2021年6月12日土曜日

BEHRINGER ADI21 V-Tone Acoustic

言わずと知れた、ベリ製の激安アコースティックドライバー・DIです
一度はオークションで手放した機材でしたが、
なんとキャス友からいただく、という形で手元に舞い戻ってきました(笑)

これも何かのご縁ですし、
以前持ってたときにはブログで紹介もしていなかったということで
改めて少しだけ書いておこうと思います

BEHRINGER ADI21


とにかく、3000円を着るという価格が衝撃的です
最も特徴的なのは「チューブ/マイクエミュレーション機能」で、
音を太く温かくしてくれる・・ということですが、まあこれはあとで触れましょうw

BLENDとLEVELについて
BLENDは「チューブ/マイクエミュレーション機能」の制御、
LEVELは全体の出力音量を調整するつまみですが、この機材を使用する「キモ」は
この両者のバランスをどのように設定するかということになります

【BLENDを12時以上としたとき】
確かに「太さや暖かさを感じる音」になりますが、
LEVELをあげていくとやや歪み気味になり、エレキっぽさを感じやすくなります

【BLENDをゼロとしたとき】
LEVELを最大にしても歪む感じはありません
アコースティックのフィンガースタイルであればこちらの方が使いやすく
太い音が好みの場合は、BLENDをほんの少しあげるか、EQで音作りした方が
良いように思えます

そもそもこれはプリアンプではない!

と思った方が良い機材なのであります(勘違いならご容赦をw)

たしかに、ベリンガーの公式HPでも「チューブ/マイクエミュレーターを内蔵したアコースティックギター用プリアンプ。アクティブDIとしても活用できるペダル型タイプ」と紹介されていますし、プリアンプを「音質調整担当」と考えれば、頷けなくも無い(^0^;)
しかし、ギターエフェクターにおけるプリアンプの一般的イメージは・・・
PUの音を0dB付近まで音量増幅可能な機材
なワケでして、その意味ではほとんど
役に立たない・・・のであります

とにかくLEVELを最大にしても、たいした音量増幅がない・・・
そこでBLENDをあげていくと、まあ少しは大きくなるので、
プリアンプとしての機能を期待してる人は特に、どうしてもBLENDをあげたくなる
そうすると、音が歪むというか、つぶれ気味になって、
アコースティック感が薄れてしまうので「ガッカリ!!」「ナニこれ!」
ということになってしまいます

「EQ付きのDIなのだ」と思えば、ローノイズでそこそこ使える機材です
DIとしてミキサーにキャノン端子で渡して、ミキサーのマイクプリで音量を整える、とか
あるいは後段に別途増幅用のプリアンプを入れる、とか・・・
そういうのが、正しい使い方では無いかと、
一度手放して再入手した今でも、同じように思ってしまいます

実際、ADI21の取扱説明書に「プリアンプ」という言葉は一言も書かれてないし
仕様にも「利得値」はありません
まあ、ベリンガーの説明書は「わかりにくく不親切」として名をはせてますから(笑)
鵜呑みというわけにもいきませんけど・・・

EQはそれなりに使えるが・・


BASS、MID、TREBLEの3バンドEQで、うちMIDのみがパラメトリックとなっています
そこそこ効きも良いのですが、
高域用のTREBLEは、上げすぎると妙にギラギラ、キンキンしてよろしくありません
PUとの相性も考えられますが、上げすぎ注意だと思います

ソロギター用の現実的な音作り

上記を踏まえて基本的な考え方を以下のようにしてみました
 ■音量に関しては別途プリアンプの使用を前提とする
 ■BLENDは基本的に使わない(ほんのわずかにかける程度はありかも)
EQに関してはピックアップの音質とも関連するのでなんとも言えないですが
今回はLR.BAGGS M1 passiveを使用することとして以下のセッティングとしてみました


なお、以下の音源においてミキサーは「BEHRINGE XR16」使用しています
録音も全てXR16のUSB録音です
また全てのケースにおいてミキサー側のマイクプリは「+42.5dB」のゲインを付しています
これは「ADI21のLEVEL最大でも、+42.5dBのプリアンプゲインがないと使える音量にはならない」ということを意味しています
今回のピックアップがパッシブでやや低出力ということもありますが、
「別途プリアンプは必須!」ということをよく示してると思います

