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2026年1月18日日曜日

KORG STAGEMAN 80 リズムマシン内臓アンプ

2016年4月の発売らしいので 目新しいものではないですがもう数年も前から欲しかったギターアンプ、といっても、私の興味はアンプとしてではなく内蔵されているリズムマシンのほうにロックオンしてたわけですが(笑)

リズムパターン数は24種類とそれほど多くありませんが、サンプリング音源で圧倒的なリアルさというのがどれほどのものか・・・ずっと確かめてみたかったのです
しかし、発売時の価格は税抜き75,000円、当時の消費税は8%でしたから81,000円(税込)!!いやいや手が出ませんってw
末期には値下がりしてたようですが、それでも手が出せず、中古価格が2万円台まで下がった今、やっと手に入れることができました

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今こうしてこの記事を書いていて少々不安に思うのは
STAGEMAN 80に興味を寄せてくださる人は果たしているのだろうかということ

発売から10年近くたった今ではモバイルメディアでのコントロールが可能だったり、
多彩なエフェクトを搭載したり、リズムパターンが豊富だったりと
アンプも目覚ましく進化しています
もはやレトロな匂いすら漂うSTAGEMAN 80ですが
リズム特化というだけでなくアンプとしての基本的な音も良いことで
私の中の存在感は健在、そんな魅力を少しでもお伝え出来たら幸いです
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さて、久しぶりの長~~い記事となりました、お時間に余裕のある時にでもゆっくりお読みいただければと思います


KORG STAGEMAN 80


写真でわかるようにギターアンプというより「スピーカー付きのリズムマシン」といった風体で、同じKORGのKRminiが巨大化した感じに見えます


【リズム機能】
●リズム・スタイル数:24(8BEAT1、8BEAT2、8BEAT3、8BEAT4SHUFFLE、8BEAT5、UNPLUG1CAJON、UNPLUG2CONGA、UNPLUG3DJEMBE、OLDIES、COUNTRY1、COUNTRY2TRAINBT、COUNTRY33/4、ROCK1、ROCK2、BLUES1、BLUES2、16BEAT1、16BEAT2SHUFFLE、16BEAT3、JAZZ1、JAZZ23/4、LATINJAZZ、BOSSA、SAMBA)
※各リズム・スタイルで2バリエーションバリエーションごとに3種類のパターン(ベーシック、フィルイン1、フィルイン2)
●テンポ:48〜240bpm
●チェイン機能:30バンク(各最大999小節まで登録可)
【レコーダー機能】
●録音フォーマット:PCMオーディオ・フォーマットWAV形式(拡張子.wav)、44.1kHz16bit
●録音時間:使用SDカードに依存/1GB当たり約100分
●最長連続録音時間:3時間
●ソング数:最大50
【プレーヤー機能】
●再生フォーマット:PCMオーディオ・フォーマットWAV形式(拡張子.wav)、44.1kHz16bitステレオ
●最大データ・サイズ(時間):使用メモリー・カードに依存/1GBあたり約100分(WAV時)
●最大データ・ファイル(フォルダー数):最大99ソング(1フォルダー当たり)、PLAYERフォルダー内のM1〜M8の合計8つのフォルダーを利用可能
●プレイリスト機能:10バンク(各最大24曲まで登録可)
【その他
●入出力端子:マイク・イン(XLR)×1、インプット(フォーン)×2、AUXイン(ステレオ・ミニ・フォーン)、フット・スイッチ×1
●ミキサー・エフェクト部:リバーブ、ベース、トレブル、ACOUSTAGE(ステレオワイド効果)
●使用可能カード:SDカード(1GB〜2GB)、SDHCカード(4GB〜32GB)
●出力:80W
●スピーカー:4インチ×2
●電源:DC19V、単1乾電池6本
●サイズ:スタンドを畳んだ状態/398(W)x242(D)x231(H)mm、スタンドを立てた状態/398(W)x310(D)x285(H)mm 角度26°
●重量:8.4kg(電池含まず)
●付属品:ACアダプター(DC19V)KA410、コード・ストラップ
●別売アクセサリー:フット・スイッチ:VOXVFS5

音質や性能の前に


【中古の掟、まずは初期化・・しかし
取扱説明書を読んだ限りではSTAGEMAN 80に「全設定の初期化」という機能は無いようです
大きな問題ではありませんが、システム設定やリズムチェイン等、本体メモリに保存されているデータは前オーナーのものが残っている可能性が大です
特にリズムチェインの設定については想定外の動作を防ぐため、チェイン作成前に該当のバンクを削除してから設定開始するのがよいでしょう
下手すると「このアンプ壊れてない??」って思わないようにww

【KORG名物、わかりにくい取扱説明書
最小限の挿絵しかない文字の羅列・・・KRminiとかもそうでしたが、まず読もうという意欲がわかない、にもかかわらず多機能アンプ故、読んで理解しなければ使えないというジレンマ、ほんとストレスたまるわ(笑)
 ■わかりにくい理由(その1)
  クイックスタートと取扱説明書の2段構えになっている
  似た内容が2度出てくることで余計に分かりにくい構成となっている
 ■わかりにくい理由(その2)
  3つあるモードの意味がなかなか理解しづらい
   ① リズムモード:リズムスタイルの再生に合わせて演奏を録音します
   ② レコーダーモード:演奏を録音します。また、録音したソングデータに
    演奏をオーバーダビングします
   ③ プレーヤーモード:再生しているオーディオファイルに合わせて演奏を録音します
  操作パネルの配置上、モードという概念が必要だったのでしょう、ということまでは
  百歩譲って理解しますが、全モードで録音可能なのに、あえて「レコーダーモード」が
  あることの違和感、そしてプレーヤーといえば演奏者のことかと思いきやオーディオ
  プレーヤーの意味であることで陥りそうな勘違い・・
 ■わかりにくい理由(その3)
  そもそも小さい字で詰め込みすぎ!、読む意欲を根こそぎ刈り取られる(笑)
  もう少し紙面を工夫して見やすさ、わかりやすさを考えてほしい

は~~毒吐いた~~ww、でもこれですこしだけ気が晴れたかも
良いアンプなんから、その良さをちゃんと使えるようにしてあげないとね、KORG様

STAGEMAN 80でできること


リズムマシン搭載というだけでなく、極めて多機能なアンプで、録音機能なんて私も実機を手にして初めて知ったくらいです(笑)
以下は取扱説明書にある「STAGEMAN 80の特徴」の記載の要約です

■リズム・プレーヤー機能
 • 生録音されたリアルなドラムやパーカッションの演奏とセッション
 • 24種類のリズムスタイルを内蔵しトップ・パネルのボタンで直接選択可
 • 各リズムスタイルは、2つのバリエーションを持ち、
  ベーシック、フィルイン1、フィルイン2の3つのリズム・パターンが収録
 • チェイン機能を使用して1曲分のリズム構成を作成して自動演奏が可能

■大音量ステレオ・スピーカー
 • ライブにも使用できる大音量出力(40W×2)のスピーカーを搭載
 •ACOUSTAGE(ワイド)機能による広がりのあるサウンドが得られる

■ミキサー機能
 • マイク入力×1、ギター入力×2、AUX入力×1を使用した多チャンネルミキシングが可能
 • MIC IN端子、INPUT 1端子、INPUT 2端子からの入力にリバーブエフェクト可
 • イコライザーでの音質調節

■チューナー機能
 • 大きく見やすいメーター表示を見ながらチューニングが可能
 • チューニングのためのガイド音を出音可能

■レコーディング機能 (
SDカードを本体に挿入する必要あり)
 • チェインに組んだリズムスタイルの再生音と自分の演奏を一緒に録音可能
 • SDカード内のオーディオ・ファイルに合わせて一緒に録音可能
 • 録音データは、汎用のオーディオ・ファイルにエクスポート( 書き出し)可能

■プレーヤー機能 
SDカードを本体に挿入する必要あり)
 • SDカードに収録した汎用のオーディオファイル(WAV)を再生可能
 • プレイリスト機能を使用して、オーディオファイルを順番に再生可能
 • オーディオ・ファイルの再生スピードを変更可能

■フット・スイッチ・コントロール機能
 • VOX VFS5の使用でリズム演奏や録音/再生などの操作が可能

リズム機能(ここからようやく本題)


