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2021年2月18日木曜日

弦高測定装置の製作(今度こそ、成功編)

 ダイヤルゲージのバネ問題・・・実戦投入するには超えなければいけない課題です

要はダイヤルゲージの内部がどんな構造で、どうバネが働いているかが勝負!!


準備


裏蓋のねじはどう見ても普通のドライバーでは回せそうもありません
精密ドライバーセットで!というのも考えましたが、
今回使ったのは「眼鏡用のドライバーセット」と「ピンセット」です
いつ買ったのか記憶も定かではありませんが、多分両方とも百均かなと(笑)


ダイヤルゲージの分解&バネ処理

裏蓋の4つのねじを外すだけで分解できます


内部は、想像以上に単純でした、そして問題のバネもすぐに確認できます


バネは留め具に引っかかってるだけのようですので、ピンセットで、あっさり解除(笑)
バネのもう一方の端部は、しっかり本体にねじ止めされてますので
このまま放置してもゲージの中でカラコロと遊ぶ心配もありません
なので、これでバネ処理完了!
あとは裏蓋を戻してねじを締め直せば終わりです


バネ処理が終わったら前回の記事のとおり組み立て直します


実は今回「これで上手くいった~」という実感もあったので、もう一つの弱点・・・
「ウレタンボードによるスペーサー」▶「ポリカーボネート」
の交換を実施しました
機能的にはウレタンボードでもそこそこ行けるのですが、
両面テープの接着性に劣るというのが理由です
ポリカーボネートはアクリルによく似てますが、強度が段違いに高い素材です
しかし高額ですし、強度のため加工も手間なのでアクリル板でも十分だと思います
 ※スペーサーの厚さは、ウレタンボード5mmからポリカー6mmに変更
 
今回はスペーサーとステーは接着剤で固定し
両面テープの使用はダイヤルゲージとスペーサーの間のみとしています
スペーサーの強度が上がり、ステーとの一体性が増すことで
ダイヤルゲージとスペーサーの間の両面テープにも安定した接着力が期待できます


ダイヤルゲージの詳細寸法

何かの参考になるかも知れないので今回使用のダイヤルゲージ寸法を示しておきます


使用感など

いや~バネがなくなってもう天国!!(笑)
ただ、バネはなくともプローブ(測定のための棒)の自重は残ります
なので装置を鉛直に立てた形、すなわち「ギターを台に寝かせて測るスタイル」では
その自重の影響で弦がたわんでしまします
両手使えばそれでも問題ないのですが・・・・すこし鬱陶しい

自重の影響を減らし、表示も見やすい方法

そうです、ギターを抱えた状態で測定するのでありますよ

・4弦と5弦の間から、ステーの短辺を指板と弦の間に入れる
・装置がぐらつかないようステーの短辺を左手でしっかり押さえる
・測定子を6弦の上に乗せて、弦とフレット金具が接触するまで押し込んでゼロセット
・弦を元の状態に戻して測定

これなら簡単測定可能です

webカメラを「口でくわえて」根性で撮影(笑)
乾燥の影響でかなりの低弦高

まとめ

まずは注意点ですが、両面テープの接着力には要注意です
今回はスピード重視で手元にあった薄手の両面テープを使いましたが
前回記事で書いたようにぶら下げて保管しているうちにはがれて
ダイヤルゲージが落下してしまいました(それでも数日は大丈夫だったんですがw)
接着の確実性確保のためにもっと強力なテープの使用も考慮する必要があるかもです

ただし、テープの厚みが増すとステーと測定子の間隔が開いてしまって
測定子が上手く6弦に乗らないといった事態も考えられます
このことには購入したダイヤルゲージ本体の厚みなども絡んできますので
一度は仮組みして状況確認してから
強力両面テープで本組みという手順が確実だと思います

さて、ギター製作家でもない私たちにとってこうまでして精密測定が必要なのか・・・
というのも気になるところです
もちろん「弦高には無頓着」という方には無用の長物だと思いますが
私には弦高の絶対値よりも比較値の方が重要のように思われます
例えばですが
 ・弾きやすいと感じたときの弦高と弾きにくいと感じた弦高にどれくらい差があるか
 ・乾燥期と湿潤期のネックの動きで弦高はどの程度変わるのか
こんなふうに、状況による弦高の違いをギターの管理に生かしたい場合には
強力なツールとなることと思います

そしてなにより・・・・
私のように、老化で目の弱ってる諸氏!!
とにかく「見やすい」ですwww


2 件のコメント:

  1. こんにちは!
    ついに完成ですね!
    おそらくこのような装置を作ったのは他にはいないでは?
    今回、製作過程を見させて頂きましたが本当に好きな方でないと作るのは難しそうですね!
    こういう誰もやってないようなネタ大好物です(笑)

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  2. >もりそうさん

    あはは、自分でも物好きだと思ってます(笑)
    でも、似たような商品はあるんですよ
    元々はナット高を測定する目的だったみたいですけどね

    しかし、作ってみて正直「こんな測定の必要あるのかな」と思ってましたが
    2.05mmとか数字で出てくることの気持ちよさだけでも
    価値はあったかなとw
    ま、硬貨二枚でも実用上は問題ないのですけどね~~(^0^;)

    コメントありがとうございました!!!

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