2024年12月16日月曜日

断捨離の道、12歩目

今回はちょっと頑張ったぜ!!!w
BEHRINGERのラック機材を7点まとめて処分

BEHRINGER  BTR2000 (チューナー)


たま~に電源入れてみる・・・くらいにしか使い道がなかった
なので、語るような思い出もない・・・


BEHRINGER  FBQ6200 (EQ)


購入と同時にラック組み込み、その姿を眺めるだけの存在であった
なので、語るような思い出もない・・・


BEHRINGER  MDX-1600 (コンプ)


EQ同様、ラックに収まった姿を眺めるだけの存在であった
なので、語るような思い出もない・・・


BEHRINGER MIC2200 (マイクプリ)


EQ、コンプ同様、ラックに収まった姿を眺めるだけの存在であった
なので、語るような思い出もない・・・


BEHRINGER SU9920 (エンハンサー)


EQ、コンプ、マイクプリ同様、ラックに収まった姿を眺めるだけの存在であった
なので、語るような思い出もない・・・


BEHRINGER PX2000 (パッチベイ)


一時期、ラックリバーブの音比較用に使っていた
当時は「すっごい便利!」って思ったものだけど、反面しばらく使わないと使い方を忘れてしまうという意外な落とし穴もあった


BEHRINGER MDX-2600 (コンプ,難あり)


ツイキャスの配信用に重宝していたのだが、突然チャンネル2の音が出なくなった
壊れたかと思ったが、何かのタイミングで復活する
しかし、復活のトリガーが一体何なのかはついに明らかになる音もなく、放出決定
「難あり」として出品したら・・・なんと120円で落札されてしまった(笑)


これまでの成果


「なかなかすすまないものだ」以外の感想は・・ないw



2024年12月12日木曜日

いつのまにか始まってたElixir3セットパック

コロナまでは毎年12月に発売されていたElixir3セットパック販売
一時中断していましたが、昨年再販開始されたようです
今年は・・私の注意不足でいつから始まったのか不明ですが、ネットでたまたま見かけたのでどうやら始まったのかなと気づいた次第

そして今年のターゲットはこれ!200円クーポンの適用で5000円です
わたしは、このまま「5のつく日」まで待って買おうと思いますww


まあブロンズで1650円/セットと考えれば、昔ならそんなに安いわけじゃなかったんですけど、現在は安くても2250円/セット以上しますから、それを3セット買えば6700円・・1700円くらいの節約にはなるわけです

ですが、くれぐれもあまり聞かないネットショップでは買わないようにしてくださいね!!


2024年12月9日月曜日

THALIA CAPOS(タリアカポ)

国内での発売からどれくらいだろう・・5年は経ったでしょうか
やや今更感な「THALIA CAPO」のお話でございます
久しぶりの長編となっていますのでお時間があるときにでもゆっくりお読みください

発売当初から「その筋w」では結構話題になっていたのですが・・・なぜか・・・

購入意欲がわかなかった、そのわけ


まあ、1万円超という価格も一因ではあったのですが、商品写真を見た第一印象は
「なんて幅広なんだ!」
そして、それは私の望むカポの形ではありませんでした
もちろんそれは大いなる誤解であったわけですが、まあ以下をお読みください(笑)


当時も今も変わらない私の考えに、「カポダストは弦に接する幅が狭いほど良い」というのがあります
これは音の良し悪しというよりも、主に2つの理由があります
 ・幅広カポのほうが音程♯の度合いが強い
 ・カポ装着したままのチューニングで抵抗が大きい


【でもそれは、誤解だった】
実際に手に取ってみればすぐに分かったことですが、弦を抑える「フレットパッド」と呼ばれる部分は「角の丸い逆三角形」であり、けっして幅広カポではないわけです
発売当初は美麗な装飾や指板Rへの対応のほうが話題で、フレットパッドの形状まで私の注意が及んでなかったのが誤解の原因でした


さて、THALIA CAPOとは


ネット上では豊富に情報があるのでここで書くまでもないのですが、イシバシ楽器様のHPから引用してみると以下のようになります
参照元:https://www.ishibashi.co.jp/ec/product/4525421218408

 従来のCapoの概念を覆し、全く新しいCapoの価値を見いだしたThalia Capo
テイラー・スウィフトに憧れた愛娘Thalia(タリア)の為に、クリス氏が70以上ものプロトタイプを製作し、試行錯誤の上 満を持して完成したThalia Capo。
まず、目を引くのは、エキゾチック・ウッド、エキゾチック・シェル、彫刻、カラーフィニッシュなど様々なバリエーションのインレイ・オプション。
機能性のみを求められたCapoの概念を覆し"豪華にギターを装飾"する存在となっております。
また、最も適切な圧力でCapoを取り付けられるよう、すべての製品のスプリングの圧力が7.5kg前後に設定されており、1つ1つ徹底した品質管理のもとくみ上げられております。
楽器演奏を楽しまれる全ての方に是非感じていただきたい高品質のカポタストです。
 ・出荷時には、12"サイズ ラバー素材のフレットパッドが2種が付属しています。
  12"スタンダード・テンションのパッドは本体に装着されております。
 ・0" for Classicals, 7.25", 9.5", 10", 15", 16"の各スタンダード・テンション & 
  ハイ・テンション セット 計12種は別売です。


   【簡単に特徴をまとめると】

 ・インレイオプションによる装飾性
 ・フレットパッド交換による各種指板Rへの対応
 ・レバーを閉める=解放、というリバースアクションによる機能性
 ・重量からくる独特な音
 ・お高いのでちょっぴり所有欲を満足・・(笑)