まず、さすがのサンプリング音源、リアルさが違います
リズムパターンは24種類と少し物足りませんが、そのそれぞれにAパターン、Bパターンのバリエーションがあることで意外に飽きることがありません
リズムパターンは多いほど良いのは間違いないのですが、使い込むうちに10パターン以内に落ち着いてくることが多いので、少なさを嘆くよりも24種類をどう活用するかを突き詰めるほうがSTAGEMAN 80を使う上では幸せになれそうです

フィルイン2種類、エンディングがあることは、私にとってはリズマシンの最低条件でしたので、ほんとにあってよかった(笑)
もちろんそれらがなければ購入もしなかったのですが、フィルインだけでも楽しさが数段向上します
ただ、演奏中に使用するにはどうしてもフットスイッチによる制御が必要になるため余分な出費につながるのですが・・

リズムセクションと関連コントロール

BOSS RC-10rと比較してみる

私が常用しているBOSS RC-10rは、本来ルーパーなのだけど充実しすぎるほどのリズム機能が付属することで重宝しています
むしろルーパーを使えない私にはリズムマシンにしか見えていません(笑)
 ・280種類以上のリズムパターン
 ・一つのリズムパターンは、イントロ、2つのパターン、エンディングで構成
 ・フィルの挿入が随時可能
 ・ドラムセットの変更が可能 等々
と、ルーパーのオマケ機能としては圧倒的ですらあります
STAGEMAN 80との決定的な違いは、やはりサンプリング音源か否か、モデリング音源のRC-10rとの比較はすご~く気になるところです

以下は、両者の8beat、BPM120音源(8小節のみ)をライン録音したものです



出だし、イントロフレーズのないSTAGEMAN 80はカウントイン、RC-10rではイントロフレーズとなってるなど、まあ細かな相違はありますが、RC-10rも決して悪いわけではありません
RC-10rの音も大きな違和感なく普通に使える音ですが、STAGEMAN 80のリアルさ、迫力はやはり良いですね!
これはもう「私の主力リズムマシンはどっち??!!」ってなるところですが、 
 ・RC-10r:弾き語りの配信や録音で主にライン上のシステムとして活用
 ・STAGEMAN 80:実際に音を出してストレス?解消マシンとして活用
と、意外にすみわけができていています
まあRC-10rの場合は、システムへの組み込みや設置スペースの制約という事情から、差し替えが難しいということもありますけど・・w

弾き語り用の配信&録音機材(赤いのがRC-10r)

■リズムチェイン機能

一曲分のリズムパターンを1小節ずつ登録(パターン変更やフィルも)して作成する機能です
しかし、1曲分というのがなかなか曲者で、もっと小さな単位例えば8小節分を作成してそれをループするなんてことはできなさそうです
それに1曲の中の小節数なんてそうそう把握できないので、効果的なパターン切り替えやフィル、エンディングを組み込もうとすると頭が混乱します(笑)
私としては、正直「使わないなあ」と感じています

■フィルインのタイミング

STAGEMAN 80とRC-10rのフィルイン操作&実行にはちょっとした違いがあります
 ・STAGEMAN 80:小節内のどの位置でFill IN操作をしても次の小節で実行される
 ・RC-10r:小節前半でFill IN操作⇒その小節の最後でFill IN実行
      小節後半でFill IN操作⇒次の小節の最後でFill IN実行


どちらがいいということも無いのですが、スローな曲の場合STAGEMAN 80のフィルインは「かなり遅れてやってくる」と感じることがあります

音質など


■スピーカー出力

金属筐体の重いボディのせいか、引き締まった音です
最初はやや低音不足かなとも思いましたが、EQを調整するとなかなかの迫力、音量も申し分なしです
また、筐体の剛性が高いせいか、大音量でビビる等の破綻の気配すらなく、安心して使えそうなのも大きなポイントです

■ヘッドホン出力

これもなかなかGOOD!、ここだけの話ですがスピーカー出力よりも良い音に聴こえます
上記のサンプル音源もこのヘッドホン端子から録音したものです

■エフェクト

マイク、インプット1、インプット2にかけられるリバーブエフェクトがついています
おそらくROOM程度の小空間リバーブと思われますが、効果を大きくするとDECAYタイムもやや増加するように聴こえるので、単にMIXのみを変えているだけではないかもしれません
インプット1、インプット2にギターをつないだ時は「ちょっと弱いかな」と思ったのですが、マイクには十分すぎるほどでした、理由は不明ですが不思議な感じです
なお、リバーブがかかる範囲はシステム設定で変更可のです
 ・ MIC IN端子、INPUT 1端子、INPUT 2端子
 ・ MIC IN端子のみ
 ・ INPUT 1端子、INTPUT 2端子
最新リバーブペダルのような高度なことはできませんが、弾き語りなら十分使えそうです

■ワイド機能

いったいどういう理屈なのかはわかりませんが確かにステレオ感が増します
常時ONのまま使いたいくらいですが、電源のON/OFFとともにリセットされるので、電源オン時に再度設定しないといけません(ボタン押すだけですがw)


音量・音質関連のコントロール

録音機能


正直「なぜかわかりにくい」この録音機能
思うにやはり3つのモードを(細かな文字で)詳細に記してある取説にわかりにくさの元凶があるように思うのですが、再度3モードを見てみます
 ① リズムモード:リズムスタイルの再生に合わせて演奏を録音します
 ② レコーダーモード:演奏を録音します。また、録音したソングデータに
  演奏をオーバーダビングします
 ③ プレーヤーモード:再生しているオーディオファイルに合わせて演奏を録音します

しかしながら、もう思い切り単純化した話をするなら・・・
 ・演奏をリズムとともに録音したい→リズムモード
 ・録音したデータを再生したい→レコーダーモード
まずはこれを理解するだけでかまいません
そして以下の操作で、STAGEMAN 80を十分活用できると思います
 ①リズムモードでリズムを選ぶ
 ②●ボタンを押す(スタンバイ)
 ③▶/■ボタンを押す(録音開始)、リズムに合わせて演奏開始する
 ④▶/■ボタンを押す(録音終了)、演奏を終了する
 ⑤レコードモードにして録音データを再生する
オーバーダビングやらBGM再生やら録音データの選択・消去やら・・それらは必要になったり疑問にに思ったりしたときに説明書を読むだけでOKですので、まずは簡単な操作でSTAGEMAN 80を楽しむところから始めるのが使いこなしの近道だと思います

録音・再生関連のコントロール

オーディオプレイヤー機能


オーディオデータを再生するだけなら割と簡単ですw
【準備】
 ①再生したいオーディオファイルをPC等で準備する(wav形式、16bit、44.1kHz)
 ②SDカードのPLAYERフォルダ内のM1~M8フォルダにコピーする(各フォルダ99曲まで)

  ※1 ファイル名は日本語でも大丈夫
  ※2 再生順はアルファベット順となります、再生順を指定したい場合は
    ファイル名の先頭を「01」・・「99」のようにします
    プレイリストを作成して指定することもできますがこの方が簡単です
【再生手順】
 ①PLAYERボタンを押す
 ②SDカード内のフォルダをM1~M8ボタンで選択
 ③フォルダ内の曲をF1、F2ボタンで選択
 ④▶/■ボタンを押す(再生開始)、再度▶/■ボタンを押す(再生終了)

オーディオデータの再生に合わせて演奏することも可能です
それを録音することもできるようですが・・・その場合は取扱説明書をご熟読くださいw

操作性、扱いやすさ


リズムに合わせて演奏する、それを録音する・・というところまでならほぼ直感的に操作可能なのですが、そこから一歩踏み込もうとするとなかなか大変です
ボタンの長押しやM1~M8ボタンの合わせ技、複雑な手順等々、取扱説明書片手でなければ到底できないことも多くあります
「扱いやすいですか?」と聞かれるとどう答えてよいか迷いますが、フルスペックで使いこなすのは容易ではないけど、用途を明確にしそれに的を絞った操作なら「そこそこ扱いやすい」といってよいのではないでしょうか

その他の留意点など


■電源について

STAGEMAN 80は電源アダプタ(KORG KA410)と電池(単一型6本)の2電源方式ですが、
 ・電源アダプタ:重い、でかい、ケーブル硬いの三重苦、コネクタの破損も怖い
 ・電池(単一型6本):8.4kgとただでさえ重い本体に単一電池120g×6本はつらい
というわけで何か手はないかと模索してみました


KORG KA410

【20vのPDトリガーケーブル+DCジャック4pinDin変換ケーブル】
STAGEMAN 80の電源は、コネクタが4pinDin、電圧が19vです
これならPDトリガーケーブル(20v)で何とかなるんじゃないかともくろんだのですが、結果は「通電せず」・・・残念ですがSTAGEMAN 80の電源アダプタは専用(KORG KA410)でなければならないようです

