2020年11月3日火曜日

TC HELICON PlayAcousticのオーディオI/O機能

優れたボーカルエフェクター、TC HELICON Play Acoustic
音良し!音作りの幅広し!まあまあ使い勝手良し!であります
自分の使い方には若干そぐわない部分もあるので出番は減ってますが
「良いエフェクター」という私の評価は変わっておりません

さて、このPlay Acousticにオーディオインターフェイス機能があることをご存じでしょうか
マニュアルには以下の説明以外何もなく、私自身もつい最近まで気づかずにおりました
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USB経由で16ビット、44.1/48kHzのステレオオーディオ入出力が行えます
USB経由で入力された信号はUSB出力されませんので、DAW側で再生したトラックにあわせてギターを弾く又は歌った場合には、ギターとボーカルの信号のみがDAWに送られます
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この説明自体、なにやらわかるようなわからんような・・・(笑)
おそらく「オーディオインターフェイス機能はあるよ、でもループバックはできんよ」
言いたいのかと理解しておりますが、実際のところどうなんでしょうか??

なお、以下はあくまで私の環境下での実験結果ですので
接続可否を保証するものではありません
また、いかなる結果となっても当方は責任を負えませんので
くれぐれも自己責任と言うことでお願いいたします!

PCでの使用


まずはPCで試してみましょう
PCはWINDOWS10(1909)64bitで、USB2.0接続です

■■■■■■■■■■■■【接続手順】■■■■■■■■■■■■

◇デバイス(Play Acoustic)のセットアップは接続と同時に自動的に実行されます
◇サウンドコントロールパネルでデバイスを有効化します
 下図は「再生タブ」ですが「録音タブ」も同様に設定します
 ただし、PC側でモニターしたい場合は「再生タブ」での「Play Acoustic」は
 無効のままでかまいません
◇使用するソフトウェアのデバイスを「Play Acoustic」に変更する

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設定は以上の通りですが、通常オーディオインターフェイスをPCに接続した場合は
「無効」とはならないので、そのあたりは、ちょっと怪しさもありますけど、
接続は無事完了し、PC側でステレオ音声の入力も確認できました

問題はモニターをどこでするのかということになります
OBSでのライブ配信を例にすると
 ①PCでのヘッドホン端子でモニターする
 ②Play Acousticのヘッドホン端子でモニターする
の2つが考えられます
①の場合はOBSの「オーディオの詳細プロパティ」でマイクの音声モニタリングを
「モニターのみ」とすればモニター可能ですが、遅延のため演奏しにくい面がありますので
②の方が好ましいです
ただし実際のライブ配信音量や音質が気になる場合は、配信録画で確認・調整が必要です

上記のとおり、デバイス「Play Acoustic」にはループバック機能はありませんが
OBSを使用する限りにおいては、「デスクトップ音声」を有効にすることで
PC内の音声ファイル再生やyoutubeの音声を配信にのせることが可能です

ipadでの使用


誠に残念ながら・・・うんともすんとも(^0^;)
上で「PC接続時に無効となってるのは何か怪しい」と書きましたけど
もしかするとクラスコンプライアンスモードに対応していない
という可能性が高いかも知れません

そうなると・・・アンドロイドでもダメな可能性が高いのですが、果たして?

アンドロイドでの使用


私のアンドロイドはSH-01k
けっこう古いスマホですがアンドロイドバージョンは9です

接続は、端子形状が以下のとおりなのでけっこう悩みましたw
 ・SH-01K:USB type-C
 ・Play Acoustic:USB mini-B
type-Cとmini-Bの端子をつなぐために今回は以下を使います
 ①USB mini-B/type-Aケーブル(ごく普通のmini-B用ケーブル)
 ②type-Aメス/micro-Bオスの変換コネクタ
 ③micro-Bメス/type-Cオスの変換コネクタ
これで、一応type-C端子とmini-B端子が接続できます


おそるおそる、接続すると・・・・なんとあっさりつながりました
ちゃんと、Play Acousticの音がライブ配信されています、らっき~~!!
(ただし、モノラル音声・・・スマホの仕様か??)

ただ、ここでもモニター方法の問題は健在です
スマホにヘッドホンを刺してモニターしようとしたのですがなぜか出来ません
結局スマホの場合でも、Play Acousticのヘッドホン端子でモニターするしかなさそうです

なお、上記のような「合体ケーブル」でなくても下記のような商品もあります
しかし、type-Cとmini-Bというかなり特殊なケーブルなので、
他の用途には使いづらいかもです
もちろん試してみましたが、ちゃんと使えました(笑)


【ここで大事な注意点】

・アンドロイドなら何でも大丈夫という保証はありませんw
 うちのはたまたま大丈夫だった可能性も大なので、ある意味ばくちかも知れません
・上手く接続できても、うちの場合は「モノラル音声」しか使用できませんでした
 なので、せっかくのステレオリバーブもモノラル音声でちょっと寂しい感じです
 どうやら、アンドロイドの機種によってオーディオインターフェイスからの入力を
  モノラル音声としてしか扱えないもの
  ステレオ音声として扱えるもの
 の2種類が存在するようですので、どうしてもステレオ音声じゃないと嫌だという場合は
 取説とにらめっこするか、スマホのメーカーにお問い合わせくださいませ(^0^;)

ハーモニーやハードチューン使用時の注意


特にオーディオインターフェイス機能についてということではなく
弾き語りでPlay Acousticを使う上での一般的な注意なんですが

エレアコをPlay Acousticに接続していても
マイクはどうしてもギターの生音を拾ってしまいます
そして、その生音にもハーモニーやハードチューンの効果がかかって
凄く変な音になってしまうことがあります

リバーブなどのエフェクトは大丈夫なんですが、こんな事態を避けるためには
 ・超指向性マイク等、指向性の高いマイクを使用する
 ・サイレントギターを使用する
方法が考えられ、私自身はサイレントギターで対応しています


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