インレイオプションによる装飾性


単純に「きれい~!」ってことですが、カポの選定基準において「音が良いか?」などよりよほどわかりやすい要素であります
THALIA CAPOSの場合、インレイバリエーション、金属部のメッキバリエーションの2つが装飾の決め手となります
現行バージョンでは以下の組み合わせから選択する形となっていますが、インレイ×メッキで百数十種類が存在すると思われます(詳しくは三木楽器さんのHP参照)

 ・インレイバリエーション:貝や木材等を使った様々な種類があるが、正直数えきれない
             スタンダードな貝、木材モデルに加えて、メーカーコラボ
             モデルやちょっとプレミアなモデルなど50種類近くの
             バリエーションが存在する
             
 ・メッキバリエーション:ブラッククローム、クローム、24K ゴールド、
             ブラッシュドブラック(艶消し黒)の4種(ただし
             艶消し黒はあまり見かけない)
             また全インレイバリエーションに対して4種類のメッキ
             バリエーションが用意されているかについては不明

発売のころにはインレイの面がすべてスワロフスキーというすんごいの(3万円弱)もありましたが、今は販売されていないようです


私のコレクションから「RED ANGEL WING」

指板Rへの対応


ギターの指板(クラッシックギターは除く)はまったいらではなく、3,4弦の位置がやや高く、1,6弦ではやや低いという曲面になっているのはご存じでしょうか
この局面の半径を「指板R」と呼んでおり、メーカーやギターの種類によりさまざまですが、この指板RとカポのRがあってないと何が起こるのでしょうか
カポの装着角度により傾向が異なりますが、下図のように指板RよりRの小さなカポを使うと3,4弦あたりで弦を抑える力が弱くなり、逆にRの大きすぎるカポを使うと1,6弦あたりで押さえる力が弱くなります


このように、指板RとカポのRが整合していないと、1~6弦を抑える力に不均衡を生じるわけですが、それによりカポを装着することに伴う音の上がり方の程度に差が生じ、よくいわれる「カポつけるとチューニングが狂った」なんてことが起こったりするわけです

もちろん、カポを付けると弦の張力が増加して音は高くなる方に狂います
しかし、1~6弦が一様に高くなるか、バラバラな上がり方をするかは指板RとカポRの整合性によるところが大きく、あっていないカポを使ったとき多くの方は「チューニングが狂った」と感じるのではないでしょうか

基本的にはカポを付けたらチューニングをしなおすのがセオリーです
しかし、ソロでのギターの弾き語りのように他の楽器との音程のずれが気にならない場合「1~6弦が一様に高くなる」のであれば、再度チューニングをしなくてもそれほど違和感なく演奏可能かもしれません
THALIA CAPOSのRフィットシステムは、こんな感じで1~6弦が一様に高くなることを目指したものと私は考えています(決してカポを付けても音程が#しないカポ、というわけではありません)

【THALIA CAPOSの指板R対応】
 ■旧パッケージ
  0",7.25",9.5",10",12",15",16"各スタンダード・テンション&ハイ・テンションセット
   計14種が標準で付属し、それらを適切に付け替えることで指板Rに対応
 ■現行パッケージ
  12"スタンダード・テンション&ハイ・テンションが標準で付属
  0",7.25",9.5",10",15",16"各スタンダード・テンション&ハイ・テンションセット
  計12種は別売だが、それらを適切に付け替えることで指板Rに対応
    ※12種まとめて購入、Rごとに購入、どちらも可能

左:旧パッケージ(発売時) 右:現行パッケージ

【自分のギターの指板Rを知る】
なかなか難しい話ではありますが、三木楽器さんのHPに「タリア・カポ メーカー / モデル別 フレットパッド対応表」というのがありますので、まずはこれを参考にしてみましょう
メーカー別、モデル別にギターの指板R(インチ)を知ることができます

また、指板Rを計測する道具というのも存在します
いろいろある中で一番お安いこれは、Amazonで600円!(刻まれている数値はインチ表示です)


「弦はずさないと測れないの?」と思うかもしれませんが、カポを付けて一番近いフレット金具上で計測しても問題ありません(そもそもカポは弦の上からつけるものなので)
ただ、指板Rって数字上は異なっていても目視ではかなり微妙なものです

注)アスペクト比19:6のモニターで正しく表示できます
(例えば1920×1080)

どのゲージを当てても「みんなあってるように見える!」とは私の感想(笑)
根気よく顔を指板に押し当てるくらい真横から隙間の有無を確認するか・・・弦交換の時にでも弦を外して計測してみてださい

ただまあ、ゲージまで買ってそんな苦労をしなくても三木楽器さんのHPを頼ってもよさそうに思いますけど・・ねw

【どうしても指板Rにあってなきゃダメ???】
まず、上に書いた【THALIA CAPOSの指板R対応】のような、販売パッケージの変更がなぜ行われたのかについて少し推論(邪推?)してみましょう
旧パッケージ(発売当初のころ)では14種類のフレットパッドがすべて標準添付で当時の販売価格は税込11000円弱
一方、現在のパッケージ内には12インチのフレットパッドが、ノーマルとハイテンションの2種類付属するだけなのに販売価格は最も安価なモデルでも税込11800円
(残り12本のフレットパッドセットは約5000円で別売です)
さて、これをどう見るか(なぜこのようなパッケージ変更があったのか?)

■フレットパッド全種類を含めた値段で見れば、
  11000円(旧パッケージ)→17000円(現行パッケージ+フレットパッド12本セット)
 の大幅値上げになってしまったので、パッドのみ別売として買いやすくした?

