2018年6月30日土曜日

ソロギターにコンプレッサーは不要か?

ソロギに必要なエフェクターと言えば、まずはリバーブがあげられます
自分もそこにターゲットを絞って、ここ数年試行錯誤を繰り返してきました
しかし、最近ではコンプレッサーの役割も小さくないのでは?と考えるようになってきました

【関連記事】

  ①ソロギターにコンプレッサーは不要か? ←本記事
  ②ソロギターで使えそうなコンプレッサー(所有機編①)
  ③ソロギターで使えそうなコンプレッサー(所有機編②)
  ④ソロギターで使えそうなコンプレッサー(興味◎編)



コンプレッサーの必要性

皆さんは、アコギの出音にリバーブをかけたときに

「残響は気持ちよいけど、ギターの音がなんか遠くなったみたい」

と感じられたことは無いでしょうか?
このような感覚は、リバーブの種類がROOMからHALLへと空間規模が大きくなるほど顕著です
それは、リバーブの仕組み上、仕方の無いことでもあります
しかし、リバーブ大好きな私でも、原音が遠く細くなるのを嫌って
HALL→PLATE→ROOMへとどんどん空間規模の小さいリバーブに遷っていった・・
というのがこれまでの道程であります

ですが、もっと音を前に押し出したいという欲求はなかなか収まりません(笑)
そんなとき、思い出したのがLINE6のPOD HD500xというフロアエフェクターです
私の尊敬する地元のソロギタープレーや「コウさん」が使用していて自分も購入したのですが
この機械は内部でいくつものエフェクターを数珠つなぎにして音を作ることが可能です
これを使って音作りを試行錯誤していたときに
「コンプレッサーを入れると一気に音が前に出るなあ」
というのに気付いておりました
思い出したのはそのときの経験です
残念ながらHD500xは現在機材倉庫ですやすやとお休み中ですが
今使ってる機材にコンプレッサーを追加すれば同じ効果が得られるかもと考えた次第です

そんなわけで・・・
コンプレッサーの必要性その1は、「音圧を上げることで音を前に押し出す」 
ということであり、これが今回のコンプ導入の最も大きな目的でもあります

必要性その2は「音の粒をそろえる」ということ
アコギは意外にダイナミクスの大きな楽器です
フィンガーとストロークでも大きく変わりますし、フィンガーのみでも幅広い音の大小があります
もちろん演奏上の表現等で意図的に強弱を付けることはあるのですが
私レベルの演奏力では「表現を意図した強弱を生かす」より
曲全体を通して音圧が大きく変化しない方がむしろ上手く聞こえたりします
このためコンプを「下手隠しのエフェクター」と呼んだりもするみたいですが(笑)
どうぞどうぞ、私の下手を隠せるものならお隠しください!と胸張って言える私
ウデが無いなら機材でカバー・・・王道であります

必要性その3は「不用意に録音レベルがクリップすることを避ける」ためであります
演奏の録画に数十テイク、血を吐く思いで録った成功テイクを聴き直してみると
なんと一番盛り上がったところで「録音レベルが大きくなりすぎて音が歪んでる~~」というご経験
無いとは言わせません(笑)
コンプレッサーを使うと、この状況をある程度回避できます
このあたりの理屈は次節で詳細にお話ししましょう

コンプレッサーの仕組みと効果

残念ながらコンプレッサーは「効果のわかりにくいエフェクター」と言われます
リバーブやコーラスの効果は明確なんですが、それに比べると地味ですね
これは音色では無くて音量をコントロールするエフェクトだからなのですが
コンプレッサーのものすごく大雑把な仕組みは下図のとおりです

 
THRESHOLD(スレッショルド)を超える音量をRATIO(レシオ)の値に応じて圧縮するのが
コンプレッサーのお仕事です
「なんだ、それなら元の音より小さくする機械なの?」ごもっとも!でございます
でも図でもわかるように「AマイナスB」の分だけ余裕というか
もう少し音量を上げても「録音レベルのリミットを超えない」ということになりますよね
コンプレッサーのもう一つの役割は、この「AマイナスB」の分のスキマを利用して
音量全体を持ち上げることなわけです

