2018年7月28日土曜日

西日本豪雨 被災日誌(6)

被災地の様子が報道される時間が目に見えて減ってきましたね
いえいえ、それもやむを得ないとわかってはおります
しかし、水害の被害というのは思った以上に復旧に時間がかかるものだと
拭いても拭いても乾けば白い粒子が浮かび上がる板間に、とれない臭いに、過酷な暑さに
五感でその果てしなさを感じております

平成30年7月26日(木曜日)

  |明日は母の退院日
  |しかし、退院のためのとんぼ返りだけでは片付けなどの時間がとれず勿体ないので
  |少しでも片付けすべく、前日入り
  |
  |午後3時前に到着
  |
  |実は先週、床下の泥を詰めた土嚢袋に加えて
  |倉庫の中の不要物、濡れた衣類、出し残ってた災害ゴミなどを
  |大量に玄関前に出していたのだった
  |さすがに被災直後と比べると頻度が減ったゴミ回収の状況で
  |それらが回収されたのかどうかが気になっていた
  |車から実家の門先が見えたとき、それらが無くなっているたのはかなり嬉しかった
  |妙なもので、出したゴミが回収されただけで「作業が進んだ気分」になる
  |迅速、円滑なゴミ回収・・・災害復旧の基本だなあと、改めて思う
  |
  |この日は、台風12号の進路情報も入ってきていて、その影響の方が気になったので、
  |台風対策の方が主な仕事になった
  |開けっ放しだった倉庫に、外で干していた物品を納め直して扉を閉める
  |その後、床板を数枚外して、床下の殺菌消毒、乾燥用扇風機の配置など行う
  |
  |ほんのり嬉しかったのは
  |被災後半月間はびくともしなかった「開かずの引き出し」が引っ張り出せたこと
  |これも、スチームで洗い、消毒液を拭きかけて乾燥
  |しかし、そんなことをちんたらとやってるうちに、すぐ午後6時前・・・はやい
  |
  |夕方のニュースで、東京五輪カヌースラローム競技用の濾過装置が
  |宇和島市の水道復旧用に到着したと報じていた
  |これで、もしかすると市内の断水の多くが来月上旬に解消されるかもしれないとのこと
  |幸い実家はかなり早期に断水解除となっていたが
  |500mほど離れた市立吉田病院ではまだ断水状態であり、
  |自衛隊による懸命の給水活動が継続している
  |一日も早い給水開始が望まれるところだ
  |しかし、自治体にとっても経験の無い未曾有の災害の中、
  |宇和島市、そして旧吉田町は本当に効率的かつ迅速な活動を続けていると思う
  |住民として感謝するとともに、とても誇らしく思う
  |
  |ビールで弁当を流し込み、ソファーで就寝

平成30年7月27日(金曜日)

  |母の退院日だ
  |
  |退院は午後なので、朝からまた片付け
  |そして、退院後使うかもしれないので、どろどろになった母の靴を数足洗う
  |が、たいしたこともしないのに疲労感が強い・・・
  |これが蓄積疲労なのだろうか
  |
  |そんな折、一つ嬉しい発見が!
  |被災以来、半月以上もの間、電源オンとともに赤ランプが点灯していたエアコン1台
  |なんと、今日通電してみると動き出し、室外機も元気に回っている
  |設置から10年以上経過した古いエアコンは早々に付け替えたのだったけど
  |このエアコンはまだ新しく、できれば修理をと考えていたのだ
  |おそらくは室外機基盤の乾燥が進んだ結果だとは思うが、
  |もちろん今後の無事の動作は保証されない
  |しかしながら、とりあえずの復活はありがたい
  |もしかしたらボイラーも・・・とか一瞬思ったが
  |先日煙を吐いたこともあり、さすがに恐ろしいので、再度の通電はあきらめた
  |
  |7月10日の入院以来、18日間の入院生活だった
  |当初は一人で全く歩けなかったが、それもかなり回復した
  |もちろん大元となった腎盂腎炎による炎症反応もほぼ治まり、晴れて退院
  |退屈しきっていた母の足取りも心なしか軽い
  |
  |一度実家に必要なものをとりに行き、その後徳島に出発
  |実家は台風来襲に備えて戸締まりを行っい、母のシニアカーも玄関内に収納した
  |
  |約4時間かけて徳島に到着、すでに午後7時前となっていた
  |食事を済ませると一気に疲労感が増して午後8時就寝・・・・

平成30年7月28日(土曜日)

  |起きたら朝8時、12時間爆睡していた
  |母もよく眠れたとのことで、一安心
  |
  |今日は、持病の薬が無くなったのでもらいに行かなくてはならない
  |というか、この災害のごたごたでかなり薬も飲み忘れている
  |怒られるのは必至なので、覚悟して病院に行ってこよう

2018年7月23日月曜日

西日本豪雨 被災日誌(5)

暑さにも作業にも慣れてきたと思っていたのですが、今回の疲労度は過去最高


平成30年7月21日(土曜日)

  |朝6時、兵庫の妹と徳島で待ち合わせて、1台で実家へ向かう
  |「一度実家を見てみたい!」という、入院中の母の願いを叶えるべく
  |病院で母を拾って実家へ
  |すでに高知からの応援で知人が到着していた
  |
  |この知人というのは、高知市内から今回ですでに3回目の応援となる
  |私の両親の古くからの友人のご子息だが
  |友人夫妻のご主人はすでに死去、ご妻女も患っていて
  |母とのつながりも限りなく細くなっていたのだが、にもかかわらずご子息が渾身の応援活動
  |高知からの旅費、救援物資の購入等々、全て自腹で手伝ってくれた
  |この日も、残っていた床板の釘抜きなどをやってもらったが
  |どんなに感謝してもしきれれない
  |
  |さて、この日の私の仕事は倉庫の片付けがメインだったが
  |加えて、果てしないゴミ出し
  |妹の「パンドラの箱がまたあった~!」という悲鳴とともに、どんどんゴミが出てくる
  |ゴミ出しは山場を超えたと思っていたが、なんのその
  |軽トラ換算でもう10台近くは出したが、先は長い・・・
  |そして、お風呂のボイラーがダメなことが判明する
  |試しにスイッチ入れてみたら煙を吐いた
  |すぐにメンテ業者に見てもらったが、古い機種で修理はきかないので交換となった
  |ただし、母もすぐにはここで住まないので、現在保留中である
  |
  |久しぶりの実家を見られて母は満足の様子
  |エアコンの部屋でじっとしてもらったので、それほど疲労も無く
  |午後2時過ぎには病院へもどったが
  |家の復旧の様子も確認でき、昼食で食べたうどんも美味しかったと、うれしそうだった
  |
  |残念なことに、お風呂のボイラーがダメなことが判明する
  |試しにスイッチ入れてみたら煙を吐いた
  |すぐにメンテ業者に見てもらったが、古い機種で修理はきかないので交換となった
  |ただし、母もすぐにはここで住まないので、現在保留中である
  |
  |午後5時、作業終了
  |私は実家のエアコンの復旧した部屋で宿泊、妹はホテルだ
  |高知に帰る知人を見送ったあと、妹をホテルまでつれていった

