2019年8月29日木曜日

グライコ BOSS EQ-200

【速報】をアップしてから放置状態で、あれからもう20日もたってしまいましたが
ようやくご紹介できる日が来ましたw

製品概要的なことは、以前に「絶対買うぞ!BOSS EQ-200」で書いたのでそちらをご覧ください

今回は、先日「【速報】BOSS EQ-200到着!」で意味ありげに書いた「素晴らしいです」の
ワケをご紹介できたらと思います

機能面のお話


【2台分のモノラルEQとして機能します】

音声信号のルーティングをEQ-200では「ストラクチャー」と呼ぶようですが
それと2台のEQの連動(LINKといいます)状態によって、3つのモードが使用できます


①はごく一般的なモラルアウトのエレアコの場合に有効です
INPUT Aに入力してOUTPUT Aから出力するだけの簡単操作です

②はマグネットとコンタクトのようなデュアルソースのPUからステレオアウトされる
ギターで有効です
マグネットとコンタクトで異なるEQ設定を行い、OUTPUT AとBからステレオアウトします

③の有効な使い方はまだあまりイメージできませんが、
①と②だけでも今時のPU事情に概ね対応可能というところがうれしいですね

 ※注意点①
  INPUT Bにプラグが刺さっていない場合は、LINKのオンオフにかかわらず
  ①ステレオEQモードとしてしか機能しないようです

【スライダーの中心周波数が変更できます】

パネルに印字されている周波数以外に2種類の周波数セットが使用できます
  ①規定値(印字のとおり)
  ②32Hz/63Hz/125Hz/250Hz/500Hz/1kHz/2kHz/4kHz/8kHz/16kHz
  ③28Hz/55Hz/110Hz/220Hz/440Hz/880Hz/1.75kHz/3.5kHz/7kHz/14kHz


ハイ落ちや音痩せのない素晴らしい基本音質のおかげで、規定値のままでも十分使えます
しかし、プレゼンスの領域をコントロールしたければ②の設定はありがたいです
①と②の中間的な位置づけの②があることも、場合によっては便利かもしれません
要はこれまでのグラフィックEQと異なり、選択肢が存在することが素晴らしいのです

【4メモリーだけど、MANUALモードがあるので実質5メモリー】

基本的には4メモリーです
しかし、上記のルーティングモードで②独立2系統のモノラルEQと③直列2台のモノラルEQでは
MAN(MANUALのこと)にもメモリー可能なので5メモリーとなります
(①ステレオEQのモードではMANはスライダーどおりのEQが働きます)


 ※注意点②
  モノラルアウトのエレアコで5メモリー使いたい場合は、
  ②独立2系統のモノラルEQにすればMANをメモリーに使えるので5メモリー・・・・
  と思いがちですが、そうはいかない(笑)
  上に書いた注意点①のとおりINPUT Aにしかプラグが刺さっていない場合は、
  ①ステレオEQモードとしてしか機能しないようなので、単純には実現できませんw
  奥の手として・・・
  INPUT Bにダミーでプラグを差せば、、②独立2系統のモノラルEQモードにできます
  しかし、それが機械にも音にも「無害」かどうかはまだよくわかりません(^0^;)

ちなみに①ステレオEQモードでもMANへの記録自体は可能ですが
MANポジションにしても記録した設定よりスライダーの位置が優先されます

【常にエフェクトオンの状態で起動する】

ONの状態で終了しようと、OFFの状態で終了しようと、次回起動時は必ずONの状態となります
ONにする手間が惜しいというわけではなく、ONにし忘れることを防止できるという意味で
うれしい仕様です



【ちょっとだけ残念かも】

①メモリーした設定を修正したとき、それがわかる「何かの変化」がないので
  修正したのかどうかがわからない(再度WRITEの必要があるかどうかわからない)
  せめてメモリー番号のLEDが点滅とかしてくれればいいのに・・・
  ファームウェアのアップデートに期待かなw

②たいしたことじゃないですが・・・メモリー切り替えのときのタイムラグが少し気になるかな
  いえ、全然たいしたことないですが(笑)


音質面のお話


【ローノイズ!】

これは私の中の絶対条件・・・そして、期待通りでした
セルフノイズ的なモノはほとんど感じられません
加えて、元々のPUの音を損失なく処理してるということのおかげなのか
スライダーが全てフラットな状態でも、
これまで使用したSA170というEQより篭り感の少ない、とてもリアル?な音になることで
むやみに高域ブーストをしなくても好みの音になるという点も見逃せません
(もちろん音が痩せて先鋭的になるということではありません)

もちろん、増幅度を過剰に設定したり、4k,8kあたりのバンドを大きく持ち上げたりすれば
PUによっては相応のホワイトノイズが乗ることはあります
しかし、それはEQ-200のセルフノイズでは無く、
PU固有のノイズが増幅された結果だと、今のところ思っております

【抜群の「抜け」!】

PUのライン音なので変な表現になりますが、「耳元で聞こえるような」抜けの良さがあります
ただし、それは「別次元の」ということではなく
EQとして当然備えるべき質の良さを、「ちゃんと」備えているということだと、私は感じています


【サンプル音源】

求める機能があり、操作性が良く、ローノイズであればEQはそれで良いと考えています
なので、リバーブなどと異なって、EQではサンプル音源の意味があまりないですが
加工例としてのサンプルを作成してみました
EQ処理後の方が良いとか悪いとかではなく、
こんな風に変わるのかという程度にご覧いただければ幸いです
一応の意図としては、低域がもやっとするのを低減し、エア感を出すために
120Hz以下をカットし、3k~10kあたりをかなり盛った設定にしています




2019年8月24日土曜日

PlayAcousticのフットスイッチ

TC HELICON PlayAcousticの続編です

PlayAcousticは精密機械ですし
普段使いで床に置いて踏むということには相当抵抗があるのではないでしょうか
床置きだと汚れも激しいし、配線もエライコトになってしまいます(笑)

そこで必要なのがフットスイッチというわけです
もちろん、なくてもPlayAcousticは使えますが、私の中では「必需品」と位置づけていますw

我が家のPlayAcoustic、床には置きたくないw

フットスイッチの接続


下図のとおりPlayAcousticのPEDAL端子に接続します
接続にはTRS(ステレオ)フォンケーブルを使用します

少し見にくいですが下図ではSWITCH-3というフットスイッチを接続するように描かれています
マニュアルにもフットスイッチに関しては全てSWITCH-3を前提として記載されてます
(「SWITCH-3じゃないとダメ」とは書かれてませんけど)

フットスイッチにはPlayAcousticの様々な機能を割り当てることが可能です


TC HELICON SWITCH-3


当たり前ですけど「使えます」(笑)
でも、フットスイッチとしては少々お高い
知る範囲での最安値はサウンドハウスの8186円(ただし現在入荷未定となっている)
大きく重たいのだけど、そのおかげで踏みやすい
もちろん、マニュアル記載のとおりの純正品という安心感も絶大です



もっと安い互換品はないの?