原音の最大音量と最小音量の差を小さくしながら、全体の音量レベルを上げる
ということが可能で、これは私の理解ですが、
そのことで「音が前に出る」という感覚が得られるのではないかと考えています
また、上に書いた必要性その3「不用意に録音レベルがクリップすることを避ける」ということも
ある程度可能になるわけです

 ◆スレッショルド(THRESHOLD)
   |どの音量を超えた分にコンプレッションを与えるかのしきい値
   |浅め(上のグラフの緑の線を上に移動)だとコンプレッションの範囲が狭くなる
   |深め(上のグラフの緑の線を下に移動)だとコンプレッションの範囲が広くなる

 ◆レシオ(RATIO)
   |スレッショルドを超えた音量を圧縮する比率(1:n)
   |nを小さくするとコンプレッションの効果は弱く、大きくすると強くなる
   |ただしあまり大きく(n≧10)すると圧縮による不自然さを感じることがある
   |なお、実際のコンプレッションでの動作においては
   |圧縮の開始と同時にRATIO値通りの圧縮がかかるのではなく
   |原音がスレッショルドを超えた時点からATTACK値②の時間をかけて
   |設定したRATIO値通の圧縮比となります
 
 ◆アタック(ATTACK)
   |音量がスレッショルドを超えた時点からコンプレッション100%までの時間
   |   ※)上図のATTACK値②です
   |     ATTACK値①(原音がスレッショルドを超えてから圧縮開始までの時間)
   |     とする解説も多いのですが、どうやらATTACK値②が正しい模様
   |     このタイミング以降RATIO値通りのコンプレッションがかかります
   |早いほど原音のアタック感がやや弱くなるが、クリップに対する安全度が高くなる
   |遅くすると原音のアタックは損なわれにくいが、
   |遅くしすぎると音の減衰によって思ったほどの圧縮効果が得られないこともある
   |音色に大きな影響のあるパラメータだが、
   |同じ設定値でも原音音量との関連で効果が大きく異なる
   |(スレッショルドやリリースも同様だが)

 ◆リリース(RELEASE)
   |音量がスレッショルドを下回った時点からコンプレッション終了までの時間
   |長くするとコンプレッション終了時の音量変化を緩やかにできる
   |また短くするとメリハリがつく、といわれるが
   |自分にはアタック以上に効果がヨクワカラン(^_^;)

 ◆アウトプットゲイン(OUTPUT GAIN)
   |コンプレッションの効果で最大音量が下がった分を利用して音圧を底上げする値
   |コンプレッサー利用の大きな目的がこの効果を期待するものなので
   |アウトプットゲイン=0dbというのは考えにくいが、上げすぎてクリップしないように注意

まあ理屈はこんな感じですが、このエフェクターだけは「使って慣れる」しかない部分が大きい
図中のATTACK値やRELEASE値などはもう「体得」しかないかな
私は弦をはじいたときのアタック感が消えないようにATTACK値はやや長めですが
これもエフェクターのクセとか色々絡んでくるし、一言ではなかなか説明が難しいです

ちなみに「効果を目で見て確かめる方法」があります
これは、AKB48の「とある1曲」の波形データですが、
曲の最初から最後まで、音量レベルが見事に一定ですよね、商業音源って概ねこんな感じですが
これなどは、コンプレッサーで音圧を整えた例ですね


概ね以上の通りですが、コンプレッサーは
曲のミックス、マスタリングに使う(要は後出しじゃんけんみたいに原音の音量レベルがわかって使える)ケースと、演奏時にエフェクターペダルとして使う(言ってみれば出たとこ勝負)の2種類があります
前者の場合は波形を目で見て各パラメーターの調整を行えますが
後者の場合はそれができないので、
コンプレッションレベルメーター(ペダルに付いてれば)と経験が頼りです
かなりの慣れと経験が必要ですが、「設定変更→録音→波形確認」を繰り返すことで
少し「慣れ」の速度を速めることができるかもしれません

コンプレッサーの接続順序

これは結構悩ましい(笑)
下図で2タイプの接続を示しましたが、
 ・EQの効き目をよくするためにEQはコンプレッサーの前段
 ・空間系は最後段という鉄則を守ってディレイ、リバーブは最後段
という条件は同じですから、違いはプリアンプの前か後ろかです

