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2025年7月26日土曜日

【備忘録】ソロギターシステムの組み換え

 Strymon Cloudburstを新たにお迎えしたことやMIDIシステムを見直したこと等々、ここ最近の出来事を踏まえ、ソロギターのシステムを久しぶりに組み替えてみた
・・まあそれ自体は楽しい作業ではあったのだけど、肝心なのはそのあとなのであるよ

時間経過とともに機材配線やMIDI設定など忘れてしまうというのはもう何度も経験している
このブログでも過去記事で機材の配線や設定について備忘録として残したものがいくつかあるが、それに何度助けられたやら、である(笑)
転ばぬ先の杖というが、経験上、遠からず、そして必ず「転ぶ」ので今回も備忘録を残しておくものとした
私以外のだれにも役立たない記事ではあるけど、どうかそこはご容赦願いたい




配線やMIDI接続など
2025.7.26現在の全設定は下図のとおり



MIDI設定など
これはいろいろ変更もありそうで、現在の設定は短命に終わりそうだけど一応記録

【BANK000:Cloudburst用】




【BANK001:Bluesky v2用】




【BANK002:Timeline用】





【オマケ1】大事なメモ
結局これが一番必要かもしれないww



【オマケ2】dbx 286sのインピーダンス問題
プリアンプとして使ってるdbx 286sのLINE INPUT端子のインピーダンスは、
 ・アンバランス:30kΩ
 ・バランス:60kΩ
であるから、一般的なギターシールドを使う場合は30kΩとなるため、パッシブPUのギターに対してはやや低いかもしれない
うちにもパッシブPUのギターは数台あるので、あまりに音やセするようならDIの導入も考えないといけないが、とりあえずはこれでやっていこうと思う

【オマケ3】ベストマッチなUSBケーブル
プリセットエディターNIXIE2を使うとき必要になるUSBケーブル

出逢ってしまったベストマッチなケーブル!!
それは性能とかそんなのじゃなく、ただただ「色合い」であります
まさにStrymon Cloudburst(とBluesky v2)のためのケーブルここにあり!(笑)


本当に、どうでもよい話ww申し訳ない!


2025年7月22日火曜日

Strymon Cloudburst とMIDI(その2)

 前回記した通り、Cloudburstの背面パネルにはMIDIスルー端子がないので、一見するとCloudburstの後段に別のMIDI危機を接続できないように見えますが・・・


今日のお話は前回の「Strymon Cloudburst とMIDI(その1)」
より、さらに怪しい内容となります(^_^;)
繰り返しますが、私以外の様々な環境下での検証はしていませんし
耐久性や機材保護の観点からの保証をするものでもありません
くれぐれも、自己責任でお試しください

また、「なんでこんなのでMIDIできるの?」とかの
疑問にお答えできるほどの
電気的な知識も持ち合わせません
うちではたまたまこれでうまくいったという
それを記事にしただけ、って程度にお読みいただけれは幸いです

それと・・STRYMONにはNIXIE2という
プリセットエディター
がありますが、これを使う場合、
Cloudburstの後段へ本記事の方法でMIDI接続はしないでください
想定外の不具合を生じる場合があります


CloudburstにおけるMIDI送受信
CloudburstではEXP/MIDI端子はTRSフォンジャックとなっており、
 ・MIDIデータの受信:TIP側
 ・MIDIデータの送信:RING側
で行われます
MIDI信号のスルーアウトももちろん可能なわけですが、TIPやRingを意識するとなんだか頭が混乱します(笑)
そこで、邪道かもしれませんが「とりあえず動作する」簡単な方法を考えてみました
今回の記事は、Cloudburstの後ろにBluesky V2をMIDI接続することを念頭に書いています

用意するもの
①ステレオ分岐ケーブル
仲良しカップルが一つの音源を2人でイヤホンで聴く、そんな私には縁遠いシチュエーションのためのアイテム(笑)
Amazonでお安いのを探せば、例えばこんな商品



