2022年3月26日土曜日

オーディオインターフェイス Steinberg UR44

まあね、コレクターと言われても・・言い訳できないw

Steinberg UR44


ずっと興味があったが、新品価格がそこそこするので、安い中古品がでるのを待って入手
別にSteinbergフリークというわけではないが、
同じSteinbergのur22mk2が、なんというか、まあ私自身の無知も原因だったけど、思ったような動作をしなかったことで「も少し上位機種ならどうなんだろう?」という素朴な疑問が、入手の理由であります


【主な特徴】

■バンドレコーディングやライブで活躍する充実の入出力
『UR44』は、192kHz対応6イン/4アウトの入出力を備えています。6インのうち4つの入力端子は、TRS/XLRコンボジャックとしており、コンデンサーマイク用 48V ファンタム電源に対応しています。さらにInput 1と2はHi-Z対応のため、エレキギターやベースをダイレクトに接続することができます。

■24-bit / 192 kHz
オーディオプロダクションにおいて最初の重要なステップであるアナログ / デジタル変換。UR シリーズでは、最大サンプリングレート 192 kHz、24ビット解像度の AD / DA コンバーターと、最適なハードウェアコンポーネントを搭載。

■音楽制作時に役立つDSPミキサーとエフェクトを搭載
3つのDSPエフェクトを搭載しています。リバーブ「REV-X」、チャンネルストリップ「Sweet Spot Morphing Channel Strip」、ギターアンプ「Guitar Amp Classics」を用意しており、レコーディング時に遅れを感じないモニタリング環境で使用できるだけでなく、同種のVSTプラグインも付属しているため、レコーディング後のミキシングの際に、レコーディング時と同様の設定でエフェクト処理を行うことも可能です。

■ストリーミング配信に便利なループバック機能
「ループバック機能」は、インターネットの動画配信などに便利な機能です。本体の入力端子に入力されているオーディオ信号(ライン、ギター、マイクなど)と、コンピューター内で使用中のソフトウェアから再生されているBGMなどのオーディオ信号を本体内で2チャンネルにミックスし、コンピューターを通じてインターネットに配信することができます。

■iPadにも対応し、スマートな音楽制作環境を実現
WindowsやMacだけでなく、iPadとの接続にも対応しています。※iPadとの接続には、「Apple iPad Camera Connection Kit」または「Lightning - USBカメラアダプタ」が必要となります。

■Cubase AI ダウンロード版バンドル
Cubase をベースに、作曲 / 録音 / 編集 / ミックス機能を凝縮した Cubase AI のダウンロード版ライセンスを付属。すぐに音楽制作をはじめられます。

接続端子:MIC/HI-Z(コンボジャック)×2、MIC/LINE(コンボジャック)×2、LINE INPUT ×2、LINE OUTPUT×4、MAIN OUTPUT×2、MIDI IN/OUT、PHONES OUT×2、USB端子×1
サイズ・質量:252W × 47H × 158D mm・1.6 kg
同梱品:電源アダプター、TOOLS for UR44 CD-ROM、はじめにお読みください、セットアップガイド、Cubase AIダウンロードインストラクション、Basic FX Suiteライセンス、USBケーブル

■動作環境
 最新のファームウェエア&ドライバーで以下に対応
  ・Windows 10 / 11
  ・macOS 10.13* / 10.14* / 10.15*
  ・macOS 11.x** - Intel / Apple silicon (Rosetta 2)

ツールのダウンロードとインストール


ツールはSteinbergのダウンロードページ「TOOLS for UR44」からダウンロードします
ツールには以下が含まれます
    ・Yamaha Steinberg USB Driver V2.0.4
    ・Basic FX Suite V1.1.4
    ・Steinberg UR44 Applications V2.2.2:
        Steinberg UR44 Extension V2.1.1
        Steinberg dspMixFx UR44 V2.2.0
    ・インストールガイド、オペレーションマニュアル
解凍後にsetup.exeを実行してインストールします
なお、dspMixFx UR44はUR44専用ですが、ドライバ自体はURシリーズ、UR-Cシリーズとも共通のようです