ちなみに、純正アダプタKORG KA-410のピンアサインは以下のとおりですが、今回使用した変換コネクタはそれとは異なる配置だったのでしょう(多分・・)
変換ケーブルを分解して結線変更すれば何とかなるかもしれませんが、試行錯誤の最中にSTAGEMAN 80がご臨終なんて惨事もあり得るので、私のような電気音痴が手を出してよいことではなさそうです(笑)

【もう少しコンパクトな互換電源アダプタを探す】
コネクタ形状が4pinDINということもあり、私が調べた限りでは存在しません

【充電式の単一電池】
USB充電式の単一電池は非充電式の1/2以下程度の重さしかないので重量対策には有効と考えられますが、6本で5千円前後することや性能にばらつきがあることから結構な冒険となりそうです(私は勇気が出ませんでした)

【ダミー電池を9vに改造】
4.5v仕様のダミー電池を2セットとか、何らかの改造で9v仕様にするとかですが、あまりにめんどくさすぎて試す気も起きませんww
また、ダミー電池は意外に高価で充電式単一電池との価格差が小さいことや手間を考えると、あまり大きなメリットも見出せません

【ということで結論です】
結局のところ、
 ・代替のDC電源はPDトリガーケーブルは使用不可、小型軽量の互換アダプタもない
  ということで、現状あきらめざるを得ない
 ・電池に関しては、充電式単一電池がよさそうだが、けっこう高価だし性能にばらつきも
  ありそう
ということで、これという解決策は見つかりませんでした
最も現実的なのは、安価な単一乾電池を使用しながらSTAGEMAN 80の自分なりの使い方(ほとんど据え置きなのか持ち運びが多いか等々)を見定めた上て、電源アダプタを使うかどうかを決めるのが現実的と言えそうです(あるいは電池込9kgをものともしない上腕二頭筋を鍛えるとかww)

フットスイッチについて

STAGEMAN 80はフットスイッチを接続することで、リズムのスタート/ストップやフィルインなどが足元で処理でき利便性が一気に向上します
取説で指定のフットスイッチはVOX VFS5となっているが、「フットスイッチなんてなんでもだいじょうぶに決まってるサ~」とばかりに、手持ちの2ボタン、3ボタン、6ボタンフットスイッチを試してみたものの、軒並み使用不可でした
結局フットスイッチコントロールを有効にするには、指定通りVOX VFS5を用意する以外に手はなさそうです(私は中古品を購入・・痛い出費です)


VOX VFS5

■録音用SDカードについて

STAGEMAN 80では録音用にSDHC32GBまでのSDカードが使用可能です
ただし、うちの場合だと規格的にOKでも数枚試したうちで正常動作したものは8GBのmicroSD(SDアダプタ使用)のみでした
STAGEMAN 80でのフォーマットが成功しても録音途中でエラーになったりすることもあるので、取説の「SDカードに録音できるかをテストする」に従い事前のチェックを行うことで安心して使用できます

まとめ


まずギターアンプとしての基本性能=====⇒合格!!
 ・大音量でしかも音が良い
 ・マイク×1、ギター×2のミックス可
 ・簡易だがリバーブエフェクトあり
 ・ワイド機能が意外に良い仕事
リズム機能は=====⇒まあ合格!!
 ・24パターンは少ないがサンプリング音源の良さを実感
 ・1パターンに2つのバリエーションがある
 ・フィルインやエンディングの存在で楽しさUP
 ・リズムチェインは使い勝手が良くない
録音機能は・・=====⇒条件付き合格
 ・単純な録音・再生だけなら割と簡単
 ・16bit44.1kHzと低スペックだが悪い音とは感じない
 ・少し込み入ったことをしようとすると説明書の読み込みが必要
全体的な操作性は・・・=====⇒ぎりぎり合格(^_^;)
 ・リズムに合わせて演奏するという単純操作ならすごく簡単
 ・演奏の録音&再生もまあ取説読んですぐに理解できる
 ・それ以上に細かなことをしようとすると一気に難解になる

以上を総合すると私としては「大満足!」なわけですが、不満がないわけではありません
 ・とにかく重い、電池使用ならさらに重い
 ・演奏中にフィルインなどする場合はフットスイッチが必須
 ・純正アダプタが大きく重くコードが硬い 等々
まあでも、それらを考慮しても良いアンプという評価は変わりません
なんにでも欠点というのはあるものです(笑)


2026年1月5日月曜日

ユニバーサルショックマウント対決 RYCOTE vs CLASSIC PRO

でかいマイクも随分ダンシャリしてしまって、ショックマウントの必要性はもうほとんどなくなってしまった
そうなると当然次の断捨離候補となるわけだが、処分する前に少し記事にさせてもらおうということで書いてみた




ユニバーサルショックマウント


ユニバーサルショックマウントの「ユニバーサル」は、「汎用的な」の意味で、一定の制限はあるものの「どんなマイクでもどんとこい!」的なコンセプトのショックマウントであり、マイクを買うと付属する専用ショックマウントとは異なる
とはいえ、専用ショックマウントといってもAKG H85のように様々なマイクで使用できるものも多いわけだが、それではここでいう汎用性とは何かといえばそれは「一定範囲のマイク径に対応可能」ということである
以下は、今回比較する「Rycote Invision USM」と「Classic Pro CMS1」であるが、4本のマイク固定ネジにより様々な径のマイクに使用可能となっている

Rycote Invision USM

Classic Pro CMS1

※上の写真はネットショップから拝借したものだが
なぜかどちらも上下さかさまで撮影されている
これでもマイクはセット可能だが
構造上、この写真の方向でマイクをセットすると
ショックマウントの機能を十分には果たせない
と(私は)思うのでご注意くださいませw!

RYCOTE vs CLASSIC PRO


下表は両者の緒元を比較したものである

 緒元 Rycote
 InVision USM
Classic Pro 
CMS1
 最大外形 116mm 129mm
 重量 157g 160g
 仕様としての値 対応マイク径   18mm~55mm  22mm~55mm
最大マイク重量  750g 750g
実際の値  対応マイク径 18mm~56mm 18mm~62mm
 最大マイク重量 750gの
RODE NT2-Aも
しっかり保持可能
角度固定もOK
750gの
RODE NT2-Aも
しっかり保持可能
角度固定もOK
 ポップガード × 〇 
変換ネジ  3/8→5/8
変換ネジ付属
5/8、3/8兼用の
ため変換ネジは
付属しない
 サウンドハウス価格(税込) 11,800円 3,980円

【最大外形】
Classic Pro CMS1のほうが1cm以上も大きく、限られたスペースでの使用では多少邪魔になる場面があるかもしれない

【対応マイク径】
Rycote InVision USMは製品仕様と実際の値にそれほど違いはないが、Classic Pro CMS1は製品仕様以上に幅広いマイク径に対応できる点で有利と言える

【最大マイク重量】
両者ともに手持ちマイク中最大重量のRODE NT2-Aでもしっかり保持可能である
上限重量は測りようがないが750g以上でも保持は可能と考えられる
ただし「最大重量」が単に保持可能かどうかということではなく、ショックマウントとして振動ノイズを有効に吸収可能な上限重量という意味であるなら、検証手段がないので言及できない

【価格】
Classic Pro CMS1はRycote InVision USMの約1/3の価格である
ケーブル、スタンド、床からの振動ノイズへの対応力が同等であるなら、Classic Pro CMS1のコスパが際立つといえるが、私は明確にその差異を計測できないので優劣の判断はできない
ただ、ユニバーサルショックマウントに求める性能が「多様なマイク径への対応」に重きを置くならClassic Pro CMS1は良い選択と言える

【その他】
 ・Classic Pro CMS1のネジ部(4本とも)にはややがたつきがある
  保持力に問題はないが気になる人はいるかもしれない
 ・Rycote InVision USMはスタンド取り付け部のネジ径が3/8インチなので5/8変換ネジが
  付属するが、Classic Pro CMS1のスタンド取り付け部のネジ径は3/8、5/8兼用なので
  変換ネジは付属しない
  ただし、3/8径のネジ穴は結構奥にあるのでスタンド側の3/8オスネジが
  やや長めでないと、届かないか咬合長が短すぎて固定が不安定となる可能性には
  注意が必要である(場合によっては5/8→3/8変換ネジを用意したほうが良いかも)


