水戸黄門の「ああ人生に涙あり」、そして「与作」の曲中で出てくる、あの
「カァ~~~ッ!」
って音を出してるパーカッションを、
ビブラスラップと申しますビブラスラップ
ビブラスラップ・・実はこれある楽器の代用楽器なのであります
その楽器とは「キハーダ」、なんとなくマグロを連想しそうな名称ですがw
なんと動物(ロバや馬)の下あごの骨で出来た楽器です
グラグラしている歯が骨と当たって鳴る音をパーカッション楽器として使うのですが、
ちょっと「家に置いておきたい」って種類のものではないですね(笑)
そこで、この代用として開発されたのが「ビブラスラップ」(ヴィブラスラップ)です
LP社(ラテンパーカッション社)が開発、特許、商標登録を有するため、世間ではあたかも一般呼称のように用いられてますが、LP社の商標ですので厳密には「ビブラスラップ」と呼べるのはLP社のものだけです
といっても、どの製品も「ビブラスラップ」とか「ヴィブラスラップ」として販売されてますけど(笑)
さて、上にも少し書きましたが、ビブラスラップを使った楽曲、すこし調べてみました
・「与作」北島三郎
・「ああ人生に涙あり」助さん、角さん(横内 正、 里見 浩太朗)
・「中央フリーウェイ」荒井由実
・「おかみさん」エレファントカシマシ(ライブではあまり使われてない) 等々
もっとたくさんあるそうですが、みなさんも探してみて下さい
LP LP208
上記の通り、本家「ビブラスラップ」です
概寸は、長さ25.5cm、高さ15.0cm、SH価格は5280円
今回紹介する3種類の中では最もしっかりした作りです
音も大きく硬質ですが、鳴りの長さはやや短いです
長くならそうとすると相当強く、また表現が難しいですが「上手く」叩く必要があり、少し扱いが難しいと感じます
私、結構手が痛くなるまで叩いて練習しましたが、youtubeで聴くほど長く鳴らすことは出来ませんでした
PEARL PB-VSW
ドラムセットなどで有名なPEARL社のものです
概寸は、長さ31.0cm、高さ12.5cm、SH価格は1980円
今回紹介する3種類の中では最も長く、金属の
音はやや、かん高いですが大きくそして長く鳴ります
一番の特徴はこの「鳴りの長さ」ですが、叩く強さである程度長さを調節することも可能です
また軽く叩いてもそこそこ鳴るので、
扱いやすさもこの3種類の中では一番だと感じますし、価格もお手頃なのを含めると、総合的に「おすすめ!」といって良いかも
KESOTO
amazonで「一番安いの!!」を探して購入w
概寸は、長さ24.5cm、高さ13.0cm、amazon価格は1360円
今回の中では最も小ぶりかつ安価、なんとLP社の約1/4です
音量はそこそこあり、LP208よりやや鳴りも長めですが、音がかん高く少しだけ安っぽく聞こえます
とはいえ、「使えない」ってほどでもないので、とりあえず「カァ~~~ッ!」が欲しければこれでも良いかなと思ったりしてw
リバーブかけると結構いい音にも聞こえます
さて、弾き語りで使うには・・?
ギターでの弾き語りをして、両手がふさがってる状態でビブラスラップを使うには、どうすれば良いでしょう、まあ右手だけなら使えそうですが・・・
方法①:専属のパーカッショニストを雇用する
方法②:ビブラスラップの音を録音して弾き語り中に流す
方法③:ビブラスラップを手の届く位置に固定する
まあ、①が無理なことは当然として(笑)
②はずいぶん試行錯誤してみましたがジャストタイミングで流すのは難しいです
もちろん、フットスイッチと連動したルーパーを使うなどすれば可能かもしれませんが、そこまでは正直めんどくさくて試せていません(笑)
ということで残るは、「方法③:ビブラスラップを手の届く位置に固定」なわけですが、とりあえず、こんな形にしてみました
これなら、ギター抱えたまま片手でたたけるのですが・・・しかし、これには注意が必要です!
本来、ビブラスラップは「自由に振動できること」が必要です
上の写真のように「ガッチリ固定」してしまうと大幅に鳴りが抑制されてしまいます
手持ちのビブラスラップの中ではPEARL PB-VSWだけが使える音を出してくれますが、
LPやKESOTOではほぼ使い物になりません
また、PEARLの場合でも固定の位置で鳴り方が変わります
写真のように持ち手部分の最上部で固定するのが一番マシです(それでも手持ちに比べると鳴りは短くなります)
なお、youtubeなどを見るとLP208で使える「自由に振動できる保持具」というのも存在するようですが、商品を探したのですが見つからず、構造が複雑で自作は難しそうです
ではでは、お待たせいたしました(笑)
「与作」の一節をPEARL PB-VSWを使って弾き語りしてみました
写真の固定具を使ってますのでPEARL PB-VSW本来の鳴りではありませんが、そこはご容赦下さいw