■または、5年間の販売経験からフレットパッドの交換需要が少ないことが分かった?
 交換がめんどくさいとか、不要なパッドまで付属しなくていいとか
 1種類で概ねカバーできるとかの意見が寄せられた?

まあ、真実は知りようがありませんがなんとなく、後者が怪しく思える(笑)
実は私自身16インチといわれるMARTINに12インチパッドのタリアカポを装着しても弦がビビるということはありませんでした
のみならず・・・ほとんどフラットに近いGODIN MULTIAC NYLONでも12インチのタリアカポでビビりません、ん?どゆこと???
 ※装着位置によります、フレット金具に近い位置に装着するとビビりは概ね回避
  しかし・・そうすると演奏の邪魔になりやすいというジレンマ(笑)

「どうしてもあってなきゃダメ?」に話を戻しますが、

ビビるかビビらないかの観点だけでいえば12インチパッドのタリアカポでほとんどのギターに対応可で、仮にビビりが出る場合は12インチのハイテンション(これは付属)に付け替えればビビりは収まりそうです
カポ装着後にチューニングをする方も、そもそもチューニングしなおすのだから狂いは気になりなさそうで、ビビりさえしなければ12インチ以外の需要はあまりないかも

そう考えると「どうしても指板Rにあってなきゃダメ!」なのでしょうか??
5000円もする交換パッドを買った身からすれば「ダメ!」って言いたいですがw、実用上は当初に付属する12インチのノーマルテンション、ハイテンションの2本で十分対応できそうに思います
指板RとカポRが整合することの有用性は上に書いた通りではありますが、12インチで何か具体的な不具合を感じたときにプレットパッドの交換を考えてもいいかなと、今のところ私は考えます
また、カポというのは基本的に消耗品ですから、パッドの損耗が目立つようになってから交換というのもありです
12種類全部買えば5000円と高額ですが、2種類(1つのRでスタンダード・テンション& ハイ・テンション セット)であれば900円くらいで購入可能です



【結局何が言いたい???】
もうぶっちゃけてしまいますが、理屈はどうあれギターの指板Rによってフレットパッドを付け替えるなんでめんどくさすぎる(あ゛~言っちゃったよこの人)
プロやハイアマってわけでない私ごとき、ビビらない限りはデフォルトの12インチ、または別売の15インチを入手する程度で十分かなと・・ここだけの話ですが(笑)

リバースアクションによる機能性


けっこう微妙なお話ですww
ある場面では使いにくく、ある場面では使いやすい、そんなカポです

【ギターに装着するとき=ちとつらい】
そこそこの握力を要します
「娘さんのために作られたカポ」ということでしたけど、娘さんどんだけ怪力かよ!と思わずつぶやいてしまうほどにバネが強力です
ある程度コツをつかめば少し楽にはなりますが、握力計と握力鍛練用のハンドクリップをAmazonで探してしまいました(買いませんでしたがw)
高校時代には握力70kgを誇った私でもそうなので、女性にはちっとつらいかもしれません
コツというのは(私の考えですが)、写真のようにできるだけ「端っこ」をつまむことです


【ギターに装着した後、フレットを移動する=とても使いやすい】
演奏中、曲中の転調などでフレット移動したい時があります
こんな時は、左手のポジションをほぼ変えずにフレット移動ができますし、握力もあまり要しません
写真のように、中指と母指球ではさむようにすると力もそれほどいらずにカポを緩められ、左手のポジションもほぼ変えることなく移動することができます
曲中での移動のしやすさに限れば、私はこれ以上にやりやすいカポを他に知りません
ただこれをするためにはカポは写真のように「上から装着する」ことが条件となりますので、下からつける派の方はご注意ください


【ちょっと注意!】
実はメーカーからの発表ではタリアカポは下から(1弦側から)装着するとされています
上記のカポ移動もその方がやりやすいのだそうですけど、いやいやそれはちょっとどうなの?(笑)
上下双方から試すとわかりますが、圧倒的に上から(6弦側から)つけたほうが移動はしやすいです
上から装着だと母指球を使えること、それがすべてです

重量からくる独特な音


前項の「機能性」よりもさらに微妙なこのお話
ネットにはいろいろと情報があるのでざっと拾ってみましょう


【島村楽器さん】
 ・おおっ!?と一緒にいたスタッフ宍戸くんと声が出てしまうほどはっきりとした音色。
  他のカポと比べてみるとその音の質感の違いに驚きました。

【個人のブログや動画】
 ・音は全体的にすっきりします。
  音に荒さもなく一音一音がくっきりして、各弦が聴き取りやすいです。
  同時にサスティンと倍音も抑えられています。
 ・やや低音が強く、サスティーンは控えめ
 ・他に比べて自然で柔らかい音になる、特にフィンガーピッキングでよくわかる

表現は違いますが、皆さん概ね同様な評価をされてますので、音の傾向としてはそういう感じなのだと思います
なんとなくですが「玄人好みの音」といえるのかもしれませんね

ただですね、私自身の耳はとても高性能とは言えないので(^_^;)
カポを付け替えながら聴き比べてみれば、皆さんの評価にある程度うなずけるものの、そこまで明確な変化は聞き取れませんし、ブラインドだと絶対に当てる自信はありませんw

もともと、カポの良し悪し論争というのはずっと以前から存在し、装着時の音、見た目、使いやすさ、重量、耐久性などについていろいろと議論のあるところです
重量も軽いほうが良い、重いほうが良いとにぎやかですが、軽量の代表格「スタカポ(11~14g)に比べてタリアカポは96g・・・良し悪しはともかくとして音に違いがないわけない!とは私も思っております
ネックやヘッドを含めたギター全体の振動を邪魔しない軽量カポか、ある程度音をコントロールする重量カポか・・もう「好み」としか言えません(^_^;)
もちろんカポを選ぶ要素は「音」だけでもないのですが・・・

所有欲を満足??