平成30年7月22日(日曜日)

  |朝8時、妹をホテルに迎えに行き作業開始
  |
  |この日は午前10時からお昼まで、ボランティアさんが手伝いに見えた
  |まず書いておきたい!
  |
  |                ボランティアすごい、ありがとう!!!
  |
  |まず、10時前にボランティアさんの装備を積んだ車が到着
  |装備を下ろしたあとに、家の前の災害ゴミを積んでいってくれた
  |ほどなく、ボランティア6名が到着
  |床板を外してある和室2間の床下泥の排除をお願いする
  |私は、お願いしたもののそこまでは難しいと考えていたので、
  |できる範囲での作業と、12時までに床板を元通りに並べておくことだけを伝えたのだったが
  |なんのその、マンパワーというのはすごい
  |1時間半で排土作業を終えて
  |「あと12時まで何かできることはありますか?」と・・・・涙がちょちょきれる
  |川側のフェンスに絡みついた大量のわらくず処理
  |正直、なかばあきらめていたのをお願いしてみたら、30分でほぼ撤去完了
  |
  |手際の良さ、チームワーク、若いパワー
  |そして、言動の全てから被災者への心遣いが感じられるという誠実さ
  |その素晴らしい作業結果で、おおいに復旧がはかどったのはもちろんだが
  |なにかこう、その姿を見て短い会話を交わすだけで
  |心が癒やされ、勇気も湧いてきた
  |ボランティアとの接点も初めてだし、
  |まさか自分がその助けをいただくなど思ってもみなかったことだが、
  |心の底から感謝している
  |
  |この日驚いたのは浄化槽の様子
  |蓋下10cmくらいまで内容物かきている
  |あわてて、近所の清掃社までいって事情を説明すると
  |とりあえずその状態なら大丈夫とのこと
  |実はこの清掃社も大被害を受けていた
  |水害で2m近い浸水となったそうでバキュームカーは全滅!
  |他社からの借り物で緊急度の高い家に対応してるという
  |浄化槽のあふれ出しや、トイレの水が流れていかないなど以外は対応不能だそうだ
  |それに、給水が戻ったとはいえ、水不足で再度断水もあり得るという状況では
  |大量の水を使用する本格的な浄化槽メンテは不可能だという
  |当面、浄化槽は今のまま使用することになった
  |
  |妹の予定もあって、午後1時過ぎには出発しなくてはならない
  |ボランティアさん達を見送ったあと片付けや簡単な消毒作業を行って
  |実家をあとにしたが
  |ゴミ処理の当てができたことで、倉庫の水没品もゴミ処理に回すことで
  |倉庫の片付けもずいぶん進んだし
  |室内も、洗面所、納戸、浴室はほぼ完了状態まで持って行けた
  |あとは和室の畳が入らない限り片付かないので、
  |床下の乾燥を半月ほど継続したあと、畳が入ってからが本番となりそうだ
  |
  |今回は消耗度が激しく、車の乗り降りもしんどいくらいだったが
  |本当に困ったのは睡魔・・普段は無休憩でも徳島に着くのだが、3度の休憩を経て到着
  |風呂に入り、午後6時就寝、起きたら朝9時だった
  |15時間寝て多少回復したが、まだ体はギシギシしている


2018年7月20日金曜日

西日本豪雨 被災日誌(4)

とりあえず、休養に努めてますが、腰から背中にかけてギシギシしてます


平成30年7月17日(火曜日)

  |徳島で休養
  |
  |このたびの水害で「復旧作業にあったら便利な道具」に色々と気付かされた
  |これらは、まだまだ実家の方でも必要だし
  |自分自身にも南海トラフ地震の発生などで予想される被害に対する備えとなるはず
  |以下は思い付いたものをその都度書いたので、脈絡の無い並びとなっているが
  |その点ご容赦を
  |
  |◆高圧洗浄機
  |基本的に屋外洗浄用途だが、床上浸水だと家の中もこれで洗い流す
  |あると無いでは作業効率も疲労度も段違い
  |ただし、断水だと水道給水タイプの洗浄機は使えないので
  |可能なら「汲み上げ機能付き洗浄機」が望ましいのだが・・・
  |うちは経費節約のため水道給水タイプを購入
  |(浸水直後は洗浄機も借り物、水確保は近くの川からポンプアップで対応)
  |ただし、取扱には十分注意!!
  |最近は吐出圧が高い機種も多く、手足を直撃すると相当痛い
  |
  |◆スチームクリーナー
  |泥に浸かったフローリングや板間の汚れは、
  |何度洗っても拭いても、乾燥すると白っぽく泥の粒子が浮いてくる
  |また、床の除菌にも役立つと言うことでスチームクリーナーを購入
  |ただ、これによって床のワックスもダメージを受けるので、処理後ワックス掛けが必要
  |
  |◆電動噴霧器
  |水害後の屋内外の殺菌消毒処理は必須!
  |一応、蓄圧式(手押しの空気圧縮)の噴霧器で屋外の消毒作業はすでに行ったが
  |今後、屋内、床下、及び屋外の再処理にまだ必要だが、手動の圧縮作業は意外にきつい
  |そこで12リットルの充電式噴霧器を購入
  |
  |◆ブルーシート
  |水没を免れたものの仮置きなど、色々と重宝に使える
  |大量にはいらないけど、3.6×3.6が2枚程度あれば便利
  |
  |◆エアベッド
  |何もかもごちゃごちゃな被災家屋での仮住まいや、今回は行ってないけど避難所生活に
  |必需品では無いけどあると安心かも
  |どのみち長くは持たないだろうから高級品は必要ないと思う
  |
  |◆フロアスクイージ
  |こんな商品
  |どろどろの床を洗い流す時に使う
  |床って平坦なようでも傾きや高さの偏りがあって、流した水が上手く抜けないことがある
  |これがあれば床にたまった水も簡単に掃き出すことができる
  |ただ、普段はあまり使い道が無いので微妙ではあるが
  |
  |◆ゴム手袋
  |いやいや「軍手」でしょ、というのが普通かもしれないが
  |ばい菌だらけの泥水に浸かった場所での作業には軍手よりも衛生的
  |うっかり、炊き出しのおにぎりを手袋脱いだ手ですぐにパクっとやっても少しは安心
  |一般的なキッチン用のゴム手袋より、
  |薄くて作業のやりやすい使い捨てゴム手袋の方が良いかもしれない
  |
  |◆台車またはキャリー
  |被災直後は各家の前に災害ゴミを出しておけば収集してくれたが
  |そのうち集積所まで持っていかないと行けなくなる
  |もう何度往復したことか・・・腰、筋肉の保護のためにもあるとありがたい
  |
  |◆扇風機(買うと言うより古いものも動けば残しておく)
  |とにかく家の中・床下を乾かすことが最優先、遅れるほどカビの発生につながる
  |ちなみに実家では浸水の翌日からタンスの引き出しなどにカビが発生していた
  |窓を開けての換気だけでは足りないので扇風機を総動員
  |現在、手持ち3台、借り物6台の計9台(うち2台が床下で)がフル回転中
  |ここでちょっと重要事項!
  |家屋のコンクリート基礎には床下換気のための換気口が設置されている
  |この換気口は小動物の進入を避けるため、メッシュ状のカバーでふさがれているが
  |洪水とともに細かな草木で覆われてしまい、換気能力が無くなっていることがある
  |浸水後の床下乾燥促進のため、換気口のチェックとゴミの除去が超重要!!
  |
  |◆消毒用アルコールスプレー(手指消毒用)
  |断水状態で手が洗えない中での作業では、ほぼ必須
  |無いと作業中に食事をとる段になってオロオロする
  |オロオロするならまだ良いが、気付かずおにぎり食べたりすると食中毒もあり得る
  |
  |◆スリッパ
  |浸水直後はもちろん屋内も土足だが、
  |ある程度清掃が進むと上履き用のスリッパがあると便利
  |基本的に作業人数分だが、普段から5足程度をストックしておけばある程度間に合う
  |
  |◆ポリ袋
  |スーパー等のレジ袋から比較的大きめのものを普段からストックしておくと便利
  |(大きすぎるポリ袋は運搬が大変なのでこれくらいがちょうどいい)
  |ゴミが有料回収となっていて指定袋しか収集してくれない自治体でも
  |発災直後はすべての災害ゴミを回収(ボランティア回収も含めて)してくれる
  |速やかなゴミ出しは復旧の第1歩
  |濡れて使えなくなった衣類や諸雑貨を詰めて捨てるにはポリ袋は必須
  |ただし、発災後1週間もすれば通常のゴミ回収となるから
  |そうなったら自治体のゴミルールに従う