②3.5mmステレオミニケーブル
家中探せば1本くらいありそうな、そんなありふれたケーブルです
これもAmazonで安いのを探すとするなら、こんな商品


③3.5mm 6.35mm 変換アダプタ(ステレオ仕様)

前回記事で紹介したものがもう一つ必要です
もちろん特殊なものは不要で、一般的なオーディオ用のものでかまいません

 ※②、③が一体となったようなケーブル(TRSフォンー3.5mmステレオミニプラグ)
  があればそれでもかまいません

④接続方法
このように接続します


MIDIコントローラーの設定
設定は自由ですけど、このコントローラー(Ampero Control)の場合だとCloudburstとBluesky v2で使用するBANKを分けておく方が何かと便利です
ということで、一例として下図のような設定を想定します
CloudburstとBluesky v2の場合だと、PC受信によるMIDIチャンネル決定や、CCアサイン、PC#127でのマニュアルモードなど共通点が多いので、チェンネルナンバーの変更のみって感じです
なお、後述しますが、CloudburstとBluesky v2では異なるMIDIチャンネルを設定しておく必要があります


Cloudburstの設定
【EXP/MIDI端子を「THRU」設定にする】
Cloudburst取扱説明書のP.24を実行し、EXP/MIDI端子を「THRU」に設定します
これにより、Cloudburstが受信したMIDI信号をそのまま出力して、後段の機器(ここではBluesky v2)がMIDI信号を受信可能となります


後段の機器(ここではBluesky v2)の設定
Bluesky v2側で以下の設定を行います
 ・EXP/MIDI端子の機能を「MIDI」モードに設定する
 ・MIDIチャンネルを5~16のどれかに設定する
  ※チャンネル1~3は、MiniSwitchやMultiSwitch Plusで予約されてます
   またチャンネル4は今回Cloudburstで使用済みです
   後段機器の誤動作を避けるため1~4は避け、5~16で設定します
   (上の図では例として5を採用しています)

以上すべてを完了すると、Cloudburstの後段に接続したBluesky v2の制御が可能となります

Strymon NIXIE2を使ってみよう
Strymonから無料で配布されているプリセットエディターです
若干不安定な部分もありますが、なかなかに便利なエディターですので、一度トライしてみるのもありかと思います
現状で公式に動作確認できているのは以下の機種になります
 1. USB接続: cloudburst、 Iridium
 2. MIDI接続:BigSky、TimeLine、Mobius


【できること】
 ①ファームウェアの更新
 ②リバーブパラメータの変更&任意位置(1~300)へのプリセット保存
 ③グローバルパラメーターの変更
  ・MIDIの使用やチャンネル設定、THRU設定等
  ・DRY音の設定(Analog,Digitalの切り替え等)
  ・その他
 ④プリセットバックアップ  等々

【いま一つなこと】
 ①まだベータ版であり、若干不安定な部分がある
  ・うまく接続できなかったり
  ・機体の画像が表示されなかったり
  ・フリーズのような状態になったり・・・
 ②Bluesky v2のようにUSB-C端子があっても使用できない機種がある

あとがき
これで、取り急ぎStrymon Cloudburst とMIDIのお話は完了となります
設定の保存・呼出やある程度の制御が可能になったのは大満足ですが、イシバシ楽器さんからオマケで頂いたStrymon mini switchをすっかり忘れていた


実はCloudburstの購入時点で、MIDIはAMPERO CONTROLを使うことが念頭にあったので、そもそもmini switchがオマケでいただけることにも気づかなかったわけだけど・・・
まあ、そのうち日の目を見るか、はたまた断捨離の餌食となるか、成り行きを見守ろうと思うキョウコノゴロ、ナノデアル


2025年7月21日月曜日

Strymon Cloudburst とMIDI(その1)

さて今回はStrymon CloudburstをMIDI制御するというお話
なんだかめんどくさそうな匂いもしますが、匂うだけでそんなにハードルは高くありません
 ・Cloudburstのプリセットを使いたい
 ・Cloudburstに設定を保存&呼び出ししたい
そのためには必須といえるテクニックです

