2023年8月29日火曜日

エレフエ練習一週間「道化師のソネット」

小学校で初めてリコーダーを吹いてから五十有余年・・・
当時も決して上手とは言えなかったが「嫌いではなかった」ことだけは記憶にある
だからなのかはわからないがエレフエ練習も妙に楽しい

もちろんリコーダーが電子楽器化して、多くの音色を楽しめたり、エフェクトをかけたりできることも楽しさの要因ではあるが、そうなったらなったで一つ疑問も浮かび上がる
「MIDI音源が鳴らせるならどんな楽器でも良いのでは?」
そう、エレフエに限らずキーボード、ギター等々、MIDIが使える楽器であれば結局のところ同じ音が出る・・それなら楽器が「笛」である意味はどこにあるのだろう?

子供のころに親しんだ楽器へのノスタルジー?
それは少なからずあるのだけど、MIDI音源につなげれば同じ音が出るのなら、得意!とはいえない笛にこだわらずとも慣れ親しんだほかの楽器でもよかったのではと、つい思ってしまう
そんな思いを抱きながら練習してみたエレフエだが、一つ分かったこともある

リコーダー(や基本的には他の吹奏楽器)の大きな特徴は「単音楽器」ということ
和音を奏でられる楽器の音はたしかに多彩で美しい、しかし単音しか奏でられない楽器には、単音ならではの旋律に対する訴求力があるような気がする
また、自分には到底無理だけど独自の表現技術もあって、妙に聞き手を惹き付ける

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・・・そんな(いらんw)ことを考えながら一週間と少し、1日1時間程度(何度かに分けてだが)練習してみた

練習のあゆみ

 ①楽譜を探す
  主旋律のみの単音楽譜が笛錬には使いやすいが、これが意外に見つからない
  もちろん購入すればあるのだが・・・タダっていうのはなかなかw
  幸い手持ちに「BEST FOLK300」という弾き語り用の楽譜を見つけた
   ※1993発行・・30年前じゃんw
  楽器用ではないので楽譜も単音記載!!ラッキー!!、これがあると
   ・どこでオクターブが切り替わるか
   ・どこで調号(#や♭)が入るか
  が一目瞭然で非常に練習しやすかった


 ②とりあえず楽譜を見ながら吹いてみる
  まあ1日練習すれば「何の曲を吹いてるか」くらいはわかる程度になる(笑)
  一番てこずったのはやはりオクターブの切り替えで、これにある程度慣れるまで
  3、4日は要したように思う
  ただ、「上のド」を出すのに2つの押さえ方があるので、
  オクターブを切り替えるほうが良いのか切り替えないほうが良いのかは、
  運指の流れで決める必要があったが、結局のところ「切り替えない(下図のⅠ)」を
  使うのが無難というところに落ち着くまでさらに1日程度を要した
   ※オクターブ切り替え(左手親指)ミス、右手小指の押さえミスが多発したため

 ③カラオケをバックに吹いてみる
  エレフエだけでなんとかふけるようになった段階でカラオケに合わせてみる
  と・こ・ろ・が、であるw
  エレフエだけだと何んとなく吹けた気になってたのに、もう出だしからパニック
  あ~押し間違い、あ~ちょっとずれた、あ~~変な音出た、
  そのたび「総崩れ」となってしまう
  こればっかりはコツなどというものはなく、もう練習を重ねるしかない
  ただ、このあたりで思いついたのが「輪ゴム作戦」(笑)
  特に間違えやすい「右手小指」の位置を少しでもわかりやすくするための目印に
  輪ゴムを巻いてみた
  劇的改善!!にはもちろんならないが少しはましになったような「気がする」


一週間の成果
誇れるような成果はない(言い切った~)
しかしながら「小学校以来、半世紀以上リコーダーと接点がなかったとしても一週間練習すれば何とかこの辺までは吹けそう」って目安にはしていただけるかと思う
 ・曲名:道化師のソネット
 ・調性:ト長調(ファに#)
 ・音域:レ~上のラまで(要オクターブ切り替え)
 ・音色:エレフエ内臓音源(4:アルトサックス)
 ・トランスポーズ:-2
 ・エフェクト:ミキサー内臓リバーブ

多くのミスもあるのだけど・・・自慢できる出来ではないのだけど・・・
余は満足である(笑)



次は一青窈さんの「ハナミズキ」でも吹いてみようかと思っている


2023年8月21日月曜日

エレフエを外部音源に接続する

今回使用する外部音源はYAMAHA MU100Rといいます
5年ほど前にYAMAHA G50というmidiコンバーターと一緒に購入したものです
「midi音源って何?」「そもそもmidiってなに?」という興味から買ってみたものの、内臓のデモソングを聴いただけで、それ以来ずっと納戸暮らしが続いておりました


YAMAHA MU100R


私のように「midiって何?」レベルの人にはかなりハードルの高い機材といえますが、そのハードルをさらに上げたのが260ページにも及ぶ取扱説明書で・・・(笑)
勉強もかねて、という「強い」思いで結構真剣に眺めてみたのですが、理解したのはデモソングの再生の仕方のみで、そこからは一歩も踏み込めないまま放置してしまってました
このブログでも過去記事に潔いまでのヘタレっぷりをさらしております