平成30年7月18日(水曜日)

  |社会福祉協議会にボランティアの作業依頼を電話で行う
  |
  |◆作業内容:床下の泥除去及び殺菌
  |◆必要人数:5人程度
  |◆作業時期
  |  順番待ちなので未定だが、こちらも土日しか行けない旨伝え、今後日程調整を行う
  |  キャンセルの場合は速やかに連絡のこと
  |◆その他:ボランティアセンターの開設は概ねお盆まで

平成30年7月19日(木曜日)

  |新規購入品の試用(洗浄機、噴霧器、スチームクリーナー)


平成30年7月20日(金曜日)

  |出発前の準備、積み込み

土曜日に持っていくもの

  |◆母の化粧品、靴、外出用の服
  |◆宇和島市指定のゴミ袋(燃えるゴミ)
  |◆虫除けスプレー

週末の作業予定

  |◆居間、納戸、台所、浴室の清掃、片付け
  |◆居間等のカーテン取り付け
  |◆可能なものは洗濯
  |◆和室の床下、床板、その他可能な箇所の殺菌処理
  |◆フェンスに絡まったゴミの除去
  |◆倉庫の清掃、殺菌処理
  |◆固定電話の復旧(ルーターの取り替え)
  |◆


2018年7月16日月曜日

西日本豪雨 被災日誌(3)

死ぬほど暑い、ひたすら暑い
日本語的にはおかしいかもしれないけど「熱い」と言いたくなる


平成30年7月14日(土曜日)

  |徳島から再度実家へ
  |混んでなければ片道3時間半の行程、この日も目立った渋滞など無くすんなり到着
  |実家に行く前に、母の病院、ブルーシートの購入、エアコンの手配を行ったので
  |実家到着は午後3時過ぎとなった
  |
  |実は、この日午後2時から断水が解除
  |本来の浄水、給水施設が壊滅的被害なので本復旧は困難であるが
  |山の上の給水タンクに地下水をくみ上げることで町内の一部地域に給水可能となったらしい
  |幸い実家はその一部地域に含まれていたので断水解除となったが
  |飲み水には使えないとはいえ、生活用水が蛇口から得られるのは素晴らしい!
  |まだ復旧していない地域もあるので喜んでばかりもいられないが
  |正直嬉しい
  |
  |すでに、妹親子、いとこが家の内部の洗い作業を実施しており、かなりの進捗を見せていた
  |いとこが川の水をポンプアップして室内を高圧洗浄
  |妹親子は、台所浴室等の片付け清掃でをしてくれていた
  |私も掃除を手伝って、ゴミ出し中心に作業したがすぐに午後5時
  |明日は町内からのゴミ出しの最終日だというので
  |家の前に山のようなゴミを積み上げて、この日の作業は終了
  |作業を切り上げてホテルに向かう
  |ちなみにその夜は、妹親子、いとことともに宴会(笑)

まだ断水の続く地域も残されています

平成30年7月15日(日曜日)

  |朝から作業再開
  |私の分担はやはりゴミ出しが主体だったが
  |大丈夫と思ってた掃除機や石油ファンヒーターなど軒並みアウトでかなりのショック
  |この日はいとこは所用でいなかったが、妹親子が大活躍
  |泥だらけだった部屋の様子が「少し汚れたくらい」まで復活した
  |しかし、私はどうも熱中症気味であまり活躍できなかった、残念
  |
  |午前11時、最終的な清掃作業を委託する業者さんが視察に来てくれた
  |結局、泥に使ったことで細菌繁殖やカビの温床になるため
  |床下の泥除去からやらないといけないと判明したので
  |そこを踏まえて今後の作業方針を再検討
  |また、どうやら泥水につかったものは全て廃棄というのが基本となるらしいので
  |当初の予定よりも廃棄物がずいぶん増えることになった
  |ただ、実際問題MDF製のテレビボードなどは水を吸っただけで、乾いても事前崩壊状態
  |無垢材の高級家具以外は、衛生上だけではなく耐久性からも「水没=廃棄」となる
  |ただし、ふすまなどはとりあえず廃棄は後回しにして、
  |後日様子を見ながら取り替えということにした
  |
  |午後1時頃に妹親子は兵庫に向けて帰途についた
  |そのあとすぐに、最後のゴミ回収が始まり、
  |玄関前に山積みしていたゴミを、運転手とともに軽トラに積み込む
  |久しぶりに玄関前の視界が開けた
  |
  |午後2時頃、エアコンの取り付け業者さんが到着
  |1時間弱の作業で実家のエアコンが復旧した
  |エアコンを購入した宇和島エディオンさんには工事日でずいぶん無理をきいてもらった
  |この場を借りて、感謝申し上げたい
  |
  |休憩を兼ねて(この日は休憩ばかり)、吉田支所によって罹災証明の手続きを行う
  |浸水時の写真を撮っていたのが役に立った
  |証明書は徳島に郵送してもらうこととしたが、
  |残念なことに実家の保険には水害は含まれていない、もちろん家財も・・・
  |罹災証明が役に立つかどうか不明だけど、とにかくもらっておかなくては
  |
  |その後休憩を取りつつ、片付け清掃を継続して、この日の作業は終了
  |しかし、休憩しても体のほてりがとれない・・やっぱり熱中気味か
  |
  |ホテルに戻って午後6時くらいから就寝

宇和島港に沈む夕日(ホテルの部屋から)