手当たり次第試してみるような財力はないので(^0^;)
とりあえず手持ちで試してみました

【DIGITECH FS3X】

問題なく使えました、サウンドハウス価格は4082円と約半額です
PlayAcousticの設定で、パネルに記載されているとおりの機能を割り当てることも可能です
たとえばこんな感じでしょうか
 ・MODEにHITを
 ・DOWNにPRESET DOWNを
 ・UPにPRESET UPを割り当てます

SWITCH-3に比べるとずいぶん小さく軽いので、ボードに組むには良いかもしれませんが
単品で使うとするならSWITCH-3の方が使いやすいです
小ささへの慣れは必要かもしれませんが、機能的には全く問題ないです


【Singular Sound BeatBuddy Footswitch】

BeatBuddy用のフットスイッチです
Amazon価格は6480円+送料500円・・・価格的メリットはあまりないですが、使えます
しかし、スイッチ数が一つ少ないですからもちろん制限はあります

 ・左スイッチ:SWITCH-3の「1」に該当する機能が使えます
 ・右スイッチ:SWITCH-3の「2」に該当する機能が使えます


【BOSS FS-5UやYAMAHA FC5】

ごくごく一般的なワンボタンのフットスイッチ(モノラルシールド接続)ですが、
これらは使用できなみたいです


しかし、そこは「蛇の道は蛇」w
PlayAcousticのフットスイッチ端子(TRS)に対応しさえすれば良いのですから
こんな小道具を使えばFS-5Uも使えるようになる・・・はずですw
結果を保証はできませんが、チャレンジャー精神豊かな方ならお試しください
(何が起きても責任は持てませんw)

◆TRS(ステレオ)ケーブル接続の場合


◆TRS(ステレオ)フォン-TS(モノラル)フォン×2のYケーブル接続の場合


フットスイッチ以外のコントロールツール


PlayAcousticを制御できるのはフットスイッチだけではありません

【TC HELICON MP-75】

PlayAcousticの購入キャンペーンで無料でもらったマイク(笑)
ワンボタンなので割り当て可能な機能は限られますが、HITの切り替えだけでも便利です
ただし、マイクスタンドに取り付けて宅録する場合などは、
切り替え時にどうしてもタッチノイズが入ってしまいます
実力発揮は、ハンドマイクとしてステージ上で使うときって感じでしょうか
中身はAUDIX OM6だ、との噂もありますが、噂に違わず音は相当に良いです
うちには安いダイナミックマイクしか無いですが、それらとは完全に一線を画します
どちらかと言えばコンデンサーマイクに近い繊細さがこのマイクにはあります

もしも本当に中身がOM6だとしたら、現在のSH価格13,284円はどえらくお得!
もちろん通常のダイナミックマイクとしても使用可能ですよ


 【TC HELICON MP-76】

4ボタンのため多彩な制御が可能・・・なようです(持ってないのでよくわからんw)
PlayAcousticの発売時点では存在しなかったマイクなので
古いファームウェアではセットアップメニューのINPUT設定で「MP-76 MIC」の選択肢はありません
いつ時点のファームウェアで対応されたかは不明ですが
最新ファームに更新した私のPlayAcousticでは「MP-76 MIC」が存在しますので
もしもセットアップメニューで「アレ?MP-76なんて無いぞ!」と思ったら
ファームウェアの更新をしてみてください



まとめ


PlayAcousticはわりとフットスイッチには寛容なようですw

TRSフォンケーブル接続の3ボタンか2ボタンのフットスイッチなら
とりあえず大丈夫な気もしてきましたが、あとはご自身でお試しくださいね
でも失敗しても責任はとれませんので、そこはよろしくですw


2019年8月19日月曜日

ボーカルエフェクタ TC HELICON PlayAcoustic

3,4年前だったかな~
紆余曲折を繰り返したボーカルエフェクター選びに終止符を打つべく購入したブツでした
しばらく使ってなかったのですが、最近ツイキャスの知り合いが購入したとお聞きし、
良い機会なのでちょっとまとめてみようかと思い立ちました

TC HELICON PlayAcoustic 


発売は2014年頃、今でも現行品のボーカルエフェクターです
音質の良さと豊富な機能で、人気の機種で、
私の評価も、数あるボーカルエフェクターの中でも頭一つ抜け出した存在という印象です


【特徴】 ※KIKUTANIMUSIC HPより

Play Acousticは、ボーカルとエレクトリック・アコースティック・ギターの
プロセッシングを集約した統合型プロセッサーです。
VoiceLive Playのシンガー用機能に加え、エレアコ・ギター用にチューニングされた
TC Electronic製エフェクトを搭載しています。
ボーカル・サウンドを豊かにする各種エフェクトをはじめとして、
正確なバッキング・ハーモニー、ベストセラー機から移植されたギターエフェクト、
そして声と弦の音を調和させるユニークなプロセッシングと言った様々な機能が、
アコースティックのライブ・パフォーマンスに一段の輝きを与えます。

さらに、Play Acousticは、ステレオ出力またはDI アウトプットが選択可能な追加出力端子や
BodyRez™といった、ライブ・パフォーマンス向けの実用的なツールを搭載しています。
プロユースから個人練習まで、あらゆるボーカル・ギタリストにとって
正に夢のようなプロセッサーです。

 ・操作性に優れたプロフェッショナル・クオリティのボーカル・エフェクトとトーン・プロセッシング
 ・ギターをガイドにナチュラルなボーカル・ハーモニーを生成
 ・TC Electronic社の人気ペダル「Hall of Fame Reverb」と「Corona Chorus」から移植された
  ギターエフェクト・スタイルを搭載
 ・アコースティックギターのトーンを磨き上げるBodyRez™フィルター、オンボードEQ、DIを搭載
 ・ノッチフィルターとフェイズ調整によるギターのフィードバック対策
 ・ボーカルとギターを個別に、またはステレオ・ミックスして出力可能

使い勝手など


これは・・・まあね・・・取っつきが良いとはとても言いがたい(笑)

マニュアル読んでるうちに、いやになってきた人もいらっしゃるのではないかと思うほどですが
多機能マシンの宿命なのでしょう、ある部分は仕方がないかなって思います
でも、この機能説明に終始したマニュアルも
操作に慣れてくるほどに、辞書的な役割を果たしてくれて大いに役立ちます(笑)

問題は、購入して初めて箱から取り出し、「さあ使ったろうか!」っていうとき
簡単な道のりを示してくれるような解説が欲しいわけですが
まあこれも、言うほど易しくないのかもしれませんね

でもそんな取っつきの悪さを乗り越えてしまえば、意外に使いやすいことに気づくと思います
よく考えられた操作系だと思います

具体的な使い方


さて、気を取り直して・・・と(笑)
解説、なんてものはとても書けそうにないですが、いくつか参考になりそうなことを書いてみます
でも細かいとこはすっ飛ばしてますから、ちゃんとマニュアルは読んでくださいねw