あはは、もう笑うしかないのだけど、所有欲をくすぐるというか、すでに私はちょっとハマっております

やはり第1に「美しい」ということ
これはインレイ自体の美しさもありますが、金属部分の作りもとても精緻であることも含めて、総合的に「美しい」と感じています

第2はシンプルに「重量感」
私の中では絶対普遍の昭和的価値観「重たいものは良いものだ!」(笑)
すでに音とは関係なく、使い勝手とかも関係なく、ただただ手の中のずっしり感がわけもなく所有欲を満たします

最後にコレクターズアイテム足りうるバリエーションの豊富さ
もうね、こんなに種類があるんですよ、集めたくもなるってもんです
しかし全部買うといくらくらいになるんだろう・・・200万くらいは必要?
まあそれは無理とわかってますけど・・・
 ・クローム、黒クローム、金くらいのメッキバリエーションはそろえてみたい、
 ・少しくらいはインレイバリエーションも持ってみたい
 ・旧パッケージも現行パッケージもほしい
 ・フレットパッドも全種類ほしいかも
はいはい、もう必要性などは関係ない!それが「コレクター魂」ってものなのだ~

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

しかしね、そうはいってもね・・お財布へのダメージは甚大!!
今以上の増殖とならないことを切に願いつつ、この記事を終えましょう


一つ嫌~な(大事な)ことを思い出した、ような気がする
ダンシャリ・・ナンノコトデスカ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


■蛇足ですけど
旧パッケージを購入されて、替えのパッドをたくさんお持ちの方
旧パッケージのパッドも新パッケージで使用可能ですのでご安心を!!

■2024.12.13追記
「コレクションが数十に及んだころ旧パッケージどころか、旧々パッケージやプロトタイプまで存在すると判明して途方に暮れる」という夢を見た・・コレクターあるある(笑)
目が覚めて心底ホッとした

2024年11月5日火曜日

断捨離の道、11歩目

断捨離の勢い鈍化してる???
はい、その通りでございます(笑)


BOSS AD-5


20年以上前に発売された、アコギ用プリアンプです
しかし私の中では名機との印象が強く、音も素晴らしかったですが2系統入力を扱えるという当時としては先進的な機能もリバーブやコーラスといったエフェクトてんこもりなところも大きな魅力でありました
一つだけ残念だったのはリバーブの効きがあまりよくなかったことでしたが、リバーブは別の機材を使うことが多かったのであまり気になりませんでした




ZOOM R8


いや~これは、本当によ~~く使いましたとも!気に入りすぎて2台も買ってしまったくらいです

MTR(マルチトラックレコーダー)なので、一般的には一人で多重録音を楽しむのに使うのですが、私の場合は多重録音というほどの高尚な使い方よりも、カラオケの音源にあわせてボーカルを吹き込む、あるいは単純にレコーダーとしてソロギターの録音につかうのが主な用途でありました
基本的にはライン録音でしたが、内臓マイクの音もかなり良かったです

しかし、最近ではPCでそういったことが簡単にできるようになり、MTRがなければできないことがほとんどなくなってしまい、ここ数年は使用しないまま放置が続いておりました


2台目を購入したときのこと
R8をもう一台という考えはあまりなく、「何か使いやすそうなMTRないかな」ということでいろいろ探したのですが、よく使う機能がパネルに配置されていてメニュー階層を潜る必要がないこと等の使い勝手を考えると結局R8しかなかったことを思い出します
唯一TASCAM DP-008EXだけは少し迷ったのですが、最後は新たに操作を覚えなおす必要がないということでR8の2台体制となったわけです


これまでの成果


本格的に断捨離を始めた昨年の10月から1年が経過しました
この間で処分できたのは59点・・・概ね月に5件ペースとなりますが、これだと断捨離完了まであと6年かかる計算になってしまいます
もう少し頑張らないと!!そして、売却で生じた余剰資金は使わないという鋼の意思を持たねばと思う今日この頃であります




2024年10月10日木曜日

またか!偽物エリクサー

もう3度目となる偽物エリクサー
「買ったお前も悪い」とどこからか聞こえてきそうですが・・・
ヤフオクのくじで久しぶりに当たった「Yahooフリマ1000円引きクーポン」のせい、ということにしておきましょうww

あまり細々書く気もありませんが、とりあえず注意喚起記事です


偽物エリクサーの特徴


とりあえず2,3年前くらいの偽物は以下の特徴があります
ただし、すべての偽エリクサーに当てはまるかは不明ですので、その点ご注意ください

 ①偽物は弦の手触りがやや粗い
 ②
偽物は弦の色が異なる(光沢も薄い)
   ・
PHOSPHOR BRONZE:偽物はやや暗い色
   ・80/20BRONZE:偽物は黄色の強い明るい色
 ③偽物は弦の巻の輪っかの半径が小さい
 ④偽物は各弦の紙パッケージの黒色インクがやや薄い
 ⑤【決定的】偽物は本物に比べて10cm程度短い
 ⑥偽物は「PHOSPHOR BRONZE」「80/20BRONZE」
  どちらにも存在する



ひと昔前の偽物は12-53なのに「CUSTOM LIGHT」などとおちゃめな誤植があったりで、外観から見分けがつく場合もありましたが、今の偽物は外観から見分けるのは至難の業なので、結局パッケージを開けないとわからないってことになります