総評

正直、厳密なノイズカットを必要とする環境でないならClassic Pro CMS1で十分かなという気がしている
もちろん私自身も「RYCOTEブランド」にはちょっとした憧れのようなものがあったので、ブランドイメージでRycote InVision USMを選ぶのもありだ
ありだが・・・最近はショックマウントどころか、1000円もしないこんなのを愛用しているとてもココロザシの低~いワタシにどうこう言う資格は無いのかもしれないが・・(^_^;)



2025年12月18日木曜日

久しぶりのショックマウント替えゴム製作

 使用上の必要に迫られて、というよりRODE NT2-Aの出品準備ということではあるが、久しぶりにショックマウントの替えゴムを作ってみた
具体的な製作方法は、以下の過去記事に記載しているので、そちらを参照していただきたい

ショックマウントの替えゴム製作

今回作成したのは、RODE NT2-A用ショックマウントRODE SM2の替えゴム
製作時間は2本で10分、しかし「やっぱり赤は映える!」と我ながら見ほれている(笑)



RODE NT2-Aのショックマウント「RODE SM2」
サウンドハウスのHPによれば、現行セットのショックマウントはSM6となるようだが、私が中古購入した際にはSM2が付属していた
古い時代のNT2-AにはSM2がセットされていたのか、前オーナーが別々に買い求めたのかは定かではないが、860gもあるNT2-Aを支えるため、大きく頑丈なつくりとなっている

しかし、マイクの重量ゆえゴムには相当の負担となり「ゴムが伸びて使えない」との事態はネット上でも散見されるのだが、私のSM2もその例に洩れず、ゴムが伸びきってマイクを支えるどころか、かろうじてショックマウントの体裁を保てるという状態であった

【替えゴム製作】

ところが替えゴムというのはショックマウントによって必要長が異なり、いったいどんな替えゴムを購入したらよいか迷ってしまう人もきっと多いと思う
ちなみにSM2の場合であれば、ゴム長35cm程度をリング状にしたものがベストと思われるので、例えばであるが10 個マイクショックマウントゴムバンド(11.50X11.50の方)などは該当すると思われる
まあ、上のものは激安だけど替えゴムって意外とお高いものも多いし、そもそも長さ表記のない商品もあるので、私は最も安全・確実・安価な方法として「自作替えゴム」を作成することにしている
そして、写真のように赤のゴムがなかなかカッコエエ!と思っているww

 ※1 上記ゴムバンドは買ってみようと思ったがいつ到着するか不明だったので断念

【オリジナルのゴムについて】

これは私も今回ゴムをはずして初めて知ったのだが、SM2オリジナルのゴムは2本を金属の留め具でまとめた形となっており、この留め具をショックマウントにはめ込んで使うというものだった
確かにゴム装着時に1か所でも固定ポイントがあれば装着は容易になるのだが、ショックマウントにはめるのも外すのも結構な力技となるうえに、留め具を開放して新たなゴムに差し替えるのも見るからに困難そうなので、ゴム交換の際はこの留め具の使用をあきらめた方が楽だと思う


【締め付けレバー操作について】

替えゴム製作とはあまり関係ない話だが、SM2の角度固定用締め付けレバーがショックマウントのリングに干渉して回しにくいという話もあるようだ
SM2の締め付けレバーは、引っ張ると開放状態となるようにできており、この機構をうまく使えば、干渉問題もある程度回避できると思われる




2025年10月7日火曜日

復活のBehringer RX1202FXとミニラック

前回記事のとおり、想定外の紆余曲折はあったものの、なんとかBehringer RX1202FX&手持ち機材でミニラックが完成した



構想を練る
機材ラッキングの専門家でも何でもない私が、構想や設計を語るのはおこがましすぎるのだがw、まあ「ド素人ならではの考え方」もあってよいのではと思い、恥をさらしておく(^_^;)

①まずは「何がしたいのか」を決める
・・なんだけど、もともと手持ち機材を有効活用するという以外、特にこれといった目的は無かったのだから、今回の場合はほぼ「行き当たりばったり」に近しい
それでも、ぼんやりながらやりたいことはあった
 ・ソロギターのマイク録り(ステレオ)
 ・ソロギターのライン録り
 ・弾き語りの録音&ライブ配信
 ・カラオケ(笑)
 ・電源の取りまとめ
今冷静に考えれば、この程度の「やりたいことリスト」ならオーディオインターフェイス(Steinberg 816c)の8チャンネル入力で十分可能であり、ミキサー(Behringer RX1202FX)が本当に必要だったのかははなはだ疑問ではある
・・が、「ラックの隙間を埋め尽くしたい」という欲望に勝てなかった私、そして、「今はいらないけどいつか使うかも」・・ああ、もう笑うしかないが、それが私である・・・実に私らしい(笑)

②機材の配置を考える
ラック機材は正面のサイズは規格化されているが、奥行きに関しては様々である
今回のミニラック形式だと、「奥行きの長い機材が上の段にあると配線もメンテもやりにくい」ので、可能ならば奥行きが下の段から上の段に行くほど短いのが私の理想である
ただし、そうはいっても信号の流れと機材配置があまりにも違ってしまうと、配線も美しくなく、また使用上の混乱にもつながるので、そこも無視できない
というわけで、意外にも頭を使う(悩ます)作業となる
あと、今回のミニラックのように傾斜のあるオープンラックだと、最下段に奥行きの長い機材を配置すると「しりもち」をついてしまうことも考慮しないといけない
実際、「下の段ほど奥行きの長い機材」としたとき、今回の場合WARM AUDIO WA273が最下段となるのだが、28cmもある奥行きのため8Uの最下段には配置できなかった

③配線と必要なケーブルを考える
②と同時進行的に考えないといけない部分もあるが、これも意外に悩ましい
配線のためのケーブルは、「種類」とともに「必要長」を考えておかないとラックの裏側はラーメンぶちまけたようなカオスになってしまう
例えばXLR-XLRのケーブルにも30cmもあれば3mもあって、機能的にはどちらでも用は足りるのだが、必要以上の長さのケーブルはカオスの元にしかならない
余談だが、昔Behringerのパッチベイの取説で見かけた言葉を思い出す
「機材の配線はそれ自体が芸術であり、時間をかけて正しく行う価値があります」
もちろんこれはスタジオレベルの巨大かつ複雑なシステムを念頭に置いたものであろうけど、小さなシステムでも適切な配線はトラブルを回避し、メンテナンスを容易にする第一歩となる・・・と私も思う

設計図を描く
構想がある程度まとまったら設計図をつくる
「こんな5台しかないラックには必要ない」って思われるかもしれないが、設計図は組み立ての役に立つと同時にメンテナンス時の貴重な情報源ともなるので、是非お勧めしたい


リバーブ(Lexicon MPX110)はDBX286sのインサートでもよかったのだが、モノラルでしかリターンできないようなので、ステレオリターンが可能なBehringer RX1202FXに接続している
上記のパッチベイ取説には「まず、アースループを避けることが重要です)ループ状のワイヤはアンテナとして機能し、ハムや電磁放射を拾います)」と書かれている
私も何度も設計図を見直してみたが、なんとなく一応大丈夫そうに思うw

できあがり
使用頻度は高くないと思うが、無事の稼働を祈るばかりである
できあがったばかりでいうのもなんだが、ソロギターを始めたころのようなモチベもない今、この先ソロギター続けられるんだろうか、録音したいほどの演奏になるんだろうかと、ラックを眺めながらちょっぴり暗い気持ちになっているのは、ここだけの話である

4Uのケースを置き台&電源として使っている
余ってたコロコロを取り付けてみたら
メンテもお掃除もぐっと楽になった
グッジョブ!自分ww


2025年9月20日土曜日

ZOOM MicTrak M4

もうついでだから、ZOOM M4にも少し触れておこう
いつ頃の購入かもう記憶もあいまいだが、今年の春頃だったようにも思う

ZOOM MicTrak M4


2022年末の発売からすでに3年近く経過する32bitフロート4トラックレコーダー
ZOOMの32bitフロート製品の先駆け的存在で、正直そのころの私は32bitフロートのことなど何もわからず、ZOOM M4の発売を知っても「なんだか不細工なレコーダー」(ZOOM様sorry!)との印象しかなかった(^_^;)
その後32bitフロートのことも多少理解が進み興味も湧いてきたが、購入の決定打となったのは2025.3の驚愕の価格改定であった