用意するもの


Cloudburstの取扱説明書にはStrymon MIDI EXPケーブルとかStrymon Conduitとか書かれてますけど、そんなもの持ってない私が用意したのは以下のものです
ただし、以下は私の環境下で成功してるだけで、確実な成功を保証するものではないこと、およびこれらが機材故障の原因となる可能性を否定できないことから、実際に下記方法で接続する場合はあくまで自己責任においてトライしてみてください

①MIDIコントローラー(AMPERO CONTROL)
 PCやCCが送信できるものなら何でもいいと思いますが、たまたま手持ちだったAMPERO CONTROLを使います
 最近MIDI端子を持たないワイヤレス専用のMIDIコントローラーが安価で売られてますがそれは使えないので注意してください
 あと、当然コントローラ用の電源も必要になるので、機種に応じて適切な電源もご用意ください


②5PIN-TRS(タイプA)MIDIケーブル
タイプAという点に十分ご注意ください
私はAmazonでこの商品を購入しました
「4本もいらんわ!」って、まあそうでしょうけどw
それにしても安価ですし、最近のTRS型MIDI採用の流れからいっても無駄にはならない?・・なったらごめんだけど(笑)


③3.5mm 6.35mm 変換アダプタ(ステレオ仕様)
上記のケーブルは3.5mmミニプラグ仕様、CloudburstのEXP/MIDI端子は1/4インチTRSフォンジャックなので変換アダプタが必要になります
もちろん特殊なものは不要で、一般的なオーディオ用のものでかまいません


④イヤホン延長ステレオケーブル
MIDIケーブルが短いので、延長ケーブルを使います
ぶっちゃけなんでもよくて、今回のは百均(SERIA)の「ステレオ延長コード 2m」です
耐久性が心配ならもう少し高いのでもいいですが、機能的にはこれで十分!


⑤接続
以下のように接続します


MIDIコントローラーの事前準備


絶対必要でもありませんが、このあとCloudburstの設定を行う上で便利なので、コントローラー側の事前準備をしておきます
例えば、AMPERO CONTROLを下図のように設定したい場合を想定してみてください
このとき、赤の帯で示したように「PC信号を送信するボタンのうち一つでもよいから設定をすませておく」というのが「事前準備」となります


コントローラーの設定方法は機種により異なりますので、お使いになる機種の取説に従ってください

Cloudburstの設定


Cloudburstとコントローラーを接続後、Cloudburstの取説のP.21、P.22を実行します
コントローラーの電源はオンにしといてください

【ステップ1 – EXP/MIDIジャックをMIDIモードに設定する】(P.21)


【ステップ2 – MIDIチャンネルの設定】(P.22)


チャンネル設定では必ず「4-16(ブルー)」を選びます
このステップ2で、「LEDがブルーに変わると、ペダルが MIDIプログラムチェンジメッセージを受信するまで点滅します。メッセージが受信されると、ペダルはメッセージを伝送したMIDI チャンネルに設定され、Power Upモードを終了して本機の使用が開始できるようになります。」と書かれてますが、このとき、コントローラーの事前準備で設定したPCメッセージを送信すると、チャンネル設定が完了します
 ※上記のコントローラー事前準備の設定内容であればチャンネルは4となります

プリセットへの保存方法


Cloudburstで作成した音をプリセットに保存します
このためにはCloudburstの取説のP.25を実行しますが・・・

MIDI モードでプリセットを保存する】(P.25)


ここからは私の理解不足もあるので、誤りがあるかもしれませんが、プリセット保存できるのは、
 ・現在のつまみやスイッチ設定の状態ではなく
 ・Cloudburstの内部状態であり
すでに何かのプリセットを読み込んでいた場合は、物理的なつまみやスイッチの状態と無関係に、プリセットによる内部状態が別の番号にコピーされるだけのようです

すなわち、現在のつまみやスイッチ設定の状態を保存したいのであれば、
 ・プリセットを何も読み込んでいない状態で、
 ・取説の①の通りグリーンの点滅状態にし、
 ・その後、コントローラーから任意のPC番号を送信すると
 ・その番号に現在のつまみやスイッチ設定の状態が保存される
ということしか現在のところ成功していません(^_^;)

