苦節5年??、ついに手に入れたギターシンセサイザーRoland GR-55
そして、そうなのです、
前回ご紹介のノートPCはまさにこのGR-55のために必要だったと・・そのような次第w
ギターシンセサイザーとは、ギターからの入力を受けて、
鍵盤や吹奏楽器などなど様々な楽器の音を出音してくれる面白マシンです
エレキギターの場合は、単純にフロアマルチとしても「そこそこ使える」レベルらしいですが
私にはオーバードライブやディストーションはあまり用事が無いので
その辺の真価は不明であります
ただし・・・そのためには
GKピックアップかGODINのようなGK対応のギター、及びGKケーブルが必要になります
Roland GR-55 ※Roland HPより
◆ハイブリット音源を搭載したギター・シンセサイザー
GR-55のサウンド・エンジンは、2種類の音源を組み合わせたハイブリット方式を採用。リアルで多彩な音色を誇る2基のPCM音源と、レイテンシー・フリーのCOSMギター・モデリングの融合により、全く新しいサウンドで表現力豊かなパフォーマンスが可能です。
◆高速トラッキングによる優れた演奏性
専用のディバイデッド・ピックアップGK-3/3Bから入力された各弦独立の音程を、新規開発のアルゴリズムにより正確でかつ、高速トラッキングを実現しました。
◆ロックやポップス等にも即戦力となるサウンド
GR-55は、270種類(ギター・モード)におよぶプリセット・サウンドを内蔵。ハイブリット方式音源による全く新しいサウンドは、新たな演奏表現を可能にするだけでなく、ロックやポップミュージックのギタリストにとって即戦力のものとなります。
◆大型LCD、EZ-Edit、SOUND STYLEによる簡単操作
トップ・パネルは直感的な操作が可能なシンプル・デザイン。厳選されたボタンとマルチ・エフェクター感覚のペダル操作で、すばやく音色などを切り替えることができます。
表示ディスプレイには、240×64ドットのLCDを採用。視認性に優れ、各種パラメーターの操作なども快適に行えます。
プリセット・サウンドは「LEAD」「RHYTHM」「OTHER」の3つのスタイルにカテゴライズ。音色エディットにはEZEdit機能を活用することでスピーディなサウンド・メイクをサポートします。
◆COSMアンプ・モデリングとエフェクトを搭載
GR-55は、COSM技術を使用した本格的なアンプ・モデリングと多彩なマルチ・エフェクトを搭載。個性的なサウンド・メイキングが可能です。また、独立したコーラス/ディレイ/リバーブと組み合わせた多彩な音づくりが行なえます。
◆その他、魅力的な機能が満載
サウンド・オン・サウンドによる演奏が行えるフレーズ・ループ機能も搭載。ペダル操作による録音/再生が簡単に行え、リアルタイムでのライブ・パフォーマンスに威力を発揮します。
また、パソコンとの接続が可能なUSB端子を搭載。USB AUDIO機能及びUSB MIDI機能を搭載しているので、DAWソフトウェアなどへのオーディオ・レコーディングはもちろん、ギター/ベースからのMIDIレコーディングも可能です。
さらに、USBメモリー用の端子も装備。オーディオ・データの再生や、本体に内蔵したユーザー音色のバックアップなどをサポートしています。
ベース専用モードでは、ベース・サウンド専用に作られた90種類のプリセットサウンドも搭載しています。
なぜにGR-55だったのか
★昨年末Rolandから最新版のSY-1000がでたよね
たしかにね~出たわね~
しかし、まだ中古が出回るわけもなく、新品価格はなんと11万円(税込)!!!
おいそれとは手が出ません
それに、youtubeで情報をあさってみても、出音自体はGR-55とあまり変わらない気もします
もちろん、作り込みの自由度は格段に進化してるのでしょうけど
そもそも自分はそんなに凝った音が欲しいわけではないし
SY-1000は自分にはオーバースペックかなと思います
いまならGR-55の中古も4万円前後が相場ですから、GR-55が私には現実的チョイスでした
ちなみに、SY-1000の登場でGR-55の中古相場が下がったかといえば・・・
今のところまだ大きな変化はないようです
やはりSY-1000の11万円は、よほどの必要性がないと高すぎるので
ギターシンセ入門用ということでは中古のGR-55やそれ以前の機種の方が手が出しやすい
そういった需要はまだまだ根強いってことなのでしょう
Roland SY-1000
★GR-33を持ってたよね、何か不満でも??