基本的な使い方


前回紹介したUR816Cと基本的には同じ使い方です
UR44使用上の様々な設定は「dspMixFx UR44」で行います

一度設定すると、dspMixFx UR44を落としても、UR44の電源を落としても設定内容はUR44内に保持されています


UR44の「ループバック」
これも機能的には前回ご紹介のUR816Cとほとんど、いえ全く一緒です
世間一般が考える「ループバック」が「PCの音声を配信にのせるための機能」なのに対して
Steinberg UR44では、以下を「ループバック」と呼んでいます
PCからのループバック音声とdspMixFxの全機能をステレオミックスする」

ですから、ループバックが無効の状態では、OBSのように基本的に1,2チャンネルしか扱えないソフトウェアでは、1chにマイクをつないだだけなら左側からだけの音声配信となってしまいます

実は、SteinbergのUR22mk2が、思ったような動作をしなかったというのはこのことで、
私は、マイクを1chに差そうが2chに差そうが自然にLRセンターからの音になると思い込んでいたのでした
UR22mk2にはミキサやエフェクトが内蔵されていませんのでdspMixFxも無く、対応策としてはドライバで「モノラル」とするくらいでしたが、「え~モノラルかよ」とちょっとガッカリしたものでした
  ※しかしこれ、よく考えればガッカリ等することはないわけです
   マイク1本なら自ずとモノラル音声だから、ドライバをモノラルにして
   LRセンターから音が出ればそれで良いし
   マイク2本ならモノラルでもステレオでも好きな方にすれば良い
   ミキサーなどのステレオ機器を前段につなぐならステレオに設定すれば良いだけ
   まあ、この意味も無い「ガッカリ」が無知のなせる技か・・・と(^0^;)

音切れ対策

当初、デスクトップ機(intel core i7-6700)ではなんの問題も無く録音が可能でしたが
UR44をノートブック(intel core i5-M560)に付け替えたとたん、数秒おきに音切れが発生し使い物になりません
 ※UR44のヘッドホンアウトの音は音切れしません、音切れは録音ソフトの
  録音音声を再生するとすぐにわかります
SteinbergのHPでは「ノイズ、音切れ対策」として以下のように書かれていますので、実際にやってみました

★ 対策1:最新版のYamaha Steinberg USB Driverのインストール
 →最新版に更新済
★対策2:Windows Updateの実施(Windowsの場合)
 →実施済 
★対策3:コンピューターとCI / UR / UR-RT /UR-C シリーズの物理的な接続の確認
  ※「USB3.0」ポートを使用しているためにノイズが発生しているケースがある。
 →これは重要、音切れが解消した
★対策4:コンピューターの省電力設定の確認(Windowsの場合)
 →特にやっていない 
★対策5:Windows 10 のUSBセレクティブサスペンドを無効にする
 (Windows 10 1903以降)
 →特にやっていない 
★対策6: コンピューターの動作設定の変更(Windows OSのみ)
  「プロセッサスケジュール」の「バックグラウンドサービス」を優先にする設定方法
 →特にやっていない 
★対策7:グラフィックボードの設定変更やグラフィックドライバーの更新
 グラフィックボードのドライバーを最新版にすることや、設定変更で改善する場合がある
 →特にやっていない 
★対策8:「バッファーサイズ(Buffer Size)」の変更
 →対策3の実施前はBuffer Size=1024にしても音切れしたが、
  実施後は128でも音切れしない
★対策9: サンプリングレートを確認する
 →対策3の実施前は44.1kHzても音切れしたが、実施後は48kHzでも音切れしない
★対策10:USBハブなどを経由して接続している場合は、直接パソコンと接続
 →対策3の実施前は直刺しでも音切れしたが、実施後は音切れしない
★対策11:バックグラウンド動作するソフトウェアを可能な限り終了
 →特にやっていない (現実的対応ではない)
★対策12:WiFiルーターや携帯電話などを離してみる
 →特にやっていない 
★対策13:インターネット接続を一時的に停止する(ネット回線からのノイズ)
 →特にやっていない 
★対策14:不要なアプリケーションの終了
 →特にやっていない 
★対策15:プロセッサのバックグランドサービスの優先設定
 →特にやっていない 