実は製品にもよると思いますが、
コンプレッサーは、ゲインを相当上げるか、入力音量を一定以上にしてやらないと
ほとんど効果がありません
その意味で、Bタイプの接続はコンプレッサーの効果が得やすいのですが
私の環境ではなぜかホワイトノイズがかなり大きくなってしまします
「過大な増幅によってノイズが拡大しただけ」という見方もあるでしょうが
明らかにそれとは異なるノイズの増え方・・・なんでかなあ

Aタイプ接続はBタイプと比べて、波形を比較してもコンプの効果はやや控えめですが
圧倒的にノイズが少ない
まあ、背に腹は代えられない、ということで私の選択は「Aタイプ」であります

しかしこのあたりは、それぞれの環境にも製品にもよりますので
色々と試して見ることが必要です
「めんどくさ~い!」・・・いえいえこれが楽しいのですよ(笑)


コンプレッサーの選択

製品化されているコンプレッサーは、もう異論続出を覚悟して言えば、大きく2種類にわけられます

 ■コンプレッサーの効果が強めで、音の立ち上がりがなんだか潰れたように聞こえる
   いわゆる「パコパコ系」コンプレッサー
 ■コンプレッサーの効果がゆるやか、下手すると「効いてるかどうかわからない」という
   いわゆる「ナチュラル系」コンプレッサー

使っていただくとわかると思うんですが、「パコパコ系」はソロギターにはかなりきついです(笑)
エレキなどでむしろそういう音を狙う場合は有効だと思いますが
ソロギにはナチュラル系があいます(あ~言い切っちゃったよ・・)
というか、私自身も

少しでもコンプ臭さを感じるとなぜか嫌~な気分になる

そんな中で、コンプっぽさを完全に消すのは無理でも、できるだけナチュラルなタイプという目線で
いくつかおすすめできそうな製品をご紹介したいところなんですが・・・
自分もマルチに入ってるコンプ以外の「単品コンプ」は5つしか持っていない(^_^;)
あまりたいした情報提供はできませんが
かなり長い記事になってきてしまったので、次回にでもご紹介していこうと思います


2018年6月26日火曜日

ソロギター練習会

昨日、6月25日はソロギター練習会

今回は徳島市内のスタジオ「APLLOUSE」での開催です
でも今回はいつもとちょっと一味違います
県内でソロギターの演奏活動をされている「松田コウさん」をお招きして
プチライブ&プチ発表会であります

この練習会も回を重ね、日を重ね、すでに2年半が過ぎました
最初は、集まって各自練習したり雑談したりということで十分楽しかったのです
でも同時に、せっかくソロギター好きが集まるのだから
もう少し有意義な活動はできないものかとずっと思っておりました

そんなわけで今回の趣旨は、①一人ずつの発表枠を設ける、②上級者の演奏を聴くの2点です


APPLOUSE 玄関

いつも開けるのに苦戦する分厚いスタジオのドア(笑)

綺麗で使いやすいスタジオ

残念ながらメンバーの一人は欠席でしたが
4人がそれぞれ10分前後の演奏&MCをしますが、演奏の善し悪しなんてもう関係ありません
人前で弾く、しゃべることの第一歩を踏み出せたことがすごく大きなことですし
なにより、みなさん十分に楽しんでいただけた様子なのが嬉しかったです

コウさんの演奏は、いつもどおり力強く、久しぶりに聴けて良かった~~~!
POD HD500も良い仕事してた・・・うちの子とどう違うというのじゃ(笑)
我が家のPOD HD500も再教育が必要かなあ
とも思ったけど、そもそも複数PUをステレオアウトできるシステムはうちにはないものなあ
ま、気長な研究課題としておきましょう(笑)


楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもの
3時間の予定が終わって、メンバーと今後の話もして、お開きです
とりあえず、しばらく今回のような形で続けてみようという話でまとまりました
ところで、そんな話の中、
メンバーの一人と私がこれから岡崎倫典さんの「CITY OB TOKYO」に取り組んでいこうと
いうことになってしまいました
まえから私の「死ぬまでに弾きたい曲リスト」の第1位に君臨していたし
それはそれで良かったのですが
帰ってきて改めて楽譜を見てみると・・・・やっぱり無理かも(爆)
はてさて、どうなりますか
最後まで投げ出さずにやり通せたら、奇跡ですなあ
とりあえず1年計画って感じです

2018年6月22日金曜日

ソロギター「夕暮れハート」西村歩さん

かなり以前から弾きたかった曲でした
西村歩さんの中でも大好きなバラード曲です

Canon EOS D60 + EF28-135mm F3.5-5.6



何年か前、練習したものの「だめ~~!」って途中退場したのでしたが
一番の原因は何かというと、下の楽譜にもありますが「×」「××」というネイルアタック
以前練習したときは、やり方すらわかりませんでした
今回も「これでいいかな」という漠然としたイメージで弾いただけになってしまいましたが
弾けないよりマシ、ですよね(笑)
それと、前の記事にも書きましたが、この「数字だけのタブ譜」
ソロギターを始めてまだ日が浅かった自分には、高いハードルでありましたよ

 
実際に弾いてみると、以前感じていた「とにかく難しい」という感覚は全くなく
今回の感想は「どちらかと言えば易しい」というものでした
とにかく、躓きながらでも弾くということなら、数日でできると思います
開放音が少ないのと、同じメロディの2回繰り返しとエンディングだけとい構成のおかげで、
暗譜含めても1週間から10日でしょうか

半分まで暗譜できた段階で、「まだ半分か~」とか思ったりもしましたが
1回目のメロディを弾く半分の時間で後半は大丈夫だと思います
楽譜の半分まで来れば、もう7、8合目まできた感じですね

でもしかし(笑)
結局、今にいたるまで西村さんのようなネイルアタックの音は出なかった
そして、彼の演奏のニュアンスも上手く出せなかった~(^_^;)
ただ譜面を追いかけるだけなら易しい曲なんですが・・
「ちゃんと弾く」のは、今の自分にも難しい
でもね、たとえ「なんちゃって」であっても、過去に断念した曲が弾けたというのは
この数年の進歩の証に違いない(笑)

ネイルアタックに関しては、いくつか理由が思い当たります
一つは譜面通り「2弦ヒット」を正確に守れていないこと
二つ目は、やはり指使いが正しくないせいなのだと思います
youtubeで西村さんの音を聞くと、「弾音」よりは「打音」に近い乾いた音に聞こえます
(だけど動画をどう見ても「叩く」ではなく指を伸ばすようにして、爪先で「弾いて」るんですけど)
なので、それを踏まえていろんな弾き方を試して、
その中で似たような音が出た時の弾き方でやってみるんですが
どうしても「打音」というよりも「ストローク音」に近いニュアンスから抜け出せません

まあ、そこを突き詰めるのもソロギターの醍醐味といえるんでしょうが
加齢とともに根気と探究心が・・・・(笑)
昔なら、「こんな演奏で、カバーって言って良いものか」と
少なからず葛藤もあったりしたもんだけど
「趣味だもの、完璧じゃなくても別に良いのサ~」とあっさり、弾けました宣言(笑)

とはいえ、この曲はできれば持ちネタにしたい
ということは、この先長く弾いていくわけですから、
そのうちに西村さんの音に近づく可能性だって無いとは言えない(爆)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

それでは、まだまだ伸びしろ一杯の「夕暮れハート」を、どぞ~~W

そして「××ができないと弾けないよね~」とあきらめかけている皆様
こんなふうに少しくらいストローク気味でも夕暮れハートの雰囲気は味わえますから
どうかあきらめずにチャレンジを!!