決定的なのは⑤の「本物よりも短い」ってことですが、今回の偽弦も出品者曰く3年くらい前に入手したものらしく、この⑤の特徴が最新版の偽物に通用するかは今のところ不明です

また、本物のエリクサーが、写真のように透明のプラ包装されてることはほぼありませんので、その辺もひとつの見極め材料になるかもしれません

君子危うきに近寄らず


私も「怖いもの見たさ」って気持ちがわからなくもないです(笑)
しかし、高価なエリクサー弦のこと・・・できることなら本物を使っていただきたい
そのためには、当たり前ですが以下にご注意ください

 ・ネットオークションやネットフリマでは買わない!!
 ・ネットショップで買う場合は名前の知れたショップを選ぶ
 ・ただしAmazonの場合はやや危険度が高い(いろんな出品者がいるため)
 ・いずれにせよ激安品は絶対に避ける

もちろん実店舗で買った場合でも100%安全とは言い切れませんが、「偽物じゃん!!」ってクレーム&交渉が容易なだけ安心感はあります

あと「偽物と気づける」ことも大事です
上記の偽物の特徴も「本物と比較しないと気づきにくい」のです
可能であれば、確実な本物が1セット手元にある状態で購入することをお勧めします

じじいは争わずww


今回の件、私自身の見る目と運がなかったと思ってますし、被害額もそれほど大きくありませんでしたから、フリマの出品者に返金返品は要求しておりません
正直言って、出品写真で透明のプラ包装だったのを見た時点で「もしかして怪しい?」という気もしておりましたが「2セットで3000円」という絶妙な価格設定でコロッといっちゃいました
これがもっと激安品であれば警戒感を持ってたのですが・・・・(^_^;)

偽物弦の用途ですか???
もちろん偽物でもギター弦としては使えるのですが、それよりも知人に配って「偽物ってこんな感じなのよ、注意してね」と啓発活動に使おうかと考えております
前回入手の偽物と合わせてもう3セットも偽物がありますゆえ(笑)



2024年9月28日土曜日

こんなマイクホルダー、知らんかった

先日Amazonを徘徊中に見つけたマイクホルダー
写真右はよく見かけるものですが、写真左の大きな奴は初めて見るものでした


実はこれ、ラージダイヤフラムのコンデンサーマイク用マイクホルダーで、32mm~60mmまでの径のマイクを保持することが可能です

ラージダイヤフラムのコンデンサーマイクといえば専用のショックマウントを使うのが一般的ですが、マイクの種類ごとにショックマウントを交換するのもそこそこ面倒なものです
しかしこのクリップ型ホルダーならよほど特殊な形状でない限りなんでも使えてしまいます
もちろん、ショックマウントのような振動吸収機構はありませんが、宅録やライブ配信程度なら全く気にならないと思います

我が家で最重量級のRODE NT2-A(860g)もしっかり保持してくれます


現在、Amazonではいくつかの種類が販売されています
どれも同じような形状、似たような価格ですが、写真のものはこれになります


ほかに700円台の少しお安いのもありますが、
 ・最大径60mmとされているが実質58mmまで
 ・マイクをホールドする部分のRが小さく、やや違和感あり(安定に問題はない)
ということでやや「??」と思わなくもありません
ただし、お使いになるマイクが55mm前後(多くのコンデンサーマイクはこのあたりのサイズです)であれば、お安いほうでも問題なく使えると思います
まあ、60mm径のマイクはそれほど多くありませんから、それほど気にしなくてもいいかもしれません

余話
コンデンサーマイクを使い始めたころは、ショックマウントとポップガードをセットするだけでめちゃくちゃテンション上がったものです(笑)
なんか、プロ歌手になったようなwwwそんな気分を味わえたのでしたが・・・時は流れていつの間にか「録れればいいや」って、「マイクなんて口の前でいてくれればいいや」って、いつの間にか志も地に落ちたものです
でも、このクリップ型のマイクホルダーって見た目はちょっとダサいですが、便利なことはこの上ない
あとは、簡単に壊れたりしないか、そのあたりを確かめたいところですが、「壊れる=マイク落下」なわけですから「壊れないでね」と祈らずにはいられません(^_^;)


2024年9月23日月曜日

三代目!Nail de Dance

ソロギターを始めてから右手の爪は爪切りで切ったことがありません
かれこれもう10年になるでしょうか・・
そしてこれが爪切りに代わるメインウェポン!!(笑)
 ・ガラス製の爪やすり
 ・Nail de Danceのシャイナー

実はガラス爪やすりのほうは2年くらいで寿命を迎えるのですが、シャイナーはびっくりするくらい長く使えます
もちろん、ネイル用のシャイナーとしては半年ももたないのですが、ギター弾きの爪の仕上げとしてならボロボロになるまで大丈夫、使う頻度にもよりますが概ね5年くらいは使えてしまいます(ボロボロの見た目を気にしなければ・・w)

そして先日、ついに3代目のシャイナーに代替わりいたしました
私の使うシャイナーはNail de Danceの3wayシャイナーです
写真に見えている白と黒の面、そして裏側が荒さの異なるシャイナーとなっています
黒→白→裏面と順に目が細かくなっていて、この三面を順に使うことで効率よく爪の先をツルツルにすることができます
また、芯材はかなりの強度があるのに表面には適度な柔軟性もあり、うまく言えませんが爪先を磨くのに本当に使いやすいのです