【ADI21(XLR端子)→ミキサー(XLR端子)の場合】
 ①無加工の音


 ②録音後にリバーブを付加

【ADI21(TS端子)→ミキサー(TS端子)の場合】

【ADI21(XLR端子)→ミキサー(TS端子)の場合】


気のせい、程度の話ではありますが、ADI21側、ミキサー側ともに
XLR端子で接続した場合の方がやや音量が大きいように思います
「わずかでも音量を稼ぎたい!」というときには両端をキャノン端子で接続するのも
一つの方法かも知れません


2021年6月6日日曜日

TASCAM US-32 トラブル対策

TASCAM US-32(US-42)は、 単体(ここ重要!)で
 ・オーディオンターフェイス機能(DAWにも対応)
 ・マイクプリ(32は1基、42は2基、ファンタム電源使用可)
 ・EQ、コンプ、リバーブのステレオエフェクト機能
 ・外部機器からのAUX入力機能
 ・PON出し機能 その他
が可能な多機能オーディオインターフェイスで、
私も「生配信したいんだけど何か良いオーディオI/Fない??」と聞かれれば、
その方が機材に詳しくない場合、
ほぼ100%「TASCAM US-32(US-42)が良いと思うよ」と答えていました

一時期、需要増加や生産の減少で価格が高騰していた時期もありましたが
今ではやや落ち着いて、他機種に比べて安価と言えるレベルになっています
音質の方は、もちろん上を見ればキリがありませんが
値段なり・・以上の音はちゃんと出してくれるし、
EQのおかげでマイクへの対応範囲も広いということで
配信や録音の初心者には本当に良い選択肢だと思っています

こんな、超優等生なTASCAM US-32(US-42)ですが
「なんだかよくわからないトラブル」もあるのでちょっとご紹介しておきます

音の入力とともにノイズ!
「サー」とか「ブーン」といった連続的なノイズではありません
声を出すたび、または声を出すと時々、歪んだようなノイズが出る、というときです
こんなとき、もしも、PCとの接続を切って、US-32(US-42)単体動作で問題ないなら・・
USB2.0接続を試してみて下さい!
もともとTASCAM US-32(US-42)はUSB3.0接続でもOKとされてますので
USB3.0がだめとは言えませんが、上記のノイズ発生時にはぜひ試してみていただきたい
実際、私のところでもそれで解決しました

なぜ??なんて聞かないで(笑)、そんなのわかるわけもありません

マイクの音量が突然小さく!
めったに無いとは思いますが、前触れ無く、きっかけも無くマイク音量が落ちる
というトラブル・・私も一度体験しました

機材の故障の可能性やPCのコントロールパネルソフトとの関連も考えられますが
はっきりした原因はわかりません
ただこんなときは・・・・試してみましょうw
 ・入力切替スイッチを何度か切替てみる
 ・VOLUMEつまみを適当に回してみる


ギターシールド刺しても無反応!
私の場合は、US-42のチャンネル2で経験しましたが、こんな場合も対処は同じです
 ・入力切替スイッチを何度か切替てみる
 ・VOLUMEつまみを適当に回してみる



まあ、これといった原因もわかって無く、正しい対処かどうかも不明ですが
「え~困ったなあ」って時には、だまされたと思ってお試し下さい

もちろんですが、それでなおらなくても・・・責任は持てません(笑)


2021年5月31日月曜日

SOUND WARRIOR モニターヘッドホン SW-HP10s

このところAKG K271mk2を使っていましたが
音量的にクリップしていないにもかかわらず、大きな音が歪むという現象に
「なぜ??」と思ってたところに、たまたま入室したSYNCROOMの方から

「AKGではわりとよくあることですよ、そのための改造情報もネットにはあります」
との情報をいただきました

たしかにそういったネット記事もいくつか見られましたが、
悲しいかな・・根っからの不器用人間なので、
壊れたわけではないヘッドホンをつついてとどめを刺してしまう訳にもいきません

しかし、そのネット情報捜索中に見つけたのがこのヘッドホンです
amazonでもサウンドハウスでも評価はすこぶる高い・・・一体何者????

SOUND WARRIOR SW-HP10s 


「SOUND WARRIOR」耳慣れない名前ですが、
れっきとした長野県の日本企業(城下工業(株)、しろしたこうぎょう)の
オリジナルブランド名です
元々は1923年創業の製糸企業でしたが、電線事業、音響機器のOEM生産等を経て
最初のオリジナル製品「ROAD WARRIOR」が誕生します
その後、ROAD WARRIOR製のヘッドホンがTSUTAYAの視聴用等で好評を得たこと
などを踏まえ2003年「SOUND WARRIOR」としての最初のオーディオ製品が発売され、
現在では、デスクトップオーディオ製品やヘッドホン、通信機器等を生産しています
このように、知名度としてはまだそれほどではありませんが長い歴史と豊かな経験を持った
優れた日本企業のブランドというわけです