■32bitフロート録音対応、ハンドヘルドマイク型4トラックレコーダー
■最大入力音圧135dB SPL、ステレオ指向角90°のXYマイク
■最高32bitフロート/192kHzサンプリング
■最大1TBのmicroSDXCカードに、モノラル~最大4トラックの同時録音
■2系統のロック機構付きXLR/TRSコンボ入力
■EIN -127dBu以下、超低ノイズフロア設計の高品位プリアンプ
■映像との正確な同期を実現する高精度なタイムコードジェネレータ
■録音中の音声をリアルタイムに波形表示するカラー液晶ディスプレイ
■軽くて頑丈なハニカム構造のマイクグリル
■ハンドリングノイズを低減する強化コーティング塗装
■Win/Mac/iOS/Androidで動作する、32bitフロート対応USBマイク
■USBマイクは、WEB会議に便利な手元で操作できるミュート機能付き
■録音レベルによらず再生時の音量をそろえる、再生音量自動調整機能
■実機単体でノーマライズ処理および24bit、16bit WAVへの書き出しに対応
■単3アルカリ電池4本で約19時間駆動
■風切り音や息の吹かれを防止するウィンドスクリーン付属
■外形寸法/70.2 mm (W) × 206.2 mm (D) × 47 mm (H) 
■質量: 325 g(電池含む)

2025.3価格改定


元々オープン価格であるため、価格改定という言い方が正しいのかどうかわからないが、ZOOM M4の実売価格は発売から現在まで以下のように推移している
 ・2022.11発売時:45000円
 ・2024.7頃~2025.3頃:24000円
 ・2025.3頃~現在:14900円
なんと、M4の実売価格は現時点で発売開始時の1/3まで下がっているのだ
ここまで安くなるとXYマイク付きの32bitフロート4トラックレコーダーとしての割安感は半端なく、私でなくとも購入意欲をくすぐられた方はきっと多いと思う

また、価格面だけではなく2022.11の発売時にはノイズの問題や外部マイクがステレオリンクできないとかの結構致命的な欠点などもあったようだが、それもファームウェアの更新等で解決されたことで、使用上の不具合もほぼなくなった

そうなると「どえらく安い高性能ハンディレコーダー」なわけで(笑)
お手軽録音したい人の選択肢に当然入ってくることになる

録音音質


まだフィールドでの録音はしたことがないのでアコースティックギターの音を録ってみた
 ・Morris SS-101(Elixir #16052)
 ・無加工の生音(外部マイクのみ録音時に80Hzでローカット)

【XYマイクのみの録音】
まあZOOMの音であるが、わたしZOOMの音は決して嫌いではない
H4nのころから好きな音なのだが、どこがどう良いとかをうまく言えるほどのボキャブラリーがないのが悲しい
あえて言語化するなら、全てありのままというよりも若干整理された音なのだが、程よい解像感で「艶(つや)」のようなものを感じる、といえばいいのだろうか・・・ある意味素人でも扱いやすい音といえるかもしれない
ただ、以下の録音でもわかるが、H6studioのXYマイクに比べるとやや指向性が甘いのか、ステレオ感は少し希薄に聴こえる


【XYマイク+外部マイクの録音】
トラック1,2に「Shinさん制作ProbeⅡマイク」を挿し、ステレオリンクで録った音をXYマイクの録音にミックスしてみた
ProbeⅡは無指向性マイクだが、ほんのりとステレオ感を付加できたように感じる
  ※もちろんXYマイクの音はそのままだから中央定位感は維持できている
ただこれは、ProbeⅡマイクが「ポン挿し」できるからのワザで、一般のマイクだとケーブルやスタンドのセッティング等々、めんどくさがりの私には到底無理な話ではあるのだが・・


「音量表示拡大率」の謎


マニュアルのP.48に「音量表示を確認しやすい大きさに調節する」との記載がある
これは「波形表示の振幅を拡大して見やすくする」もので、同時に「表示波形の大きさに応じて録音される音量も変化する」という機能である
いやしかし、これは実質的な「ゲイン調節」ではないか・・・
だとすれば「波形表示の拡大」などといわず、「ゲイン調節も可能」と書いてくれた方がよほどわかりやすいのだが、私の理解不足なのだろうか
このころのZOOMは「ゲイン調節不要!」ということに結構こだわってたから、どうしても書きたくなかったのか??本当のところは謎だが不可解である
 ※同じマニュアルでも「クイックツアー」のほうだと「録音音量も変化する」ことすら
  書かれておらず、単に表示の変更機能と錯覚させられる


ありがたや~~「リモコン」


ZOOM M4にはREMOTE端子があり、リモコンを接続することが可能だ
M4専用リモコンというのは存在しないようだが、過去のZOOM製レコーダー用のリモコンが使用できるのがありがたい
うちにもZOOM H4n用の「ZOOM RC4」があったので使ってみたが問題なく使用できる
もちろんリモコンの全ボタンが機能するわけではないが、少なくとも「録音開始」「停止」の2つが使えるだけでものすごく便利、本当に「ありがたや~~~!」である
H6studioもこうしていただければよかったのだけど・・ね、ZOOMさん



まとめ


お手軽に32bitフロートの高音質録音を楽しむ目的であれば、これほどコスパの良いレコーダーはないと思う
また、私の場合は宅録&フィールドが主用途で基本的に単体使用あるが、ビデオレコーダーの外部マイクとして使う場合は、325g(電池込)という軽量とタイムコード機能で、相当有力な選択肢となりそうである
そして極めつけは14900円という価格・・・しかも、ポイントなど考慮すると12000円前後で買える可能性もあることを考えるともはや驚愕である
これで、「ステレオイメージ幅の変更」的な機能がファームウェアの更新で提供されれば、用途によっては無敵なのだけど・・・望み薄ではあるがw

ただ、最近そこそこ大手のネットショップでも2万円以上の価格を付けているのをちらほらと見かけるようになってきた
値上げの予兆か販売終了の前触れかは不明だが必要なら早めの購入が吉かもしれない
 ※私はZOOMの社員、関係者ではないが(笑)


2025年9月16日火曜日

ZOOM H6 studio

 2016.3にZOOM H6を購入してからすでに9年半が経過し、この間「がっつり」とまでは言えないものの、主にフィールドレコーディングで活躍してくれたものである
しかし、4,5年経過したころだろうか、塗装が加水分解でベタベタになり、そのままでは使いづらいので何年もかけてコツコツとベタベタ塗装をふき取ったはよいが、塗装の質感は失われ、プラスチック丸出しのテカテカに変貌した
もちろん性能や使い勝手に何の支障もないのだけど、そんな折も折2025.8「ZOOM H6 studio」が発売され(てしまっ)た

そして、初代ZOOM H6は、ベタベタになり、テカテカにされたうえ、H6studioのいけにえとなってしまったのだが、数々の思い出と録音データを残してくれた・・ありがとう!初代!!

ZOOM H6 studio


初代H6から多くの改良がなされているが、私にとって主な変更点といえるのは「32bit float化」「XYマイクの大口径化」である


スタジオクラスの高音質録音を約束する、プロフェッショナル仕様のハンディレコーダー
6チャンネル入力、最大8トラック(6トラック+Stereo Mix)同時録音
EIN-127dBuの超低ノイズプリアンプを搭載する、4つのXLR/TRSフォーン入力
19.4mm大口径ダイヤフラム採用のショックマウント機構付きXYステレオマイク
入力レベルのマニュアル調整が可能なGAINノブ
専用スイッチで切り替えられる2つの録音モード(32bit Floatと16/24bit Fixed)
最高192kHzサンプリングレートの高音質録音
ラべリアマイクも使用できる、ステレオミニのマイク/ライン入力(プラグインパワー対応)
カメラに直接音声を送るラインアウトと、ボリュームコントロール付きヘッドフォン端子
ピークを先読みしてオーバーロードを未然に防ぐAdvancedリミッター
HOME画面の表示を「レベルメーター/波形/メーター+波形」から選べるDISPキー搭載
2.0インチフルカラー液晶ディスプレイ
ライブ配信しながら録音できる、6イン/2アウトのUSBオーディオインターフェース機能
振動や空調音などの低周波ノイズを抑えるローカットフィルタ
実機単体でノーマライズ処理および24bit、16bit WAVへの書き出しに対応
録音結果をその場でプレビュー再生できる、最大250mW出力の内蔵スピーカー
設定メニューを音声で読み上げるアクセシビリティ機能(日本語を含む7言語の音声を配信)
電源遮断時のデータ消失を最小限に留める、30秒ごとの録音データ自動保存システム
記録メディアにmicroSDHC/microSDXCカードを採用(最大2TB対応/別売)
単3アルカリ 電池4本で約15時間駆動、ACアダプタまたはUSBモバイルバッテリーでも駆動

