2016年2月26日金曜日

「13フレットのオルゴール」を8カポで・・

西村歩さんのファーストアルバムemotionの中に
「13フレットのオルゴール」という曲があります

13フレットにカポを付けて、ほぼネック上ではなくボディ上の指板を使った曲で
オルゴールの音に似せて曲作りをされた、ちょっと特殊な曲です
指板を使う範囲が限られていることもあって、難度そのものはそれほどでもないと思いますが

弾く以前の問題があります(笑)

1.13フレットにカポを付けられるギターというのがなかなか見あたらない

ギターのネックとボディの接合部は、普通ネックヒールと言われる形になっていて
カポはかなり頑張っても11フレットにしかつきません


13フレットに装着するためには、このネックヒールがほとんど無いか
出っ張りがわずかでなければ無理で、うちのギターの中でも可能なのは宇坂ギター1本だけです


この構造というのは、ネックとボディの接合方法によるらしいですが
宇坂ギターの場合はスルーネック構造で、ヒールレスでも接合強度が確保できる方法らしいです
(エレキギターの場合は割と良くある構造ですが、アコギでは少数派)
SUGITA KENJIや同じく杉田さんのSUGI CRAFTのギターでもいくつか見かけますし
探せば無くはないですが、なにせ、少数派であることは間違いないので
「13フレットにカポを付ける」というハードルは結構高いです

2.カッタウェイのあるギターでなければ、弾きにくい、というか弾けるのか?

この曲では最高7フレットまで使用しますから、
13カポの場合だと20フレットまで使用すると言うことになります
カッタウェイがないと、超絶弾きにくいというか、無理?
仮に何とか指を届かせても、きっと1時間もすれば左手を痛めそう(^_^;)
残念ながら、宇坂ギターでもカポは付けられますがカッタウェイが浅いために
実は、弾けません(笑)



というわけで、弾く技術以外もハードルが高い曲ですが
そこは、それ、手抜きという方法もあるわけで(^_^;)
13フレットが無理なら8カポくらいでと(爆)
それでも楽譜上の7フレットは弾く時には15フレットになりますから
カッタウェイがなければぎりぎりかもしれません

さすがにオルゴールというのはやや無理がありますが
いつの日か弾けるギターを入手した時のために、今から練習しておくことくらいはできそうです
以下は、13フレットならぬ、「8フレットのオルゴール」
最初の9小節だけ弾いてみました



できるだけ小さな音量で聞くと、ちょっと雰囲気出るかもです(笑)






11 件のコメント:

かなで さんのコメント...

うわ~~~!!めちゃめちゃ分かりやすい!!
なるほど、こういう事だったんですね~!
ギター選びまくりの
すっごいハードル高い曲ですね(*>_<*)
スルーネック?何かな~?って思ってて
やっと理解できました!ありがとございます~(感謝)

8カポでも雰囲気出ますね~♪(*'∀'人)♥*+
私のギターカッタウェイじゃないからキツイかな~☆
ほんと、いつか弾いてみたい憧れの曲です!:*:・(*´ω`pq゛

丸に橘 さんのコメント...

カポ13はちょっと。。。キツいですね。1オクターブ落としてカポ1にしたほうが。。。。と思っちゃいますよね。
いずれにしても、自分が歌えるキーにしないと難しいですよね。
カッタウェイって、切り取った方の内部の先っぽにゴミが溜まるんじゃないかと不安で、、、。(笑)

zizi さんのコメント...

スルーネックもちょっと良いエレキだと
ごく普通の作り方なんですけど、アコギはほんと少ないです
http://zizii2015.blogspot.jp/2015/06/toshigtg-dc.html
ここの最初の動画で3:40あたりから
宇坂氏がスルーネックのことをしゃべっております

8カポならカッタウェイなしでも何とかなると思いますよ
是非トライしてみて下さいね~~

zizi さんのコメント...

>切り取った方の内部の先っぽにゴミが溜まるんじゃないかと
内部の話でしょうか
まあたしかにそんなこともあるかも(笑)
逆に表側にもカッタウェイのへこみにほこりはたまりがちですけど
お掃除すれば問題ないかと(^_^;)

ソロギはカポなしでもカッタウェイがないと弾けない曲もあるので
どうしても必需品になってしまいます

めぐみ さんのコメント...

おはようございます。
弾き語り専門でやっている人間には、
ちと分かりにくいソロギ分野でありますね。

 最近、気になっているのが、
Furch です。カッタウエイが多いようですが、
ソロギ専門メーカーですか?
ドレッドノートもないわけではないようですが、
弾き語りのひとの評判はどうなんでしょうね。

 まじめなカキコ、熱でもあるのか、つてか?
いえ、私はいつもまじめにコメしているのであります。
と、思います・・・自信は・・・ない・・・(^_^;)

zizi さんのコメント...

