2022年9月29日木曜日

AKG C214 バーサス AKG C414XLS

先日のAKG C214の記事で「アコギの宅録ならC214で十分じゃないかな」的な話をしました


スペックの違い


両者の最も大きな違いは、
 ・C414XLSには指向性切替スイッチ、パッド切替スイッチがある
 ・等価雑音レベルはC414XLSの方が7dB小さい(S/Nがよい)
ということになります
下表では出力値がわかりにくいですが、C214の「20 mV/Pa」をデシベル換算すると-34dB/paとなりますから、概ね同じと考えて良さそうです
あと、C214の方は12-52vと幅広い電圧に対応してる点も特徴的です

見た目の違いは、指向性切替スイッチの有無が大きいですが、タッパは両者とも160mmで同じ、それなのに妙にC214のほうが貫禄たっぷりに見えてしまうのは、横幅がC214の方が5mm広いためと、グリルの面積が広いためなのでしょう

また、重量はC414XLSが300gでC214より20g重くなっていて、「重いものを尊ぶ」という昭和人間の嗜好をくすぐります
いや~~C214の「貫禄」をとるべきか、C414XLSの「昭和的価値観」をとるべきか、悩ましい~~~!!!
え?「悩むとこはそこじゃない!?」わはは、確かにそうでござった!(笑)



音の違い


録音条件は先日のC214と全く同じですが、微妙なマイクセッティングや弾き方は全く同じとすることが難しかったので、そこを踏まえつつ両者を聞き比べてみてください

【録音条件】
 ・ギター:S.yairi YD-42
 ・マイク:両者ともローカット&パッド無し、単一指向性で使用
 ・マイクプリ:WARM AUDIO WA273(160Hzローカット)
 ・オーディオインターフェイス:STEINBERG UR816c
 ・アプリ:Audacity
 ・音質調整&エフェクト無し

【AKG C414XLS】

【AKG C214】

まず、僅かですがC414XLSの方がノイズレベルが低いようです
ギターを弾いていない無音部がほとんど無いのでわかりにくいですが、最後のサスティンの部分で少しわかるかも知れません
以前、C214の紹介では「PCノイズを拾ってるだけでセルフノイズはほとんど感じない」と書きましたが、こうして比較してみるとC414XLSのほうが「より静か」な感じがします

音色としては、C214のほうがやや高音寄りできらびやかですが、いやらしいほどではなく「メリハリがきいてる」といった感じでしょうか
一方のC414XLSは、キラキラも十分残しつつ「艶っぽく厚い」印象をうけます
ただし、そういった音色の違いは僅かで、基本的には「よく似た系統の音」となっています

「どちらが良い??」
当然、C414XLSに大枚はたいた身からすればそちらに軍配を上げたくなりますが(笑)
C214も十分使える音で、優劣というよりは「音源の用途と嗜好の問題」と考えるよりなさそうです
ソロギターの宅録という用途に限るならば、
 ・C214のメリハリ感(僅かな違いですが)
 ・C414XLSの静粛性
のどちらに重きを置くかということと、2倍以上という価格差がそれに見合うかという判断ではないかと思います

あえて個人的意見を述べるとすれば・・・
PCや空調を止めて可能な限りの静音環境を作る前提ならソロギの宅録はC214で十分楽しめるんじゃないかと考えます


2 件のコメント:

bs-guitar-funnypage さんのコメント...

ZiZiさん こんばんは
人間ドックも終わり、
自由に酒を飲みながら拝見いたしました。

コスパからC214が申し分ないなと思います。
音的には上位機種の方が特に低音が好みですが・・・

早くマイク録音ができる環境に戻りたいです
3年後ですが(笑)

zizi さんのコメント...

>bs-guitar-funnypage さん

人間ドック、お疲れ様です!!
その昔、一泊ドックの夜、しこたま飲んで怒られたのを思い出しますw

僕も214で十分かなって思います
AKG全般かも知れないですが
飾り気は無いですけど素直な良い音ですよね

ともすればちぎれてしまいそうなギターモチベを
なんとかつなぎ止めようとの「マイク漁り」ですが
いつまでその御利益があるのか・・・
はなはだ疑問な今日この頃であります(笑)