2018年4月12日木曜日

ワイヤレスマイクシステム iSOLO Stage SH01

年度末を乗りきるための「ニンジン」の1本目です

1.製品の概要 iSOLOって何?

みなさん、「ギターにピックアップ付けたいけどギターに加工はしたくない」って
思われたことは無いでしょうか
このピックアップシステムはそんな願いを叶えてくれます
しかもワイヤレスなのでシールドに煩わされることも無い、ある意味夢のシステムですね

マイク付きのトランスミッターをギターに装着し、
その音声をレシーバーで拾って、PA、アンプ、パソコンに送ることができます
トランスミッターが小型化され装着具も工夫されているので、ギター加工無しで装着可能です


さて、このiSOLOですが、ちょっと商品構成がややこしいので先に説明しておきます
下図のように、まず「ステージレシーバーが付属するかどうか」で
iSOLO Stage と iSOLO Recording に分かれます(USBレシーバーは全てに付属)

その後、楽器への装着具(サウンドホールアダプタまたは接着シート)で分岐し、
このうちサウンドホールアダプタは10.2cm用(SH01)と9.0cm用(SH02)の2つに分かれるので
下図の最下部にある6種類が存在します。
      ※)2018.4.2現在の商品構成ですので、変更があるかもしれません

 

私が購入したのは、ステージレシーバーと10.2cm用のサウンドホールアダプタが付属する iSOLO Stage SH01で、上の写真はS.Yairi YD-42に装着したものです
このギターのサウンドホール径は9.9cmで、指定の径よりもやや小さいですが
サウンドホールアダプタが割と柔らかなゴム製なので、
サウンドホールが10.2cmよりも小さくてもある程度の許容範囲はありそうです
(それでも9.8cm程度が下限かも)

2.サウンドホール径が大き(小さ)すぎる場合は?

付属のサウンドホールアダプタがお持ちのギターのサウンドホール径に装着できない場合です
その場合でもそんなに心配はありません
接着シートのようなちゃんとした装着具では無くても、ブルタックのような「接着ガム」があればOK
トランスミッターは小型軽量なので接着ガムでも十分ギターに固定可能です
でも演奏中に激しい動きをするような場合はご注意くださいね
ライブ等の前には十分なテストを行ってください



3.さてさて、肝心の音は?

①全体的な感想

これが「意外に良い音」なのですよ
コンデンサーマイクのピックアップですから、
マグネットPUやピエゾPUのような、PUに由来する「クセのある音」にはなりません
「生音をマイクで拾った感じ」そのままの音がします

ただ、一つコツがあるとすれば「マイクの位置」でしょうか
マイクはフレキシブルアームになってますからセッティングの自由度は相当高いので
ギターのボディ内に向けることも、サウンドホールの外から録ることも自由自在
でも、そのセッティング次第でかなり音が異なります
もちろん基本的な音の素性は同じなのですが、
特に低音の強弱といった部分での違いが大きいと思います
ステージレシーバー付きのモデルなら、
その低音に関して「ローカットフィルタ」の機能がついてますから、それで低域の調整も可能です

②気になるノイズレベルは?

ワイヤレスシステムで気になるのはノイズレベルですが、これはレシーバーによって異なります

 【ステージレシーバー】
  | 全くノイズレスというわけではないですが、ほとんど気にならないレベルです
  | レコーディングなら僅かに感じる場合もあるかもしれませんが
  | PAやアンプ出しならまず気付かないと思います

 【USBレシーバー】
  | ほぼノイズレスと言って良いレベルです
  | 素晴らしいS/N比です
  | ただし、音そのものがステージレシーバーとは異なるので
  | 好みに合うか・・・そこが微妙です

しか~し・・・・
実は私の場合、購入当初はステージレシーバー経由で結構気になるノイズが乗っておりました
結果的にはメーカーにトランスミッターの交換をしてもらって解決したのですが
もしも購入時に気になるノイズがあった場合は購入店に相談してみてください
(メーカーさん、購入店さんお世話になりました、この場を借りて感謝申し上げます)

