また、特に高級なギターを使わなくてもある程度良い音が作れるという利点もあります
しかし、それはそれとして「アコギらしい音」が欲しいときや
アコギの個体による音の違いを記録したいときには「マイク録り」が必要になることもあります
アコギのマイク録音には「コンデンサーマイクが適している」と言われますが、
アコギの倍音を拾う繊細さや深みと密度のある音はコンデンサーマイクならではと思えますし
基本的には私もコンデンサーマイクが適していると思っています
しかし、ダイナミックマイクが一概にダメというわけではありません
むしろダイナミックマイクの整理された力強い音が好みという方もいらっしゃるでしょう
これはもう良いか悪いかではなく、好きか嫌いかの世界ですが
どちらかといえばコンデンサーマイクが無難・・・とは言えるかも知れませんね
さて、当ブログでは機材系の記事が圧倒的に多く、
私が「ライン音しか愛せない男」といったイメージが固まりつつあるかもですが(笑)
別にマイク録りが嫌いなワケでも否定するわけでもなく、
どちらもありだし、気分と目的で使い分けたい人でもあります
で、録るからには良い音で!とついつい考えてしまうタイプでもあるので
気がつけば、そんな音を求めてコンデンサーマイクだけで20本以上も「お試し」してしまってます
もうこれ以上は必要ないと思ってはおるのですが
なぜか新しいマイクを買うと心が豊かになる病に罹っており(笑)
まあ、今後も増える可能性は否めません
超絶長い前置きとなりましたが、
手持ちのマイクでまだご紹介できていないものをこの記事から3本連続でご紹介し
その後、コンデンサーマイクの選択について少し思うところを書いてみようかという
4連投記事の本日が第1回目であります
AKG C414 XLS
宅録用途のちょっと高級なマイクとしては定番といっても良いかも知れません
AKGはオーストリアのメーカーで日本では「アカゲ」と呼ばれることも多いですが
私は「アーカーゲー」と呼んでますw
フラットな特性ということもあって、ボーカルでも楽器でも何でもござれという万能タイプですが
フラットなだけではない妙な艶も感じられる良いマイクです
現在C414にはXLSとXLⅡがありますが
サウンドハウス価格で3万円近い価格差があるにもかかわらず、違いがよくわかりませんw
このXLSはお安い方ですが、私には十分です
また、ショックマウントやポップフィルターまで付属してるというちょっとしたお得感も見逃せません
特に付属のH85ショックマウントはオーテクのAT4040にも使用可能ということで
私には嬉しいオマケでした
■指向特性:9段階
(無指向性/ ワイドカーディオイド/ カーディオイド/ ハイパーカーディオイド/ 双指向性と、各々の間)
■周波数特性:20Hz ~ 20kHz
■開回路感度:-34dB( ± 0.5dB) re 1V/Pa
■最大音圧レベル:140dB SPL (パッドOFF、THD 0.5%)
■等価雑音レベル:6dB SPL(Aウェイト)
■インピーダンス:200Ω以下
■電源:ファンタム DC48V/ 約4.5mA
■コネクター:XLR 3 ピン
■寸法:幅50 ×高160 ×奥行38mm
■重量:300g
■付属品:サスペンション付ホルダー(H85、3/8-5/8インチ)、ポップ・スクリーン(PF 80)、
ウインドスクリーン(W 414 X)、特性データシート、布製ポーチ、キャリングハードケース
サウンドサンプル
さて、いつもながらサンプル作りに悩むのですが
今回は比較用音源として、
・AudioTechnica AT4040:国産フラットマイクの雄!
・RODE NT3:お手頃なギター録音マイクとしては定番!
の二つもあわせて聴いていただくこととしました
【録音条件】
・マイクセッティングは14~15フレット前約20cm
・マイクのローカットやパッドスイッチは全てオフ
・マイクプリアンプはオーディオインターフェイスZOOM UAC-8を使用し
どのマイクの場合もゲインは同一にセッティング、80Hzのローカットスイッチオン
・エフェクト、EQ処理は一切使用しない、また音量調整も一切無し
【AKG C414 XLS】
【比較音源】
【私の感想】
なにぶん、サンプル全てを同じに弾くということ自体が難しいし
各マイク共通のマイクセッティングがそのマイクの特性に対して最適かという問題もあるので
比較といってもかなりアバウトなものですが・・・・
C414 XLSとAT4040を比較すると
AT4040は十分な情報量はあるもののややドライな雰囲気を感じるのに対し
C414 XLSは艶感があるというか、抜けが良いというか
ラージダイヤフラムのモッサリ感があまりなくとても音楽的にきこえます
ただし、モニター環境が異なれば結果も変わるかもという程度の差です
特性上フラットなマイクは、そのままの音、原音に忠実な音、とか言われますが
単純な特性値だけでは測れない違いがあるのも音響機器の面白さかも知れません
さて、どちらを選ぶかということになると、
どちらもフラットが売りのマイクで、音の違いもわずか・・・33k円と58k円の価格差・・・
正直とても悩ましいですw
その点、NT3はわかりやすくスモールダイヤフラムの音、そしてRODEの音
高域のキラキラした、よく言えば「贅肉のない音」、悪くいえば「固めの音」で、
こうして聞き比べるとややゴージャスさに欠けるようにも聞こえますが
スッキリとして、ことアコギ録音に関しては本当に無難なマイクで、私は好きです
今回は他のマイクと同じセッティングとしてますが
もちろん、セッティングを変えることでもう少し低域を豊かに録ることも可能です
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さて、皆さんはどうお感じになったでしょうか
少しでもマイク選びのご参考になれば幸いです!!
それにしても、今回使用したのは、すりあわせ以来1年半ぶり登場のGREVEN
というか、ちゃんと弾くのは購入後はじめてなので実に2年半ぶり(笑)
冬眠から覚めるのにかなり時間が必要かとも思いましたが
そこはさすがのビンテージ!調弦後すぐに良い音で鳴ってくれました
今宵のGREVENは血に飢えておる!
(意味不明だが、妙にそんな気分w)