平成30年7月16日(日曜日)

  |遠路はるばる高知の知人が手伝いに来てくれた、もうひたすら感謝!
  |今日の作業内容は3つ
  | ・強烈な悪臭を放つコンポストの処理
  | ・家屋外周の殺菌消毒
  | ・和室の床板はがし(風を通して床下の汚泥を乾かす)
  |
  |いや~、コンポスト強烈であったよ
  |「コンポスト」ご存じだろうか?
  |土の上においた底の無いプラスチック容器に生ゴミを放り込むと、
  |腐敗と微生物の作用で分解して自然に土に帰る、という文明の利器?なのだけど
  |これが洪水で浮き上がって移動し、なかの生ゴミが漏れ出した
  |気温が上がったこともあって、ものすごい匂いを放ってる
  |消毒剤も試したが全く効き目が無いので、高知の知人と二人で撤去に踏み切った
  |もう、スコップを差し込むたびに吐き気が襲う強烈な匂い
  |「おえ」「ぐえ」とか言いながらビニール袋十数袋分の内容物を撤去
  |それからもう10時間以上経つが、まだ何かにおうきがする
  |
  |昼過ぎだったか四国電力から漏電状況のチェックのための訪問がある
  |取り急ぎ気になる漏電は無いということでホッとした
  |
  |今日も体がだるく、すぐに息が切れる
  |高知の知人に床板はがしをお願いし、自分は消毒作業
  |楽な仕事なのに、なかなかはかどらなかった
  |
  |午後4時過ぎに作業を終えて、帰途につく
  |いやはや、疲れました


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書き忘れてましたが、奇妙なことにセミの声がほとんど聞こえません
 
短い地上生活をせぬまま一生を終わったんでしょうか
 
災難は人にとってだけ、では無かったのかもしれません

2018年7月14日土曜日

西日本豪雨 被災日誌(2)

実家の被災程度は、床上浸水と泥・・・
家屋自体の被害はあまりなかったので、流失や全半壊という被害の方に比べると軽微です
そんな程度で大騒ぎするなよ!、とも思うのですが
家が残っても独居高齢者には生活不能というのは、家が無いも同然です

逆に言えば、床上浸水だけでも生活への影響はそこそこ大きいという教訓のためにも
できるだけ復旧経緯を日誌として残しておうと思います
とかいって、2、3回で終わりなんてことも十分あり得ますが(^_^;)

平成30年7月12日(木曜日)

  |基本的には休養がメインであるが、電話で可能な段取りを色々と済ませる
  |
  |◆エアコン
  |室外機が水没した2台のうち古い方(居間)を買い換えることにする
  |14日にエディオンで購入予定だが、
  |その前にコンセントの写真を撮っていくこと(100v、200vの確認のため)
  |取り付けは、無理をきいてもらい15日午後の予定にしてもらった
  |もう一台については修理も含めて今後検討
  |
  |◆インターネット&電話
  |ルーター水没のためIP電話もネットも通じないので、YAHOO BBに連絡
  |この際、高速回線に変更することも考えたがYAHOO BB AIRはサービス範囲外
  |結局現状復旧のためにルーターを送付してもらうことにした
  |YAHOO BBのルーターは15日午前中に到着予定
  |
  |◆お掃除
  |知人から宇和島市内の業者さん(評判が良いところ)を紹介してもらう
  |
  |◆電気系のチェック
  |エディオンに相談したところ、四電または四電工に確認が必要らしい

平成30年7月13日(金曜日)

  |やはり昨日に引き続き、ここ徳島から電話で可能な段取りや確認を行う
  |
  |◆取引先関連
  | 現在進行中だった担当者に事情及び今後の予定等を電話連絡
  |
  |◆宇和島市役所吉田支所に確認
  | ・罹災証明の発行はすでに開始している
  |  発行作業は税務課、代理の申請は可能だが、本人確認資料(保険証等)、写真、
  |  可能ならば委任状が必要
  | ・断水解除の時期は、まだはっきりしないが3ヶ月くらいと考えた方が良い
  | ・電気系のチェックは町での手配はできないので個人で四電と相談する
  | ・ボランティアへの作業依頼は可能、受付は社会福祉協議会0895-23-●●●●
  | ・災害総合受付の電話番号 0895-49-●●●●
  | ・災害ゴミについて町内の仮置き場は全て満杯となった(現在は宇和島市大浦へ)
  |  被災家具等に関しては町の方で回収してくれるので表に出しておく
  |
  |◆お掃除について
  | お掃除業者さんに連絡
  | 実際の施工に関しては25日以降ということになるが
  | 浸水被害の家屋で何が必要なのかについて
  | 日曜日11時に実家で会って色々相談してみることにした
  | とても感じの良い人で安心した
  |
  |◆土曜に必要なこと
  | ・ピンクの保険証を病院に提示する
  | ・罹災証明用に保険証を持っていく
  | ・めがね持っていく
  |
  |◆その他
  | 一週間ぶりにギターに触ってみる、まあまあ覚えてた

平成30年7月14日(土曜日)

  |◆昨日から現地入りしている妹からの連絡でエアコンは100vと判明
  | 時間ロスが避けられた
  |
  |◆持っていくものリストにブルーシートを追加(宇和島ダイキで調達予定)
  |

今日から連休明けの火曜日まで実家です
 
皆様のコメントへの返信は帰着後となります
 
よろしくお願い致します!!

2018年7月13日金曜日

ワイヤレスシステム BOSS WL-50

ライブするわけでもないのに、なんでこんなものに心惹かれるんだろう・・・

7月14日の発売ということで先月から予約注文しておりました
明日からまた実家の救援に向かいますので、もう超簡単に紹介させていただきます


BOSS ワイヤレスシステムのラインナップ

今回のシステム構成は以下のとおりです


 【BOSS WL-50】
エフェクターボードへの組み込みに適したレシーバーとトランスミッターのセット
レシーバーでトランスミッタの充電も可能、緊急時には有線シールドをレシーバーに接続して使用することもできます
レシーバーには最大14のトランスミッターを接続することが可能
また、種類のシールド特性(長、短)を反映することができます(オフも可能)
 

 【BOSS WL-20】
レシーバーが、アンプやプリアンプに直接させる形状のセット
WL-50同様、14個までのトランスミッターを接続可能(状況により変化)、また1種類のシールド特性を反映することができます
 

 【BOSS WL-20L】
WL-20とほぼ同じですが、シールド特性を反映する機能が無いモデルです
WL-20ではこの機能のオフができないので、機能が不要な場合はこちらのモデルを選択します
 

 【BOSS WL-T】
上記各システムのトランスミッターの単品販売
トランスミッターのスペアとして、また最大同時使用チャンネル数14というレシーバーの特性を生かして、一つのレシーバーに複数のトランスミッターを接続するときに使います



なお、各セットに付属するトランスミッター「WL-T」は
BOSSのワイヤレスアンプ「KATANA AIR」にも使用可能です

BOSS WL-50

発売日は明日ですが、少し訳あってフライング到着

【開梱】 
箱から出した状態

レシーバーは単三電池二本or電源アダプタ(別売)で駆動
なんと、電池は装着した状態での出荷!驚いたw

【使い方】

めちゃくちゃ簡単、以下の手順ですぐに使えるようになります

レシーバーはOUTPUTにプラグを差すと電源オン(赤ランプ点灯)

