言わずと知れた、ベリ製の激安アコースティックドライバー・DIです
一度はオークションで手放した機材でしたが、
なんとキャス友からいただく、という形で手元に舞い戻ってきました(笑)
これも何かのご縁ですし、
以前持ってたときにはブログで紹介もしていなかったということで
改めて少しだけ書いておこうと思います
BEHRINGER ADI21
とにかく、3000円を着るという価格が衝撃的です
最も特徴的なのは「チューブ/マイクエミュレーション機能」で、
音を太く温かくしてくれる・・ということですが、まあこれはあとで触れましょうw
BLENDは「チューブ/マイクエミュレーション機能」の制御、
LEVELは全体の出力音量を調整するつまみですが、この機材を使用する「キモ」は
この両者のバランスをどのように設定するかということになります
【BLENDを12時以上としたとき】
確かに「太さや暖かさを感じる音」になりますが、
LEVELをあげていくとやや歪み気味になり、エレキっぽさを感じやすくなります
【BLENDをゼロとしたとき】
LEVELを最大にしても歪む感じはありません
アコースティックのフィンガースタイルであればこちらの方が使いやすく
太い音が好みの場合は、BLENDをほんの少しあげるか、EQで音作りした方が
良いように思えます
そもそもこれはプリアンプではない!
と思った方が良い機材なのであります(勘違いならご容赦をw)
たしかに、ベリンガーの公式HPでも「チューブ/マイクエミュレーターを内蔵したアコースティックギター用プリアンプ。アクティブDIとしても活用できるペダル型タイプ」と紹介されていますし、プリアンプを「音質調整担当」と考えれば、頷けなくも無い(^0^;)
しかし、ギターエフェクターにおけるプリアンプの一般的イメージは・・・
PUの音を0dB付近まで音量増幅可能な機材
なワケでして、その意味ではほとんど役に立たない・・・のであります
とにかくLEVELを最大にしても、たいした音量増幅がない・・・
そこでBLENDをあげていくと、まあ少しは大きくなるので、
プリアンプとしての機能を期待してる人は特に、どうしてもBLENDをあげたくなる
そうすると、音が歪むというか、つぶれ気味になって、
アコースティック感が薄れてしまうので「ガッカリ!!」「ナニこれ!」
ということになってしまいます
「EQ付きのDIなのだ」と思えば、ローノイズでそこそこ使える機材です
DIとしてミキサーにキャノン端子で渡して、ミキサーのマイクプリで音量を整える、とか
あるいは後段に別途増幅用のプリアンプを入れる、とか・・・
そういうのが、正しい使い方では無いかと、
一度手放して再入手した今でも、同じように思ってしまいます
実際、ADI21の取扱説明書に「プリアンプ」という言葉は一言も書かれてないし
仕様にも「利得値」はありません
まあ、ベリンガーの説明書は「わかりにくく不親切」として名をはせてますから(笑)
鵜呑みというわけにもいきませんけど・・・
EQはそれなりに使えるが・・
BASS、MID、TREBLEの3バンドEQで、うちMIDのみがパラメトリックとなっています
そこそこ効きも良いのですが、
高域用のTREBLEは、上げすぎると妙にギラギラ、キンキンしてよろしくありません
PUとの相性も考えられますが、上げすぎ注意だと思います
ソロギター用の現実的な音作り
上記を踏まえて基本的な考え方を以下のようにしてみました
■音量に関しては別途プリアンプの使用を前提とする
■BLENDは基本的に使わない(ほんのわずかにかける程度はありかも)
EQに関してはピックアップの音質とも関連するのでなんとも言えないですが
今回はLR.BAGGS M1 passiveを使用することとして以下のセッティングとしてみました
なお、以下の音源においてミキサーは「BEHRINGE XR16」使用しています
録音も全てXR16のUSB録音です
また全てのケースにおいてミキサー側のマイクプリは「+42.5dB」のゲインを付しています
これは「ADI21のLEVEL最大でも、+42.5dBのプリアンプゲインがないと使える音量にはならない」ということを意味しています
今回のピックアップがパッシブでやや低出力ということもありますが、
「別途プリアンプは必須!」ということをよく示してると思います
【ADI21(XLR端子)→ミキサー(XLR端子)の場合】
①無加工の音
②録音後にリバーブを付加
【ADI21(TS端子)→ミキサー(TS端子)の場合】
【ADI21(XLR端子)→ミキサー(TS端子)の場合】
気のせい、程度の話ではありますが、ADI21側、ミキサー側ともに
XLR端子で接続した場合の方がやや音量が大きいように思います
「わずかでも音量を稼ぎたい!」というときには両端をキャノン端子で接続するのも
一つの方法かも知れません
4 件のコメント:
あぁ、懐かしい(笑)
UMEです。
激安の貼りピエゾの相方としてADI21って一つの典型って感じですが、インピーダンス変換(DI)にちょっとEQが付いたら、もう「プリアンプ」って名前で売ってるんだな。
ってことを把握するのに少し時間が必要でしたね。
ちなみに、似たようなインピーダンス変換+EQで、こんなのも持ってます。
https://ja.aliexpress.com/item/4000083538658.html?spm=a2g0s.9042311.0.0.63784c4duumnMW
やっぱり音量は大きくはなりません。
これから買うなら、初めから安くてもアクティブのピックアップを選ぶか、1万円弱まで頑張って「そこそこのプリアンプ」か「Hi-Z入力付きミキサー」を買うだろうと思います。
今となってみれば「買わなくても良かったかも」、「だけど勉強としては良い買い物だった(笑)」的な機材になってしまいました。
>UMEさん
お久しぶりです~~
この機材も、DIなのだと理解して使えば悪いものでは無いです
ただただ「プリアンプ」という言葉に惑わされるだけ、ってことかも知れませんね
ご案内の機材・・・こんなのも持ってられたのですね(笑)
これも「ミニプリアンププリアンプ」ってかかれてるので
音が大きくならないとすれば、罪作りですねw
やっぱり、単体のプリアンプかマイクプリ付きのミキサーは必要ですね
アクティブPUでも、ものによってはパッシブとあまり出力がかわらない程度のものもありますから・・・
しかし、ギターって生音楽しむなら弦代以外必要ないのに、いざラインとなるとどうしてこう誘惑が多いのでしょうね(笑)
え~!?、プリアンプじゃなかったのかぁ、道理で…(苦笑)
>Be-m.R さん
コメントありがとうございます!
まあ、EQもついてますしプリアンプと言えないわけじゃ無いですが(笑)
でも音量増幅を期待される人には少し期待外れかもですね
普通にDIと考えれば悪くない機材だけに、ちょっと残念な気もします
「道理で」ということはBe-m.R さんも買っちゃいました?・・・(笑)
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