【マイクゲイン調整】本体側面つまみ

これをしなくちゃ始まらない、マニュアルにも文章では書かれてますが
写真も載ってないし、わかりにくい場所にあるしで意外に気づきにくいかもしれません
写真のつまみを時計方向に回すとゲイン増加となります

またこの前にSETUPメニューからマイクの種別を適切に選ぶことが必要です
接続したマイクと一致したDYNAMIC、CONDENSER等を選んでください
CONDENSER MICを選択すると自動的にファンタム電源が供給されます


【プリセットを作成&保存する】

PlayAcousticには500個のプリセットを保存することが可能で
そのうち111個は出荷時にデフォルトプリセットとして登録済みですが残りは自由に使えます

エフェクトプリセットの基本的な作成方法は以下のようになります
 ・まずはどれでも良いのでプリセットを選択して、
 ・それを編集し、
 ・その後に空いたプリセット番号に保存する、

さて、ここでは一例としてプリセット番号1HIGH HARMONYを編集して
リバーブとハーモニーのみの単純なエフェクトを作成してみますので
まずはプリセット1を選択してみてください、以降の手順は以下のとおりです

①VOCAL EFFECTボタンを押す
まず画面表示が「HIGH HARMONY 1」の状態で、左上ボタン(VOCAL FX)を押します

 
VOCAL EFFECTには全部で7ページにわたる設定画面があります
 ・ページの移動は「◀ボタン」と「▶ボタン」をで行います
 ・◀ボタンと▶ボタンの間にあるつまみはエフェクトパラメータの変更用です
 ・全部の編集と保存が終われば、BACKボタンで上の画面に戻れます
  (保存はBACKボタンを押したあとでも可能です)

②PAGE1/7 HARMONYの設定

VOCAL EFFECTボタンを押すと、まず以下の画面となります
このときブルーのボタンが6つ中4つしか点灯していないことにご注目ください
これらのボタンは液晶画面と連動しており、画面内の任意のパラメーターを編集したいときは、
その横でブルー点灯してるボタンを押して、
その後▶ボタンの左にあるつまみ(写真では見にくいけど)を回して値を選ぶことになります
これは以降全ての画面で共通の操作です


 ◆ハーモニーの種類(青色点灯している4つのうち、左下のボタンを押す)
   とりあえずおすすめは「OCT UP & HIGH」です
  OCT UPで1オクターブ上のユニゾン、HIGHで3度上のハーモニーの2声が加わります
  オクターブ上が煩わしく感じれば、「HIGH」のみでも結構いけますw
  なお、2声のハーモニーを用いる場合は、自動的に左右にパンされます

 ◆ハーモニーのミックス量(右上ボタンを押す)
   好みですが、-8dBくらいでやってみましょうか

 ◆key設定(右中ボタンを押す)
   AUTOで、ギターもしくはAUX音声、内蔵マイクのどれかで自動的にキー設定してくれます
  なのでAUTOに設定しましょう

 ◆コントロール方法(右下ボタンを押す)
  HITに設定します(3つあるフットスイッチの一番右にあるスイッチでオンオフ可能になります)
    HIT:本体右のフットスイッチでオンオフが可能です(ハーモニーエフェクトはこれが便利)
    OFF:このエフェクトを常に無効にします
    ON:このエフェクトを常に有効にします(リバーブなどはこれが便利)

▼▼▼▼▼▼▼▼ここからはアドバンスモードの調整です▼▼▼▼▼▼▼▼

 ◇青く光ってるボタンをどれでも良いので長押ししてアドバンスモードに入ります
   基本的にはハーモニーに「人間らしさ」を追加する設定です(笑)
   極端に大きな値にすると不自然になりますが、
   あまりに正確にハモられると機械臭くなるのを少し和らげてくれます
   「隠し味」的な設定ですが、意外に効果があります

   ・PORTAMENT:音程変化のなめらかさを設定します(とりあえず30くらい)
   ・HUMANIZE:主音声に追従する人間らしいブレ加減を設定します(とりあえず50くらい)

 ◇BACKボタンを押すと通常モードに戻ります

③PAGE2/7 DOUBLEの設定


ユニゾンの追加画面ですが、今回は使わないので右下ボタンを押してOFFを選択します
上の画面ではすでにOFFなので▶ボタンで次のページに移動します

④PAGE3/7 DELAYの設定


ディレイの設定画面ですが、今回は使わないので右下ボタンを押してOFFを選択します
上の画面ではすでにOFFなので▶ボタンで次のページに移動します

⑤PAGE4/7 REVERBの設定


 ◆リバーブの種類(左下ボタンを押す)
   とりあえずおすすめは「SMOOTH PLATE」です
   PlayAcousticのリバーブは種類によって音の変化がかなり大きいのですが
   その中でもSMOOTH PLATEは抜けの良い部類で、私は好みです

 ◆リバーブのミックス量(右上ボタンを押す)
   好みですが、-25dBくらいでやってみましょうか

 ◆DECAY設定(右中ボタンを押す)
   残響の長さを秒単位で設定します、好みですが私は4~5秒程度にしています

 ◆コントロール方法(右下ボタンを押す)
   ここはONを選択します(HITのフットスイッチを押してもリバーブは切れません)

⑥PAGE5/7 HARDTUNEの設定


いわゆるケロケロボイスの設定画面、今回は使わないので右下ボタンを押してOFFを選択します
上の画面ではすでにOFFなので▶ボタンで次のページに移動します

⑦PAGE6/7 HARDTUNEの設定


歪みやフィルターの設定画面、今回は使わないので右下ボタンを押してOFFを選択します
上の画面ではすでにOFFなので▶ボタンで次のページに移動します

⑧PAGE7/7 μMODの設定


コーラスなどのモジュレーションエフェクトの設定画面、
今回は使わないので右下ボタンを押してOFFを選択します
上の画面ではすでにOFFなので▶ボタンで次のページに移動します

⑨エフェクト設定の保存

上の写真で右下に写ってる白っぽいSTOREボタンを押します
保存先の設定画面に変わりますので、
空いているプリセット番号を選び、プリセット名を設定したら、再度STOREボタンを押します
これで保存完了です

サンプル音源


上で作成したエフェクトを使って弾き語りを録音してみました
 ・楽曲:ちあきなおみさんの「紅い花」
 ・ギター:GODIN ACS SLIM SA(ナイロン)
 ・マイク:BEHRINGER B-1
 ・レコーダー:ZOOM R8

豊かで張りのある音で、抜けもいいです
音質的には上位機種のVOICELIVE2とほとんど変わらないレベルだと思います

手持ちのボーカルエフェクターBOSSのVE-20とVE-8は、やや音が固いと感じましたが
PlayAcousticはそういった固さもありません
DIGITECHのVocalist Live3とは、基本的な音質は大差ないとしても
エフェクトが段違いなので・・・申し訳ないけど比べものにならないくらい良いです(笑)