トランスミッターはギターのジャックに差すと電源オン(緑ランプ点灯)

両者オンになると自動でリンクしてRECEIVEランプ(緑)が点灯

音質など

基本的にめちゃくちゃクリアで、ノイズ等も一切感じません
  ※1m程度の近距離で試して見たので、そのせいかもしれません
以下全てエフェクト無しで録音したものです

【使用時、非使用時の比較】

WL-50(シールド補正無し)を使った場合と、普通にシールドを使った場合の比較です
ほぼ同程度の音質と感じますが、
気のせいかWL-50(シールド補正無し)では少し周波数レンジが狭まるような
シールドの方が情報量が多いような・・・多分気のせいでしょうw






【ケーブルトーン補正の効き方】

WL-50には「SHORT」と「LONG」、二種類のケーブルトーン補正があります
一般にはシールドによって音の高周波成分が失われやすいといわれますが、
おそらく、その変化をシミュレートした補正なのだと思います

実は私がこのWL-50を選択した理由は、
ケーブルトーン補正の選択及びオフが可能という点にあります
WL-20(補正あり)とWL-20L(補正無し)のどちらが良いのか判断のしようもありませんから
とりあえず、「何でもできるWL-50を選んだ」ということなのです

基本的に、OFF→SHORT→LONGの順に「音が丸くなる」感じの補正がかかっているようですが
丸くなると言っても「こもった感じ」では無く、良い感じに柔らかさが出てる気がします
とはいえ、私自身はきっと補正OFFで使うかな~って(笑)






さって、明日からまた実家の災害復旧!!!
 
がんばるぞ~~~!

2018年7月11日水曜日

西日本豪雨 被災日誌(1)

いったん被災した実家から戻ってきました、また次の連休で実家に向かいます

私の実家は宇和島市吉田町・・幸いにも一人暮らしの母は無事でしたが
この豪雨災害で町内の10名近い方の命が失われました
地震・水害・風害という自然災害は、自然豊かで美しいこの国の裏の顔ともいえます
どこに住もうと嫌でも向き合わなければならない災いだと、十分にわかっているつもりでしたが
あまりにも無情に、そしてあっけなく人の命を奪う現実は、
尋常な理解も覚悟も超えたすさまじいものでした

以下、自分の記憶を風化させないための被災日記ですが
時刻等に関しては記憶も曖昧なので多少のずれがあるかもしれません

平成30年7月7日(土曜日)

午前7時過ぎ、実家から電話が入る「床上に水が上がってきた!どうしよう・・・」
  |実家は平屋で垂直避難は不可、しかも高齢の母ゆえ屋根裏へ避難もできない
  |「二階建ての家に避難させてもらえん?」
  |「もう無理・・・」
  |「それじゃあ今のうちに押し入れの中段に上れるようにイスを用意して、様子見て」
午前8時前、増水は概ね床上20cmでピークとなった
  |どうやら水没の危機は脱したようで一安心した
  |直ちに救援に向かうべく道路情報を確認したが、高速道路も一般道も各所で寸断
  |一度は救援もあきらめたが、「とにかく行けるとこまで!」と思い直して
  |救援の準備開始
  |ただ、とにかく停電のため母の携帯の電池切れだけが心配だった
午前9時半頃、救援に出発
  |被害の全容が全くわからないので
  |ありったけのモバイルバッテリ、充電式ワークライト、カセットコンロ&カセット
  |タオル、トイレットペーパー、非常食、飲料水、使い捨て食器、傘、レインコート等々
  |を積み込んで家を出る
午後3時頃、愛媛県大洲市で立ち往生
  |徳島~美馬間:高速利用
  |美馬~三島川之江:一般道
  |三島川之江~西条:高速利用
  |西条~大洲市:一般道利用
  |上記の経路で、そこそこスムーズに大洲市に到達したが、大洲市は肱川の氾濫で水没
  |一般国道56号も市内の入り口で封鎖となった
  |土地勘もそれなりにあるので迂回ルートを考えてみたが、
  |迂回に伴う危険の方が大きいと判断、56号の封鎖解除か、松山道の規制解除を願い
  |いったん内子町まで引き返してスーパー駐車場で待機
午後9時頃:宇和島方面への迂回を決行
  |スーパーの営業が午後10時までということで、それ以降も駐車させてもらうべく
  |店長に駐車場の閉鎖の有無と、最悪明朝までの駐車許可をもらいに行くと
  |なんと店長は当日宇和島から内子まで出勤したというので、そのルートを教えてもらう
  |ルートは一般国道197号から一般国道320号経由で宇和島にいたるもの
  |(内子-五十崎町-肱川町-城川町-鬼北町-宇和島市)
  |夜間でもあり、山からの出水、土砂崩落に肝を冷やしながらも、なんとか宇和島に到着
午後11時過ぎ:宇和島市高串の土砂崩落で56号封鎖、再度立ち往生
  |これで実家までたどり着けるとお持った矢先、目の前に警備員の赤色灯
  |大規模な土砂崩落で56号が封鎖中だとのこと
  |万事休す
午後0時頃:道の駅三間で車中泊
  |駐車スペースがあってトイレも大丈夫という条件で車中泊の場所を探すとなると
  |「道の駅」がベスト、しかしその時は気付かなかったが
  |すでに道の駅のトイレは宇和島市の給水施設の崩壊で断水し使用できなかった

平成30年7月8日(日曜日)

午前5時過ぎ:ものすごい雨の音で目覚める(というかほとんど寝てもいないが)
  |あまりの豪雨に身の危険も感じたが、とにかく情報収集を開始
  |雨雲レーダーでは現在地に黄色の豪雨域がかかっているが、どうやら東に移動しそう
  |高速道路は以前通行不可
  |56号の様子が不明なので通行止めの現場まで行ってみたが、依然として通行不可
  |他の迂回路は考えるのも恐ろしいほど危険なルートなので自重
  |というわけでまた道の駅に戻って待機
前10時過ぎ:56号通行開始という情報が母から入る
  |宇和島に住むいとこから「どうやら通れるらしい」という連絡を受けた母からの知らせで
  |出発を決意
  |しかし、吉田町を孤立させていた56号の通行止め現場は二箇所あった
  |そのどちらが通行可能となったのかがわからない
  |結局、もうバクチ覚悟で向かった先はアウト!
  |もう一箇所にいったら片側通行ではあるが通行可能となっていた
午前11時半頃:実家に到着
  |徳島出発から26時間かけて実家に到着
  |この時点で家付近の水は退いており、送電も再開されていたが、断水は継続中
  |すでにいとこが到着していて、家からの排土作業を行ってくれていたが
  |この日は、家の中というよりも、敷地内の漂着物の処理が主となった
午後4時頃:母を連れてホテルに
  |母の疲弊もピークに見えたので、この日は二人でビジネスホテルに宿泊
  |とりあえずまともな食事とお風呂でやや回復したかに見えたが・・・