これを書いてる今も、詳しいことは何一つわかっていませんが、「パフォーマンスモード」という比較的とっつきやすいモードがあることに気づいたのは今回のエレフエさんのおかげです
まあ、取説を読むのもいいですが、実際にさわりながら「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤するほうが理解が早いというものかもしれません


■XGプラグインボードを2枚まで増設可能。スタジオユースにも最適なフルラックモデル。
■MU100Rは最高度の表現力と拡張性を実現したXG音源のハイグレードモデル。
 フルラックサイズでスタジオユースにも対応します。
■最高品質を誇る1267楽器音+46ドラムセットを内蔵。64音ポリ・32パートの
 アンサンブル表現が楽しめます。
■別売の拡張ボードを増設し、音源システムやエフェクトシステムを自由に拡張できる
 XGプラグインシステムに対応。
■2バンドEQ/フィルターなどのパートパラメーターや、多彩な音場・音色加工を実現する
 6系統デジタルエフェクトを内蔵。
■2系統の外部音声を取り込み、本体の演奏とミキシングできるADインプット機能。
   LCDを搭載。最大4音色をレイヤーできるパフォーマンスモードも装備。
■2系統の独立アウトとロータリーエンコーダーも搭載。多彩な制作システムに対応します。
■希望小売価格: 99,000 円(税抜)

私はYAMAHA G50(midiコンバーター)と4Uのラック込みで1万円ちょっとで入手しましたが、いや~これって26年前に税抜き99,000円もしたんですね・・・・
ちなみにYAMAHA G50の定価は59,800円(税抜)、当時の消費税は5%でしたから2つで17万円近くもしたんですね~~~コワイコワイw

エレフエと接続


さすがに26年前発売のMU100Rには、エレフエとリンクするための「ワイヤレスmidi」なんてしゃれた機能は搭載されていません
そこで必要になるのが「ワイヤレスmidiアダプタ」というものです
今回はサウンドハウスで買える最も安いものを入手してみました

【Xvive Audio MD1 ワイヤレスMIDIシステム】


使い方は超簡単です
①MD1のメインシステム(大きいほう)をMU100Rのmidiアウト端子に
②サブシステム(小さいほう)をMU100Rのmidiイン端子にさして
 プラグをメインシステムにつなぎます
③MU100Rの電源を入れる
 (この状態でMD1には電源供給されBluetoothが待ち受け状態になります)
④エレフエのBluetoothボタンを押すと数秒で自動的に接続完了します

使用感など


とにかく接続が簡単なのに驚きました
ワイヤレスmidiアダプタにもいくつかの製品があるので、すべてがこんなに簡単かはわかりませんが、少なくともMD1の場合は全く問題ありません
エレフエは15分放置すると自動で電源が落ちますので、その時には接続も切れてしまいますが、MD1はMU100Rの電源が入っている限り常に待ち受け状態ですから、エレフエを再度起動してBluetoothボタンを押すだけで5秒前後で再接続されます

そして、遅延もほとんど感じません・・・すばらしい!


模範演奏・・・と書いて、自ら爆笑w


まあ、そもそもエレフエ自体まだ使いこなせないので模範演奏なんて無理なんだけど(笑)
 ・オクターブの切り替えをしないで済む
 ・#や♭がない
という条件で今、唯一吹ける「Amaging Grace」をギター伴奏をバックに吹いてみました
使用音源は、こんな感じです
 ・1番:Deep Harp(澄んだハーモニカ、ソロに最高)
 ・2番:Deep Choir(長いリバーブのかかった混声合唱)



まとめ


今回の記事のように外部のハード音源を使うという需要はきっとそれほどないでしょう
一般には以下の使い方がメインになると思います
 ・ipadやiPhoneにつないでソフトシンセ音源を鳴らす
 ・ヘッドホンジャックからアンプ等につないで鳴らす
 :単体で鳴らす
もちろん、このような使い方の場合は「ワイヤレスmidiアダプタ」は不要です

でもしかし、死蔵品が役に立ってくれたことが、ことさらうれしく(笑)

ついついこんな記事を書いてみた次第でありますが

もしも「役に立ったよ~」という方がいらっしゃれば幸甚です



2023年8月20日日曜日

電子リコーダー「エレフエ」

 いよいよギターと縁遠くなってきました。あはは・・・

ELEFUE(エレフエ)って?