さて、ソロギター弾きにとって爪はギターと同じくらい大事なもの!といってもよいものです
私の考えでは、「爪全体が固く強度があり、先端がツルツル」というのがベストなのですが、うまく仕上げられた爪で弾くとギターのグレードが1~2ランクぐらい上がったかと思うほど良い音になります
ある意味、ベストな爪は10万円以上の価値がある・・とも言えそうですね(笑)
ただ、これを自分の爪で実現できるかどうかは個人の爪質によるところが大きいので、私自身は比較的強い爪に恵まれましたが、そうでない人やプロ並みの演奏頻度で消耗の激しい人などはいろいろ悩みの種となっていそうです


今回の3代目のほかにNail de Danceのストックはあと3本あります
仮に5年使ったとして、この先20年は大丈夫!ってシャイナーの寿命よりも自身の寿命を心配しなさいって話ですな(笑)


2024年9月14日土曜日

断捨離の道、10歩目

私の断捨離はほぼ全部がオークションによるものだ
出品の手間もたいがいだし、手数料も10%必要・・とはいえ「個人としてモノを売る場がある」というのは得難いことである

なので、どんどん出品すればいいようなものだが、単純に出品から取引の完了までの手間が膨大というのに加えて、数が増えると、落札後の管理(落札者との連絡や送付処理など)がなかなかに大変で、落札者の希望通りにかつ商品を間違えずに発送し、配送状況を確認し・・等々、すべての商品の到着連絡が届くまで本当に気が休まらない

そんなわけだから、私のキャパとして一度に出品できるのは5個まで、出来れば3個くらいが楽に処理できる範囲かなと思う
それにしたって毎週は無理だから隔週でってことになるわけだから、断捨離の完了は単純に考えても5,6年先(早くてもw)になりそうだ


ソニックマキシマイザー BBE 402


BBEの呼び方だと「マキシマイザー」、一般的には「エンハンサー」とか呼ばれます
仕組みはようわからんが「良い音にしてくれる機材」であります
やや眠たい音がシャキッとするのはなかなか気持ちの良いものです


決して劇的に音を変えるというものではありませんが、それでもMAXにするとやや耳障りになりますからほどほどに効かすのが吉です

ZOOM H2n & アクセサリーパック


いろいろとお世話になったICレコーダーです
手の中に収まる大きさと重量、ワンタッチでの録音等々、かわいらしい見た目以上に多機能で使いやすいレコーダーでした
ですが、とかにもレコーダーがあったので数回のギター録音と数本のカセットテープデジタル化以外にあまり出番がありませんでした





Miura m2 Compressor/limiter


きわめてナチュラルな効き方をするベース用コンプレッサーです
Miura Guitaersの製品がベース関連のものが多いので「ベース用」といわれますけど、極端な効き方ではないのでアコギやエレキでも十分使用できます
ただ効き方が自然すぎてエレキなどで積極的に音作りするためにはやや使いづらいかもしれません



これまでの成果


断捨離点数57・・多分頑張ってると思うw
しかし、残りの断捨離点数が減ってないのは、いったいどういうわけだ?


2024年9月1日日曜日

断捨離の道、番外編3

いまやカメラといえばデジタルカメラ、「昔はフィルムを入れて撮ってたのよ」といっても「へ~~~」って世代も増えつつあるのでしょう
そのフィルムを入れてたカメラのことを「銀塩カメラ」(またはフィルムカメラ)といいます
今回の断捨離はCANON最後の銀塩カメラ「EOS-1v」とMAMIYAの中判フィルムカメラであります・・・

・・の予定でしたが、突然故障してしまったカセッテテープデッキを急遽処分という事情もありまして、その3点が今回の対象となります

CANON EOS-1v、EOS-1vHS


CANON製銀塩カメラ最後のフラグシップモデルで、1vはノーマル、1vHSは高速連射モデルとなります
今回はこの2台と合わせて、PCリンク用のケーブル(CANON ES-E1)、期限切れフィルムを合わせての処分となりました
1vも1vHSも購入したときはまさに有頂天だったのを思い出しますw
写りや性能以前にもう持ってるだけで幸せと言いますか、何を撮るでもなく持って出かけるだけで楽しかったなあ、懐かしい

実はPCリンク用のケーブルや期限切れフィルムもちょっと貴重なものだったりします
リンクケーブルは絞りやシャッタースピード等の撮影データを1vからPCに取り込むためのものです
こうした情報はデジカメでは画像ファイルにexif情報として保存されており、適切なアプリを使えば閲覧や一括取得も可能なのですが、銀塩フィルム時代としてはまさに画期的でありました
今ではリンクケーブルだけでなくES-E1がフルセットでそろっているというのは極めて貴重です

期限切れフィルムも、「その筋」では隠れた人気があります
銀塩フィルムは期限が切れたからといって写らなくなるわけではありません
もちろんプリントしたときの変色等はあるのですが、その辺色が想定外の面白味を生みだすという楽しさが、どうやら人気の元のようです
今回のフィルムは20年以上冷蔵庫で保管したもので、保存応対が良いのでもしかすると「普通に写る」可能性も無きにしも非ずですが、であればそれはそれで儲けものですね







A&D GX-Z7100EV


カセットテープデッキの最高峰、ってわけではありませんが、30年以上前に新品価格が79,800円したというまあそこそこ高級機となります
我が家ではカセットテープのデジタル化に数台のテープデッキが稼働しましたが、つぎつぎそれらが故障していく中で、最後まで生き残った1台でした
しかし半月ほど前に気まぐれに電源を入れてみると、異音がするばかりでテープ室の扉が開かず、再生もできません
速攻粗大ごみにとも思ったのですが、物は試しとオークションに出してみると見事に落札いただきました(しかもそこそこな高値で・・・ありがたい)



newMAMIYA6 & MAMIYA6 MF & レンズ


Mamiya6シリーズは6×6判のスクエアフォーマットレンズ交換式レンジファインダーカメラで、マニュアル撮影とAE撮影が可能です
1989年に「New Mamiya6」、1993年に「Mamiya6 MF」が発売されました
一般的なフィルムカメラ(35mmフィルム)と異なり、中判(ブローニー判)と呼ばれるという大きなフィルムを使用するカメラです