・・・なのだが(笑)
H6との比較ではなくZOOMが近年推し進める32bitフロート化の流れ(ZOOMだけの話ではないが・・)の中では実に大きな変革がある
それが「GAINノブの追加」である

32bitフロートでは基本的に過大入力による音割れが生じないことから、特にGAIN調整の必要はないというのがこれまでのZOOMのスタンスであった
それはそれで理解できるが、いかに静音プリ搭載とはいえ環境ノイズから逃れられない一般人の立場からすれば、過小レベルの録音をノーマライズすればノイズも持ち上がってS/Nが悪くなるわけで、録音対象に合わせてある程度のゲイン設定ができないと気持ち悪くてしょうがない
きっとそんな多くの声に応えた・・のかどうかは定かではないがw、ようやくのゲイン調整つまみ搭載である

初代ZOOM H6とZOOM H6 studio


【外観や質感など】
一見「一回り大きくなった??」と見える


しかし、これはマイクカプセルの大型化によるもので本体の大きさは大差ない


入力ボタン(トラックキーLR1234)がゲインつまみの近くに移動したこと、および配置が左側に1,3、右側に2,4となったことで体感的に分かりやすくなり、また内部設定によるステレオリンクも、以下のとおり変更となったのは本当にありがたい!
 ・ZOOM H6:1&3及び2&4(縦のペアがリンク)
 ・ZOOM H6 studio:1&2及び3&4(横のペアがリンク)
あと、ZOOM H6 studioではPADスイッチが省略されたが、32bitフロートなので「そりゃそうか」と納得している

質感は、いっそすがすがしいまでのプラスチック筐体化!
まあしかし、品の良いマット仕上げのおかげでそこまでのチープさは感じなのが救いだ
意外なことに、外見上は唯一の金属部品「XLR端子のロック解除ボタン)がチープさ回避に一役買っているような気がする
プラスチック化も悪いことばかりではない、おかげで30gの軽量化となったのは、実用上けっこうな恩恵といえる
 ・ZOOM H6:410g(XYH-6マイク装着時、電池除く)
 ・ZOOM H6 studio:380g(XYH-5sマイク装着時、電池除く)

【音質の違いなど】
どちらも「ZOOMの音」に違いないww
ZOOM H6の時点でH4nまでの機種に比べて格段の音質向上が図られ、臨場感というかリアルさが一気にグレードアップしたのだったが、H6studioでさらに進化したのかは、聴き比べてもよくわからない
以下比較音源である
 ・どちらも80Hzでローカット
 ・どちらもマイクは90度
 ・H6は44.1KHz、16bit H6studioは48KHz、32bit
 ・音量をそろえるためどちらも録音後に正規化処理
ほんの気持ち程度、低域の豊かさがH6studioにはあるような気がするのはマイクの大型化の影響かもしれないが、H6の締まった感じもそれはそれで好感が持てる



【ゲイン調整について】
これは初代H6と比較してもあまり意味がないかもしれないが、ゲイン調整つまみの数値を同じにして録るとH6studioのほうが音量がかなり大きくなる
例えば、H6studioのゲイン調整つまみを7にした場合ではH6の値は8.5程度にしないと同じ音量での録音とはならない

これはマイクプリアンプ部の性能差と考えられる
説明書によれば、H6の入力ゲインが–∞〜46.5dBであるのに対して、H6studioでは–∞〜60.0dBとなっている
一方でマイク感度は、H6(XYH-6)もH6studio(XYH-5s)もともに–41dB/1Pa 1kHzであるから、入力ゲイン幅の大きなH6studioの録音音量が大きくなるのもうなずける

結局のところ、これも32bitフロート化によって絶対歪まない!過大入力バッチこい!・・だからこそなのかもしれないが、このような利得幅の大幅アップは、H6studioのセルフノイズが極めて小さいこともあって、恩恵でしかないように思う
これからの季節、虫の声でも拾ってきたくなる(笑)

これはちょっと・・


【タッチノイズが大きい(らしい)】
自分の録音スタイルではあまり関係ない話だが、カメラや三脚に付けて使うときには結構気になるようだ
本体を持つ時ばかりでなく、カメラや三脚の操作でも結構「ガサゴソ」いうようなので、どうしても気になる場合はショックマウントを要するらしい
ネットでは、大幅に軽減されるといわれているが、本体のボタン操作が相当に押しづらくなるだろうし、背が高くグラグラして取り回しの悪化が懸念されるところではある

【リモコン端子がない】
いくら探しても「無い!!!」これは残念でならない
リモート操作が全くできないわけではないが、そのためにはZOOM BTA-1というBluetooth接続アダプタを購入し、ZOOM Handy Control & Syncをインストールする必要がある
しかし、現状ではZOOM Handy Control & SyncはiOS/iPadOSでしか使えず、androidやPCでの制御はできない
H6studioの停止や再生ボタンはH6のような「カチッ!」という手ごたえがなく、「グニュ」って感触で、押せたかどうか不安になることがあるので、出来ればリモコンが欲しかった
  ※録音ボタンはH6もH6studioも「グニュ」である

【電源スイッチの出っ張りがほとんどない】
なので、指の腹では操作しづらく、爪の先を引っ掛けてスライドさせないといけない
H6ではそんなことなかったのだが・・あと0.5mmでいいからでっぱりが欲しかった

【画面保護シールに文字・・いやがらせ?】
もうはがして捨ててしまったので写真は無いが、H6studioの保護シールに「はがしてね!」って英語が印刷してあった
画面見るのに邪魔なので泣く泣くはがしたが、出来れば張ったままにしておきたかった・・・残念である(^_^;)

まとめ


【H6から買い替えの必要はあったか】
32bitフロートに魅力を感じないのなら、必要性はあまり高くない気がする
しかし、32bitフロート化によって「ひずまない」ことから「ゲインの増幅量をH6より大きくできた」意味は結構大きい
プラスチック化し、ボタンは「グニュ」ってなり、リモコンが無くなり、電源スイッチが操作しづらくなった等々、突っ込みどころは多いが、自分にとっては意味があったと思う(思いたいww)

【なぜH6studioだったのか】
H5studioという選択もあったが、私には本体の両サイドにXLRマイク端子があるというのが重要だった
なぜかは、下の写真でわかると思うが、両サイドに高性能コンデンサーマイクをさすのが私のフィールドスタイル
録音後にXYマイクと適量ミックスすると、少しフィールド感が増す(気がするw)のだ
実はH6studioでステレオリンクが左右一対のマイクが対象になったのをことさら喜んだ理由でもある


銀色の触角のようなマイクはSHINさん制作の「PROBEⅡ」
ご興味がある方は、こちらをどうぞ!

また、H6essentialもH6studio同様両サイドにマイク端子があり、写真のような使い方が可能なのだが、「ゲインつまみがない」ため、ワタシ的には気持ちよく使えないと感じた

【価格について】
このところZOOMの価格統制圧力?が強力なのかw、ほとんどのネットショップで49900円の定価販売となっている
しかし、タイムセール的なポイント付与率アップや割引クーポンなど、うまくタイミングをつかめれば、41000円前後(ポイント還元込)で入手可能な場合がある
もしも急ぎの事情がないのなら、そんなタイミングをうかがってみるのも良いかもしれない
まあ、ZOOM M4のようにある日突然価格改定(2025.3)されてど~んと値下がりすることも無いとは言えないが、あるかないかわからないものを待つというのはちょっと現実的ではない

ただ、何の根拠もない話だが、私の感覚としては49900円はちと高すぎる気がしている
なので、期待薄なドッカン値下げがあったとしても驚かないのだが、studioシリーズ、essentialシリーズ、MicTrackシリーズとZOOMが似たようなシリーズの商品を多数展開していることを考えるとH6studioだけが価格改定になる可能性はやはり低いかもしれない


2025年1月2日木曜日

ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【④MIDI編】

まとめ編を書いてしまった後になって申し訳ない(笑)
やっぱり気になったMIDI、そのまま放置では終われませんでした

MS-90LP+におけるMIDI制御


まずMS-90LP+のMIDIインプリメンテーションチャートを確認しておきましょう
この中で送受信とも「〇」なのは、
 ・Program Change
 ・Clock
の2つのみですが、Clockについては私自身よくわかりません
なので、とりあえずMS-90LP+のMIDI制御で私が使用可能なのは「Program Changeのみ」という前提で話をすすめます(他にもMIDIの活用法はあるのかもしれませんが私にはよくわからないので)


