2020年12月28日月曜日

YAMAHA THR30ⅡA Wireless の音量が小さい件

 YAMAHAから11月に発売されたYAMAHA THR30ⅡA Wireless




私は以前からTHR5Aをつかっていて音の良さに惚れ込んでいたので
さらなるランクアップを狙ってクリスマスプレゼントとして購入したのでしたが・・・

ギター端子入力の音が小さい
エレアコの音量マックス、YAMAHA THR30ⅡA Wirelessの音量マックスでも
全くうるさくない(^0^;)
これではアンプとしての基本性能が成立していない
THRリモートでコンプを最大限に効かせればかなりな音量になるが、そういう問題ではない
また、MIC端子からの入力からなら音量も大きくなるが、音質の細かな調整は出来ない
これでは「買った甲斐が無い」と思われても仕方ない

リバーブが低品位
THR5Aは良かったのに、YAMAHA THR30ⅡA Wirelessはひどい
ディケイやミックスを最大にすればなんとかリバーブっぽくはなるが・・・・
聴いていて気持ちよくない

これでは使い物にならんがYAMAHAは?
問い合わせの結果
 ■同様のクレームは何件か存在し、YAMAHAも問題把握はしている
 ■現在対応を検討しているが、何時どんな形での対応となるかは不明
 ■ただしYAMAHAとしては「不具合」「故障」とはとらえていない
 ■返品が可能かどうかは販売店と相談してくれ

まあ、私だけの問題では無いと言うことが分かったのは収穫?でしたけど
いまのところ、対応を待つか返品かを検討中でございます

今現在、ご購入を検討している方へ
YAMAHAの対策後品の登場か、ファームウェアでの対応まで購入は待った方が賢明かと

もちろん「お高いBluetoothスピーカー」としては十分な音質なのですが・・・・

今はやめといたら?

老婆心ながらそうご提案いたします

※補足
音が小さいのは「ギター端子からの入力」のみであり
MIC端子やBluetooth接続機器からの出音量にはほぼ問題ありません


2020年12月23日水曜日

合体メカ 卓上マイクスタンド編

なんとアホな企画なのだ!!!
・・・と、あきれているのは皆様だけではない、私もそうだ(笑)

その1:小型合体メカ


amazonで千円ちょいの卓上スタンドとK&M 21431の合体メカ
 ・卓上スタンド:千円ちょい
 ・K&M 21431:1650円(SH価格、税込)
 ・合計価格:3千円弱

卓上マイクスタンドというのは、ちょっと録音したいってときに大変便利なんですが
もう少しギターとの距離を詰めたい場合には、
「ブームがついてたらなあ」と思うことも多いです
この合体メカはそういうご希望に応えるべく作成してみました(笑)

K&M 21431は片側が3/8インチねじ、片側が5/8インチねじと言うことで
変換ねじ不要というしゃれた作りになっています
角度固定も十分な保持性があってお辞儀したりと言うこともありません


しかしながら、マイクを取り付けるとやはりバランスがとりにくくなります
マイクの重さでスタンドごと机上から落下という大惨事をさけられないものかと
考えているときに目にとまったのが・・・
上下固定用のねじがバカになって使えなくなってしまった卓上スタンドのベースプレート
もしかして、このねじ穴は5/8インチではあるまいかと試してみるとビンゴ!!!
かくして、カウンターウェイト付きの合体メカに進化であります


安定度は格段に向上しましたが、そうはいっても所詮は「やじろべえ的」安定です
マイクとのバランスを確認した上で「惨事」とならないよう十分な注意が必要です

その2:中型合体メカ


以下の合体メカです
 ・QUIKLOK A114(スタンド部):2838円(SH価格、税込、送料込)
 ・K&M 21110-300-55(ブーム部):2178円(SH価格、税込、送料込)
 ・合計価格:5026円

その1に比べると、重量級のベースプレートのおかげで安定感は抜群です
それでも、ブームを全てマイク側に伸ばして使うのは危険を伴いますが
卓上設置だけでなく床に設置しても多様に使える、自由度満点のスタンドとなります

上手く設置すれば、ベースプレートすれすれの高さから、最高125cm程度まで
ブーム先端を持って行くことが可能です


加えて、なんと言ってもこの武器的ルックスがそそるw
宇宙人の侵攻も、ゴジラの上陸も、全て迎え撃てそうなスーパーウェポン感!!
いつの日かトム・クルーズが使ってくれないかと、夢見ている(笑)

ただですね・・・

上記の価格を支払うなら、あえて合体メカとしなくても
最初からブームがついている卓上スタンドというのも数多く存在します

しかし、ブーム無しの卓上スタンドを使ってるうちに
「もう少しどうにかならんかなあ」ということもよくある話です
そんなときスタンドごと買い換えなくても、合体メカという方法もあるよと・・・
そういうことであります(笑)