さて、PlayAcousticのハーモニー生成は大変優秀で、おおむねきれいにハモってくれますが
それでもコツらしきものはいくつかあります
 ・正しいピッチで歌う
 ・自信を持って安定した声を出す(ふらふらした声だとハーモニーも迷います)
 ・ひずまない範囲で最大限のマイクゲイン設定をする
 ・ギターのチューニングを正確にする
 ・キー設定がAUTOであることを確認


【サイレントギターのすすめ】

PlayAcousticに限らず、ボーカルエフェクターに共通することですが、
ハーモニーを使用するときマイクがギターの生音も拾ってしまい、
そのギター音にもハーモニーがというか変な音がまとわりついて・・・・だいなしだ~~
なんてことはないでしょうか
指向性の高いマイクを使用したり、マイクを口元に近づけてゲインを下げたりと
ある程度は対応できますが
なんと言っても安心なのはサイレントギターw
今回使用したナイロンGODINもそんなギターです(ソリッドボディのGODIN限定)
その意味ではエレキなどもいけるかも・・・インピーダンス不整合??わからんけど(笑)
もし音痩せしたら、プリアンプ経由でいけるんじゃないかなw

ユーティリティソフト Voicesupport2


あれば便利なソフトですが、とにもかくにも「どこで手に入る?」という部分がいただけないw
TC HELICONの日本語サイトからのリンク切れで、捜索をあきらめた方もいらっしゃるかもです

【ダウンロード&インストール】

まずはTC HELICONのダウンロードセンターにアクセスします▶ダウンロード先
次に以下の画像のピンクの部分から、PC、MACの別に応じ、赤丸クリックでダウンロードします


ZIPファイルを解凍後、「VoiceSupport2_1.1.00_build136.exe」を実行すれば
インストールは完了です

【使用方法】

こちらをご覧いただければ簡単な使い方の説明があります▶使い方の説明ページ
ここからのリンクが切れていなければ、
ダウンロード先探しに苦労せずにすんだのですが(笑)

それはさておき、VoiceSupport 2でできることは以下のとおりです

 ・製品毎にパッケージングされたプリセット・ライブラリーのフリーダウンロード
 ・製品マニュアルへのダイレクト・アクセス
 ・最新ソフトウェア&ファームウェアのアップデート
 ・ドラッグ&ドロップでプリセット管理ができるプリセット・マネージャー
 ・ファームウェア・アップデートに伴う自動プリセット・コンバージョン

このうち最も重要なのは、ソフトウェア&ファームウェアのアップデートです
PlayAcousticの使い勝手の改善において、ファームアップは重要度がきわめて高いです
PlayAcousticをPCに接続した状態でVoiceSupport 2を起動すると
自動的にファームアップの必要性を判断してくれます
このとき「Show Details」をクリックすれば、アップデートに伴う更新内容を見ることができます
英文ですが簡単なので、よく読んで必要なアップデートを実施してください

ちなみに以下は最近の更新内容です
私の場合は1.2.00の「ギターエフェクト設定がプリセット毎に保存」というのが
ちょっと引っかかってて・・1.0.01 build14で立ち止まってましたが(笑)
良い機会なので今回の記事を期に1.3.00に更新いたしました
ただ、くれぐれも自己責任と言うことでお願いしますね!
そして更新作業中はPlayAcousticの電源を切らないように!
(更新中にPlayAcousticは一度リセットされるようですが、驚かないようにw)
また、旧版のファームウェアへの復帰はできないようなので、そこもご留意ください

 Play Acoustic firmware version 1.3.00 build 48(2016.11.5)
 ●新機能
  この更新により、すべての出力モードでループ録音時間が2倍になります。
  ステレオとDualMonoは現在30秒、モノは1分です。
  セットアップで【ループのUNDO】をオフにすると、これらの時間は再び倍になります。

 Play Acoustic firmware version 1.2.00 build 38(2016.1.14)
 ●新機能
  ・ギターエフェクトに、TC Electronic社のFlashback Delayアルゴリズムが追加されました。
  ・ギターエフェクト設定が、プリセット毎に保存できるようになりました。
   本アップデートは無償のユーティリティー・ソフトウェアVoiceSupport 2を使用して、
   ユーザー様ご自身でアップデートを行える内容となっております。
 ●修正点
  ・Guitar Anti-FeedbackメニューがSETUP> 5/10 に移動しました。
   (Anti-Feedback機能はグローバル設定となります。)
  ・ Looper内のクリックの不具合修正

このほかにも、プリセットのバックアップ&レストアができたり
大量のプリセットダウンロードができたりということで、
是非ともインストールしておきたいソフトです
(プリセットの編集もできれば100点満点と言えたんですけどね~~)

レストアが可能と言うことは・・・
たとえば今使ってるPlayAcousticが壊れて、新しいPlayAcousticを入手したとしても
使い慣れた環境を一瞬で構築できるということ!メッチャ安心!!(笑)

それでも私がVOICELIVE2に移行したワケ


このように、最強!とも思えるPlayAcoustic、音質もエフェクトの美しさもなんの文句もない

それでも私があえてPlayAcousticの上位機種ではあるけど、
発売はその5年前という旧製品のVOICELIVE2への移行を決意したのは、
それは、ひとえにこの個人的欲求を満たさんがためだったわけであります

女子のコーラス隊と歌いたいんや~!!

そうなんです、ハーモニー音声に「ジェンダー」という男声、女声のキャラクターを付加すること
これだけがPlayAcousticにはなかった・・・・
もちろん他にもPlayAcousticとVOICELIVE2の違いというのはあるんですが
私の求めるもの、という意味では「ジェンダー」パラメータの有無が大きかったのです
  ※PlayAcousticでも主音声(自分の声)に対するジェンダー設定はあります

両手に花・・・60年間モテたことがない、じいちゃんの、
 
ささやかな願いだったのであります(笑)

 
 


次回「PlayAcousticのフットスイッチ」へ続きます

2019年8月15日木曜日

竈門炭治郎のうた 弾き語りコード

暇なときはAmazonPrimeのアニメを見ていることが多いw
 
おすすめをあげれば本当にキリがないが、最近、神回!と感じたのが
 
鬼滅の刃 第19回「ヒノカミ」
 
ラストの戦闘シーンで、もう泣けた泣けた!!
 
じじいの涙もまだ涸れてはなかった(笑)
 
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
 
泣けた理由というのは
 
まあできれば第1回から見ていただければ自ずとわかるのだが
 
「竈門炭治郎のうた」という挿入歌がもう素晴らしすぎて・・・
 
というのも、涙を絞らせたワケの一つではある
 
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
 
当然、自分も歌ってみたいとなるのだが・・・まだ放送から数日
 
ひき語りコードは、ネットにもないので、自作したw

ただしまだ楽曲の正式なリリースではなく、挿入歌としての構成なので

正式リリースのときには歌詞や構成が異なる場合もあるので

そこはご容赦!

