2024年5月25日土曜日

ZIZIは、納戸で、卓上ラックに、出逢ったぁ

断捨離候補を納戸に籠って物色しておると、なんだか見慣れぬ箱が・・・
開けてみると卓上ラックが入っていた
う~~む、全く覚えがないんだが
だんだんお宝掘り出した気分になってきたw

キクタニ8U卓上ラック


といってもラック機材を取り付ける骨組みだけのもので、そんなたいそうなものではない
8Uというのは「高さ45mm、幅483mmの機材を1U」と数えて、8台まで取り付け可能という意味だ
もちろんそれより高さのある機材も多いのだけど、それらは2Uとか3Uとか必ず1Uの倍数の高さに規格化されているので、この8Uラックには1Uの機材なら8台、2Uの機材なら4台まで搭載可能ということになる(もちろん幅は483mm=19インチで統一されている)
いやしかし、こんなものを納戸から掘り出してしまった以上、「こんなのあったのね」だけで済むはずがないのである

ちょっと贅沢?な弾き語りシステム


そこにラックがあるなら、どうして機材を組み込まずにいられようか(笑)

とはいえ、必要に迫られて組むわけではないから、まずは「テーマ」が必要なんだが、最近ではソロギター熱がすっかり冷めて、週に1,2回ツイキャスで弾き語りの生配信をするくらいだから「基本は弾き語り用、やろうと思えばソロギもOK」というのをテーマにしてみた

取り急ぎ必要なのは、マイクプリ、イコライザー、コンプレッサー、空間系エフェクト(主にリバーブ)かな
加えて、たった4台でも電源コードの取り回しが結構煩雑になってしまうので、電源ユニットは欲しい・・・ということでまずは5台構成で組んでみる
もちろんすべて「手持ち機材」という条件で

【①マイクプリ】
マイクもギターも扱えてそれらのミックスアウトが可能なプリアンプとして、TASCAM MX-4を使用する
この機材は基本的に4チャンネルのマイクプリなんだけどPANがふれるなどちょっとミキサーっぽい使い方ができる
ただ、入力インピーダンスが2kΩで、エレキやアコギのパッシブPUには低すぎるため、アコギのアクティブPUを使うことにする
もう一つ問題だったのは「入力端子がキャノン限定」なこと、ギターの接続に通常のシールドは使えないので、仕方なく「キャノン(オス)-フォン」というケーブルを調達した

【②イコライザー】
手持ちには2種類あるが、コンパクトな、BEHRINGER FBQ1502を選択
ステレオ15バンド仕様のグラフィックイコライザー、それほど細かなことはできないが音を好みに整えるだけなので十分である
価格の安さからややもすれば下に見られがちなべリちゃんたちだけど、良いものもけっこうあるのだ
私は、べリのラック機材にはわりかし良いものが多いと感じている

【③コンプレッサー】

とりあえず、BEHRINGER MDX2600を入れとく
Behringerのコンプはできの良いものが多いと個人的には感じているのだが、実はこのMDX2600はやや挙動不審というか、完全な不調ではないもののたまに機嫌が悪いことがある
しかし、まあ今回のラックはずっと使うものでもないし、多少の不調は許容しようと思う

【④空間系エフェクター】
先日一気に4台のラックリバーブをオークションで処分してしまって、残ってるのは
 ・TC ELECTRONIC M350
 ・LEXICON MP110
 ・LEXICON MX300
の3台だけになってしまっているが、中でも一番暇そうにしているTC ELECTRONIC M350に一肌脱いでもらうことにした

【⑤電源ユニット】
ギター部屋をくるっと見回すとTEAC AV-P25が「オレ!!、オレめっちゃ暇だし」って顔してたので使ったげることにした

【こんな感じになったぜよ】
かくして、お手軽に「ちょっと豪華?な弾き語りシステム」が組みあがった
総重量は約11kg、まあ気軽に持ち歩くって重さではないw
きっと、くみ上げたことで気が済んで、そのまま部屋の隅で余生をと・・そんな未来が容易に想像できるとしても、めちゃかっこエエやないか~~~~ぃ(笑)
つまみやスイッチがたくさんあってずっしりと重いもの、それは無条件で恰好エエのである