「××」の指使い


先日のライブの際、西村さん本人に確認してみました

【最初の×】 中指使います、デコピン気味に2弦をはじく感じです
        「××」じゃなく「×」の時も同じと思います

【次の×】 人差し指を下から上方向に使って2弦をひきます
      私の考えなんですが、弾くと言うよりひっかく感じかな~、実音にならないように注意

こう書くとできそうにも思うのですが、これがなかなか(笑)
上の録画はこれを知る前でしたので、修正も考えましたが、
いったん付いたクセはなかなかなおりません
でも、この先まだまだ長い、気長に練習してみましょう


今回の「音」について


名器SUNRISE S-2とはいえ、マグネット一発で作った音としては、概ね満足しています
マグネットっぽいところを無くすわけにはいかなかったですが
ある程度擬似的に生音感を加えられたかなあって・・自己満足ですけどね(笑)

また、今回初導入のコンプレッサーも、コンプ臭さをあまり感じさせること無しに
音を前に押し出してくれたように思います

 ・第1段:イコライザー MXR M108S(低域の減衰と高域の増幅)
 ・第2段:コンプレッサー FMR AUDIO RNC1773(E)(音をそろえる程度の軽い感じで)
 ・第3段:プリアンプ ALBIT A1FD aco(音量もEQもフラット、ほぼ通しただけ)
 ・第4段:ディレイ Strymon TimeLine(MIXを最小にしてほんの気持ちだけ)
 ・第5段:リバーブ Strymon BlueSky(ルームでMIX,DECAYとも3時くらい)

セッティング備忘録




2018年6月18日月曜日

内部探訪 Yokoyama AR-SR

内部探訪シリーズ第2弾はYokoyama AR-SR
先日ご紹介したAR-SC(スプルース&カマティロ)ではなくAR-SR(スプルース&ローズ)です

内部の状況はきっと一緒でしょうけど(笑)
いずれAR-SCの内視鏡検査もお届けしますので乞うご期待!
しかし本日はAR-SRのおなかの中です




yokoyama AR-SR(A) - Spherical Image - RICOH THETA
A ポジション


yokoyama AR-SR(B) - Spherical Image - RICOH THETA
B ポジション


画像ビュアーは拡大・縮小・回転が可能です
マウスでドラッグすると好きなアングルを表示できます

Aポジション              Bポジション



Yokoyama Guitars特有のラティスブレーシングは有名ですが
上の写真見る限り、この個体は単純なラティスでは無く
主たる力木はX形状で、補助的な力木がラティス状になっています
Yokoyama Guitarsでもブレーシング形状は一つでは無く
材やギター形状に合わせて数種類有るようなのですが、
おそらくこの写真のブレーシングが最もポピュラーなのではないかと思います
   ※参考写真:Yokoyamaの一般的なラティスブレーシング


それにしても、毎度恥ずかしいのはピックアップの配線処理
処理っていうか、全くの未処理(笑)
ただただ、配線をボディ内に突っ込んでいるだけという手抜き加減(^_^;)

あ、でもこの手抜きもたまには役立つのです
そう、ピックアップの載せ替えが超簡単・・・・・はい、言い逃れです(笑)

2018年6月14日木曜日

西村歩さんライブ

6月10日は西村歩さんのライブでした

自分としては今回で3回目になります
もともと行くつもりでいたんですが、お葉書もメールもいただいたし
駆けつけぬわけにはいきません!

 


場所はいつもと同じ「ミュージックバーRicky」です
歩いて3分の地下駐車場に車を駐めて会場に向かいます

オープニングアクトはいつもの玉腰君ではなく、
今年は、徳島大学ギターアンサンブル部の部員「竹崎隼大君」が努めます
冒頭、上のフライヤーでの誤植をネタにライブ開始です
実はこのフライヤーの制作者は西村さん本人、
しかし西村さん曰く「ちゃんと印刷前に部長さんに確認したよ~」とのこと
厳しい追及の末、犯人は部長さんだと判明(笑)

まだ2年生で弾き語り歴も長くないとのこと、しかも「がちがちに緊張した」といってたんですが
なかなかどうして、堂々として立派なステージでした
弾き語りとして十分に上手いのはもちろんなんですが
なんと言っても、声にアジと言いますか表情のようなものがあります
僕には、彼の若さとともにそのことがとても「まぶしく」感じられました
(はいはい、無い物ねだりですw)
これから、あっという間にステップアップしていくんでしょうね、とても楽しみです!