感覚的に合わないコードであったとしても・・・

それもご容赦!(笑)
 


 

2019年8月14日水曜日

ラックリバーブ Lexicon MX300 (2/2)

2回に分けて書くほどのことかと思ったりもしましたが
本当にもうブログネタが尽きているので、ここだけの話一つのネタを引き延ばすのもやむなし
なのでありますよw

今回作成したエフェクト

今回作成したエフェクトは以下のカスケード(直列)接続です

 エフェクト1:dbxコンプレッサー
 エフェクト2:プレートリバーブ

設定値は以下のMX-editの画面通りです
ちなみに91番ブリセットに「Plate&Comp」という名前で保存してあります

今回作成したエフェクトのパラメーター
 
機材構成

前回示した図とほぼ同じですが、録音のためにレコーダーを接続した形です



音源サンプル

岸部さんの「SONG FOR 1310」を必死で思い出しながら弾いてみました(半分だけですが)
PUはSKYSONIC PRO1、ギターは宇坂ギターです

Lexiconのラック系リバーブにはPCM、MPX、LPX、MX等、いくつかのシリーズが存在します
私は高価なPCMシリーズの音は知らないですが、
このMX系のリバーブはMPXやLPXよりも解像感の高いすっきり系の印象です
それでいながら、Lexiconらしい自然さや濃密さも感じられる・・・
え?LEXICONびいきですと?(笑)
リバーブの世界なんて所詮そんなモノでごわすよ
「自然な」とか「さわやかな」とかよそで聞~たらそんな気になるっちゅうほどの違いしかあらへん
それを、これでもかってくらい誇張して言葉にしてるだけだべ
LEXICON好きなら、けなすわけなかろうもんw(いったい何県民?)

いやいや、ジョーダンですとも(笑)
ちなみに私の中の基準で重要と考えることは3つあります
 ・原音が太さを保って前に出ること、けっして残響に埋もれないこと
 ・自然なこと、特に残響の消え際が大事だと思ってます
 ・なめらかなこと、残響に妙なざらつきがないことです
あとは・・・「とにかく気持ちよいこと!!!」くらいです(笑)

さて、どのシリーズが一番良いか?という話にもなりがちですが
私にとっては、もう気分次第としか言い様がないです
優しく太い感じが欲しいときはLXP-1
はっきりと音が前に出て欲しいときはMXかMPXもいいな~~って

最近ではリバーブコレクターと化しておりますが(爆)
こうして気分で使いわけるというのもコレクターならではの楽しみ方かもしれませんw
(ちょっと言い訳が苦しすぎる気もしますがw)




オマケ1(調整可能なエフェクトパラメーター)

まだ、疑問なままですが・・・

上記の「今回作成したエフェクト」のMX-edit画像でわかるように、
ルーティングを「カスケード」とした場合に調整可能なパラメーターは
各エフェクトとも3つずつです(本体で操作の場合も同様)

しかし、マニュアルによれば
リバーブやコンプレッサーの調整可能なパラメーターは4つ以上存在します
たとえばリバーブだけを見ても以下に示すように多くのパラメーターがあるのですが
今のところ、どうすれば全てのパラメータを調整できるのかが不明です

現在の私の理解では、
編集可能なパラメーターは、MX300のルーティングモードによって変化するものであり、
基本的には、以下のとおりではないかと想像しています(MX-editを使った場合でも同様)

 ◆ルーティングがstereoの場合(=エフェクトを1つのみ使用するモード)
   12個のパラメーターを調整可能

Stereoルーティングの場合の調整可能パラメーターの例

 ◆ルーティングがstereo以外の場合
   エフェクト1、エフェクト2それぞれについて3個のパラメーターを調整可能

マニュアルにもどうすれば全パラメータを設定できるのか明記されていないので
こういった理解で正しいのかは、未だ謎のままですが・・(笑)

------【参考:リバーブのパラメーター】-----

・PREDELAY
 直接音から1次反射音までの時間です。通常は10~25msに設定すると最も目然な効果が得られます。音数が多いミックスや混濁感があるミックスの場合、「PREDELAY」値を大きくすると明瞭度が増し、各楽器の分離がよくなります。
・MIDRT/DECAY
 残響時間です。設定値を大きくすると残響時間が長くなり、音場感が大ぎくなDますが、明瞭度が低下する場合があります。設定値を小さくすると残響時間が短くなD、明瞭な音場感や微妙な残響効果が得られます。
・DIFFUSION
 初期反射音の密度です。設定値を大きくすると初期反射音の密度が高くなり、小さくすると密度が低くなります。実際の空間では、不規則な壁は拡散率が高く、広い平壁は拡散率が低い傾向にあります。ドラムやパーカッションの場合は大きめに設定してください。
・SHAPE/SPREAD
 HALLリバーブの全体的な空気感を設定します。「SHAPE」は残響音のエンベロープ形状を表わし、設定値を最も小さくすると、残響は急激に増加した後、すぐに減衰します。設定値を大きくするにつれて残響の増加速度が緩やかになり、SPREADによって設定した時間の間持続します。中
間に設定すると、大ホールの残響特性を再現したエンベロープ形状が得られます(「SPREAD」が中間以上、「SIZE」が30m以上に設定されている場合)。「SPREAD」の値を小さくすると、エンベロープの最初に残響が発生した後、サステインがほとんどなくなります。大ぎくするにつれて残響が増加し、サステインが長くなります。
・SIZE
 初期反射後の拡散の増加率です。この設定によって音響空間の広さが決まります。単位はメート以m)で、空間の長手方向の長さとほぼ一致します。このパラメーターを変更すると一時的に出力がミュートされます。
・RTHC
残響信号に対するローパス・フィルター(6dB/oct)のカットオフ周波数です。この周波数より上の残響成分は減衰しまず反射音は減衰しません)。この設定で高域をロールオフすると目然な響きの残響音が得られます。低く設定すると残響音の再反射が抑えられ、実際の残響時間が短くなります。
・LIVELINESS
 後部残響音の高域成分です。設定値を大ぎくすると、高域が増加して明るい残響音が得られ、小さくすると低域が増強されて暗い残響音が得られます。
・BASSBOOST
 クロスオーバーより下の周波数をプースト/カットする量です。必要なブースト/カット量は、処理する素材に大きく左右されます。
・BASSBOOST FREQUENCY
 MIDRTとLOWRTの境界周波数です。この設定は、ブーストする周波数よりも最低2オクターブ高く設定してください(例:100Hzをブーストする場合、400Hz辺りに設定)。低域をブーストする場合は400Hz辺り、低域をカットする場合は1.5kHz辺りに設定すると最適な効果が得られます。
・ERTIME
 初期反射音が発生するまでの時間です。
・ERLEVEL
 初期反射音のレベルです。
・FEEDBACK DELAY
 PLATEリバープの共振周波数です。
・FEEDBACK LEVEL
 PLATEリバープの存在感やきらびやかさを調整します。
・BOING
 スプリング・リバーブの物理的特性であるスプリングの振動量を調整するパラメーターです。

オマケ2(コンプレッサーを使う上での留意点)

