の外部電源が必要
これ、実は超重要なお話になります
ios機器で使う場合には、USBケーブル経由での電源供給が必要です
(ケーブル形状はA端子-マイクロB端子)
電源は電源アダプタでもモバイルバッテリーでもOKですが、
「データ通信が可能な一般的なUSBケーブルでは電源供給できません」
スマホの充電に使うような充電専用のUSBケーブルが百均とかで売ってますが
あれでなければUS-42は起動できないのです
取説にもはっきり書かれていないので、最初私も戸惑いましたが
ケーブルさえ適切に選べばモバイルバッテリーでも電源アダプタでも大丈夫です
【2019.4.6追記】
パソコンのUSB端子からの給電を試みたら、ごく普通のUSBケーブルでも給電可能でした
なので「充電専用ケーブルでないとだめ」というのは少し怪しくなってきました(笑)
ちなみにUS-42には700mA以上が必要とされていますが
パソコンからの給電時は「5.02v、500mA」で動作可能でした
◆リバーブは使えるが種類やパラメータの変更はできない
ios機器でもリバーブは使用できます
ただし、本体のノブで調整できるのは「強弱の設定」のみとなります
それでも、十分使えるリバーブなのですが、
好みによってはやや不満が残ることもあるかもしれません
と、ここまでは
全くパソコンを使わなかった場合の話・・・
実は、パソコンでの「セッティングパネル」を使ったEQやリバーブの設定は
どうもUS-42本体にメモリされているようで、その後、
ios接続に切り替えても生きたままです
ということは、ios機器で使う場合でもその前に
パソコンで十分な調整をしてやれば
ios機器から自分の好みの音質で配信できるわけです
これ、取説にも書いてないけど、とても重要(笑)
◆3つある「PONボタン」が使えない
各ボタンには一つずつの「効果音」が設定可能です
デフォルトでは「ブ、ブ~~」「ピンポ~~ン」「拍手」の3つが設定済みですが
これは自由に入れ替えることが可能です
こんな子供だましの機能なんか誰が使うんだ~~~なんて思ってましたが
これが意外にも楽しい(笑)
詳しいことは次回の「パソコンでの使用編」に書きますが、iosで使えないのが残念です
◆ios機器での使用時にも外部音源の入力は可能
前面パネルの右端にあるオーディオ機器入力用のステレオラインイン端子は
ios機器での使用時にも利用可能です
BGMを取り込んだり、音源があればカラオケをすることもできます
ただし、音量は外部音源の音量に依存しますので(US-42側での増幅は不可)
もしも接続した機器の音量マックスでもまだ足りないというときは
別途、ヘッドホンアンプ等での増幅を検討する必要が生じるかもしれません
【配信音質について】
以下は実際にツイキャスで配信したものの録画になります
US-42にamazonで2800円くらいで買った中華製のBM-800というマイク1本で
弾き語りを録っています
◆パソコンでの調整前
US-42を購入したときのままの
「何もいじらない時点」での録画です
EQ(イコライザー)の設定がiosではできないことで、
ややモヤッとした感じもありますが
ちゃんとリバーブも効いていて、そこそこ聴ける音にはなっています
ただ少し気になるのは「音量がやや小さいかな」という点です
このUS-42はマイクからの入力ゲインに対する余裕(多分ヘッドルームと呼ばれる)が小さく
マイクにもよりますが出力がダイナミックマイクよりもやや高いコンデンサーマイクだと
ゲインつまみを6割以上にすると簡単に音割れが発生します
そこで音割れしない最大値にゲインを設定するしか無いのですが
ツイキャスのアプリにはそれを増幅して放送する機能が無いため
以下の録画の音量が実質的な最大音量ということになってしまいます
もちろん、小さいといっても
許容範囲であり十分に使用に足る音量なんですが
まあ、私の好みという部分も大きいかもしれませんね
あ、それと書き忘れておりましたが、ios環境でも使えるUS-42の機能に
「ボイスチェーンジャー」というのがあります
リバーブと同じで、チェンジする種類とかはパソコンでしか変更できませんが
iosでも「ヘリウム声」は使えます(笑)
録画の一番最後に私のかわいいヘリウム声を収録しております
◆パソコンでの調整後
EQ(イコライザー)とコンプレッサーの威力ですね、
音質、音圧ともずいぶん違います
リバーブも良いかかり方で、ステレオ感も増した感じがします
なお、加湿器もエアコンもファンヒーターもかけっぱなしなのでノイズレベルは少し高いです
手近にパソコンが無いという方だと難しいですけど
iosでUS-42を使う場合でも、ぜひ
事前にパソコンでの調整をやってみることを
強くおすすめいたします!!
さてさて、エライ長くなってしまいました
一応ios編はこれで完了ですが、パソコン編は次回にお話ししましょう
US-42本領発揮ですよ~~(笑)