さて、西村さんのステージです
いつも通り「夕暮れハートから」のはじまり
今、僕自身も夕暮れハートを弾いてることもあって、いつもより真剣に聴いてる私(笑)

ライブの面白さって人それぞれに色々とあると思うのですが
僕の思う楽しさの一つに、「譜面にはないちょっとした味付け」が聴けるというのがあります
譜面にはないスライドやプリング、ハンマリングが入ったり、
まれに全く違うフレーズが挿入されたり、ということなんですが
そんな中から「かっこええ!」と思えたのを一つでも覚えて帰って
自分の演奏に生かすとかできれば楽しいですよね
そんな思いで、これまで西村さんの中から自分の弾いた曲で盗めるものは無いかと
一生懸命聴いて、現場ではこれだ~!っていうのが2、3あったんですけどね・・・・
家に帰ってきたら、みんな忘れてた(笑)

まだタイトルの付いていない新曲4曲も聴かせてくれました
なんとその中にはDADGADの曲も含まれます
新しいアルバムには、あと何曲かDADGADが入るらしいです
年内にレコーディングを終えて、来年の春までにはリリースという予定だそうですが
これもまた楽しみです!


あ、そうだ、西村さんから「Tokiさんから、よろしくお伝えくださいとのことでしたよ」とのメッセージ
Tokiさん、しっかりと受け取らせていただきました(笑)

2018年6月11日月曜日

ねこ草

 
種まきから1週間、順調順調!
 
あと3、4日でポンちゃんにあげられそうです



でもさ、こうして毎日観察してると、妙にイトオシクて
 
ポンちゃんにあげたくないような、ちょっと複雑な心持ち
 
元気に育って
 
食べられてちょうだい(笑)


2018年6月10日日曜日

ブリッジの種類と音の耐久性

アホな検証記事ですが、個人的興味でやってみました
検証のお題は以下のとおりです

「ピン式ブリッジとスルーブリッジで弦の音の保ちに差はあるか」

動機とか


いえね、かなり以前からスルーブリッジの方がなんとなく音保ちが良いなと感じておったのです
でも、気のせいかどうかを試す機会もなかなか無くて、モヤモヤしてた(^_^;)
そんなとき、弦消費のために先月の4日に3本同時に弦交換をしたので
モヤモヤ解消にちょうど良い機会を得ました(と、そのときは思ったw)

比較条件


ギターは以下の3本です(全てレギュラーチューニング)
今となっては後の祭りですが、ブリッジの種類で音を比較するから仕方ないけど
「ギター違ったら比較難しいなあ」と(^_^;)

弦は3本とも全てダダリオのフォスファーEJ26(011ゲージ)です
ダダリオはまるでタイマーが付いてるかのようにほぼ1ヶ月で音がヘロヘロになるので(笑)
  ※ 私の感覚です、完全ヘロヘロは6弦だけで他の弦はまだ使える感じなんですが・・
1ヶ月後に比較すればわかりやすいかなということで、このタイミングで検証してみました
なお、この記事は6月10日の投稿ですが、実際の検証は6月3日に行っています

使用マイクはRODE NT3、オーディオインターフェイスTASCAM US42を使用して
パソコン録音しています(OBSで録画後に音声だけ切り出し)
録音はエフェクト無しの生音、イコライジング処理も全く無しです
ただし、録音後に音量のみほぼ同じになるように調整しています
マイク位置はギターから30cm離して、18Fあたりを狙ってセッティングです

内容は、Cコード、Dコード、Emコードのあとに昭和ロマンスの短いフレーズを弾いています

【LOWDEN O-32】 スルーブリッジ

【YOKOYAMA AR-SR】 ピン式ブリッジ

【宇坂ギター】 ピン式ブリッジ

音の比較&ブラインドテスト


さて、まずは各ギターの音源です








【お題1:音の劣化が少ないのはどれ?】

これには正解というのはありませんの
「最も音の劣化が少ない」と感じた番号を教えていただければ僕も参考にさせていただきます
私の意見は・・・・(1)が元気なように思うけど、正直ようわからん(爆)

【お題2:どの音がどのギター?】

これは難しい、しかもピッキングの強さもあまりそろってないときたよ
3本全て正解なら豪華景品レベル?
っていっても、確率1/6ですけど(笑)
特にコメント募集と言うことではなく「頭の体操」的にお楽しみいただければということで・・・



あ、大事なこと書き忘れてました
 
結局、ブリッジの種類で保ちに差はあったん?
 
