いつ買ったんだっけ・・・GODIN とセットで買ったのは覚えてるんだけど
ところで、皆さんはギターシンセサイザーという機材はご存じでしょうか?
ものすごーく噛み砕いて言うなら
「ギターからギター以外の音を出すための機材」
ってことになるんですが、なかなかその範疇だけでは上手く説明できない、というより、
私ごときでは説明できるほどには使いこなせていない、摩訶不思議な機材であります
今日は手持ちのシンセ、GR-09、GR-33の中からGR-33をご紹介しますが
ギターシンセサイザーの大まかな説明は以下をご参考にしていただければと思います
Roland GR-33
はっきりした発売時期は不明ですが、前身のGR-30が1996年、後継のGR-20が2004年ですから
2000年前後の発売となります
【GR-33でできること】 ※マニュアルより
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|● 通常のギター演奏と同じ感覚で、384 種もの膨大なシンセ・サウンドを自在に操ることが
| できます。
| → シンセ音のみで、あるいはギター音にシンセ音を重ねてソロをとったり、両者を
| 切り替えても鳴らせます。
| → 和音で演奏すれば、シンセならではの壮大なアンサンブル・サウンドが表現できます。
| → エレクトリック・ギターから他の楽器(アコースティック・ギター、ベース、オルガン、
| 管楽器、民族楽器・・)に持ち替えることなく、瞬時にそれらの音に切り替えられます。
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|● 金属弦で、GK-2A(ディバイデッド・ピックアップ:別売)が正しく取り付けられるもの
| であれば、アコースティック・ギターとの組み合わせでも使えます。
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|● 2 種類のシンセ音色を重ねたり、各弦に自由に割り当てられる他、
| 音の明るさや立ち上がり、ギター音との音の高さの差などを細かく調整して記憶させて
| おくことができます。
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|● シンセ・ハーモニスト機能により、ギター音にシンセ音で(またはシンセ音同士で)
| あらかじめ設定したキーの美しいハーモニーをつけることができます(P.80)。
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|● 内蔵のアルペジエーターにより、様々なアルペジオ効果を得ることができます(P.76)。
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|●シンセ音用のエフェクター(リバーブ系、コーラス系、マルチ・エフェクト)を搭載、
| 豊かな広がりが得られます。
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|● 2 種類のシンセ音をステレオ(左右)に振り分けて鳴らしたり、1 ~ 6 弦に対応する
| シンセ音を左から右に順に並べて発音させるなど、様々なシンセ音の定位(パン)
| が得られます。
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|● 本体の4 つの音色切替ペダルは、ワウワウ風やアーミング風など、様々な効果を得る
| ためにも使えます。
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|● エクスプレッション・ペダルが装備されているため、音量や音の高さ等まで、
| 様々な変化を本体のみで得ることができます。
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|● ギターの演奏をMIDI 情報に変換し、外部音源を鳴らすこともできます。
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|● MIDI シーケンサーの入力用に使えば、鍵盤では再現しきれないリアルな撥弦楽器
| パートや、表現に富んだメロディ・パートを作成できます。
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|● ギター・チューナーを搭載、すばやく正しくチューニングできます。
使用可能な音色
元のギターの音を、どんな音に変えて出力できるか、という意味ですが
なんと384音色、すごい!!