これだけたくさんの対策をSteinbergが用意したということからも、どれだけ問い合わせやクレームが多かったかと想像できるのですが、今回の切り札は「対策3:USB2.0ポートに接続」でした
USB3.0は2.0の上位互換だから別にかまわないじゃない?、いやむしろUSB3.0の方が良いのでは??なんて当然思うのですが、素人の知らぬ事情も色々あるものです(笑)

ただ、今回はUSB3.0をUSB2.0に差し換えただけでた解決しましたが、USB2.0ポートのないノートパソコンが有るとすれば・・・その場合は「よくわかりません!」

iosでの使用
本体背面の「CCモードスイッチ」をオンにすることでipadやiPhoneでも使用可能です


しかしこの場合、UR44本体に保存された「dspMixFx UR44」の設定はすべて無効になります
iOS機器でUR44の全チャンネルを使用するには、cubase LE等のアプリが必要となります
cubase LEは、UR44を接続しないと機能制限モードとなりますが、UR44の接続によって解除されます
しかし、エフェクト等の使用に関してはアプリ内課金があるようナノでご注意ください

使い勝手
PCでの使用は「dspMixFx」の存在もあって快適です

シンクルーム等の環境ではループバックを無効にする必要がありそうで、
このため、全チャンネルミキシングやエフェクトの使用は出来なくなりますが
 ・シンクルームの設定でモノラル音声化する
 ・1,2chに2本のマイクを使用してステレオ音声として扱う
 ・1,2chに別途ミキサーを接続する
等で対処するしかなさそうです

また、UR44という名称通りの4in4outではなく実質的な6in4outなのも便利です
別の機材(ミキサーやオーディオプレイヤー等)を背面にライン接続しても
マイク4本(前面端子)の使用が可能です

音の感想
基本的にはUR816Cで書いたとおりですが

悪い印象はないのですが、あえて書けば「上品」w
ややすっきりと線の細い印象はあるものの帯域的な欠落感も盛り過ぎ感もなく、
しかしその分、聞きやすい音と言えば良いのでしょうか、まあそんな感じです

ただし、これはアコギとかも含めたYAMAHA全体に対するイメージみたいな話
私には、オーディオインターフェイスの音をあーだこーだ言えるような耳はないので
他社製品との違いについても正直言ってよくわかっていません
そんなわけで「YAMAHAの音のイメージが優先」してしまうというのも致し方なし・・・
ともいえそうです(^0^;)

まとめ
マイクを5本以上使用する必要がないのであれば「これで十分」と感じます
個人の宅録であれば十分なのではないでしょうか


2 件のコメント:

Be-m.R さんのコメント...

このあたりの話になると、僕は殆ど“門外漢”なんですが…(苦笑)
でも“YAMAHAの音のイメージ”ってのはわかる気がします。
長年使わせてもらったAG/STOMPも、“音の色付け”って意味ではは全くと言っていいほどありませんでしたから。(笑)

zizi さんのコメント...

> Be-m.R さん

コメントありがとうございます
生ライブが主なBe-m.R さんであれば、きっと必要ない機材ですね

私はもう生ライブはせず、宅録とライブ配信が主なので必需品と言えます
音にはあまりこだわらないのですが
入力数だとかエフェクトの使用可否とかで買いあさってると・・・
いつの間にか安物コレクター化(笑)

でも、UR44はCRUNCHやOD等のエレキ用エフェクターも搭載してるので
(CRUNCH、ODの同時使用はできませんが・・リバーブとの併用は可能です)
エフェクターと考えることも出来ますよ~~(笑)