結論は「ほとんどない」、あっても「気のせい+α」くらいかな~
 
スルーブリッジが保ちが良いというのは幻想だったかもです(笑)
 


お題2の解答は「続きを読む」で見ることができます


2018年6月6日水曜日

Yokoyama Guitars AR-SC

3月の購入からもう3ヶ月近く経過・・・ご紹介が遅くなりました
それにしても、S様からYokoyama譲ってもらったのに、なぜにまた2台目のYokoyama?

これには深~い事情が・・・ってほど深いわけでは無い(笑)
先日ご紹介したM-factory #202とセットものだったということであります
加えて、カマティロという材にも興味があったと、まあそんなことで購入にいたりました


トップ:シトカスプルース
サイドバック:カマティロ(バック3P)
ネック:アフリカンマホガニー2P
指板・ブリッジ:エボニー
ネックシェイプ:三角
ブレイシング:スキャロップドラティス
製造年:2013.6

【ヘッド】

天神板はサップ入りのカマティロ、チューナーはおなじみゴトーの510です
特別な装飾はありませんが、サップが良いアクセントとなっています
黒のペグもヘッド全体の上品さに貢献しています



【ネック・指板】

ネックはアフリカンマホガニーの2ピース、指板はエボニーです
ネックヒールは変形のホームベース型でヒールキャップは付いていません
結構でかいストラップピンが打ってあります
自分はストラップを使いませんが、ピンが打ってあるのは特に気になりません(笑)

仕様では「三角ネック」と言うことですが、極端なものでは無く、特に違和感もありません
基本的には薄めで握りやすいネックです



【トップ】

トップはシトカスプルースです
目が細かく、さざ波模様もはっきりした良材だと思います
ロゼッタはアバロン(多分)のサークルにハカランダ材のPG風パーツが埋め込まれています
Yokoyama Guitarではよく見るスタイルです
ブリッジはエボニー、弦の保持はピン式です
Yokoyama のスルーブリッジにも興味あったんですが、そこはちょっとだけ残念かもw



【サイド】

サイドはサップ入りのカマティロ、バインディングはコア材となります 
カマティロはメキシコ原産の木で「メキシカンキングウッド」とも言われますが
美しい木目、重い比重というくらいの情報しかありません



【バック】

バックは、サップ入りのカマティロ(3ピース)です
カマティロは一時期、Yokoyama Guitarsでも受注停止となっていたのですが
最近では再開しているようです
ただし、2ピースのカマティロはオーダーシートには無く、3、4、5ピースのみの受注です

バックには結構傷もありますが、目立って大きなものは無く綺麗な状態と言えます
カマティロのエキゾチックな木目に白いサップが良いアクセントとなって、大変美しいバックです




【オーダーシート】

このギターは中古購入ですので、私がオーダーしたわけでは無いのですが
2018.3現在のYokoyama Guitarsオーダーシートにあてはめると以下のようになります
もしかすると、これにアバロンロゼッタが追加になるかもしれませんが
現在のオーダー価格は44~45(税抜き)という感じでしょうか
しかし、この個体はもともとS村楽器のショップオーダー品で、
当時の店頭価格は42万(税込みか税抜きかは不明)だったようです

自分はとてもこれだけ出せないので、中古で見つかって良かった~と思います(笑)

Yokoyama Guitars FaceBookより

【サンプル音源】

いつものWater is wideなんですが、ひさしぶりに弾いたこともあって
思い出すのに必死で、カポを付け忘れました
ま、でもギター紹介でカポ無しで弾いてたのみ何本かあるので、もうこのままで良し!
弾き直し面倒くさいし(爆)