しかし、これらの音を使うには、「パッチ」と呼ばれる各種設定をひとまとめにしたセットに
組み込まなければなりません
正直言って、128ページもある説明書を読むだけでも至難の業なのに、
それを理解して自分のパッチを作成するなど・・・私には不可能
なので、買ってすぐに白旗(笑)
結局、以下のリストにある384音色を使ってあらかじめGR-33に組み込まれた
「プリセットパッチ」を使うことになります
プリセットパッチ
使用可能な音色と、演奏上の様々な設定をひとまとめにした「パッチ」は、
自分で作成することも可能ですが、
GR-33には最初からプリセットとして128パッチが用意されています
その中で、私が「使えそう」とか「面白い」と思ったものをピンクで示してみました
128種類もあるとは言え、飛び道具的なものも多く含まれてますし
使うにはそれなりの演奏テクニックを必要とするものもありますから
使えそうなのはそれほど多くありません
なお、私の用途からすれば、ソロギターか弾き語りなわけですが
ソロギターではちょっと使えそうなものは見当たらず、
以下のピンクも弾き語りを前提として選んだものになります
パッチのサンプル
いろいろ説明されるよりも聴いてみるのが早い!、ですよね~w
上のピンクの着色の中からいくつかサンプル音源を作ってみました
使用したギターはGK対応のGODIN ACS SLIM(ナイロン弦)です
使いこなすだけのスキルが無いので、かなりいい加減なサンプルで申し分けない~w
【A11 JAZZ SCAT】
その名の通り、人の声によるスキャットです
案外、使える範囲が広いので、弾き語りにも十分使えるのですが
今回はソロギター(押尾コータローさんの黄昏)のバックに使ってみました
黄昏の主旋律はナイロン弦のギター音をそのまま使用しています
曲の全編にわたって使用するのは無理がありますけど
ライブのオープニングなど「つかみはOK!」的な使い方だと威力を発揮するかも知れません(笑)
【A21★12ST GUITAR】
「★印」があるのでオートアルペジエーター機能が組み込まれたパッチということになります
12弦ギターの音がLチャンネルから、アルペジオのおとがRチャンネルからでる設定です
アルペジオと言っても、単にコードをじゃらーんって弾き下ろすだけで
まるで「ホテルカリフォルニア」のようなアルペジオが勝手に流れてきます
ただ、この設定とテンポだとあう曲がかなり限られてくるのですが、
今回は中島みゆきさんの「ひとり上手」の弾き語り伴奏として使用してみました
私はコードを弾き下ろすだけ、あとはGR-33がやってくれています
元のギターの音は一切使用しないで、GR-33の音だけで弾き語ってみました
でも、最初はよかったんですが後半は歌が走ってアルペジオが置いてけぼりという
めちゃめちゃな事態となっておりますが(笑)
【B21 ALTO SAX】
サックスの音です、でもコード弾きしてしまうとサックスらしさが一気に無くなってしまうので
今回はサックスらしく単音勝負です
本来、サックスのような管楽器(トロンボーンは除く)ではスライド音はできない(と思う)ので
それらしく、音程の変わりをはっきり区切ることがサックスらしくするコツのように思うのですが
ちょっとつまらない感じになりがちなので、ここではあえてスライドも入れて見ました
曲はアメージンググレースです
ビブラートなどは割と上手くできたかなって思ったりして(笑)
これも、元のギターの音はミックスしないでGR-33のサックス音だけで弾いています
【C12★SHAMISEN】
三味線の音です(★印があるのでオートアルペジエーター機能付き)
いや~~~、面白いとは思うんだけど、どんなシチュエーションで使って良いのか(^_^;)
今のところ弾き語りには使いにくいし、上で紹介した使い方も難しそう
というわけで、元のギター音とミックスして適当に三味線と合わせてみました(笑)
あ、忘れとった・・・
このギターシンセ、どんなギターでも使えるというワケではありません
ギターとGR-33の接続は
GKケーブルという13ピンのケーブルが必要なります
要は、このケーブルに対応できるギターが必要というわけですが
うちにあるギターだとこの3本が該当します
GODINの場合は型番に「SA」とつくものがGK対応となっています
①
Godin Multiac Nylon SA ②
Godin ACS-SA SLIM ③
Godin Multiac Steel SA
GODINの他にもフェンダーのエレキでGK対応のものがあるようですが、
残念ながら、そこはあまり詳しくないです
では、そういったギターでしかGR-33は楽しめないの?
いえいえ、エレキでもアコギでも鉄弦でありさえすれば、こんなものを使えます
写真の黒い装置は
ROLAND GK-3というピックアップです
これが装着可能なら、ROLAND GR-33含めてGRシリーズのギターシンセが使用できます
ただ、エレキはブリッジが高いので付けやすいのですが
アコギの場合は、トップ面から弦までの間隔が1cm有るかどうかが
取り付け可能かどうかの目安になると思います