以下は、MIDIコントローラーでMS-90LP+のProgram Change(メモリー番号の変更)をどうすれば可能になるのか、というお話でございます

接続ケーブル


今回はMIDI BABYというコントローラーを使おうと思いますが、MIDI BABYとMS-90LP+ではMIDIコネクタが異なります
ちなみにこのMIDI BABY、「1ボタンかよ」と侮るなかれw
1度押し、長押し、長い長押しの動作それぞれに16の命令を設定でき、それを一気に送信したり順番に実行したりできるうえに、フットペダルやエクスプレッションペダルを一つ増設可能という優れものであります
(何年も前に購入したMIDI BABYがようやく日の目を見るということで私的には感慨深い)


MIDI BABY
左:MS-90LP+ 右:MIDI BABY

ごく一般的なMIDIケーブルは両端がMIDI BABYと同じ5pinDIN形状なので使用できないため「5pinDIN-3.5mmTRS」というケーブルが必要になります
しかし、このケーブル、見た目は全く同じであっても結線の異なるものが何種類もあることから注意が必要です

【タイプAとタイプB】
「Music & Midi」様のyoutube動画から肝心なシーンを画像として切り出してみました
 ・元の動画:https://www.youtube.com/watch?v=MocWRgOu2PY&t=130s
これによるとタイプAとタイプBはTRSのスレーブが2番結線なのは共通ですが、リングとチップの結線が逆になっています

さてMS-90LP+で必要なのは取説P58にあるとおり「5pin DIN-TRS MIDI(Type-A)」なのでタイプAのケーブルを使用しなくてはいけません

実はこの2種類だけではなくAmazon等のネットショップでは通常MIDIでは使用しない1番や3番へ結線したものも存在しますが、見た目で判断できないので注意が必要です
そんなわけで、私の購入したケーブルはこれであります


4本もいらんわ!!!って私も思ったんですがw、「タイプA」と明記されていたのはこれくらいでしたので泣く泣くの購入です
ただ、以下のBOSSは結線が異なるということを踏まえて、4本中2本はタイプAからタイプBへの結線変更実験に使ってみようかと画策しております

【ちなみにBOSS BMIDI-5-35は使えません
 ※赤のマーカーの部分に重大な誤りがありましたので修正します
BOSSの製品だしなんか立派そうなんでいけるかも??と思いがちですが、タイプB結線なのでこれは使えません
余談ですが・・なんでこんなことするかなあ、ZOOMとROLAND BOSS、ともに日本の誇る電子楽器&機材メーカーなのだから、こんなとこで肩ひじ張らなくてもと(笑)


BOSS BMIDI-5-35

タイプB結線なのであります


【BOSS BMIDI-5-35もタイプA
タイプAですが・・使用可能かどうかは使ってみないと何とも言えないです(笑)


BOSS BMIDI-5-35

タイプA結線

MIDIコントローラーの設定


MIDI BABYの設定は、MIDI BABY EDITERというWEBサイト上で行います
  https://disasterarea.io/midibaby/
コントローラーの設定情報の編集はメーカーによって方法が異なりますが、何かの参考になるかもしれないので、一応ここではMIDI BABYの設定内容を示しておきます


①ここはMIDI BABYの「お約束」です、このように設定しないと通信ができません

②ここもあまり重要ではありませんが、MIDI BABYのマルチジャックを使う場合は、外部フットスイッチやエクスプレッションペダルに設定しておきます

③MIDI BABYでは、1回踏みの動作に加えて「長押し」「長い長押し」といったアクションにも動作が割り当て可能ですが、今回は1回踏みの動作のみを設定しています

④「1回踏むごとに以下の命令を一つずつ送信する」というモードにしています。「以下の命令」とは下段にある1~4の操作ですが、これは最大16まで設定が可能です

⑤Program Changeを設定します

⑥MIDIの送信チャンネルで1~16が設定可能ですが、MS-90LP+の受信チャンネルをOMNIにしておけば何番に設定してもMS-90LP+側の受信は可能です
 ※ただし私のとこではMS-90LP+をOMNIにしてもチャンネル1のみMS-90LP+
  での受信ができませんでした(原因は不明)
この画面では適当な数字を入れていますが、他のMIDI危機を同時に操作する場合は慎重にチャンネル番号を設定する必要があります

⑦設定した値を送るかカウンター番号を送るかの選択ですが、カウンター番号の送信はうまくいかなかったので「設定値を送る」という設定にしています

⑧「MS-90LP+のメモリー番号-1」の値を設定します
 ここでの2,0,10,12という値はMS-90LP+のメモリー番号3,1,11,13に相当します

⑨なぜかLED colorをoff以外にするとMS-90LP+が動作しなかったのですべてoffです

無事に稼働


動画ではMS-90LP+の画面がかなり見にくいのですが、メモリー番号3,1,11,13が順番に切り替わってるってことで、とりあえず成功です
 ※音楽は単なるBGMでMS-90LP+の音とは関係ありません
メモリーの移動だけでもMIDIの恩恵はありそうですね


DAWなどを使ってもっと高度な制御も可能かもしれませんが、
私にはこのあたりが限界であります
お役に立てましたでしょうか(笑)


 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【①リズム編】
 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【②録音音質編】
 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【③まとめ編】
 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【④MIDI編】
 5pinDIN-3.5mmTRS MIDIケーブルのおさらい

2024年12月31日火曜日

ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【③まとめ編】

ルーパー編を書かないまま「まとめ編」とはこれいかに、けどまあ、簡単にここで触れてもいいかな~へっぽこだけど・・

録音性能


録音音質、MS-90LP+ を通過するスルー音質ともに気になるほどの劣化は無く、基本的に好印象です
そして何より32bitフロート・・・これがこれからの標準になるのでしょうか
0dbを超えるとクリップする、という老人の常識がそれはもう気持ちよく覆されましたよ
とはいえ、MS-90LP+ のアウトプットボリュームが大きすぎれば、出音は歪んでしまうのでやや小さめにして卓やアンプで調整するのが安全策となりそうです
もちろんWAVはたとえクリップしても32bitフロートのおかげで「ド~にでもなる」ので心配無用です
また、1ループステレオ90分、合計13時間以上の録音時間というのも十分以上です

【注意すべきこと】
 ・AUTOSAVEにしてても、ループ録音直後に電源を切ると保存されない
 ・WAVにリズム音は録音されない

リズム性能


これはもう「ルーパーのオマケ機能」って感じ満載で、「ないよりまし」としかほめようがないのはちとお寒い(^_^;)
 ・内臓パターンはZOOM A1(x)fourと全く同じって「なんだよそれ!」
 ・パターン選択やりにくい
  つまみ小さい、文字小さく見にくい、手で画面が隠れる、ゆっくり回さないと見逃す
 ・イントロ、フィル、エンディングすべて不可
 ・モノラルのみ
 ・リズムのオンオフボタン踏み・・激ムズ

【注意すべきこと】
 ・リズム関連の設定だけではないかもだけど、メモリを切り替えると設定は初期化される
  まあ、メモリコピーして音を消せばいいだけなんだけど

ルーパー性能


お話しできるほど使ってはいませんけど、あえて言うなら「普通」でしょうか
STOPボタンがあるおかげで、「2度踏み」という動作がないのはとても使い勝手がいいと思います
ただ今どきのルーパーで1トラックというのはどうなのでしょうか
もちろん私自身は1トラックすら使いこなせないので文句言える立場ではありませんが、ルーパーの達人たちはどうお感じなのかは少し興味があります

実はルーパースキルがポンコツな私に最も魅力的だったのは「録音タイミングを自動補正」でありました
これはループの録音/停止のタイミングを自動的に補正するクォンタイズ機能により、リズムパターンの再生中は、フットスイッチを踏むタイミングがズレても、常に内蔵リズムのビートに合ったループが録音される・・というものだそうですが、いまだ未検証であります

もう一つ、「ギターアンプとPA卓にスプリット出力」といういのも興味があったのですが、私はステージパフォーマンスとは無縁だし、宅録でも原音、ループ、リズムを左右チャンネルに振り分ける需要はないしというわけで「ふ~~ん」って感想にとどまります

【注意すべきこと】
 ・「録音性能」で書いたことと同じです

その他


まずはMIDIの話です
ZOOMのHPに「外部MIDIコントローラーから、メモリーの切り替え操作が可能」とありますし、説明書のMIDIインプリメンテーションチャートにもProgram Changeが「〇」になっているのでおそらくPC送受信は大丈夫と思います
しかしCCについてはどうもダメなようで、リズムボタンをMIDIでオンオフしたかった私には少し残念です

あと、回しづらいつまみのお話
例えばリズムテンポを設定するとき、以下のような動作となるみたいです
 ・ゆっくり回すと小数点以下の数字が変化
 ・速く回すと値が大きく変化

最後にもう笑うしかないお話・・・
私がメインで使っているBOSS RC-10rの説明書をよく読むと、「データ形式:WAV(44.1kHz、ステレオ32 ビット浮動小数点)」って書いてあるじゃない
これって32bitフロートってことよね
ZOOM MS-90LP+の32bitフロートに惹かれてぽちった私なのに、「すでに持ってた」ってオチなのでしょうか・・・
すでに32bitフロートって今どきのスタンダードなわけですか~~~~!


