前回記事ではBOSSのBMIDI-5-35をタイプBと間違えるという失態を演じてしまいました
そんなわけで反省を込めて再度「5pinDIN-3.5mmTRS MIDIケーブル」のおさらいをしてみようと思います
5pinDINコネクター
ネットには5pinDINについていろんな情報があふれています
しかしそれらの画像情報を見るとき「プラグ(オス)側から見たもの」と「ソケット(メス)側から見たもの」の2種類があることに注意が必要です
私が上記のとおりBOSSのケーブルタイプを間違えたのもこれが原因でした
英語版WIKIPEDIAの「DIN connector」によれば、丸型DINにもいろいろあるようです
出典:https://en.wikipedia.org/wiki/DIN_connector
音響機材でよく使われる5pinDINは「DIN41524」と呼ばれるもので、ピン番号は下図のとおりとなります
この図は図名にもある通り「front side on socket(female),solder side on plug(male)」ですので「ソケットの前面(メス)、プラグのはんだ面(オス)から見た図」ということになります
TRSプラグとの結線
上記を踏まえ、5pinDINとTRSのタイプ別の結線をまとめると以下のとおりとなります
ここで改めてBOSSのBMIDI-5-35の仕様を見てみると下図のとおりですから、「BMIDI-5-35はタイプA」ということになります
5pinDIN側がどちらから見た図なのかについて明記されていませんが、形状やピン番号から「プラグ(オス)側」から見た図で間違いないと思われます
MIDI AssociationのHPによれば、機材メーカーが採用しているTRS MIDIのタイプは下表のとおりとされています
これに加えて、国内ではBOSS、ZOOMがタイプAを採用ということですので、なんとなくですが「タイプAが優勢?」とも思えます
ちなみに、Line 6方式をタイプAと呼んでいるのは2010年に初めて市場投入されたTRS MIDI製品が「LINE6 MIDI Mobilizer」であったことによるものだそうです
しかし、だからと言ってArturiaやNovation以外はすべてタイプAと考えるのも危険であり、取説等で注意深く確認が必要なのは言うまでもありません
またTRS MIDIには3.5mmだけじゃなく2.5mmのものもあるようなのでそこも注意が必要です
5pinDIN-3.5mmTRS MIDIケーブルの長さってほとんどが1.5m以下であまり長いものは見つかりません
それなら3.5mmステレオ延長ケーブルはどうなの??使えたりしない??
ヘッドホン用の延長コードを買って試してみたところ、MIDI信号の送信はあっさり成功!!
3.0mの延長コード経由でも問題なさそうです
・コントローラー:AMPERO CONTROL
・制御対象:BOSS RC-10r
・接続方法:AMPERO CONTROL→TRS MIDIタイプA→延長コード→BOSS RC-10r
タイプA、Bどちらが多い?
MIDI AssociationのHPによれば、機材メーカーが採用しているTRS MIDIのタイプは下表のとおりとされています
これに加えて、国内ではBOSS、ZOOMがタイプAを採用ということですので、なんとなくですが「タイプAが優勢?」とも思えます
ちなみに、Line 6方式をタイプAと呼んでいるのは2010年に初めて市場投入されたTRS MIDI製品が「LINE6 MIDI Mobilizer」であったことによるものだそうです
しかし、だからと言ってArturiaやNovation以外はすべてタイプAと考えるのも危険であり、取説等で注意深く確認が必要なのは言うまでもありません
またTRS MIDIには3.5mmだけじゃなく2.5mmのものもあるようなのでそこも注意が必要です
延長ケーブルを使っても大丈夫?
5pinDIN-3.5mmTRS MIDIケーブルの長さってほとんどが1.5m以下であまり長いものは見つかりません
それなら3.5mmステレオ延長ケーブルはどうなの??使えたりしない??
ヘッドホン用の延長コードを買って試してみたところ、MIDI信号の送信はあっさり成功!!
3.0mの延長コード経由でも問題なさそうです
・コントローラー:AMPERO CONTROL
・制御対象:BOSS RC-10r
・接続方法:AMPERO CONTROL→TRS MIDIタイプA→延長コード→BOSS RC-10r
それでも謎は残る
結局のところ・・・これまでの記事で取り上げた2機種のルーパー
・ZOOM / MS-90LP+ MultiStomp
・BOSS RC-10r
は、どちらもタイプAということになるのですが、今手元には2種類のタイプAケーブルがあります
①Amazonで購入のタイプAケーブル
②別途入手したタイプAケーブル
これらを使って、
AMPERO CONTROLというMIDIコントローラーでBOSS RC-10rを制御
を試みたのですが、
テスターで導通確認してみましたが、①②ともにタイプAで間違いありません
一つだけ異なるのは、①ではTRSのSleeveがDINコネクタの外側の金属リングにも導通していたが②では導通していなかったという点です
同じタイプAケーブルで成功や失敗がある・・・電気音痴には謎であります
※2025.01.16追記
後日同様の実験をしてみたところ、①でも②でも成功という結果でした
単なる接触の問題だったのかもしれません(すいません)
とある残骸も・・残った
もう多くは語らないけど・・・
必要と思い込んでたタイプBケーブルをタイプAの結線変更で生み出そうとしていたワタシ
完成を見ないうちに「うちの機材には必要ない」とわかった、わかってしまった(^_^;)
もう切っちゃったじゃないかぁ!!、1本800円もしたんだぞぉ!!と宇宙の中心で叫んでみた・・
最後に素朴な疑問というか・・・
これって、MIDIコントローラーのMIDI OUTが3.5mmステレオジャックだったら、ごく普通の3.5mmTRSケーブルでMIDI制御できるってことなのかな???
なんでそうしない??
MIDIってなぜ5pinDINから始まったんだろう???
★★★★★★★★★参考までに以下AIの回答です★★★★★★★★★
MIDI端子が5ピンDIN(Deutsches Institut für Normung)コネクタを採用している理由は、いくつかの要因があります。
標準化と互換性: 5ピンDINコネクタは、1980年代初頭にMIDI規格が策定された際に、既に広く使用されていた標準コネクタでした。これにより、異なるメーカーの機器間での互換性が確保されました。
コストと入手性: 5ピンDINコネクタは、当時の他のコネクタに比べて安価で入手しやすかったため、MIDI規格に採用されました。
信頼性: 5ピンDINコネクタは、信号の伝送において信頼性が高く、耐久性もありました。これにより、音楽機器間での安定したデータ通信が可能となりました。
シンプルな設計: 5ピンDINコネクタは、シンプルな設計でありながら、MIDI信号の伝送に必要なすべてのピンを備えていました。これにより、設計と製造が容易になりました。
これらの理由から、MIDI端子には5ピンDINコネクタが採用されました。MIDI規格は現在でも広く使用されており、音楽制作や演奏において重要な役割を果たしています。
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