おはようさんです

furchを弾き語りで使ってる著名人と言えば
山本コータローさんですね
https://youtu.be/tf6T5XFR5MU
でもいまだストロークでガンガンという弾き方は
私も見たことがないです
コータローさんのfurchはG23-SFCTという
サイドバックがメイプルの受注生産品で市場ではあまり見かけません
http://www.studio-m.net/Furch/g23sfct.htm

ここの記事ではいろんな著名人が使用しているということで
http://www.studio-m.net/new%20furch.htm
ソロギの大御所、中川イサトさん、はじめ
岸部さん、岡崎さんも使用してるらしいですが
私はあまり弾いてる姿や動画は見たことがないです(笑)
ちなみにこのサイトで紹介されているfurchの型番で
最後にCTとつくのがカッタウェイモデルですけど
もちろんドレッドノートなどのノンカッタウェイも存在します

元々、人気になった原因は新岡ギター教室さんの2003年のこの記事
http://www.geocities.jp/harmony1310/
だと思います
その後数回書かれたfurchの記事が人気を盛り上げたようですが
最近ではやや下火かなとも感じます

音の感じはここで書いたとおりですが
http://zizii2015.blogspot.com/2015/07/furch-g23-crct.html
上品で抜けの良い音は私にはソロギというかフィンガー向けに思います
現在の中古価格は15万を切ることもあるので
良い個体であればコスパも良いし、音も好きです
ただ、新岡さんの記事やこの記事のように
http://acouguist.blogspot.jp/2015/06/furch.html
やたらと持ち上げすぎる方もいらっしゃるので
異常にハードル上がってしまってるのがfurchにとっては悲劇かもしれません
調整の良い20万クラスが、状態の悪い50万クラスに勝ることは
確かにあるかもしれませんけどけっして一般的な話じゃないわけで
「お値段を考えるとちょっとお得だよ~furch」
くらいの評価で接してあげれば、ほんと良いギターなんですが・・・

長くなりましたが
音の繊細さを考えれば、ストロークはもちろんできますが
どっちかと言えばフィンガー向きなギターです
でも僕もCRCTというシダー+ローズしか音を知らないので
他の材の場合はどうかわからないです

ということで、久しぶりにfurchを語ってみました(笑)


めぐみ さんのコメント...

解説、ありがとうございます。
山本コータローさんが変わったギターを弾いておられるな、
というのはYouTubeで知っていました。
あの「岬めぐり」のスリーフィンガーにあわせて
よく練習しましたから。
でも、ギターそのものの特徴までは
全く分からずじまいでした。

で、私も、50万のギターを20万で買える、という話しを
どこかで聞いたことがあったんです。
ZiZiさんご紹介のページには、たしかに書いてありますね。
Furchはvisualもステキです。
が、同ページで紹介されている動画の印象としては、
いまいちぴんときません。
まとまり過ぎていて「なに弾いてるの?」って印象です。
フィンガー向きということなら、
マーチンD35の方がやっぱりいいような気がします。

九州は、福岡まで行かないと、それなりのギターは探せません。
地域的にも、気力体力的にも、楽器店巡りはしんどいので、
納得いくギター探しは、しばらく凍結することにします。

zizi さんのコメント...

そうですね、furchの悲劇は「褒められ過ぎちゃった」ことかもと
良く思います
相応によいギターなんですけどね・・・かわいそう

動画のギター音って同じギターでも千差万別に聞こえてしまうので
ぴんと来ない、というのも何となくわかります
ただ、martinとかとは全く傾向が異なる感じで
まあどっちかと言えば癒し系です(笑)
優しいゆったりとした曲をサスティンを活かしながら弾きたいギターです

D35もmartinの中では哀愁系で異色と言えば異色ですが
それでもfurchと比べれば中低音の迫力があって
やっぱりmartin!
耳なじみが良くて安心感があると言うことでは一枚上手かもしれません
ギターを探すと言うよりも
D35に再び活躍してもらうことは、だめでしょうか?
もしカッタウェイが必要なら・・・
おくってもらえれば僕がのこぎりとトンカチとタイトボンドで
カッタウェイにしてあげましょう(爆)
(なんか九州から石が飛んできそうですけど・・・・)

しばしば さんのコメント...

横から失礼します。

ziziさんがカッタウェイにしてくれる・・・
早く言ってもらえたらLarrivee買わなくてもよかったのにー
っと・・・冗談はさておき・・・
フォルヒの購入は自分も考えましたが、ziziさんのアドバイスと
実際弾いてみてやめちゃいました。
めぐみさんがD-35を好きで20万前後の予算であれば、
フォルヒより90年代のラリヴィーC-10あたりがいいかもですよ。
横から余計なおせっかいでした。

めぐみ さんのコメント...

>もしカッタウェイが必要なら・・・
おくってもらえれば僕がのこぎりとトンカチとタイトボンドで
カッタウェイにしてあげましょう(爆)
(なんか九州から石が飛んできそうですけど・・・・)

 石なんて、そんなはしたない(⌒▽⌒)
わたくしなら、爆弾を近くの山林に落とします。
で、ZiZiさんが避難しているのを見計らって、
宇坂ギターを強奪いたします。
あぁ~、なんと正直なわたくしでしょう(^_^;)
 ちなみに、D35は、もう手放しちゃったんです。
音はよかったんですけど、なんかしっくりこないというか、
文字にしにくい違和感みたいな・・・
 

しばしばさん
>ziziさんがカッタウェイにしてくれる・・・
早く言ってもらえたらLarrivee買わなくてもよかったのにー

 一緒に、ZiZiさんちの側に爆弾おとしましょう(笑)

 >90年代のラリヴィーC-10あたりがいいかもですよ。

 90年代のラリヴィーC-10 ・・・
おぉー、いい情報、ありがとうこざいます。
参考にしてみます<(_ _)>。

zizi さんのコメント...

そっか、D35すでに・・・・でしたか
カッタウェイに挑戦できるかと思っておりましたのに(笑)
幸い、我が町は真っ平らな町で山は無いので
山林もない!ラッキー!!!
あ、でもyamahaにもカッタウェイ・・・
自重いたします(^_^;)