交換前のノイズ状況はこちらをご覧ください
動画の後半でマイクに触れるたびにノイズが変化します
(非常に小さなノイズ音ですのでヘッドホンでないとわからないかもしれません)
https://youtu.be/I-DHttTe3Uw
ちなみに、交換までに「電源由来」「周辺のノイズ源(PC等)由来」などを確認してみましたが
いずれも該当せず交換ということになりました

こうした状況を鑑みるに・・・
万一中古品でこの商品を見つけたとしても、中古購入はあまりおすすめできないです
交換が必要になる場合もある、と考えると新品購入と素早い動作確認が好ましいですね

③ステージレシーバーでの受信音

USBレシーバーに比べると、ダイナミックレンジが広くゴージャスな音に感じます
録音には十分な音量レベルがありますが、ほんの僅かにノイズが乗ります
高周波のうなるようなノイズ音ですが、スピーカーではほとんど聞き取れないレベル
無音部をヘッドホンで注意深く聴くとわかる感じです
音の密度感がUSBよりあるので、リバーブの乗り方も自然に聞こえます






④USBレシーバーでの受信音

USBレシーバーを使ってAudacityで録音してみました
「原音」のほうでおわかりのとおり、録音レベルを最大にしても音量はかなり小さいです
しかし、ノイズレベルが極めて小さいため、かなり増幅してものノイズは全く気になりません
ただ、元々の音が小さいせいか、やや密度感に乏しい音に感じます
ステージレシーバーの音に比べると、のっぺりとして表情に乏しい・・・
そんなふうに聞こえませんか?
ただ、私は未検証ですが、USBアダプタ経由でipad、iphoneにも使えるらしいので
音質以外の価値というのもあるのかもしれません







4.使い勝手はどうなの?

自分としては「使い勝手も良い」と思ってます

 【○】充電式のトランスミッターは1回の満充電で概ね4時間くらいは使用可能
 【○】ステージレシーバーは一般的な9vセンターマイナスなので
   エフェクタ用の電源アダプタでもモバイルバッテリーの9v昇圧でも十分動作します
   ちなみに付属の電源アダプタは9v、0.5A、センターマイナスでした
 【△】マイクシステムの宿命ですが、ハウリングには要注意です

あと未検証な事項としては、以下があります

 ・トランスミッターの内蔵バッテリーの寿命
 ・通信可能な距離(マニュアルでは見通し可能な5m前後、サンプリングレートとレイテンシーを
  少し妥協すれば見通し可能な9mが最長)
 ・電波か輻輳する環境での動作状況 等々



いかがでしたでしょうか?
とっても楽しい、そして音もそこそこ良いという素敵なオモチャなんですが
おもちゃにしては少しお高いのが玉に瑕です
どう考えても売価2万円くらいにはできそうに思うのですが・・・・無理かな~~

2018年4月8日日曜日

PCモニター台を作る

デスク回りを一気にすっきりさせるPCモニター台
買っても安いものですけど、必要なサイズが見つからないことも・・・・

そんなときは、 Let's DIY!!
材料や作り方にもよりますが、材料費は千円前後、製作時間は1時間以内
でも、あると無いとではデスクスペースが大違いです

まずはできあがりをご覧あれ!
う~~~ん、まさにオーダーメイドのごとし!不器用男でもこれくらいなら作っちゃうのだ~(爆)

 【キーボード、マウスの収納時】
【キーボード、マウスを取り出したとき】

今回はホームセンターでよく見る900×300の平板に「足を付けた」だけ
しかも足は家に転がってた廃材・・・(^_^;)
結局ホームセンターでは平板と足のゴムカバーだけを購入しました

900という幅はキーボードとマウスをすっぽり収めるにはちょうど良いサイズですが
モニターの重量で「たわみ」を生じることがあるので
「足」を1本付け足して、5本足としています

【ボードに足を付けただけ(固定は木ねじです】
【5本目の足(空間の高さは約65mmです)】


まあね~~、ブログでわざわざ書くようなことでもなかったんですが(爆)
我ながら「そこそこ良い出来じゃ!」と自画自賛
この喜びを皆様と分かち合うべく記事にした次第であって

けっしてブログのネタ不足とか、そんなお話ではありませんの・・・・
ん?、ブーイング?、気のせい?