ところが、すでにプリセットを読み込んだ状態のとき、そこから抜け出して、つまみ通りの音に戻る(スマートな)方法が、取説には見当たらず、結局のところ
 ・電源のオンオフ
 ・PCで127を送信
 ・すべてのつまみやスイッチを設定しなおす
のいずれかでしか実現できない・・というのが現在の私の理解であります

とはいえ、曲がりなりにもこれでCloudburstのMIDI制御とプリセットへの登録、とりあえず成功!!ってことにさせていただきます

MIDIよもやま話


CloudburstはMIDI制御で格段に便利になる・・・のは間違いない
ただ、これはほんとによくある話だけど、「どのボタンになにを設定したか忘れてしまう」→「MIDI使わなくなる」という落とし穴にはまるパターン、アルアルです(笑)

まあ、忘れる間もないほど使い倒すというのが一番良いのだけど、
 ・MIDIに割り当てる機能を厳選して複雑化させないとか
 ・コントローラーにシール張るとか
なんとか、穴に落ちない方法を模索するのもMIDI道というものなんだろうか・・・


涙ぐましい・・・

さて、そろそろお気づきだろうか?


CloudburstにはMIDIスルー端子がないことに!
ってことはMIDIルートの終端にしか置けない????
いやいや、そんなわけは無いのだよ明智君(笑)

・・・次回「Strymon Cloudburst とMIDI(その2)に続く!!


2025年7月20日日曜日

Strymon Cloudburst

 Strymon Cloudburst・・早いもので発売から2年半
なので、もう目新しさはそれほどでもありませんが、ずっと気になっていたリバーブです
しかし、なぜ今?、断捨離どうなった?と自問しないわけでもない(笑)
「生涯最後のリバーブなのだ!!」
といえば信じていただけるだろうか・・・無理か・・・ww


Strymonリバーブの魅力
「澄み渡る青空のような」と評されるStrymonのリバーブ
すっきりとして透明感のある音が最大の魅力といえますが、加えて初代Blueskyが元祖といわれるShimmerリバーブのように単純な残響音以外の幻想的で広がりのある効果を使えることも大きな魅力です
Shimmerリバーブについては、近年多くのメーカーが採用していてStrymonでなければだめということではありませんが、さすがに一日の長といいますか、その質感や品位は他メーカーに比べて数歩リードしていると感じるのは私のひいき目とういものでしょうか

あと二つ、私がリバーブで重視するものに「消え際の自然さ」「原音の存在感」というのがありますが、どちらにおいても私は十分満足しています

ただ、「すっきりしすぎてつまらない」との意見にもちょっぴり賛同してしまいます(笑)
もちろん、そう感じることもあるって程度ですけど
とはいえ例えばLexicon LXP-1のようなねっとりと絡みつくような、そしてどこか揺らぎを感じるリバーブはStrymonとは違う意味で唯一無二、たまに使いたくなる
そんな時少しだけ思ってしまう「Strymonいい子なんだけどねぇ」・・・
なので、物足りないって感じたときはディレイを併用している


私のStrymon愛www

Strymon cloudburst
基本的なリバーブアルゴリズムは一つだけで、これに
 ・モジュレーションエフェクト
 ・アンサンブルエフェクト
の2つが付加されると考えれば少しわかりやすくなるかもしれない
「基本的なリバーブアルゴリズムって何?」といわれると少々答えにくいが、私にはやや広めのROOMリバーブのように聞こえます
ただ、DECAYが最長50秒まで設定(cloudburstの場合)できるので、ROOMというイメージ以上に深い残響が得られるのはStrymonに共通した特徴でもあります

モジュレーションは、コーラス+ショートビブラートを付加します
アンサンブルは、Cloudburstの最も特徴的なエフェクトで、入力信号に広大な弦楽アンサンブルのような効果音を付加します
Shimmerよりもさらにストリングス感があるとともに、入力ピッチに対する固定的な音程生成ではないため、ピッキングやPUの特性に応じた臨機応変な倍音生成を可能にしています