 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【①リズム編】
 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【②録音音質編】
 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【③まとめ編】
 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【④MIDI編】
 5pinDIN-3.5mmTRS MIDIケーブルのおさらい

2024年12月30日月曜日

ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【②録音音質編】

さて、音質編などといきりたおして見たものの、いったい何をどう示せばいいのやら

録音性能に関する商品説明は?


まずはZOOM社の商品説明をたどってみましょう

■重ねても、重ねても、クリアなサウンド
フラットな位相特性のアナログ入出力回路による、クリアでオープンなサウンド。デュアルAD回路 & 32bitフロート処理の採用による、広大なダイナミックレンジと高いS/N比。音の劣化を気にせず、思う存分にフレーズを重ねることができます。

■最大100種類のループを保存
内蔵メモリに、最大100種類のループフレーズを保存可能。1ループあたりステレオ90分、合計で13時間以上の録音が行えます。練習中に思いついた新曲のアイディアやフレーズを、高音質に記録しておく使い方も可能です

■ステレオ入出力に対応
インからアウトの全回路にわたってLR独立で処理する完全ステレオ設計。ギター/ベースはもちろん、ステレオ出力のシンセサイザー、サンプラー、エフェクターを接続して、ステレオで録音することが可能です。

さてと、これらを踏まえ検証しておきたいことを取りまとめるとこんな感じでしょうか
 ①32bitフロート処理の実力やいかに(ステレオ録音&出音)
それに加えて、私自身が重視する音質に以下があります
 ②「スルーの音質」に劣化はないか
私のシステムにおける接続は下図のとおりです
MS-90LP+は必要な時につなげるのではなく、図のようにシステムに組み込んで使うので、使用時間の99.99%はルーパーとしての仕事をしていない状態、すなわち「MS-90LP+を通過した音」を聴いている(使っている)わけです
なので、ギター&ボーカルの音が劣化なくミキサーに到達するか否かは、私にとっても最も大事な音質問題なわけです


32bitフロート処理の実力?


【32bitフロートのメリット】
細かい理屈を説明するほどの知識はありませんが、端的にメリットを述べると
「大音量に対する許容値が著しく増大→大音量でも歪まない」
ということになります
ん?まだ少しわかりにくいですねw
下図のように32bitフロートではダイナミックレンジが異様に広く、0dbを超えて歪んだ音を含む録音データであっても、音量を下げれば歪まない音が得られる、要するに「大音量でも歪まない(クリップしない)」ということになるわけです


具体的に示せば以下のような感じ、32bitフロート以外の録音だと「クリップした録音は音量を下げても歪んだ音のまま」なのですが32bitフロートだと歪んでない音に戻せるわけです
〇完全な入力オーバーでクリップしてしまったファイル(32bitフロート録音)
〇音量を10db下げる、まだクリップしているが少し波形がうかがえる
〇音量をさらに15db下げるとほぼ正常な波形が現れる

で、ここからは私の想像になりますので的外れなら「ごめんなさい」です・・・
ルーパーの役割は「音を重ねる」ことになるのですが、音というのは重ねるほどに大きくなっていきます
人の声で言えば一人より二人、二人より三人の音量のほうが大きくなるわけですから、何度も重ね録りをし、かつ位相が揃ったりする(波の頂点が一致する)と、音が歪むこともあるわけです
ルーパーの中には、重ね録りの時点で元音量を若干下げたりして対応するものもあるかもしれませんが、MS-90LP+の場合は「重ねて大きくなってもどんとこい!」って方向での対処をしてるわけですね
「音の劣化を気にせず、思う存分にフレーズを重ねることができます」とはそういうこと(+S/Nの良さ)を言ってるのではないかと思われます

【とりあえず重ね録りの前に素の音質を確認しとこう】
私がいつも使ってるデジタルレコーダーは「BERINGER XR16のUSB録音」です
16bit、48kHzということでごく平凡なものですが、それほど不満もないのでそれとの比較をしてみました(全く同じ音源を同時録音)
 ・ZOOM MS-90LP+:XR16のAUXOUTから録音(32bitフロート、44.1kHz)
 ・BEHRINGER XR16:入力ソースをUSB録音(16bit、48kHz)
細かな数値的比較はできませんが、私はどちらも同程度の音に聞こえます
 ※音源は私の弾き語りなのでクオリティにはどうか目をつぶってください

【さてそれでは重ね録りの音質を確認してみよう】
ZOOMさんが言う通り「思う存分にフレーズを重ねてみよう」ってことですが(笑)、ここで重大な問題は私自身のポンコツスキルであります
とはいえ、センスあふれるルーパーパフォーマンスは無理としても、重ね録りくらいは何とかなるので、10人構成の合唱団でも呼んでみましょう
ボーカルを10回重ねた結果はやはりクリップして歪んでいますが、音量を7db下げるとクリアな音になります、さすが32bitフロートですね
 ※音源は先ほど同様、私の弾き語りです(音量にご注意ください)


上:オリジナル  下:-7dbしたもの

【ループ録音時の注意点(勘違いでなければそこそこ重要)】
まだ届いて3日目ということで私の理解不足も十分あり得ますが、使っていて「え????」ってことがありましたのでメモとして残します

 ①AUTO SAVEに設置していても、メモリの切り替え動作をしない限り保存されない
  ループ録音直後に電源を切ると何もセーブされないので注意が必要
 ②PC接続してWAVファイルを取り込んでも、そこにリズムは記録されていない
  MS-90LP+でリズムシンクを設定していても、WAVには記録されません
  どうやら録音対象はフレーズのみでリズムはMS-90LP+がその都度生成してるみたい
 ③リズムの設定(リズムパターン、テンポ、音量、プリアカウント等)は
  メモリーごとにクリアされ、メモリ切り替えの際には継承されない
  継承したい場合はコピーして録音を消すという使い方が基本になりそう

スルーの音質やいかに?


MS-90LP+の録音音質ではなく、「MS-90LP+を通過することで音の劣化は生じないか?」という検証であります
以下、上はオリジナルの音、下はMS-90LP+を通過した音であります
まあ気持ち程度ですが、音が丸くなったかな??って感じもあるようなないような(笑)
私にとっては十分許容範囲です


まとめ


基本的な音質に関しては合格!と言えます
ただし、私の要求レベルってそんなに高くはありませんので、皆様ご自身の感覚でご判断いただければと思います
それにしても、32bitフロートというのはなかなかにすごいもので、重ね録りによる音量増を気にすることなく使える安心感は大きいです
もちろん、ボーカルを10回重ねるなんでことは実使用上は無いのでしょうが、楽器でもボーカルでも位相が揃うって可能性はあるでしょうから、転ばぬ先の杖としての32bitフロート、ありだと思います
ただ、WAVではPC上で音量を下げることでクリップ回避が可能ですが、MS-90LP+ の出音においては過大な音量だとクリップします
この場合はMS-90LP+のボリュームを下げるなどすればクリップしない音が得られますが、パフォーマンスの途中では難しそうですww

一つ大いに残念だったのは、WAVデータにリズム音が保存されないことです
私の勘違いかもしれませんが、リズム音あり、リズム音無しの選択はあってもいいのにと思わずにはいられません
リズムを含むMS-90LP+ の出音をレコーダーで録音すればよい話ではありますけどw

では最後のお耳汚しに、リズム付きの10人合唱団をお聴きくださいませ(笑)



 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【①リズム編】
 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【②録音音質編】
 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【③まとめ編】
 ZOOM MS-90LP+ MultiStomp 【④MIDI編】
 5pinDIN-3.5mmTRS MIDIケーブルのおさらい