2018年4月4日水曜日

WINDOWS2000マシン、見事復活!!

もうそろそろ、WINDOWS2000なんて聞いても「ん?なにそれ?」って人、多いんでしょうね

現在はWINDOWS10ですが、話はさかのぼってMS-DOS6.0全盛の1990年頃
windows3.1(3.0)が登場して、私としては初めてwindowsというものに接します
OSなんて対応のソフトが無ければ何もできない代物ですから
たいしたソフトも存在しないOSのみの発表なんて
世間でのインパクトはそれほど大きくも無かったのかもしれませんが
私にはそれまで何をするにもDOSコマンドを打ち込まないといけなかったMS-DOSから
簡単なファイル操作程度はGUIで可能になったことだけでも、ものすごいことでして
その10年ほど前の「フロッピーディスクの登場」以来の衝撃的な出来事でした

それからwindowsは超大雑把に言えばこんな進化を見せます
  ■9x系:windows95→98→98SE→me(9x系は以降NT系に統合される)
  ■NT系:windowsNT→2000→XP(この時点で9x系と統合)→vista→7→8→10

windows2000はその名の通り2000年にNT系のwindowsとして発表されたものなので
すでに18年前のwindows、そのパソコンが壊れてしまいました
そんなレトロなパソコンを今なぜ必死こいて復旧しないといけないかと言えば・・・
それは「大型スキャナのおもり役」という使命があるからであります

CONTEX SCANPLUS Ⅲ 800T

デンマーク製の大型モノクロスキャナ、モノクロとは言えグレースケールにも対応するので、
いわゆる白黒写真のようなスキャンが可能です
そして自分にとって唯一無二なことは、A0版(914×1292)までの大判スキャンができるということ
年に1、2回あるかどうかと言う程度の需要ですが、それでもあると無いとでは大違いです

そして、このスキャナをwindows上で使うためのドライバーがwindows2000対応というのが
今回のお話の大元なのであります
このドライバーをネット検索すると、windows98までいけそうとか、windows10対応もありそうとか
いくつか情報はあるんですが
わざわざそんな冒険をしなくても「動いていた環境を復旧する」のが最善策です

話をまとめると「このスキャナを稼働させるためにはwindows2000パソコンが必須」
そのパソコンが壊れてしまったので慌ててると、そういう事情であります

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ちなみにこのスキャナ・・・
発売時の定価は150万くらいしたらしいのですが、訳あって私はほぼタダで入手(笑)
1998年頃の発売なので、すでに20年前の製品ですが、元々の作りがしっかりしているせいか
たまにメンテナンスランプが点灯してだだをこねたりもしますけど
いまだに十分良い仕事をしてくれる頼もしいヤツです


パソコン故障の経緯

最初は電源トラブルでした
 ・windowsをシャットダウンしても電源が切れない
 ・たまに電源スイッチを押しても通電されないことがある
 ・マシンをシャットダウンしてもCPUファンが回り続ける
そんな状態を何度か繰り返してるうちに全く起動できなくなってしまいました
(BIOSすらも表示されない)

最初はケースの電源スイッチが壊れたのかと思いましたが
電源スイッチというのはマザーボードのピン2本をショートさせるだけの単純構造なので
壊れる可能性はきわめて低い・・・・
残念ながらケースの中身、パソコンの心臓部が怪しいみたい

故障部位の特定

まさにこれが、パソコン修理で最も難しいことなのであります

パソコンの故障部位としては大きく分けて以下のものがあります
 ①マザーボード
 ②ハードディスク
 ③電源ユニット
 ④CPUやメモリ
一般的には①②の可能性が最も高いのですが、
故障状況や過去の動作状況から考えて、ハードディスクの可能性は低いと判断しました
となると犯人候補は①③④となるのですが、
これを症状だけで見抜く方法というのは相当なPC達人でも難しいことです
じゃあどうすれば良い???
それは、怪しい部品を一つずつ交換して様子を見るしかないのです

ただし、今回は一つだけ手がかりがあります
マザーボードの電解コンデンサのいくつかが膨らみかけていることです
それによく見ると、すこし液漏れの可能性も見て取れます
とりあえず第1容疑者として「マザーボード」の交換を試みることにしました