タイプ     クローズド・エアー・ダイナミック型
ドライバーユニット     外径φ40mm
インピーダンス     40Ω/1kHz
周波数特性     20~20kHz
最大入力     300mW
出力音圧レベル     103dB/1kHz.1mW
コード     丸型コード(2.5m)
プラグ     φ3.5mmステレオミニプラグ
重量     280g(コード含む)
ヘッドバンド     ビニールレザー
シェル素材     ナイロン樹脂
付属品     φ6.3mm標準ジャック用アダプタ、延長コード(2m)
保証期間     ご購入後1年間
JANコード     4522425050478
価格(税込)     15,180円(メーカー標準価格)
生産国     日本

使用感など

【外観&重量】
超プラスチッキー!w
高級感を演出するような細工はほとんどされていません
しかし、そのためかとても軽いというのは大きなメリットです
以下は手持ちのヘッドホン重量(コードを除く)ですが
SONY CD900STとほぼ同じくらい、K271mk2よりは30g近く軽いことがわかります
 ・SOUND WARRIOR SW-HP10s :220g
 ・SONY CD900ST:210g
 ・AKG K271mk2:250g

【コード】
コードはストレートの2.5mですが、付属の延長コードで2mの延長が可能です
延長コード方式というのはこれまであまり出会いがありませんでしたが
カールコードでの伸縮と言うよりはよほど使い勝手が良い方法です
また、コードの太さも3.8mmと細すぎず太すぎず、柔軟で取り回しも悪くありません
ただ、着脱式ではないので簡単にリケーブルというわけにはいきません
でも、後述の通り音に不満はないので、その必要も無いかなと感じています


【イヤーパッド】
特殊な形状ゆえか、フィット感がものすごい!
音への影響もかなり大きいと思いますが、
フィット感が良いというのは装着感の向上と聞き疲れの軽減といった効果も大きく
さすがに、一つ一つ手縫いだというのも頷けます
・・・が、それだけに交換品が非常にお高い(笑)
サウンドハウスでは2個セットで4400円です
材質の正確なところはわかりませんが、SONY CD900STとよく似た感じで
経年劣化でひび割れたり、表面がボロボロになりそうな予感十分w
いつの日か4400円を支払う日も訪れそうです


【出力(感度)】

103dBは概ね一般的と言って良い数値で、CD900STとほぼ同じです
AKGよりは12dBも大きく、ヘッドフォンアンプ必須だなあと感じていたAKGに比べると
明らかに使いやすいです
 ・SOUND WARRIOR SW-HP10s :103dB/1kHz.1mW
 ・SONY CD900ST:106dB
 ・AKG K271mk2:91dB/mW


音の感想など

AKG K271mk2から付け替えたとたん感じたこと、それは

「なんて生き生きとした音なのだろう!」

すっきりとして分離良く透明感のあることに加えて超豊かな低音!!
まあ、多少はドンシャリなのかも知れませんが、それが嫌み無くまとまっています
すっきりはしていても固いとは感じず
K271mk2ではオマケみたいだった低音は、迫力を持って迫ってきます
いろんな音の粒立ちが良いせいか、音場の広がり感もなかなかのもの
ほとんどエイジングもしていないのに、こんな音出しちゃって良いのだろうかw

ってことで、モニター系しか使ってこなかった私にはとても新鮮なインパクトがあり
これならリスニング用途には満点あげても良いかなと思えてしまいます
少なくとも、しばらくAKGにもSONYにも・・もどれん(笑)

じゃあモニター用としては??


そこなんですよね
正直なところ良い音過ぎてモニターに使うのはちょっと怖いかも・・という部分はあります
それと、リスニングではぞくぞくした低域が、やや強調されてるのかなと言う不安も

モニターといっても、自分の用途は、多パートのミックスダウンってわけではなく
ソロギターか弾き語りなので、定位がどうとかパートごとのきこえ方がどうとかは
あまり重要ではなく、
とにかくフラットであること、リバーブのステレオ感が正確に捉えられることが重要です
なので、例えばですが低域が持ち上がってるヘッドホンで音を仕上げると
実際のできあがりは低域の弱いスカスカの音になる可能性が十分にある・・・
それが怖い、というワケなのですが、さてどうしたものか(笑)

ヘッドホンの特性を上手く数値化、または可視化することが出来れば良いのですが
しばらくは、耳を頼りにこのヘッドホンの癖をつかみつつ、見極めていくしかないかな