2015年5月29日金曜日

弦高測定いろいろ


~ブログクラッシュのため、こちらに再掲します~

ギターの弦高ってどこを測るか?
釈迦に説法とは思いますけど、いちおうおさらいしておくとこんな感じになります

※)もうオリジナル画像が残っていなくて低解像度です

どのくらいが適切かについては、人それぞれな部分があるので一概には言えないですが
私の場合で言えば、「6弦で強く弾いてもびびらないという条件で、2.5mm前後」
を一応の目安にしてますが、
体感上、3mm以上になるとあからさまに弾きにくくなる、と感じることが多いです

さて、この弦高どうやって測ればいいのでしょうか

【専用の器具を使う】

■ハイテク版
 あるんですね、こんな器械(笑)
 Nut Slotting Gauge
 弦高と言うよりは、ナットの高さを決めるための測定具なのかもしれません
 12Fでこれをやると、測定棒の自重でやや正確性に欠ける可能性もありますが
 意外に超高額と言うことでもなさそうなので、いかがでしょうか(笑)

■ローテク版①
 専用の「モノサシ」みたいな感じですね
 持って無いですけど、なんか使いやすそうです
 弦高調整器 弦高測定 アコースティック や エレキ ギター メンテナンス用品

■ローテク版②
 後で説明しているテーパーゲージと同じ仕組みです
 厚さの変化している板を12Fに差し込んで、弦に触れた位置で目盛りを読みます
 平べったい分、テーパーゲージよりも少し使いやすいかもしれませんが
 精度的に??という声もありますので、そこは自己責任でお願いいたします(笑)
 GGスーパーギター弦高測定器「弦高診断」

【硬貨を使う】

硬貨の厚みというのは、一応一定ですのでこの数字を使うのもひとつの方法です
 日本の硬貨WIKI
お勧めは「1円玉」での測定です
上記のWIKIでは1円玉1.5mmとなってますから2枚重ねると約3mmです
(手元の1円玉2枚で実測値2.97mmでした、摩耗等で多少のばらつきはあります)
これを6弦12Fのフレット金具の上で弦との間に差し込んで
 ・ぴったりか余裕があれば、弦高が少し高い
 ・差し込んだまま1円玉が手を離しても保持できるくらいだと、弦高はちょうどかやや低い
ことになります。(この「保持」という部分で1円玉の軽さがありがたい)
「やや低い」ってところは判断がいるところですけど、弦を強めに引いてびびらなければ
それで良いと、私は考えております
慣れてくれば、「挟まった強さの感触」で概ね弦高が想像つく・・・気がしてます(笑)

下の写真は、「1円玉2枚がかろうじて手を添えずに保持できている状態」です
(少し揺すると落ちてしまう程度)このときの弦高は2..9mmでやや高めでした


下の写真は「1円玉2枚がかなりしっかり保持できている状態」
少々揺すっても落ちる気配はありませんし、抜き差し時にはっきり抵抗を感じます
このときの弦高は2..4mmでした
2mm前後の低い弦高が必要な時は、「相当にしっかり保持されている」ことが必要です
ひとつの目安ですが、1円玉より重量のある5円玉2枚(3.04mm)が、
揺すっても落ちない程度であれば概ね弦高2mmと考えても良さそうです
(あくまで私の実験結果ですし、硬貨の摩耗具合によっても変わってきます)


※上記は5弦で保持されないよう、6弦のみの挟み込みで行って下さい

【モノサシを使う】

しかし、「目盛りがあれば何でも良い」ってわけではありません(笑)
写真のように「端っこから目盛りのあるモノサシ」であれば使えます



【異世界のお道具を使う】

■隙間ゲージ
本来はエンジンのピストン、シリンダ間隔とか、非常に狭い隙間の間隔を調べる道具ですが
厚みの違う板がセットになっていることが多いので、
私の場合だと、0.95mm、0.9mm、0.85mmの3枚を使って2.7mmの厚みを作って
1円玉をと同じように測定します


■テーパーゲージ

これは、管の内径とかを測る道具ですが、意外に精密測定が可能です
写真のように使いますけど、0.1mm単位で測定できます
差し込んだときに「弦が持ち上がらないように」するのに、そこそこ慣れも必要です

 




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