EOS-1vと同様、買ったときにはもう有頂天(笑)
当初はレンズも1本しかなかったのですが、その後2,3年かけて3本コンプリートしました
  ※このカメラで使えるレンズは3本しかなかった
中でも50mmレンズは当時大変高価で、捜索や資金繰りでずいぶん苦労したのも良い思い出です
しかし、中判フィルムはフィルム代や現像代がかなりのお値段で、私の場合フィルムスキャナを使っていたのでプリントはしなかったとはいえ、結局フィルム34本を撮った後は防湿庫で休眠状態となってしまいました
とはいえ、防湿庫の中の雄姿を見るたびニマニマしていたのですが(笑)









余談】今、フィルムカメラは人気なのか


さて、今回はCANON、MAMIYAのカメラを断捨離したわけですが、実はこの4台は想定を大きく上回る価格で落札されました(正直、私もビビっておりますw)
これまでコツコツとギター機材を断捨離してきましたが、今回のカメラはその処分総額の2倍近い価格で落札され、うれしい一方で「なぜなの??」と素直な疑問がわきます

すでにフィルムカメラは現像&プリントしてくれる店舗も減っており、フィルム購入&現像&プリント(またはスキャン)に結構なお金もかかることから、使い勝手が良いとはとても言えないのですが、これはいよいよ趣味人の間で「フィルムカメラ人気が爆上がり!」って時代がやってきたのでしょうか
実は数年前に相場調査をしたことがあったのですが、高額で売れるどころか「売れるのかなあ?」って雰囲気だったような気がするのですが、どうなのでしょうね

もちろん購入時の価格は今回の売却価格を上回りますから、「儲け」が出てるわけではないのですが、それでも「なんだかうれしい気分」を味わっております(笑)



思い出深いカメラたち
新たなご主人の元で活躍してくれることを
切に祈っております!!

2024年8月8日木曜日

dbx 286s 備忘録

dbx 286s 、安価でお手軽なチャンネルストリップですが、私にとっては結構「曲者」な機材であります
その曲者かげん、ちょっと記録しておかないと忘れてしまいそうなので(笑)



さて、チャンネルストリップとは何かというと・・・
大型のミキシングコンソールや卓上のミキサーにおいて1チャンネル分の機能を抜き出してひとまとめにした機材(またはプラグイン)のことを言います
ここでいう「1チャンネル分の機能」というのは機材によりいろいろではありますが、ごく一般的には、プリアンプ、コンプレッサー、EQ、+αといったところでしょうか
もちろんプリアンプやコンプレッサーに特化した機材に比べると劣る部分はありますが、1台で必要な処理を完結できると言こことでは、とても便利な機材といえます

dbx 286s は6つのセクションから構成されているので、順に見ていきましょう
 ・マイクプリアンプ
 ・コンプレッサー
 ・ディエッサー
 ・エンハンサー
 ・エキスパンダー/ゲート
 ・アウトプット


マイクプリアンプ
入力ソースの増幅を行うセクションで、+60dBと十分な利得を持ちます
ファンタム電源のオンオフ、ハイパス(ローカット)のオンオフもこのセクションで行います
きわめて普通に機能するセクションですが、問題はコンプレッサーとの関連性にありますので下の「コンプレッサー」の項をご参照願います


問題というわけではなく仕様の話ですが、入力ソースについては少し注意が必要です
入力はMIC INPUTまたはLINE INPUTの端子を用いますが、このとき以下に注意!

 ■MIC INPUT:ダイナミック、コンデンサーともにOK、ただしコンボジャックでは
    ないので、ケーブルがXLR-フォンの場合は変換アダプターが必要
 ■LINE INPUT:キーボード等のラインレベル機材を接続、マイク入力には対応していない
    マイクも音は出ると思われるが、十分なゲインが得られない可能性が高い
    また、エレキも挿すことは可能と思われるが、この端子のインピーダンスは、
    アンバランス30kΩ、バランス60kΩなので、一般にインピ-ダンスが200kΩ以上
    あるエレキ(パッシブ)とはインピーダンスが不整合となる可能性が高く、
    前段にDI等を入れて整合を図る必要があると思われる



コンプレッサー
最も「曲者」感が強いセクションです
一般的なコンプレッサーのように、スレッショルド(Threshold)、レシオ(Ratio)、 アタックタイム(Attack Time)、リリースタイム(Release Time)、メイクアップゲイン(Makeup Gain)といったパラメータを設定するのではなく、小型のアナログミキサーで見かける「ワンノブコンプ」のような働きをします
確かにお手軽コンプではあるのですが、「内部処理がどうなってるのかわからない」ので効き具合は耳で確かめながらになります
さて、何が問題かというとそれは、自動的に決定される「メイクアップゲイン」です
このセクションではコンプの効き具合を「DRIVE」、リリースタイムを「DENSITY」という2つのノブを使用します
DRIVEを右に回すとともにコンプの効きが強くなりますが、この時コンプによって下がった音量を元に戻すメイクアップゲインが自動で付加されます