なにせ音声信号などの知識が皆無なので、的を得ていない可能性大だけど・・ごめんねw
という言い訳から入らせていただきます(笑)
また、コンプレッサーの知識があまりない方には「なんじゃそりゃ?」的な話ですが、
それもあわせてゴメンネw

【何が問題なの?】
MX300は、出力レベルの規定値が+4dBuとなっていることから見ても「業務用機器」の扱いです
  ※システムメニューで民生機器レベルの-10dBuに変更可能
従って、最大入出力レベル+24dBuという数字が示すように
高レベルの音声信号を扱う仕様となっているものと考えられます

このため、規定値の出力レベル(+4dBu)のままでは、レコーダーへの入力が大きすぎるため
クリップしないようにMX300のゲインやプリアンプの出力を絞ることになります
そうするとですね・・・
コンプレッサーのスレッショルドを(私の思う)一般値-20~-25dBuに設定したとき
MX300への入力レベルが低すぎてスレッショルドを上回らない・・・
ということは、コンプレッサーは全く機能せず、メイクアップゲインを設定してる場合は
その分の音量増幅が働くだけのエフェクターとなってしまいます

このことは
MX300にもMX-editにもコンプの働きを示すGRメーターが無いので
目で見て確認と言うことはとても難しいのですが
私の環境下ではMX300の入力レベルメーター(-24~0dB)がほとんど触れないことや
RATIOを5:1とか高い値にしても特有のペチャペチャした音にならないことで
「もしかすると・・」と思うに至りました

【じゃあどうする?】
今の私に考えられることは以下の3点です
 ◆①MX300のシステムメニューで出力レベルを民生機器レベルの-10dBuに変更する
 ◆②コンプレッサーのスレッショルドを-30~-35dBu程度まで下げてみる
 ◆③レコーダー側のゲインを下げて高レベルの音声信号を受けてもクリップしないようにする
まあ、①はそこそこ正しい対処だとしてもですね
②はまあアリだけど「なんだかな~?」って声がどこからか聞こえそうだし(笑)
③はレコーダーのゲインを他の音声ソースにも合わせて決定してるので変えたくないし
ということで、いまだ対処を決めかねてるということで「未解決」なわけです

結論の無い話で申し訳ない(^0^;)

2019年8月13日火曜日

ラックリバーブ Lexicon MX300 (1/2)

なぜに今更コレなの?と私も思うのですが、好奇心には勝てない(笑)
ついフラッと先月末にチューヤオンラインで新品購入!!w
でも、あながち好奇心だけというわけでも無い
取り扱いショップが減ってきてる現状に鑑み、今のうち買っとかなきゃ!
という心理も多少は後押ししてくれましたけど(笑)

価格は31k円くらいで、考えてみればちょっとしたリバーブペダルよりも安いくらいです
たしかに機動性とか、ペダルに劣る部分はありますけど
豊富な機能とわかりやすい操作性、良質なエフェクトがこの値段で手に入ることを考えると
ラックエフェクタも捨てたもんじゃ無いやん!と思えてしまいます

もしかすると「ラック=据え置き」という固定観念は少しもったいない話かもしれず
コレにプリアンプを加えた最小構成なら持ち運んでライブ用にも十分使える、とも思えます
ライブ?・・・しませんけど(笑)


Lexicon MX300について


Lexiconの一般向けラックリバーブとしては最新のものだと思うのですが
意外に古い製品で、販売開始はおそらく2010年頃だと思われます
天下のサウンドハウスでもすでに販売完了となっており、
今では流通在庫の新品か中古品しか手に入らないのかもしれません
ところがLexiconのHPを見る限りは現行品扱いになっており、
そのあたりの事情はちょっと不明です

またLexiconといえばリバーブ!というイメージが先行しますが
MX300は空間系エフェクト+モジュレーション系エフェクト+dbxコンプレッサー
というマルチエフェクターです

リバーブ専用機の方が音が良いのでは?
まあ正直言えば私もそう思うことはあるのですがw
このリバーブ+αという「α」の部分も十分なお得感がありますし、
マルチだから音が劣るということは決してありませんから、
自分に合うリバーブとの出会いの可能性を広げる意味でも、一考の価値はあると思います
それに、Lexiconのコンシューマー向けラックエフェクターには
リバーブ専用機って無かったような気もしますし・・・(^0^;)

とはいえ、お小遣いは無限にあるわけでは無い(笑)
自分のスタイルや好みに合いそうなモノという絞り込みは必要でしょう
過去記事にリバーブに関するものがいくつかありますので、
お時間があれば読んでみてください
 
 
 

Lexicon MX300の概要


ヒビノプロオーディオセールスDivのHPからMX300の特徴を拾ってみました

【機能概要】

◆2入力、2出力構成。アナログ入出力はバランス仕様のXLRコネクターと
  標準フォーンジャック(3P)、デジタル入出力はS/PDIFを用意。
◆レキシコンの定評あるリバーブアルゴリズムに加え、様々な音響空間をシミュレートする
  空間系エフェクターを搭載。
  ・ リバーブ:プレート、ホール、ルーム、アンビエンス、チェンバー、スタジオ、ゲート、
   アリーナ、リバース、スプリング
  ・ モジュレーション・エフェクター:トレモロ、ロータリー、コーラス、フランジ、フェイザー、
   ピッチ、ディレイ、デチューン、ビブラート
◆コンピューターから本体を操作できるソフトウェア「MX-Edit」を付属。
◆VST/Audio Unitに対応したハードウェアプラグインとして使用することで、
  コンピューターに負担をかけずにDAWソフトの高品位なエフェクト処理が可能。
◆プリセットプログラムを99パターン、本体に保存可能なユーザープログラムを99パターン用意。
◆ダイナミクス制御で評価の高いdbxのコンプレッサー、ディエッサーを搭載。

【 動作環境(32bitのみ)】

◆CD-ROMドライブ
◆RAM : 512MB(1GB推奨) 
◆Windows XP(SP2)※/Vista/7/8 ◦CPU : Pentium Ⅲ 500MHz以上 (1.2GHz推奨) 
◆Mac OS X 10.4〜10.8 ◦ CPU : PowerPCもしくはIntel G4、G5プロセッサー、
  800MHz以上(1.2GHz推奨)
   ※Windows XPは、マイクロソフト社のサポート終了に伴いセキュリティーの脆弱性が
    高まっているため、極力他のOSの使用をお勧めします。また、Windows XP上で起きた
    トラブルに関しては十分な対応ができない場合があります。ご了承ください。

【仕様】

チャンネル数 2入力2出力
デジタル入出力 端子・形式 RCA : S/PDIF、24bit
サンプリングレート 44.1/48kHz
周波数特性 10Hz~22kHz(±0.5dB)
アナログ入力 端子・形式 XLR/標準フォーンジャック(3P)、バランス
インピーダンス 50kΩ(バランス)
最大レベル +24dBu
アナログ出力 端子・形式 XLR/標準フォーンジャック(3P)、バランス
インピーダンス 2kΩ(バランス)
最大レベル +24dBu
周波数特性 10Hz~20kHz(+0dB/-0.5dB)
ダイナミックレンジ 109dB以上(Aウェイト)
THD+N 0.0019%以下(10Hz~20kHz)
クロストーク -80dB以下(代表値: 20Hz~20kHz)
AD-DA 変換 24bit、44.1/48kHz、128倍オーバーサンプリング
電源 AC100V、50/60Hz
消費電力 18W
寸法(W×H×D) 483×44×162mm(除突起部)
質量 2.7kg