ただし、「その1」はカウンターウェイトのアテがなければあまりおすすめしませんけどw


2020年12月17日木曜日

これな~んだ?sE Electronics DM1 DYNAMITE

 この圧倒的な不審物くささ・・・一体何者???


sE Electronics DM1 DYNAMITE 
これ、パッシブマイク専用のマイクプリアンプなのです
言い方を変えれば、こんな風にも言えます

パッシブ形マイクをアクティブ型マイクに変えてしまう装置

パッシブマイクとはダイナミックマイクのような電源を必要としないマイクで
一般には出力がファンタム電源を要するマイクより、かなり小さい仕様となっています
このため、非力なマイクプリアンプにつなぐと
ノイズが増したり、必要な音量が得られなかったりと言うことが起こりうるのですが
DM1 DYNAMITEをマイクとプリアンプの間に接続し、ファンタム電源を供給することで
+28dBのゲインが得られ、そうした不具合を回避できるというブツであります

ただし、コンデンサーマイクのような電源を要するアクティブマイクには使用できないので
そこは注意が必要です

■周波数レンジ : 10 Hz - 120,000 Hz (-0.3 dB)
■ゲイン:28 dB (負荷 1kΩ)
■最大出力レベル (0.5% THD):8.3 dBV (2.6 V)
■出力ノイズレベル:9 μV (JIS-A)
■動作電源:ファンタムパワー 48V(IEC 61938 準拠)
■インピーダンス:135Ω
■推奨負荷インピーダンス : 1kΩ以上
■消費電流 : 3.0 mA
■コネクタ : XLR 3ピン
■外形寸法 : 19 mm(直径)x 95.5 mm(長さ) 
■本体重量 : 80 g 


もう一つのメリット 
私の場合、「+28dBのゲイン」はあまり必要ないのですが

「マイク側にはけっして電源供給されない」

ことは、とても大きなメリットです

パッシブマイクの中でもダイナミックマイクの場合は、
ファンタムを通電しても即故障ということにはなりにくいのですが
パッシブタイプのリボンマイクは「厳禁!!」と言われることが多く
試す勇気はありませんがw、可能な限り避けるのがベターです

しかし、我が家にある様々なマイクをとっかえひっかえ使ってるうちに
ファンタム電源スイッチが入ったままのプリアンプにつないでしまうというのは
けっしてあり得ない状況ではなく、「転ばぬ先の杖」があるなら
使っておくに越したことはないと、まあそういうことです

手持ちのマイクでは、sE Electronics X1Rが該当します
同じリボンマイクでもSAMSON VR88はアクティブ型なので
この赤いダイナマイトは必要ありません(笑)



使用感 
マイクにつないでファンタムをかけるだけなので、使い方はきわめて簡単です
もちろん上の写真のようにマイクに直接ささず、マイクケーブルをはさんでもかまいません

つないだことで、特に音が変わることも、ノイズが増すこともなく
とてもクリーンに音量を稼ぐことが可能です

ところで、「+28dBのゲイン」とはどのくらいのパワーなのでしょうか?
デシベル計算」というサイトを利用して計算してみますと

+28dBのゲイン=音圧が25.1倍!

ということになります
聴感上どれくらいの差になるのかというのはちょっと難しい話になりますが
本来、マイクプリアンプで稼ぐ必要のあるゲインの半分くらいは
このダイナマイトが仕事してくれるという方がわかりやすいかも知れませんね

ともあれ、使いやすさ、効果はほぼ満点
パッシブリボンを使っているなら安心も満点な、小さなダイナマイトです




2020年12月11日金曜日

リボンマイク SAMSON VR88

イケベ楽器が、なんとか言うキャンペーンをやってて、なんと1万円で売ってた
普通に買えば2万円半ばだけど、そもそもたま数が少なく
取り扱ってるショップも減り続けている状況に鑑みまして・・・
買えるときに買っとかないと、と(笑)



SAMSON VR88
ここでまず申し上げたいのは「作りの立派さ」であります(笑)
 ■「立派な」アルミケース
 ■ケース内部の「立派な」マイク保護材
  衝撃に弱いリボンマイクを十分に保護出来る保護材が使われています
 ■ノイマンやブルーとよく似た「立派な」スパイダーショックマウント
  ノイマンなら4万円近くはするというスパイダーショックマウントが標準添付
  作りもものすごくしっかりしています
  ブルーでは角度調整部がいまいちしっかりしていないのですが、
  これは軽い力でもしっかり固定できルスグレモノです
 ■手に取っただけでしっかり感が伝わる「立派な」マイク本体
  535gという重量はノイマンU87aiよりも重い!(勝った!!w)
  高級品は重いという年寄りの価値観を十分満足させてくれます

正直申し上げて、価格に全くみあわなわないほどの立派さで
「これなら少々音が悪くても我慢できる」と一瞬だけ思ったほどでした(笑)