とりあえずStrymonの公式動画で音を確認してみてください



私の使用感
アンサンブルもモジュレーションも言ってしまえば「飛び道具」であるのは間違いありません
しかし、私の感覚ですが「楽しい飛び道具」に初めて出会えたと感じています
さすがに、常用したり、1曲を通して使うというのは無理があるかもしれませんが、ここぞという盛り上げには使えそうです

そして、アコギのソロギターでは「比較的音数の少ないスローな曲」であればかなり相性が良く使いやすいと思います

まあ、そもそもですが、人前での演奏が皆無な私にとってのリバーブというのは、聴いてくれる人へのアピールではなく、自分が気持ちよくなるためのアイテムであります(笑)
しかし、そんな私にとっても従来の飛び道具は、最初は良くてもすぐに飽きるだけのもので、Shimmerでさえそうでしたけど、Cloudburstのアンサンブルの気持ちよさはちょっと癖になりそうです

アンサンブルやモジュレーションを使わない単純なリバーブもBlueskyのROOMと遜色ないので、常用リバーブとしてBlueskyと差し替えても良いかもしれませんが、大事をとってしばらくはBlueskyと併用ということになりそうです

適切なサンプルとはとてもいいがたいのですが・・・
エレアコでの使用例をアップしておきます
Cloudburstにもともと収録されているプリセットの0番をもとにMIXを絞った設定としています
エレアコのピックアップが1900円の激安品なので音が少々チープですが、ご勘弁を!



ちょっと得したお話
ここ1年くらい、価格変動やポイントの多寡を観察しつつ、購入タイミングを見計らっておりましたw
慎重になりすぎて最安!ってのを逃してしまったこともありましたが、現時点ではポイント込みで3.6万円台が「踏み切り時」って結論となり、先日イシバシ楽器 WEBSHOP(Yahooショッピング)で購入に至ったわけです
しかし届いてみるとCloudburst以外にもう一つ箱が・・・いや、これStrymonのミニswitchではありませんか


別途購入すれば1万円はするミニswitch、たとえ間違いでももう返さんぞ!とか思いつつ、購入サイトを再確認してみると、


なんと小さく括弧書きで(MINi Switchプレゼント!)って書いてある
全然気づかなかったのはうかつでしたが、これで返却の必要なし(笑)
いつまでこの(MINi Switchプレゼント!)が続くのかは定かではないですが、タイミング次第ではポイントや割引チケット込みで3.6万円台(※)で購入可能という、これはもう激安!といってよいのではないでしょうか
 ※「全額Paypay(クレジット)で」という点に注意

音以外の使い勝手など
ノブやスイッチの数も少なく、わかりやすい操作性です
ただし、音の変化を楽しんでるうちは良いのですが、そのうち「何か足りないなあ」と気づきます
・・それは、そう「メモリーないやんけ!」ってこと
Strymonでいうところのfavoriteスイッチがありません、ということはせっかく作りこんだリバーブのメモリーができないということでしょうか・?

実はCloudburstの取説には、Cloudburstの隠し機能的なものが山ほど記載されており、その中でMIDIを使用したメモリの方法なども書かれています
上記のミニswitchもそういった隠し機能の中でfavoriteボタンとしての活用が可能になるわけです
Cloudburstには300ものメモリが可能で、それらすべてを活用するにはもう少し多機能なMIDIコントローラーが必要になったりするのですが・・・そのあたりのお話はまた次回ということにさせてください


2025年1月31日金曜日

PDトリガーケーブル

先日のこと、ブログの読者様から頂いたコメントの中に「PDトリガーケーブル」という初見ワードがありました・・いや全く青天の霹靂でありますよ(笑)
Amazonで探してみると、概ね千円前後と結構お安く手に入ることが分かったので、注文してみました