ちょっと残念だった付属CD


製品に付属のCDを使った場合、
上に書いた機能概要のうち、我が家のWINDOWS10環境(1903)では以下のことができません
  ◆コンピューターから本体を操作できるソフトウェア「MX-Edit」を付属。
  ◆VST/Audio Unitに対応したハードウェアプラグインとして使用することで、
    コンピューターに負担をかけずにDAWソフトの高品位なエフェクト処理が可能。

MX-Editのインストール時にMX300ドライバーのインストールも行われるのですが
このドライバーインストールが途中で停止してしまうためです
なので、もちろんMX-Edit本体もインストールできませんし、
ドライバがインストールできないと言うことは、VST機能も使えないと・・・(^0^;)

PCとの連携機能に期待してMX300を購入する場合は
説明書にあるとおりWINDOWS8までの方限定と考えた方が良さそうに思います

対処法


【その1】WINDOWS10は避けるw

我が家でたった1台生き残ってるXPノートには、無事にインストールできました
ただし、マニュアルにあるように「途中でMX300の接続を指示される」という場面はなく
MX300未接続時にインストールしたときは見事に失敗
今度はMX300を接続状態にして再度トライすると今度は成功・・・よくわからんが、ユルスw

【その2】英語版の最新MX-editを使用する

MX Edit (MX300) v2.3.1 (Windows)
ダウンロードしWIN10環境下でインストールすればとりあえず使用できます
ただし、ダウンロードページにも取説にも
MX-editと同時にVSTプラグインもインストールされるように書かれてますが
実際にVSTプラグインがインストールされたのかどうかは確認できませんでした

どうやら、一般的なVSTプラグインのように、C:\Program Files (x86)\Steinberg\VstPluginsに
付属CDのMX300.dllをコピーすれば使える、というモノではなさそうです
この件については下記の「オマケ」をご参照ください

使い勝手など


【まずはコンセプトを理解した方がいいかも】

MX300はギターとPAの間に、「直列でつないで」エフェクトをかけるということも
もちろん可能ですが、そういったペダル的なエフェクターとはちょっと雰囲気が異なって、
基本的には「センドリターンを基本」とするエフェクターのようです


それは空間系プリセットのMIX量がおおむねMAXに設定されていることでも明らかです
このことがわかっていれば、エフェクト過多の「変な音~~!」などと思わずにすむのですが
知らないまま直列接続で使ったら・・・
MIXの設定に気づくまで、ボヤ~ッとした残響音にきっとがっかりすることでしょう(笑)
また、MIXはメニューの第1階層にはなく、つまみで直接変更できないというのも
MIXに気づきにくい理由となっています

【それでも直列で使いたい!】

ペダルに慣れた人ならそう思うはず、私も同類(笑)
なので、ここでは以下の「すご~く普通の接続」についてお話ししてみようと思います

アコギ→プリアンプ→MX300→PA(またはアンプ)
※アコギとプリアンプの接続はモノラルシールド

アコギがアクティブPUであれば、プリアンプは無くても音は出ます
しかし以下の理由から、基本的にはMX300の前段にプリアンプをおいた方が良いです
  ◆MX300にはEQの機能が無い
  ◆MX300にはラインレベルの音を入力するようになっている
  ◆MX300のアナログ入力のインピーダンスが50kΩとパッシブPUに対してはやや低いので、
   プリアンプによるローインピーダンス化をMX300への入力前に行った方が安心

 ①とりあえず接続
  私の例で行けば接続は以下のとおりです


 ②まずMX300の入力モードをモノラルに

  「System Menu」で「INPUT SOURCE」を「ANLG MONO L」に設定します
  これにより、背面のLEFT端子側の入力信号を分岐して、
  LとRチャンネル両方の入力信号経路に送ることができます
  またこの操作でMX300は「モノラルIN、ステレオOUT構成」として動作します

 ③ルーティングをちょこっと理解する

  MX300で使用可能な2種類のエフェクトを
  どうつなげてどう信号を流すのかをルーティングといいます

  上記②でモノラルINの設定を行うと、下図のように使えるルーティング(ピンク)と
  あまり意味の無いルーティング(黄色)があることに注意が必要です

  下図黄色のデュアルモノやモノスプリットの設定も可能だし、出音もされますが
  本来R入力を受けて効果を発揮するルーティングですからあまり意味が無いとも言えます
  素直に赤色のルーティングを選ぶのがよろしいようです(笑)    


④プリセットを修正する形で自分好みのエフェクトを作成

  真っ白な状態からエフェクトを作るという考え方はMX300には無いようです
  どのプリセットでも良いので読み込んでそれを修正して保存するのが基本です
  修正・変更の方法はマニュアルでご確認ください

オマケ(VSTプラグインについて)


上に少し書いたように、MX300をVSTプラグインとして使用するには
プラグインフォルダにdllをコピーするという一般的な方法は使えないようです

少々ややこしい話ですがMX300のマニュアルには以下のように記されています
要は、USB以外にPCとMX300のステレオ接続が必要であること
DAWソフトでエフェクトトラックを作成して、MX300とのルーティングを行うことが必要みたい

やってみたかって?・・・・もうややこしすぎて、
 
トライする意欲も気力も芽生えませんでした(笑)


【MX300とパソコンの接続】
◆USB接続
MX300の電源を入れ、標準のUSBケーブルでコンピュータに接続します(WindowsXPの場合は必ず、ソフトウェアをインストールした時と同じUSBポートにMX300を接続してください)。

◆オーディオ接続
MX300を八一ドウェア・プラグインとして使用する場合、最低でもMX300との2チャンネルのセンド/Uターンに加えて、2チャンネルのモニター用出力が可能な数のオーディオ1/0を装備したハードウェアが必要です。
レイテンシーを小さくし、最大限の音響性能を得るには、S/PDIF入出力を使ってMX300とコンュータのオーディオI/Oを接続することをお勧めします。お使いのオーディオI/OにS/PDIF端子がない、もしくは他の機器が接続されている場合は、アナログ入出力を使って接続しても問題ありません。
重要:MX300は、サンプリングレートが44.1kHzまたは48kHzのデジタル音声信号に対応しています。それ以外のサンプリングレート(96kHzなど)のデジタル機器をMX300のS/PDIF入力に接続すると、動作異常が発生する可能性があります。問題の発生を防ぐために、サンプリングレートは必ず44.1kHzまたは48kHzに設定してください。