このメイクアップゲインは、つまみが5の位置でmax20dBとかなり過激で、そうと知らずに回しすぎると、「やたらノイズ(環境的な)が増えるな」ってことになります
こんな時はむしろマイクプリのゲインを上げたほうがノイズをコントロールしやすく、DRIVEの値は2程度にしおいて、プリアンプセクションのゲインを上げていき、GRメーターが2,3個点灯する程度に調整するほうが確実にノイズが小さくなります
ちなみにここでのノイズというのはマイクや286sのセルフノイズではなく、過度な増幅による環境的なノイズが耳につくことを意味します

入力ソースがマイクではなく、ラインであればDRIVEをもっと上げてもいけそうですが、そこは接続する機材次第なので、耳で確認しながら良いところを探すしかありません
ただ、いずれにしても、「自動でメイクアップゲインがついてくる」のでリミターのような使い方はできません

DENSITYのほうもやや注意が必要です
DRIVEとの兼ね合わせな話になるのですが、説明書によれば「DENSITYをセンターより右に上げたときベース音がひずむ場合がある」とされています
音量的にはクリップしていないのにひずむという現象で、対処としては、DENSITYやDRIVE、GAINを下げるということになりますが、これも入力ソースによってさまざまなので一概にこれ!!って対処はありません

さていろいろ書きましたけど(私の)結論です
 ・コンプのDRIVEは最小限に!!
 ・DENSITYは12時が基本!!
 ・上記設定ではGRメーターがつかない、または1個くらいしかつかなくても許容w
 ・ソースによっては潔くコンプの使用をあきらめる
 ・コンプ調整時は必ず「エキスパンダー/ゲート」を無効にしておくこと!


ディエッサー
日本語の発音ではあまり目立たないとされる「歯擦音(しさつおん)」
いわゆるサ行の発音で耳障りな風切り音を軽減する機能です
私の場合はオフで使ってるので、このセクションは一応無罪としておきます(笑)


エンハンサー
EQと同じと考えられている方も多いと思いますが、似て非なるものです
LF DETAILは低音域にハリとキレと迫力を、HF DETAILは高音域に透明感、明良感を与えるもので、聴感上はEQと似た働きをしますが、286sの内部ではEQよりも複雑な処理をしています
基本的によく効きますが、過剰にかけるとあからさまに音が不自然となります
なんだか中身は詰まっていないのにパンパンに膨らんだ風船のようとでもいえばいいのでしょうか、そんな感じ
もちろんソースにもよりますがせいぜい3~5が最大値かなと感じます



エキスパンダー/ゲート
コンプレッサーに次ぐ「曲者」ww
しかしこれは286sがどうこうということではなく、エキスパンダー/ゲートがそもそもそういうものなのですが・・・
さて、ノイズゲートって聞いたことがあるけど、「エキスパンダー/ゲート」って何??
まあこれ私も詳しくはないですがww
 ・ノイズゲート:一定音量以下の信号をカットする
 ・エキスパンダー/ゲート:一定音量以下の信号を設定した比率で減衰させる
とでも思っておきましょう
要は生活環境ノイズ(家電やPC、屋外の雑踏音等)のような比較的音量は小さいがマイクで拾うと結構耳障りな雑音を軽減してくれる機能です
「一定音量」を決めるのがTHRESHOLD、「減衰比率」を決めるのが「RATIO」となり、うまく設定すると、生活ノイズを完全にカット、または気にならないレベルまで落とすことが可能です

可能なのですが・・・・
弾き語りのシチュエーションで言えば、ギターやボーカルの音が入らないときはいいのですが、弾き語りを始めてその音量がTHRESHOLDの設定値を超えると、減衰またはカットした生活ノイズも復活してしまうことには注意が必要です
もちろん286sが不出来なわけではなく、ゲートの仕様なわけですが、生活ノイズが復活した瞬間にボーカルがざらつく感じが強く出ます
結局、音量がTHRESHOLDを超えたときの「ノイズ復活ショック」が気にならない程度に調整をするしかないのですが、基本的にはTHRESHOLDもRATIOも最小から少しづつ上げていいところを探す形になります

ところが、ここでもコンプレッサーの調整次第では、上記のようなエキスパンダー/ゲート調整がうまくいかない可能性があります
すなわち、コンプの自動メイクアップゲインで生活ノイズも過度に増幅されてしまっている場合です
コンプレッサーの調整時にはエキスパンダー/ゲートを無効にしたうえで、「ノイズ最小かつ必要音量を確保」を目標とし、その後エキスパンダー/ゲートを調整という手順が適切と(私は)思いますw

アウトプット
最終的な出力音量を決定するセクションで、これについては特に問題はありません
ただ、ここで最終的な音量を決められるなら、コンプレッサーの「メイクアップゲイン自動付加」はいらんのになあと、余計なことしてくれちゃって・・と思うのは私の無知ゆえでしょうか(^_^;)


まとめ
多機能で安価なdbx 286sですが、生活(環境)ノイズを伴う使用条件下ではいろいろと注意も必要です
各セクションの役割が独立せず、相互に関連しあう部分があることが問題の切り分けを難しくする面もありますが、私には過剰なメイクアップゲインが罪深いと思えてなりません
多少極端な話になりますが、286sの最も無難な使い方としては
 ①とりあえずコンプ、ゲートはあきらめる
 ②エンハンサーは好みで少量付加する
を基本ラインとしてゲインとアウトプットレベルを決定し、使用してる中で何か不満が生じれば、コンプやゲートを少しずつ付加していくのが良いと思います

録音スタジオのような環境であればもっと大胆な使い方もできると思いますが、宅録環境ではチャンネルストリップとしてフル活用を考えるよりも、マイクプリと割り切ったほうが幸せになれそうな気がします

以上、完全な私見でございます(笑)