平成30年7月9日(月曜日)

  |この日は家の中の水没した物品の搬出が主となる
  |畳は全てダメなので廃棄、敷物類も廃棄、その他水に濡れた家電品、家具も全て廃棄
  |水を含んだ畳や絨毯がこれほど重いとは・・・
  |この頃になると、町内外の被害の一部が次第にわかり始める
  |実家から100mほど離れたみかん山の斜面が高さ百メートル近くに渡り崩落
  |土砂が民家を押し流し、命も失われた
  |町内でも胸まで浸水した箇所もあったらしいが、皆口々に「あっというまだった」と
  |おそらく「大丈夫~命の危険」まで1時間も無かったのではないだろうか
  |少なくとも実家に限ればここ50年近くは経験の無い水害であった
  |
  |夕方になって、母の体調が悪化し、病院に向かうが
  |交互通行の渋滞で500m先の病院まで1時間以上かかった、交通事情もますます悪化
  |夜は試しに被災した実家で寝てみた
  |エアコンの室外機が水没していて機能しない、暑苦しい夜
  |母は水没を免れたベッドで、自分はソファーで就寝、うたた寝程度はできたが、
  |高齢の母にはこの先、水も満足な食料も空調もない状況での生活は無理と感じた



平成30年7月10日(火曜日)

  |早朝から片付けを開始する
  |しかし断水が継続し、家中の泥がどうにもならない
  |この泥をなんとかしない限り、片付けも全く進まないし、実家でできることは限りなく少ない
  |なので、母の体調悪化もあるし徳島に連れ帰ることにして、
  |近所に家の管理をお願いして、昼頃実家をあとにした
  |
  |高速道路も徳島までは全面開通していて、すんなり帰り着けるものと思ったが
  |PAでのトイレ休憩で、母が動けなくなった
  |支えがないと立つこともままならない
  |しかもPAはすぐ近くのICを過ぎたところにあって、
  |行きつけの病院に連れて行こうにも次のICまで行ってUターンしかできず時間ロスが大きい
  |救急車にお願いするしかない・・・
  |
  |救急搬送は浸水被害が甚大だった大洲市の市立病院
  |一通りの検査をしていただき、点滴ですこし体調も回復したが炎症反応が出ているとのこと
  |軽い熱中症か疲労が原因かと思っていたが、どうやら予想よりは重篤のようだ
  |もちろん徳島に連れ帰るなどは論外なので
  |医師とも相談の上、かかりつけの宇和島病院まで救急搬送していただくこととなった
  |入院手続きを済ませると、すでに午後10時前となっていた
  |
  |予想もしなかった事態なので、すぐにホテルを探したがどこも満杯
  |仕方ないので車中泊も覚悟して、母の洗濯物をコインランドリーに突っ込んだ
  |そのコインランドリーの目の前にあったホテルにダメ元で歩いて行くと
  |「さっきキャンセルが出ました」とのこと、ああ天の助け!!
  |コインランドリーのとなりにあった居酒屋「がいや」で食事も済ませて就寝

平成30年7月11日(水曜日)

  |ホテルで朝食を済ませ、入院に必要なものを集める
  |実家に戻ってゴミ出し、片付けをしつつ、歯ブラシやめがねなど入院用品を収集
  |足りないものをホームセンターでそろえて病院へ
  |病院では入院時に必要な山のような書類の最後の一枚を提出して
  |とりあえず入院は完了となった
  |実はこの病院も大災害で満杯状態、空きは特別室しかなかった
  |病院の特別室なんぞ今まで見たこともなく、応接セット付き、極上展望の病室に驚いたが
  |まあ、後にも先にもこれっきりのご縁となりそうなので、写真を撮りまくる・・
  |
  |さみしがる母を残して自分は徳島へ
  |午後5時に帰着して、風呂と食事を済ませ、これを書いている
  |土曜日からの3連休にはまた宇和島に向かうので、回復に努めたい
  |自分自身も限界突破だと、もう少し早く気付くべきだった・・かな


2018年7月8日日曜日

スマホとipadを新調

コンプレッサーのお話の途中ですが、ヒトヤスミして、まあちょっと聞いてください(笑)

いろいろあって、スマホとipadを新調してしまった・・・の巻

スマホの事情


もともとの機種はARROWS F-01F・・・
ガラケーで十分だと言い張ってたziziさんが初めて手にしたスマホでした
興味本位でとりあえず使い始めてみたものの、何もかもが使いにくく感じて
「ガラケーに戻してちょうだい」とdocomoショップに行ったほどでしたが
数年かけてようやく慣れてきたところだったので、機種変更はできればしたくない

が・・・、なんと言ってもandroid4というのが致命傷
最近、仕事関連で全国各地のスマホアプリを活用した取組をレポートする機会が増え、
そのため実際にアプリをインストールして機能を自分の目で確かめることも多くなってます
しかし、昨今android4ではインストール不可というアプリも増えてきたのであります(^_^;)
しかもARROWS F-01Fではandroid4以降の新OSにはバージョンアップ不可ときた

それで困ったケースというのはまだ1件だけなんですが、
今後のこともあるし早めになんとかしないとなあって考え始めておりました

ipadの事情


元々の機種はipad3、6年前の購入です、はいはい相当古いです(笑)
当時の購入動機はデジタル一眼の撮影画像を現場で確認するためでありました
しかし、最近はデジイチでの撮影機会そのものが激減してるのでipadの出番も激減
せいぜい月に一度程度、アプリやOSの更新がないか確認するだけ程度の使用頻度でした

ところが先日立ち上げてみると・・・


なんじゃこりゃ???
ID、PASSWORD?そんなもん覚えとらんわ!

グーグル先生にもご協力いただきありとあらゆることをやってみたけどだめ
とりあえずアップルに電話するしかなさそう、というところまでは判明したものの
あまり使っても無いし、なんだか面倒くさいなあ

でも使えなくなると困る問題も少しだけあったのです
デジテックのistompというエフェクターがipad経由でエフェクトの交換が可能なんですが
その接続ケーブルがドック端子仕様という事情
今入れてあるLEXICON HALLというエフェクトを別のエフェクトに入れ替えるつもりもないから
入れ替え不可でも大きな問題ではないのですが・・・

docomoショップへ


色々事情も重なったし、「しゃーないか」と重い腰をあげました
最近はdocomoショップでもiphone、ipad扱ってるし、「うまくいけばipadの問題も解決かも」
ということもあって、スマホとipad抱えてショップへ!

まずはipadの相談
しかし、PC経由での完全初期化を実施するも・・だめ
結局、プロの手にかかっても対処不能と言うことで、結論は「アップルに電話」(笑)
この時点で選択肢は3つとなりました

 ①ipadはあきらめてスマホをiphoneに交換する
   ・デジテックistompの制御も可能かも
   ・でもアンドロイドと操作性が全く違うらしいのであとが大変か
 ②ipadはあきらめてスマホを新しいandroidに
   ・操作性は今とそれほど変わらないらしい、それに費用を考えても最小限でOK
 ③androidスマホとipadを同時購入
   ・そりゃまあ一番良いけど、費用が・・・(^_^;)

まあ、とりあえず自分の中ではもうipadには見切りを付けてたので②でいいかなと
でも、優しいスタッフさんは、次々いろんな機種の前に連れて行ってくれて説明してくれます
最初は「うんうん」って楽しく聞いてたんですが、そのうち、情報量が脳の容量をオーバー(笑)
気がついてみると記憶には「お安い」「お得」「今なら」くらいのキーワードしか残って無くて
「そうなんですか~~、じゃあそれで!」
とリクエストしたのは「③androidスマホとipadを同時購入」だった
スタッフ氏、お見事でござる!!