GR-33も大変よく出来たマシンで、十分遊べてましたが・・・・
今GR-55が手元にある状態で聴き比べると、やはりGR-55買って良かったと思います
ただし、GR-33がダメってことは無いと思います
アルペジエーターやハーモナイザーというGR-55には無い機能もありますし
とりあえずギターシンセを楽しみたい、経験してみたいという場合には良い選択です
【GR-33はミスノートが少し多い】
予期しない音が出てしまう頻度がGR-33の方がやや多い
ミスノートの原因は、奏者側にもあるんですが、同じように弾いてもGR-55の方が少ないです
【基本的な音質もGR-55の方が良い】
細かな理屈はわかりませんし、GR-33で特に不満なわけではありませんでしたが
GR-55を聴くと、やっぱりGR-33よりクリアで良い音に聞こえます
【ギター元音の音が格段に良い】
GR-33ではギター音にセンドリターンエフェクトをかけていたせいもあるかも知れませんが
やや曇った音に正直がっかりしてましたw
しかし、GR-55ではきわめてクリアなギター音が出力されます
【GR-33はリバーブのかかりが弱かった】
上記のセンドリターンエフェクトの必要性も、このためだったわけですが
GR-55では十分なリバーブが得られます
Roland GR-33
扱いやすさ・・・
なにせ、音色(トーン)やそれをひとまとめにしたパッチに関する設定の自由度が高すぎて
とても、一筋縄ではいかない・・・扱いやすい??いえいえとんでもない(笑)
きわめて大ざっぱに言えば、GR-55からの出音は、
・PCM音源1
・PCM音源2
・モデリング音源
・オリジナルPU音源
の4つをひとまとめにした音として出力されます(この単位をパッチと呼びます)
好みの音を作るには、4音源それぞれに関する設定やパッチ全体に関する設定を
おこなう必要がありますが、この作業を一から行うのはかなりハードルが高い
操作に不慣れなうちは、GR-55のプリセットパッチを全て聴いてみて
その中からイメージに近いものを選択し、それを加工するのが現実的かと思われます
操作をお助けしてくれる便利なソフトがいくつか存在します
これについては次回ご紹介したいと思います
ただ、音色加工とか本体操作以外の部分で、ちょっとした誤算がありました
これはもう使った人にしかわからないと思いますので詳細は省略しますが
ギター側のコントローラーから、ギター原音とシンセ音の音量を独立して制御したいとき
GR-55ではどうしてもミキサーが別途必要になる、ということ
※私の理解が間違ってる可能性も大ですが・・w
【やはり私の理解が間違っていた件について(ミキサー不要のために)】
GODINのボリュームコントロール
④ PIEZO VOL.ピエゾのヴォリュームを調整。
⑧ SYNTH VOL.ギターシンセのヴォリュームを調整
だけで、以下を可能にする方法を発見しました、これでミキサーは不要となります
・⑧だけでシンセ音をコントロール
・④だけでギター原音をコントロール
・これにより「ギター原音のみ」「シンセ音のみ」「ギター&シンセのミックス」を
GODINのボリュームコントロールのみで可能とする
このためには、以下のセッティングを行います
◆STEP1:SYSTEMメニューの「PEDAL/GK CTL」でGK VOLのパラメータをTONE VOLに設定
◆STEP2:このとき、TONE VOLのパラメータを以下のように設定
・PCM TONE1 → ON
・PCM TONE2 → ON
・MODELING TONE → ON
・NORMAL PU → OFF
◆STEP3:使用するパッチの編集モードへ移動
◆STEP4:NORMAL PUのトーンスイッチをオンに設定
◆STEP5:NORMAL PUのボリュームを60前後に設定
◆STEP6:NORMAL PUのルーティングを「Amp/MOD」にし、エフェクトスイッチを以下に設定
・AMP → OFF
・NS → ON(これでギター側の微細なノイズも消去できる)
・MOD → OFF
◆STEP7:パッチを保存して終了
しかしこれ、マニュアルだけでは絶対にわからん!!💢
(次回紹介するソフトがあって助かりました)
音質、音色など
GR-55の音質や音色は、もうyoutubeでいくらでも参考音源がありますので、
とりあえずはそちらでご確認いただくとして(笑)
私自身の感想としては、ようやくソロギターも出来そうなギターシンセに出会った感じでしょうか
ただし、ギターと他の楽器の特性の違いが存在するので
ギターの奏法全てがマッチするワケではありません
例えば、ピアノ音源を使う場合で言えば
・プリングオンやプリングオフはかなり不自然にきこえる
・親指チャも含めたゴーストノートは上手く出音されない
・普通の押弦でも、強く押弦したときにはハンマリングのような音が出てしまうことがある
・ダメっぽく思えたスライドは案外大丈夫、ただピアノらしさはちょっと薄れる
みたいな感じです
ごくごく単純な曲を選ぶか、上記に対応して普段と弾き方を変えるかという工夫も必要です
以下はGODIN MULTIAC NYLONで赤とんぼを弾いてみたものです
後半はピアノのバックにストリングスが入ってます
スライドもハンマリングも全て避けて、単純に弾くことに努めましたが
ミスノートゼロって訳にはいきません(^0^;)
「あれ??」って思われたアナタ、それは全部GR-55のせいです(笑)
まあ、真剣にこれでパフォーマンスするにはいろんな課題があります
・トーンやエフェクトの煮詰め
・各弦の感度の微調整
・GR-55にあった奏法の習得
・MIDIコントローラーによるGR-55の操作 などなど
でも、ちょっと遊んでみるとか、弾き語り伴奏の飛び道具とかなら
結構楽しく使えるんじゃないでしょうか
例によって煙害防止のためビニールでグルグル巻きw
【関連記事】
Roland GR-55 ユーティリティソフト
Roland FC-200 MIDIフットコントローラ
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