【ソフトウェアの設定】

コンピュータ内部ではなく、MX300本体で音声処理を行うため、MX300との間で音声信号の送受信を行えるようにDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)のルーティングを設定します。
設定方法は、各ソフトウェアの取扱説明書を参照してください。
   SteinbergCubaseSX=「ExternelFXconnections」を参照してください。
   LogicAudio:「VolnsertPlug-lns」を参照してください。
   CakewalkSonar:「AddingSendfReturnEffectst to a Bus」を参照してください。
この設定に関する情報が取扱説明書に記載されていない場合は、以下の手順に従って設定を行ってください。ソフトウェアごとに設定が若干異なりますが、基本原理は同様です。

◆センド/リターン経路のセットアップ方法
①メイン・ミックス(マスタ)バスとは別のステレオ・バス(または2系統の音声バス)を作成します。
②そのバスを、MX300に接続したオーディオI/Oハードウェアの出力(S/PDIF出力または2系統のアナログ出力)にルーティングします。
③VSTまたはAudioUnitsの「SendEfreotsRouting」オプションで、MX300のエフェクター・センドを、ステップ1で作成したステレオ・バス(またはバスのペア)に送ります。
④MX300に接続した入力(S/PDIF入力または2系統のアナログ入力)に対応する入力を持つ2つの音声トラックを作成します。
⑤それらのトラックをメイン・ミックス(マスタ)バスにルーティングします。
上記の手順に従ってセットアップした場合、作成したバス・ペアに音声経路がつながり、それを介してMX300に音声が送られます。処理された信号は、MX300からオーディオI/O八一ドウェアを介して、ステップ4で作成した2つの音声トラックに送られます。また、他の音声やプラグイン・エフェクターと同様に、メイン・ミックス・バスからモニターできます。

 
なんだか長くなってしまいました
 
肝心の音については次回と言うことにしましょう(笑)

2019年8月9日金曜日

【速報】BOSS EQ-200到着!

先月から予約注文していたBOSS EQ-200、
 
発売予定日だった本日8月9日に無事到着しました
 
それにしても、ネット通販ながら発売日に手元に届くという心配り!
 
イケベ楽器バンザ~~イ!w
 
 

さて、先ほど到着したばかりでまだ何もできてないですが、とりあえず音を通してみました
 
第一印象は・・・・「素晴らしい!!」です
 
後日、詳細をご報告しますが、まずは歓喜のご報告まで(笑)
 
お楽しみにお待ちくださいませ~!


2019年8月6日火曜日

閑話休題「迷惑メール」

1日に数十件は到着する宣伝メールや迷惑メール
迷惑メールのほとんどはアカウントを乗っ取ろうとするフィッシングなのですが
昨日届いたのは、さらに一歩踏み込んだ「脅迫メール」でした
ただ、脅迫と言いつつ文面が・・・
まあ、ご一読ください、思わず吹き出すこと請け合いですw


仕事のご健闘を祈り致します。


私は某探偵社の調査員と申します。

お客様に頼まれ、貴方のことが全面追跡調査を行います。

仕事中で貴方が身分があるであることを見つけました。

それで貴方が人知れずの一面を了解しました。

私にとっていい見つけると思います!


もし私はこの材料を公開したら、絶対貴方にとって悪い影響があります。

もしこの資料を貴方に渡したら、私達にとっていいじゃないの。


お客様と社長さんは私に「貴方が貴方の家族はとても大切」だと言いました。

貴方は私の要求を満足すればいいんだよ。

もちろん、貴方は警察に連絡してもいいんです。

でもね、私のノートに貴方の電話と住所を全部書いていますよ。

私の指示を操作しないと全部のことをご家族にお知らせしますよ。


チャンスは一回しかない、手紙が二度来ないから。

24時間以内に2個つのビットコインを支払ってください

Bitcoinをもらってから 私達は世間で知り合ったことを忘れている、

これから貴方は何にも危険が無いです。すべて悪い物を隠滅します。

覚えてね、まぐれ心を持ってないでくださいね、チャンスは一回しかないよ。


ご家族の幸せを祈ります!
ご家族の幸せを祈ります!


2019年8月2日金曜日

ギター弦の廃棄缶、4年後(完結編)

ギター弦廃棄缶のその後シリーズ、4年目のご報告です

【関連記事】

 ■「ギター弦の捨て方:http://zizii2015.blogspot.jp/2015/08/blog-post_3.html
 ■「ギター弦の廃棄缶、5ヶ月後」:http://zizii2015.blogspot.com/2015/12/blog-post_29.html
 ■「ギター弦の廃棄缶、1年後」:http://zizii2015.blogspot.com/2016/08/blog-post.html
 ■「ギター弦の廃棄缶、2年後」:http://zizii2015.blogspot.com/2017/08/blog-post_3.html
 ■「ギター弦の廃棄缶、3年後」:https://zizii2015.blogspot.com/2018/08/blog-post.html

【4年経過】

 もうすでに満杯といっていいでしょう、手で押し込んでもほとんど余裕がありません
2015年の廃棄開始からちょうど4年経過して、
一つ目の廃棄缶のお役目はめでたく終了ということになりました



【廃棄弦の重量】
さてそれでは重量計測を!と思って秤にのせたのですが、はかれない(笑)
どうやら2kgまでという秤の制限を超えてる模様・・・


しかし、どうやらその2kgギリギリの重さらしいので
ほんの少し手で持ち上げてやるとなんとかはかれました
表示は1724gですが、缶自体の重さが282gあるので、総重量は2006gとなります
少しだけ指で持ち上げたのを考慮すると、内容量1730gといったところでしょうか


 この1年間で134gの増加です、 いつもの「22g/セット」という数値を使うと、

  ・1年目に使用した弦:32セット
  ・2年目に使用した弦:18セット
  ・3年目に使用した弦:22セット
  ・4年目に使用した弦:6セット
-----------------------------------------------
  ・4年間での総消費量:78セット

 ということになります
この1年での使用量が6セットと、かなり少ないのは
ほぼ全部のギターのエリクサー化が完了したことが一番の理由ですが
ソロギターのモチベがものすごく下がってることもきっと一因なのでしょう(^0^;)

【廃棄缶について】
頑張って押し込めばあと2セットくらいは入るので、廃棄容量は80セットと考えられますが
とりあえず4年と言うことでキリもいいので、
弦廃棄缶としてのこの缶のお役目はこれにて終了!ということにしたいと思います
4年間使ってきましたが、とても使いやすかったです
3つ購入したこの缶、ようやく2つめの出番となりました
今後はおおむね10セット/年程度の使用量が予想されるので、「満杯まで8年」くらいでしょうか
3つめの缶が一杯になる頃には80歳(笑)
その頃までギターを弾いてたらもう上出来でありますな

さて、弦で一杯になったこの缶、あとは不燃ゴミに出すだけなんですが
なんだか愛着がわいちゃったよ
邪魔で仕方ない!と思うまではどこかに保管しておこうと思いますw


4年間の長きにわたった「廃棄缶シリーズ」もこれで終了です
 
気長に読んでいただいた方、ありがとうございました!