そして、TEAC電源ユニットの上にあるこの見慣れぬパーツ


なんということでしょう、これは、折り畳み式のケーブルポスト
ラックの匠zizi氏いわく「ギターシールドやマイクケーブルを巻き付けて収納する」とのこと、天才かっ!、至れり尽くせりかっ!(笑)


いやもう、眺めてるだけでいくらでもお酒が飲めそう
正直もう、音なんてどうでもよいとさえ思えてくる

完成記念に足跡残しとこう


この機会の逃せば二度と使うこともないだろう「ちょっと贅沢?な弾き語りシステム」
ギターとマイクをつないで記念撮影ならぬ記念録音
 ・ギター:GODIN ACS SLIM SA
 ・マイク:BEHRINGER B-1
 ・カメラ:名もなきWEBカメラ(Windows11、カメラアプリ使用)
 ・オーディオI/F:Steinberg UR816c



ここで少し冷静になってみよう


まあ勢いだけでラックに組んでみたのだが、このシステムと同じことをしようとするなら、例えばYAMAHA MG10XUのようなエフェクト機能のあるミキサーが一つあればそれで事足りる

では、ラック機材というのは今どき必要性があるのだろうか・・

極論だが・・私のような底辺趣味人にとっては、限りなく「必要ない!」のである
ちょっと多機能なミキサーかオーディオI/Fが1台あれば十分だし、使い勝手も良い

もちろんプロやハイアマの現場ではプリアンプ、コンプ、EQ、エフェクター等々、それぞれの性能追及の意味から組み換えの効くアウトボードを選択してラックに組むことはあるだろうし、音づくりの観点からどうしても必要なアウトボードもあると思う
しかしそれは資金が潤沢、かつシステム全体を高水準に組んで管理できる耳と感性のよいエンジニアさんがおり、そして何より「顧客やリスナーに最上な音を提供する役割を担う」そんな世界のこと、それでも徐々に高性能プラグインに置き換わっているのが現状と思われる

しかし、私のような単なる機材好きであっても「じじいにも三部の理」があるのだよw

 ・オールインワンなミキサーやオーディオI/O等が備える個々の機能が
  1台ずつの機材に分かれている分「音質は絶対上なはずだ」と信じている
 ・発売当初は高価で手が出せなかったアウトボードも中古なら買える価格なものがあり
  そんなのを手に入れて使うだけで「わけもなく満たされる」気になる
 ・爺の感性からして、ボタンやつまみがたくさんあるものは「無条件でかっこいい」
  のだから、他の人が見ても「すごーいい」と感じるはずだ
 ・昭和の価値観「重いものは良いものだ」が身にしみこんでいる
 ・安物集めてくんだラックでも、何の根拠もなく「ああ、エエ音」と感じてしまう
 ・プラグインもいいが手で触れるつまみやスイッチは妙に安心感がある・・・・等々

早い話、「自己満足こそが尊い」ということである

それを言っちゃおしまいよ、と自分でも思うが

安物組み込んだラック眺めて悦に入るワケは、まあそれくらいしかない



正直、場所とるわ重いわ・・・

「なんでそんなのがいいの?」と言われれば返す言葉もない(笑)


2 件のコメント:

Be-m.R さんのコメント...

ああ~っ、ここにあったのか!?

ちょっと写真は出せないんですが、職場の非常放送ラックが改修で平置きにされてしまい、使いずらくてしょうがないので、スラントしたラックスタンドを1か月待ちで発注してました。
ここに頼めばあったやん~(笑)

zizi さんのコメント...

>Be-m.R さん

あはは、こいつの存在は私自身も知らなかったwww

今考えても、なぜ買ったんだろうと不思議に思えます

大型のオープンラックを購入する前に買っていて不要になったのかなあ・・・

そのオープンラックもいまでは全く機能せず不要機材の収納場所というか

単なるショーケースと化してしまってます(笑)