2021年3月2日火曜日

結局買っちゃった、弦高測定装置

せっかく、ある程度納得できる自作品が出来上がったのだけど
しょせんどれほど抗おうと興味と欲望には勝てないのだよ・・・
すなおに身を任せてみたのであったよw

ヤフオクで8500円(送料込み)


もう、本家StewMac「Digital Nut Slotting Gauge」とそっくりなのをヤフオクで発見。


左:StewMac  右:ヤフオク購入品

ね、そっくりさん、もうそれだけで満足です
もしも購入される場合はこちらから

製品概要



【計測器本体】
私が自作に使ったダヤルゲージよりも二回りほど小さいです
 ・長さは13.3cm(自作)に対して8.9cm(製品)
 ・重さは270g(自作、耳重量込み)に対して71gと耳重量を考慮しても1/3程度です
操作部は「ミリ/インチ切り替え」「オン/オフ」「ゼロクリア」と両者共通しています
もちろん計測子は「フラット計測子」となっています
そして最も重要な要素は「プローブにバネが効いていない」という点、さすがです!!
以下に諸元を示します


ただ、1点不満を言えば電池交換の際に裏蓋を外す必要があることです
この大きさなので電池ソケットを採用することが難しかったのかも知れません
ちなみに電池は「SR44」です
安い「LR44」でも代用可能と思いますが精密計測器なので「SR44」が無難とのこと
(本製品の出品者の回答より)

【保持具】
間違いなくこの保持具がこの製品の「ミソ」でありますな
上面の大きな穴に計測器を差し込み、側面の小さな穴からねじを差し込み固定します
正面の3つの溝は「弦をまたぐための溝」
側面の溝は「フレット金具をまたぐための溝」です
上面の短辺幅20mmは12フレットに設置したとき11,13フレット金具に当たらない大きさ
そして長辺幅25mmは指板曲面の影響を受けないよう必要最小限としています
いや~お見事な設計です
正面下部の「足つき部」は特に指板曲面を意識してはないようですが
実際に使用してみても特にぐらつきというのは感じません
万一購入後に指板へのフィット感が乏しくてぐらつく場合は、
やすりなどで調整すると良いでしょう

これだったら3Dプリンターで作っちゃえるぜ!という強者のために
一応の寸法図を作ってみましたのでご参考に!(笑)

使い勝手


まあその、自作版とは特に使い勝手は変わらない(爆) ※ちょっと言い過ぎ
でも単純に「小さくて軽い」という点は大いに評価できます

バネが効いてないことで、計測にバネの影響を受けないことは
計測をかなり簡単にしてくれます
しかし一番上の写真のように「指板の上に置く」という使い方をすると
「プローブの自重」の影響は間違いなくあります
それは通常計測する12フレット金具上は、最も弦がたわみやすい位置だからです

この点に関して、私の自作機でもバネの影響はないのですが
ダイヤルゲージそのものが販売品の方が小さく、
そのため測定棒(プローブ)の自重が軽いというのは大きなメリットです
 ・販売品のプローブ自重:約15g
 ・自作機のプローブ自重:約27g
これだけ軽いと自重の影響もそれほど気にならないかも知れません

指板の上に乗せた使い方の場合、はかり方は2通りあります
 方法①:弦の上に測定子を乗せた状態でゼロクリアし、その後弦を押し下げて計測
 方法②:弦を押し下げた状態でゼロクリアし、弦が元に戻ったときに計測
基本的にはどちらでも良いのですが
実際にやってみると、方法①ではゼロクリアの時にプローブの位置が狂いやすく
私としては方法②が好ましいかなと思ってます

そして方法②の注意点を!
弦が12フレット金具に当たるまで押し下げてゼロクリア、これは比較的容易です
そして押し下げた弦を元に戻すのですが、実際にやってみると
 ・弦の張力で自然に元に戻ったときの計測値:2.15mm
 ・その後プローブを手で持ち上げ、そっと弦の上に戻したときの計測値:2.40mm
ということで、約0.25mmの差を生じました
これは、わずかですがプローブの自重が影響していることと、
プローブとステムの間に多少の摩擦抵抗があることが影響していると考えられます

したがって、本計測器を使用する場合には、
 ・弦を押し下げた状態でゼロクリアし、弦が自然に元に戻るのを待つ
 ・弦が元に戻った後プローブを手で持ち上げ、そっと弦の上に戻したときに計測
といった使い方が良いと思います

まとめ


ぶっちゃけ、自作機とこのヤフオク購入品の使い勝手や精度には大きな差は無いです(笑)
あえて言えば、購入品は自作機でやらかしたような
「両面テープがはがれてダイヤルゲージが落下」なんてことは起こらない分
安心感はありますw

購入価格は送料込みで8500円と、自作費用の2倍以上なのがちょっと微妙ですが
工作を楽しみたい人は自作を、お小遣いに余裕があれば購入をといった感じでしょうか
 
購入の場合はこんなちゃんとしたケースに入って送られてきます
ミニドライバーは電池交換時の裏蓋取り外し用です
小型軽量でこんな風にスッキリ収納というのは購入品の良さですね!


2 件のコメント:

UME さんのコメント...

「最終的には買うんじゃないかなぁ~」
と思っていたんですが、
見事に当たりました(笑)

メカニカルな部分にミソがあるモノの
自作って、なかなかスゴイことかと思います。

zizi さんのコメント...

>UME様

わ~~はっはw
見透かされておりましたね
しかしこれで「はっきりと」気が済んだのは間違いないです

今後は2台のデジタル式弦高精密測定器をどう運用するか・・・・
まあ、年に1回以上の出番があることを祈ります(爆)
少なくとも一度も使わないまま
「電池交換ブログ」を書く羽目にはなりませんように!!