台湾の電子楽器ブランドTAHORNGの電子リコーダーです
普通のリコーダーは「穴を指でふさぐ」ことで音階を奏でますが、エレフエは「穴」の代わりに配置されたセンサーに触れることで「穴をふさぐ」と同じように音階を奏でます

エレフエの運指はリコーダーモード、シンプルモードの2つがあります
小学生の時に経験したリコーダーは「ジャーマン式ソプラノリコーダー」と呼ばれる運指方法なので、その練習に使うには「リコーダーモード」を選びます
ただ、私は「シンプルモード」のほうが簡単と感じているので、「シンプルモード」を採用しています

・ポータブルかつ洗練されたデザイン
・取り外しが可能なシリコン製マウスピースを採用
・10種類の内蔵音色
・2種類の運指を搭載(バロック式/ジャーマン式)
・3段階のブレス感度調整機能を搭載
・トランスポーズ機能を装備
・ワイヤレスMIDI機能を搭載
・ヘッドフォン端子を装備
・800mAhの充電式リチウムイオンバッテリーを搭載

私の思う良いところ
■トランスポーズ機能がすごい
  これはもう、普通のリコーダーでは絶対にできませんw
  ギターでいえばカポダストのような機能で、運指を変えることなく
  音程を±12変化させることが可能です
  「伴奏に合わせると#や♭が多くてむずかし~」ってときでも、
  これを使えばピアノでいう「白鍵のみ」ってわけにはいかないまでも、
  調号の影響を限りなく少なくすることができます
 
■内臓音源が意外に高品質
  エレフエに内蔵されている音源は以下の10種類です
   1 ソプラノリコーダー  6 バンブーフルート
   2 ひょうたん笛(フルス)  7 フルート
   3 テナーサックス  8 クラリネット
   4 アルトサックス  9 トランペット
   5 ソプラノサックス  10 スオナ
  内臓スピーカーからの音はややチープですが、ヘッドホン端子からの音はなかなか高品質
  私は、アルトサックスやトランペットが好きですが、
  バンブーフルート、スオナにはビブラートエフェクトも組み込まれているなど、
  楽しめる音色が多いです

■音色の幅を劇的に増やせる「ワイヤレスmidi」
  ワイヤレスmidiでipad等に接続することで、それらの機器で使用可能な
  無限ともいえる音色を利用可能になります
  例えば、ipadにガレージバンドがインストールされていれば、
  無課金の状態でもガレージバンドのすべての音色を使うことができます

私の思う「もっと良くなる?」ところ
 いえいえ、そんなにあるわけであありませんw

 ただ、押さえるのが「穴」ではなく「センサー」なので、少々その位置が分かりにくいです
 センサーはわずかに凹んでいるので、慣れれば問題ないかもしれないですが、「センサーとセンサーの間に区切りとなるかすかな突起を設ける」などすれば指位置を間違えにくくなるのではないかと思います

 また、右手小指のセンサーが他のセンサーと同じ平面上に設置されているため、そこそこ手の大きな私でも少し届きにくいです
 普通のリコーダーのように少し傾きがあれば抑えやすいのに・・・これも慣れの問題ですけど(笑)

エレフエからの4つの出音方法
①生音??(内臓スピーカー)
 最も基本的な出音方法です
 音は多少チープながらエレフエ本体のみで出音でき、他の機器を要しないという利点がありますので、練習には十分です
 以下は、「6 バンブーフルート」の音、少しビブラートがかかっているのわかりますか?


②ヘッドホン端子から
 ヘッドホンが利用できます
 内臓スピーカーからの音は出なくなりますので、夜間練習には最適です
 また、ヘッドホンの代わりに3.5mmミニジャックケーブルをつなぎ、ラインに音を流すことも可能です
 宅録システムでの利用やアンプで音を聴いたりできるようになります
 また、エフェクターをお持ちならエレフエの音にリバーブなどのエフェクトをかけることも可能になります
 以下は「4 アルトサックス」ですが、前半は無加工、後半はリバーブをかけています
 (エレフエ→ミキサー→ミキサーの内臓リバーブ)
 リバーブをかけるだけでもかなりゴージャスな音に変身します


③ipadにワイヤレスmidiでつないで

 ipadやスマホのようにbluetoothの機能を持つ機材に接続できます
 ガレージバンドのようなソフトシンセを持つアプリと連携させることで膨大な音源を利用可能になります
 以下は、ガレージバンドのキーボード音源「Analog Sweep」の音です
 もともと軽くリバーブがかかっているので、無加工のままの音になります



④ハード音源にワイヤレスmidiでつないで
 ソフトシンセの台頭ですっかり影が薄くなってしまったハード音源
 しかし、「あの頃のあの音が欲しい」とか「使わなくなってしまった機材に生きる道を」とか思う方も少なくないのではないでしょうか(私は後者ですw)
 うちにも死蔵中のYAMAHA MU100Rというラック型の音源があり、「鳴らせるものなら鳴らしてみたい」とずっと思ってたんですが、ようやくその機会がやってきました
 26年前という化石のような機材のためワイヤレスmidiなど搭載されていませんが、接続の仕方については次回詳しく書いてみたいと思います
 以下は「Deep Choir」という混声合唱(のような)音になります


ちょっとまとめ
 小学校で初めてリコーダーを吹いて以来50年以上www
 その間全く縁のなかった楽器ですが、購入から1,2日で「#♭がない」「C~Cの1オクターブで収まる」曲ならふけるようになりました(笑)

 今はちょっとなら#も許容しつつ、2オクターブ内の曲も少し練習しています
 ギター伴奏で簡単なカラオケ作って「ボッチ合奏」するのもとても楽しいです