新しいスマホはアクオスSH-01K、ipadはipad mini 4(128GB、docomo回線)であります
お得かどうかは良く分からないですが、店頭支払はゼロ
月額は良く分かってないけど1万円/月くらい?(笑)



モバイルを新調すると・・・


保護シール、保護カバー等々・・・結構関連出費も多くなります

しかしそのたぐいはamazonで買った方がお安くすむので、帰宅してからポチです
でも、以下の2点だけは、ショップで買ってきました

ライトニング-ドック端子アダプタ

デジテックistompやTASCAMの外部マイクといったドック端子機材の接続用です
写真のとおり3132円という値段が付いていますが、
スタッフ諸氏も「こんなのあったんだ~」「いつからここにあった?」と化石扱い
結局「500円で良いです」と言うことになり、税込み500円でゲット
istompではまだ試していませんが、
TASCAMの外部マイクは、「このアクセサリーは使えません」的なメッセージは出るものの
なんとか録音できているようです(ipad3の時に比べると少し音量が小さいですが)


USB Type C to Micro B 変換アダプター

スマホがtypeC端子なので充電用にやむを得ず購入、これも500円


粗品


「ご契約のお礼に、粗品から4点お選びくださいね~」
 
え、え、え、何くれるの~?

といっても、そこは粗品ですので(笑)、そんなに豪華なものは無いのですが
お菓子を2点と、そしてこれ!!


そうです、「VRゴーグル」
VRゴーグルは、粗品2点相当と言うことで、お菓子と合わせて合計4点ということになりました
でもこれ、実は前々から欲しかった!(爆)

早速、帰ってからyoutubeの360度VR動画を見まくり!
ひとりでゴーグルかぶって上見たり横見たり下見たり・・・
誰かに見られたら「何やっとるの?」状態なんでしょうけど、VR体験は確かに面白いです
でも、楽しいけどすぐ飽きる(笑)
何度「買っちゃおか」と思ったかしれませんが、粗品でいただけてほんとに良かった(^_^;)

2018年7月7日土曜日

しばらく帰省

この豪雨で実家が床上浸水

現在、救援に向かってますが

大州市の肱川氾濫で立ち往生してます

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よろしくお願いいたします

2018年7月4日水曜日

ソロギターで使えそうなコンプレッサー(所有機編①)

それでは、ソロギターでもおすすめできそうなコンプレッサーをいくつかご紹介していきましょう
ただし、完全主観に基づくものですので、
もしもご購入を検討される場合は、ご自身で入念なリサーチをお願い致します

【関連記事】

  ①ソロギターにコンプレッサーは不要か?
  ②ソロギターで使えそうなコンプレッサー(所有機編①) ←本記事
  ③ソロギターで使えそうなコンプレッサー(所有機編②)
  ④ソロギターで使えそうなコンプレッサー(興味◎編)

1.所有品からご紹介編


EMPRESS EFFECTS COMPRESSOR


【製品の概要】

Empress Effects(エンプレスエフェクト)は、
2008年にスティーブ・ブラグを中心とするカナダの天才技術者チームにより立ち上げられました
ペダルエフェクターを中心に製造しているメーカーですが
レコーディング機材レベルの音質を持つ、多機能かつ斬新なアイデアのペダルエフェクターは
プレーヤーの注目を集めています(ということらしい・・w)
パネル上のコントロールは、以下のとおりです

 RATIO(スイッチ)
   |2:1、4:1、10:1の3種類を設定可能
   |言い換えればそれ以外は選択できないが、実用上は問題ないと思います
 METER(スイッチ)
   |LEDメーターの動作をinput、both、grの3種類から選択
   |input:入力音量(input)に応じて緑のLED が左から表示される
   |gr(ゲインリダクション):コンプレッションされた量に応じて赤のLED が右から表示される
   |both:左右からinput、gainが表jされ重なる部分が黄色のLEDで表示される
 INPUT(コントロール)
   |コンプレッサーに入力される音量を調整、大きくするとコンプレッションも通常大きくなる
   |ゲインとスレッショルドのコンビネーションコントロールだろうか
 ATTACK(コントロール)
   |入力信号に対してコンプレッサーがいかに素早く反応するかを決定
   |50u~50msec 間で調整可能
 RELEASE(コントロール)
   |コンプレッサー動作後にレベルが元の状態に戻るまでの時間を調整
   |50ms~1sec で調整可能
 MIX(コントロール)
   |コンプレッションされたエフェクト音(Wet)と、原音(dry)のブレンド量を調整
   |右一杯(100%)でWet(コンプレッション音のみ)、左一杯でDry 100%(原音のみ)
 OUTPUT(コントロール)
   |コンプレッション後の最終出力を調整。コンプレッション動作には影響しない

 
 【感想など】

まず、ほぼノイズを感じないことに驚きます、地味だけど超重要なポイントです
コンプの効きは滑らかだと思うが、効果をわかりやすく体感できる程度にはパワフル
プリアンプの前段に設置と言うことでinputはかなり上げていますが
RATIO=4、input=3時、ATTACK、RELEASE、MIX=12時、output=11時
の設定で十分な効果があります
もっと控えめなコンプレッションとする場合は、
MIXを下げるか、inputを下げてoutputを上げるといった操作で調整可能です

MIXコントロールがあるというのも他のコンプレッサーではあまり見かけない特徴です
このコントロールのおかげかどうかわかりませんが、
コンプレッション以外の音の味付けというのも非常に少ない気がします

ネット上での評価も高く、安心して使えそうなコンプレッサーだと思います
一般的なパワーサプライのDC9vで動作してくれることも高得点です


FMR AUDIO RNC1773(E)

【製品の概要】

なんと「20万円クラスのコンプにも匹敵!」する(らしいw)
ネットでの評判はすこぶる良いし、「多段コンプ」を可能とする「スーパーナイスモード」で
よりナチュラルなコンプが可能です
もともと楽器用では無く、楽曲のマスタリング等で使うことを想定したコンプレッサーのようで
ステレオ仕様になっていますが、LRどちらか一方のチャンネルを使って、ソロギにも使えます
しかしその場合、いくつか注意が必要です

1つ目は「インピーダンスの問題」です
RNC1773の入力インピーダンスは20kΩなので、ギターのピックアップから直接入力する場合、
電池を要しないパッシブPUでは出力インピーダンスの確認が必要です
とはいえ、確認自体もなかなか難しいので、とりあえずハイインピーダンスと想定して
ギターとコンプレッサーの間にエフェクターかバッファーを入れるのがベターでしょう
(アクティブピックアップの場合はおそらく問題ないと思います)