ZOOM Q8の内蔵マイクで録った生音だけです







2018年6月2日土曜日

M-factry #202

岸部眞明さんがライブで使われているシステム

岸部さんを知ってから、ずっと憧れ続けたピックアップシステムでした
しかし、なにさま超高額なシステムでして・・・
欲しい!とは思っても、清水の舞台から飛び降りる勇気がなかなか湧かずにいました
しかし、たまたまギターとセットの中古品を見つけたので、飛び降りてみました
3月末の出来事・・・年度末も乗り切れたなあと、
かなり気が大きくなっていたのが・・・運の尽きでありました

概要

M-factry #202の場合、それだけを中古で見つけたとしても
なかなか実装のハードルが高いシステムです
本体へのプリアンプ、5Pキャノン端子の装着、そしてなによりコンタクトPUの位置選定&装着と
難易度の高い加工が必要なので、「自分で付けちゃいました」というのが極めて難しい
私などのスキルでは、結局M-factoryにインストールを依頼するしか無いので
すでにギターとセットになってるというメリットは結構大きかったのです

上:M-factry #202  下:Lexicon LXP-1

一応、「岸部さん気分」を味わうべく、LEXICON LXP-1との抱き合わせシステムにしてみた(笑)
外でライブなんかしない私ですので、バンドでくくって持ち運びに腐心する必要など
どこにも無いのでありますが・・・
そこはそれ、ツアーで飛び回るギタリスト気分に浸るためには大事な演出ということで
百均で買ったバンドで縛ってみました(^_^;)


このシステムの唯一の弱点をあげるとすれば、「使用するギターが固定されてしまう」ことでしょうか
上にも書いたようにギター側の加工もかなり大規模に必要なので
どうしてもM-factry #202とギターは「セット」という感じになってしまいます
もちろん、ギター側の加工(PUや端子加工等)のみをM-factryに依頼することも可能です
そうすれば複数台のギターでこのシステムの音を楽しむことができます
でもSUNRISEまで入れると、ギター側の加工だけでも1台あたり軽く10万円を超えてしまうので、
ただのアマチュアには厳しいものがありますね

5pinキャノン端子の加工

SUNRISE S-2ピックアップ
(M-factry #202システムとは別に必要です)

音の感想

ごめんなさい、「いい音だな~」とは思いますが、
他のPUシステムに比べてどこがどう優れてるというのを、上手く言い表すことができません(^_^;)
逆に言えば#202が唯一無二かというと・・・・(ヨクワカラン笑)
このシステムの本領発揮は打音やタップ音が入った演奏ってことなのかもしれませんが
自分はそんな曲弾けないので宝の持ち腐れという面もあります(^_^;)

今回の音は、まだ調整をあまり詰めてないこともあって、ややマグネットっぽい音になってます
このあたりはコンタクトを少し多めにして、コンタクトの低音を削る方向で修正すれば
なんとかなりそうな気もします

久しぶりのLexicon LXP-1はやっぱり暖かく優しい音でした
BLUESKYとは対極な感じがしますね
やっぱりコレはコレでアリかなと、再認識できたのは収穫でした



2018年6月1日金曜日

今日は「ソロギターの日」

こんにちは、ソロギタリストのziziです

今日6月1日はソロギターの日です、「6」弦のギターを「1」人で弾く、にちなんだなり~とのこと
ギタリストの城君が発案したという、この日を祝して日本ではいろんなイベントがあるようですね
私もマネージャーから出演依頼は聞いてましたが、なにぶん世界ツアーの真っ最中!
今も移動のプライベートジェットの中でこの記事を書いてますが、
昨夜は、シベリアの居酒屋で「演歌に転向したい!」っていうトミーの相談にのってたら、
たまたま日本から来てた押尾君とばったり、
3人で盛り上がってたら、そこに・・・やらなんやらで大宴会
すっかり二日酔いのフライトになりました
明後日はエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムでのコンサート
打ち上げには大谷君も来てくれるから、早く体調治さないとね



第一部出演者:奏帆、KOYUKI
第二部出演者:岡崎倫典、住出勝則、小松原俊、岸部眞明



出演:ゆあさまさや・ダニエル・コフリン・Kocchi



と・・・ささやかに妄想w

(ごめんなさい、イベントの情報以外の全部・・ウソですw)

ソロギターファンの皆さん、お許しくださいませ~!

来世では、ウソにならないよう頑張ってプロギタリストになります・・・・