約9年ほど前、ソロギターをはじめて間もない頃
アコギやその関連機材についてほとんど知識が無かった私でしたが、いろんな方の演奏動画でリバーブの存在は知ってましたし、「なんて綺麗な音!」と感動したものでした
当然ながら「私も!!!」と思っのでしたが、悲しいかな何を使えば良いのかわからない
「良いリバーブって? なに使えばええの?」
そこで、良い感じ!って思えた動画の機材情報、その頃よく弾いた岸部さんの情報等々から、どうやらソロギター界隈では「Lexicon社」というのがメジャーな存在らしいこと、なかでも,岸部さんも使ってる「Lexicon LXP-1」はプロギタリスト御用達らしいとわかってきた
Lexicon LXP-1はすでに30年前の機材で新品購入不可、中古市場のタマ数は今も昔も極めて少ない上に、「安くない&故障も怖い」
じゃあ別のLexiconはと言えば、「そこそこ」以上のお値段でおいそれと手が出ない・・となればそこは無知ゆえの単純思考w
「似たような平べったい形のリバーブならいけるんじゃ??」「うんうん、そうに違いない!!」と、その答えこそが「ラックリバーブ」であったと(笑)
※ペダル式リバーブの存在はうすうす知ってましたが、当時の私は「エレキ機材」
のイメージが強くて興味が湧きませんでした(^0^;)
その後、LexiconのラックリバーブやハーフラックのLXP-1、LXP-5、Lexiconアルゴリズムのペダル等々、たくさんのLexicon製品を買うことになるのですが、私のリバーブ人生の第一歩は、今回記事の3機種、5千円にも満たない廃棄寸前のラックリバーブなのでありました
何に使ってたのか
それから5年ほどの間に買ったラックリバーブは全部で7台
次第に興味がペダルリバーブに移っていったことと、「ラック=移動しにくい」ということもあって、その後は購入してませんし、ほとんど使用しなくなってしまいましたが、現在も堂々たる存在感でラックを埋めてくれています
使用目的・・・まあ、今となっては自分でもちょっと??ですがw
良いリバーブを求めると言うよりも、とにかく「いろんなリバーブを知りたかった」ということが目的だったのだと思います
その中で、自分の好みは何なのか、お気に入り動画のリバーブに近いのはどれなのか、そんなことを知る、理解するための「耳経験値」を蓄積することが同時の私には必要でした
以下は各機の紹介で、それぞれにサンプル音源もつけてみましたが、これだけ素性の異なる機材ですから「同じエフェクトの比較音源」というわけにはいきません
基本的には
また、わかりやすさ重視で「通常よりやや過剰に」かけています
①KORG DRV-1000
記憶は定かでは無いですが、これが最初に購入したラックリバーブでした
購入前に、アコギでは無く、サックスの音源に使用した動画があって、「力強くぶっとい!」と惚れ込んだのを思い出します
D/A変換16bitという超レトロ(推定30年以上前)なデジタル処理のため、32bit処理なども存在する最新のリバーブ機材と比べれば「なめらかさや自然さ」では一歩譲る感じは否めません
しかし、旧式な処理ゆえの力強さというのもあるんじゃ無いかなとも思えます
残念ながら説明書はありませんが、説明書を読むまでもない超単純仕様
前面パネルに印刷されたこれさえあれば、何も困ることはありません(笑)
【サンプル音源】♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬
「2:LARGE HALL」を使っています
なんと言いますか、今聴いてもやっぱこのリバーブは好きですw
多少ノイズが乗りますが許容範囲、それよりHALLであっても「遠い音」にならず、素直で力強い残響がとても力強い・・好み!!
シンプル操作で調整できるパラメータはミックスと残響時間程度しかありませんが、「悩まなくてすむ」というのも1つの性能と言えるかも知れません
②BOSS RV-1000
これもリバーブ専用機ですが、KORG DRV-1000には無いPLATEとDELAYが搭載されています
とはいえ、やはり古い機材(これも推定30年以上前)だけあって
処理能力は16bit、31.25kHz・・・
やや荒い感じはあるものの、PLATEのおかげでスッキリ感も多少は感じられます
一応マニュアルも入手していますが、機能が単純なだけに無くても特には困りませんw
以下のモードさえわかればマニュアルが無くても十分使えます
【サンプル音源】♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬
「PLATE2」を使っています
これはもう、ビヨンビヨンしたところがまさしくプレート
「ちょっとモジュレーションはいってる?」とも思えますが、このマシンは空間系だけなのでそれはないです(笑)
ただ、普段からHALLよりもPLATEを多用する私ですが、このPLATEはちょっと個性的で気分転換用かなと思ってしまいます
③ZOOM STUDIO 1201
リバーブだけではなく、モジュレーション系やボコーダーまで備えたマルチエフェクターです
発売時期は定かではありませんが、上記2機種よりもやや後のようで、処理能力は
・AD変換:18bit64倍オーバーサンプリング、44.1kHz
・DA変換:18bit8倍オーバーサンプリング、44.1kHz
と多少向上しています
多機能なのは良いのですが、プリセットの切替がちょっとややこしい
・3つのバンク(下図右、スライドスイッチで切替)
・11のエフェクト(下図中央、ロータリースイッチで切替)
・11のキャラクター(下図左、ロータリースイッチで切替)
という操作で、3×11×11=363のプリセットを選択します
さらにわかりにくいのが、キャラクターに関してはマニュアルになんの説明もないこと
これは耳を頼りに実際に試してみるしか無い訳です
しかもこの「キャラクター」かなりダイナミックに音が変わります
確かに面白いし、十分遊べるのですが、実際に使うとなると、最低でも
・MIDIによるプログラムチェンジとプログラム番号の表示
・エフェクトのメモリー機能
がないとかなり不便・・・というより「現場使用は難しいぜ!!!」って思ってたらw
このあと「ZOOM STUDIO 1204」が発売(多分2015年)されています
似たようなこと考える人、きっと多かったのでしょう(笑)
【サンプル音源】♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬
「PLATE(キャラクター6)」を使っています
さて、本当に多様なエフェクトを備えたマルチですが、モジュレーション系はやや「とりあえず感」が強くて若干チープに聞こえます
でも、本職??のリバーブだけにすればそこそこいけるかな、というわけでバンクAが主役となりそうです
今回のPLATEは、私が普段馴染みのある音で使いやすいです