2つ目は「入力レベルの問題」です
ラインレベルの入力を想定した機材なので、ピックアップ直では入力レベルが小さすぎて
適切なコンプレッションが得られないことが考えられます(特にパッシブPU)
この場合はギターとコンプレッサーの間にプリアンプを入れる良いと思います

3つ目は「電源」です
少しややこしいですが、RNC1773Eの電源は製造時期によって電源仕様が異なります
 ・代理店に2017年2月入荷分以前:9VAC(500mA)
 ・代理店に2017年3月入荷分以降:12VDC(500mA、センタープラス)
説明書にも「必ず製品に同梱されている電源アダプターのみをご使用・・・」とありますから
付属アダプターを使用する限りは問題ないですが
ソロギターに使う!ということで、ボードに組み込んだりするむ場合は十分に注意してください
(特にDC、ACの違いとDC電源の場合の12vセンタープラス)

 【感想など】

まだ、感想を述べるほど特徴をつかめてない(笑)
でもローノイズであること、コンプ臭さを感じさせないことについては間違いないです
ただ、コンプは全帯域にかかるのですが、音量の大きな「低域」により強く反応するようで
EMPRESSとは異なるEQ処理が必要なように思います
あとは、以下のサンプル音源での皆さんの判断にお任せします

Miura Guitars M2 Compression / Limiter

【製品の概要】

Miura guitars U.S.A. Incは、1996年にXotic guitarsから独立しHiro Miura氏が設立
M2 Compression / Limiterはブランド初のストンプボックスです
原音に対して乖離が無く、弾き手の出したニュアンスに的確に追随します。
クリアなトーン、素晴らしいレスポンス、スポイルされることのないレンジ感は
多弦ベースへの使用においても大きな効果をもたらします

「このコンプは音質や音量を低下させず、ローエンドをクリアに保ってくれる」
「ハイエンドとローエンドが非常に安定している事に加え、非常にレスポンスが良いので、圧縮されている感がない。とにかくこのトーンは驚異的だ!」
「霧が晴れたよう」・・・・・あかんわ、殺し文句やわ、これはあかんわ

 【感想など】

ベース用、ということは経験則でアコギもオッケーと勝手に判断したわけですが(笑)
前段のEQも含めたセッティングの煮詰めが未了で、詳細な評価はまだできないです
しかし「自然なかかり具合で抜けが良い」ということに関しては「なるほど~」と頷けます


サンプル音源

以下、「コンプ無し」「EMPRESS」「FMR AUDIO」の音源です

【コンプレッサー無し】 LOWDEN O-32 & SUNRISE S-2 です(以下全て同条件)

【EMPRESS COMPRESSOR】
MIXコントロールのおかげかとても自然に音圧レベルをそろえてくれてます。S/Nもグッド!

【FMR AUDIO RNC1773E ノーマルモード】
ノーマルモードですが、設定はまだ全く詰められていません、低域の持ち上がりが気になります

【FMR AUDIO RNC1773E スーパーナイスモード】
聴感上、ノーマルとの差はほとんど無いですが、波形的には一層音圧レベルが均一化します

【FMR AUDIO RNC1773E スーパーナイスモード EQ処理】
前段のEQで62.5Hz以下をそぎ落とし、4kHzを持ち上げてみました
RNC1773のセッティング自体がまだ未完成なので、応急処理ですが、少しすっきりしますね

【Miura M2 Compression】
コンプレッサー以外のセッティングは(5)と同じはずですが、少し時間が空いたので??な部分も
音源の最後で200Hzくらい?がやや残って耳に付くがEQで処理可能と思う


EMPRESSは、
MIXコントロールのおかげで、ソロギターのエフェクターとしては
とても使い勝手のよい環境を提供してくれると思います
音と使い勝手の良さの総合力でいけばEMPRESSでしょうか
RNC1773Eは、
まだまだ音の詰めができていない段階なので、
まだ実力発揮とはなっていませんが、調整の幅が大きく、今後の作り込みが楽しみです
今回、大きな失敗をしてしまったのはRNC1773EのATTACKが最小値設定してしまったことです
このためやや音の立ち上がりが「甘い感じ」になった可能性があります(笑)
Miura M2も
まだ煮詰められていない状況ですが
自然なかかり具合ということでは上の2機種と遜色ない感じです
音の抜け具合という部分では、RNC1773Eよりもやや良いと思える反面
少し音の硬さを感じるかな~とも思えます

さて、ここまで聴いていただいた皆さん
「なんや、コンプレッサーって言うほどの効果は無いやん!」
「コンプ無しの方がなんかすっきりして、ワシは好きやで!」
とのお言葉、のど元まででてます??、いや、すでにつぶやいてます?(笑)

もちろん、私の演奏技術では全サンプルを同じタッチで弾くのが難しいので
比較サンプルとして適切では無かった・・・ということもあるし
私の調整技術が全然未熟ということもあるんですが
ワタクシ、思いますに・・・
ソロギターというジャンルでのコンプレッサー使用に限って言えば、
「あからさまな効果というのは無くて良いのだ~!」、と(^_^;)

気持ち音が前にでる、クリップを気にすることが減った、これだけでも私には十分な効果です
当然、今後このサンプルより強めにかけたらどうなるか、
アタックやリリースを変えるとどうなるか、とかの試行錯誤はしていきますが
それも「コンプらしさを感じない範囲で」ということになります

ナチュラル系のコンプって割とお高いものが多いので
費用対効果という話になるといろんなご意見もあると思いますが
ziziギターミュージアムではコンプ導入を歓迎し、今後の研究対象と考えております(笑)


まとめ


今回の3機種を比較すると「音」としての違いはあまり大きくなく
どれもローノイズで自然なコンプレッションが得られます
その意味では、どれを選択してもアコギのソロギターに使って大きな問題はないと思います
FMR AUDIOは、音作りの幅が広い・・ということはギターへの対応幅も広い
MIURAはとても簡単にクリアなコンプレッションが得られる
という風に使い勝手では様々ということもありますが
そのなかでEMPRESSはMIXコントロールがある分、アコギにはなじみが良いかなと感じます

番外編


上で「RNC1773Eの電源は同梱電源アダプター使用が基本」とかきましたが
一応、汎用の電源サプライでも試してみました

     ※ ただし、以下の記述に関して、私はいかなる責任も負いません
       ご自身で実際に試される場合はくれぐれも自己責任でお願い致します

うちのRNC1773EはDC12vセンタープラス仕様です
使用した電源サプライはVital Audio/POWER CARRIER VA-08 MKIIなので
まず出力電圧を12vに設定します
しかし、このサプライからの出力は「センターマイナス」なので、
RNC1773Eの「センタープラス」に合わせるために「極性変換プラグ」を使用します
出力電流に関しては、RNC1773Eの500mAに対して、サプライは800mA出力ですから
一応これで大丈夫なはず・・・

この状態での出音は以下のとおりです
動作もしますし、ノイズレベルの変化なども特に感じませんでした
上記サンプル音源の(5)と同条件ですから、聴き比べて見てください