仕様的には先日ご紹介したsE Electronics X1Rとそう変わりませんが
全く異なるのはX1Rが電源を必要としない「パッシブタイプ」であったのに対して
VR88はファンタム電源を必要とする「アクティブタイプ」なことです
それ故、出力が一般的なコンデンサーマイクほどもあり
高ゲイン仕様のマイクプリアンプがなくても使いやすいという特徴を持ちます

指向特性:フィギュア8(双指向性)
周波数特性:30Hz-16kHz
最大音圧レベル:137dB
重量:535g
サイズ:175x54x28mm
2.5ミクロン・アルミニウムリボン
入力感度:-40dB
駆動電圧:48V
ハードケース、ショックマウント付属

音の感想
リボンマイク独特の柔らかで太さのある音はsE Electronics X1Rと同じです
でもX1Rと比べると低域が引き締まり、若干ですが抜けが良いと感じます
コンデンサーマイクでキラキラした倍音を拾うのも良いですが
リボンマイクの音もちょっとやみつきになりそうな魅力は確かにあります

・マイク:SAMSON VR88
・マイクプリアンプ:Golden Age Pre73 jr
・ギター:LOWDEN O-32
・録音距離:概ね30cmくらい
・音声処理:生音は音量調整以外はなにもしていません

【生音】


【リバーブ処理】
sE Electronics X1Rと同じように、中高域をやや持ち上げる設定でリバーブをかけました

これも少し古い設定です
今使ってる設定とは少し異なります


2020年12月5日土曜日

PAGE CAPO P-6N

仕様が変わった (多分ですが)P-6Eにガッカリしたのは数ヶ月前
しかし、サウンドハウスを何気なく捜索してみていると
「PAGE CAPO P-6N」という見慣れない型番があるではないか

PAGE CAPO P-6EとP-6N


さて。P-6EとP-6N、何が違うのでしょう、サウンドハウスの商品説明を見ると

【P-6E】
 ■スリムで軽量、オリジナル・ペイジカポは機能美を追求したシンプルなデザイン。
 ■アコースティックギター用カポタスト
 ■オリジナル・ペイジカポ
  ※センターが1弦寄りとなりますので取り付けの向きにご注意ください。
【P-6N】
 ■スリムで軽量、オリジナル・ペイジカポは機能美を追求したシンプルなデザイン。
 ■アコースティックギター用カポタスト
 ■オリジナル・ペイジカポ
 ■サテン・ニッケルカラー

う~~ん、なんだかよくわからん(笑)
 ・どちらも6弦アコースティックギター用なのは間違いなさそう
 ・P-6Nの「N」はどうやら「NIKKEL」のNのようだ
 ・P-6Eの「センターが1弦寄り」というのは意味不明だが1弦と6弦の太さが異なること
  への対応なのかもしれん

しかたない!手持ちのP-6EとP-6Nをちょっと比較してみよう
ただ、私の手持ちP-6Eはチューブが黒の旧タイプです
現在販売中のP-6Eとは若干異なる可能性があることを踏まえてご覧下さい

【見た目】
 ・P-6Eは、フレームが黒、チューブも黒(写真右)
 ・P-6Nは、フレームがサテンニッケル、チューブは透明(写真左)

【形状】
 ・上下左右どこから見ても形状的には差がない

【弦おさえ部】
 ・下図は弦おさえ部からチューブを取り外し、芯の金属を鉛筆でなぞったものです
 ・P-6Eでは軽いRがかかってますが、P-6Nはほぼ平ら・・・・え~~~w
 ・P-6Nだいじょうぶか~~~??
  マーチン等のギターで一般的な16インチR(406mm)で確かめてみよう
 ・1~6弦の太さの違いやチューブの弾力での追従性を考慮しても
  P-6Nはちょっとやばそうだ(^0^;)



PAGE CAPO P-6Nの使用感


上で示したようにかなりフラットな弦おさえ部が災いしてか
1弦側がやや浮くような感じは確かにあります
ただ、実際にビビるようなことはなく、音もとても良いです
音自体は、ちょっとくたびれた私のP-6Eよりも張りがあってむしろ良いくらい

ちょっとどう評価して良いのか迷うところですがw
少なくともGIBSON J45のようにややきつめの指板R(12インチR)が
採用されているギターではP-6Nは使わない方が無難かも知れません
 ※持ってないので試すことは出来ませんでしたが・・・

あと、弦おさえ部が私のP-6Eではスムーズに開閉できるのですが
P-6Nではフレームをややせ広げるようにしないとカチッ!っとはまりません
フレームを広げるというのは片手では難しいことなので
これはちょっと使いづらいですが、個体差なのかも知れません

ギターを選ぶかも知れませんがビビりさえしなければ「とりあえず」良いカポです

とりあえず・・・ですがw