PDトリガーケーブルとは


今どきの皆様ですので、スマホやノートPCなどの急速充電規格に「PD(POWER DELIVERY)」とか「QC(QUICK CHARGE)」といったものがあることはご存じのことと思います
両者で多少の相違はありますが、ものすごく簡単に言えば「給電側と受電側の会話に基づいて5v以上の電圧で高速充電する」というものになります
 ・受電側:「バッテリーだいぶ減ってるので9v、2Aで送ってよ」
 ・給電側:「りょうか~い」
 ・受電側:「そろそろ満タン近いから9v、0.4Aくらいに落として」
 ・給電側:「りょうか~い」
みたいなやり取りに基づいて無理のない高速充電を行う規格であります

PDトリガーケーブルとは、ケーブルが受電側に「なりすまして」給電側にリクエストを送ることで、
本来5v出力であるUSB-C端子から、
9vや12vという高い電圧を搾り取るという商品
(UCB-CがPDに対応している場合に限る)

で、ほとんどの機材が9vで稼働するギターエフェクターなどとはとても相性が良いと言えます


活躍しそうなシーンとしては、ライブ現場でエフェクターボードの電源供給をモバイルバッテリーで行う等でしょうか
AC電源ではノイズ発生のリスクがありますが、モバイルバッテリーのDC電源であればその心配は最小限で済みます

種類も豊富


今回私が購入したのは電圧可変タイプですが、それ以外にも様々なPDトリガーケーブルが存在します
 ・9v固定タイプ
 ・12v固定タイプ
 ・15v固定タイプ
 ・20v固定タイプ
 ・電圧可変タイプ
また、それらに加えて
 ・極性がセンタープラスやセンターマイナスのもの
 ・さらにはDCプラグの形状が5.5*2.5、5.5*2.1、5.5*2.5(2.1共用) 等々
と意外に種類が多いので、選択には少し注意が必要です

ギターエフェクター単体への電源供給であれば
 ・9v、センターマイナス、5.5*2.1プラグ
が基本となりますが、完全一致しなくても
 ・極性が異なる→上の写真のように極性変換コードを使用する
 ・プラグが異なる→変換プラグを使用する
という風に購入後の対応も可能な場合があります
ただ電圧に関しては固定タイプを選ぶとそれ以外の電圧は得られないので、必要な電圧に関しては購入前によく考えて決めておく必要があります

電圧可変タイプ(今回購入品)


5v、9v、12v、15v、20vの5種類の電圧を切り替えることができます
これを選択したのは、所有エフェクターに12vを要するものがあったことや一部のパワーサプライで12vが必要なものがあったためです
用途としては室内でエフェクターのテストを行う程度のものでしたので、電源としてはモバイルバッテリーではなくコンセントにさして使用するUSB充電器を対象としています

【極性】
購入品をテスターで確認したところ「センタープラス」でした
極性変換ケーブルは「たくさんw」持ってるのでセンターマイナスへの変換は問題ないのですが、Amazonで見る限り、商品説明に極性が明記されているものが意外に少ないのは気になります
手元に届かないとはっきりしない場合も、届いても記載がないなどもあるので、エフェクターの故障を招かないためにも、極性不明のまま使用することは絶対に避けてください

【電圧】
「これで9vも12vも15vもどんとこい!」って思ったのですが・・・
給電側のパワーによっては取り出せない電圧があるのです
以下、テスト状況動画です


PD65wでの動作状況

PD20wでの動作状況

動画のように、PD20wでは15v以上の電圧は取り出せないことがわかります
ただ、どちらの動画でもPDトリガーケーブルで設定した電圧に対してUSB充電器からはほぼ正確に設定どおりの電圧が取り出せていることも確認できます
 ※設定電圧はPDトリガーケーブルのボタンを押すたびに変わる

手持ちのUSB充電器を使って実験したところ以下のことがわかりましたが、これはUSB-Cポートを一つのみ使用した場合ですので、同時に複数ポートを使用(例えばスマホ充電ながら等)した場合にはこの限りではありません


「なるほど、そういうものなのか・・」とある程度は納得したのですが、さらにネットを調べてみるとMarubun様のHP、
に「USB PD規格、Power Rule」という項目があり、そこでは給電側のワット数によって、出力しなければいけない電圧・電流が決まっているとあります
あくまでPD規格上の「義務」を示しているのであって、それ以外の電圧・電流を出力してはいけないということではありませんが、なんとなく理解の一助にはなりそうです

【負荷耐性】
あまり高負荷なエフェクターは持ち合わせないのですがwこんな実験をしてみました
 ・PD20wのUSB充電器
     ↓
 ・PDトリガーケーブル(12v設定)+極性変換ケーブル
     ↓
 ・Vital Audio/POWER CARRIER VA-08 MKII(パワーサプライ)
     ↓
 ・STRYMON TIMELINE:必要電流300mA以上
 ・STRYMON BLUESKY v2:必要電流300mA以上
 ・BOSS EQ-200:必要電流170mA 合計770mA以上

結果的にはすべてのエフェクターが正常稼働し、ノイズもない出音状況でした
なおこの時の出力電流は、写真のとおり0.864Aです、ここでは確認のしようがありませんが、20wでも12v、1~1.5A程度までは大丈夫と考えてよいのではないでしょうか


今回はパワーサプライ経由での実験で、分配ケーブルや分岐ケーブルでの使用については確認できておりません
おそらく大丈夫では?とは思いますが・・・どうなんでしょうか

まとめ


いやはや、便利な時代になったものだと喜ぶやらあきれるやら(笑)

実はこれまでUSBで12vや9vを得るためには、USB5v→DC9v(12v)昇圧ケーブルというものを使っておりました
しかし、昇圧コンバーターを使っているため、場合によっては盛大なノイズを見舞われるといったこともあり、(恐怖から)次第に使用しなくなったという経緯があります
トリガーケーブルは(今のところですが)その心配もなく、「便利な時代」を実感できております


昇圧ケーブル


さて、PDトリガーケーブルいかがでしたでしょうか
実はもう一つの高速充電規格「QC」についてもQCトリガーケーブルが存在します
私の興味はもうPDトリガーケーブルで満たされたので、レポートする機会はもうないと思いますが、ご興味があれば探してみてください

最後になりましたが、PDトリガーケーブルについて情報提供いただいたBe-m.Rさんに深く深く感謝申し上げます!


2025年1月18日土曜日

【備忘録】我が家のMIDIシステム

今回の記事は私的な備忘録です
あまり皆様のお役には立てないかもしれませんが、
ご興味があればお読みください

ZOOM MS-90LP+ の購入をきっかけにTRS MIDIについていろいろ調べたり試行してきたわけですが、そんな試みの副産物とでも言いましょうか、これまで使ってみようとも思わなかったBOSS RC-10rのTRS MIDIも「なんだか使えそうじゃん!」って雰囲気になってきました

これまでBOSS RC-10rはフットスイッチ(BOSS FS-5U)で以下の制御を行ってきました
 ・1回踏み:リズムスタート&フィルイン
 ・長踏み:リズムパターン1、2の切り替え
 ・2回踏み:リズムエンド
しかし、このうち「2回踏み」に関しては結構失敗も多く、
 ・2回踏んだつもりでもエンディングにならない
 ・かといって3,4回踏んでしまうと、いきなり終わってしまうことも・・・
という感じで、なんとかならんものかと改善方法を探していました

といった事情を踏まえて、我が家のMIDIを下図のとおり変更しました


簡単に言えば、BOSS RC-10rのリズムON/OFFをSOLEMANからMIDI制御しようというものです
ただし、SOLEMANでフィルインやパターン切り替えを行うには空いていた1ボタンだけでは足りないので、フットスイッチ(FS-5U)はそのまま残して、RC-10rの制御をMIDIとフットスイッチの併用で行うようにしています

一つ心配だったのはBOSS RC-10rのMIDI OUTがTHRUに対応してるかということでしたが、問題なく使えております
当然ながら図中の5pinDIN-TRSMIDIケーブルは「タイプA」でございます(笑)

ちなみに変更前はこんな感じでした
そう、MIDIの流れの中にBOSS RC-10rが加わっただけの変更であります