マザーボードの交換

故障マシンのCPUは「PENTIUM4 3.0GHz」なので(ペンティアム・・・懐かしい響きw)
そのCPUを使用可能なマザーボードは「SOKET478対応」というものに限られます
  ※後期のPENTIUM4には「LGA775」というソケットのものもあるので要注意

そんな古いものって中古市場を探すしか無いのですが
中古マザーボードで問題になるのはマザーボードのドライバーの有無です
これが無ければ、マザボに付属するLANもグラフィックもUSBもまともに機能しません

実は、対応の中古マザーボードそのものは、ヤフオクとかで探せば結構あるんです
しかし、大半がドライバーの付属しないブツばかり
もちろんメーカーのHPでダウンロードできればOKなんですが
いちいち調べるのも面倒・・・・(^_^;)

困ったなあと思ってたら、こんな古いマザーボードを復刻販売してるメーカーを見つけました
な、なんと新品ですよ、アスロック~~~でかした~~~!(笑)
「誰がこんなん買うねん」と思うのですが(あんたが言うな)
概ね1万円と結構良い値段にもかかわらず、かなり売れてるみたいです
きっと自分と似たような需要があるんでしょうね~~

早速注文して交換ですが・・・結果は悲しい結末に終わります
交換してもなんの改善も見られませんでした


CPUの交換

次は電源ユニットかCPU・・「どっち?」なんてもう、ぶっちゃけバクチのようなもんです(笑)
これまでの長いPC自作歴の経験値から言えば
電源ユニットのトラブルは一度か二度経験しましたが、CPUやメモリのトラブルはありません
経験則を生かすなら当然電源ユニットにトライすべきですが
そんなとき、たまたまヤフオクでPENTIUM4 2.8GHzの中古が600円で売られてるのに出くわした
十分な「ダメ元価格」(笑)、送料込みで764円ならあきらめつきます
「これでダメなら電源いきましょう」ってなことで早速ポチ!

到着して、交換してみました
いや~~~~、このマシン呪われてますか~~~~、と悪態もつきたくなる
失敗!!、なんの変化もありません
しくしくしく・・・・三日間泣き通しました・・・(嘘ですw)
でも、最初のマザーボード交換のとき、
ちょっとマザボ組み込み時の感触が怪しかったところがあったことを思い出しました
CPU用12v電源の4ピンソケット、なんとなく「カチッ!」っていわなかったような・・・

このソケットを一度だけ抜き差ししてみたら・・・・見事に起動です

もしかしたら、元々CPUは無罪で、
故障はマザーボードの単独犯行だった可能性も出てきましたが、もうそんなことはどうでも良い(爆)
終わりよければ全てよし!でありますよ
当然、また元のCPUに戻してみるなんて面倒くさいことは致しませんw

えん罪だった可能性が高い、元のCPU君

組み上げ&セットアップ

ここまで来ればあとは簡単です
マザーボードに付属する、グラフィック、LAN、USB、オーディオの各ドライバをインストして完了
ちなみに、パソコンというのは中の部品を交換すると上手く動作しないこともあるんですが
今回はマザボ&CPUの交換にもかかわらず、
特に大きなトラブルも無く元通りの機能を取り戻しました

スキャナを接続するためのSCSIボード(これも懐かしい響きですね~)も無事に動作して
スキャナの動作も確認できました、めでたしめでたし!!
windows2000の懐かしい起動画面をご覧あれ~~~~~(笑)


ついでに、パソコンケースもお掃除、ちょっと若返って男前度向上!(笑)
CPUが3.0GHzから2.8GHzに下がったくせに、前よりきびきび動いてる気がします



試し撮り

趣味で集めている古地図をスキャンしてみました
今から約90年前に発行された昭和初期の「東京府・山形県」です
こんなふうに新聞紙大の紙情報を一気にスキャンできるのはとても便利
これをA3スキャナでやると数回に分けたスキャンとその貼り合わせ作業で1時間以上かかります
それに、注意して作業してもどうしても継ぎ目がずれてしまいます

ちなみにこの地図はカラー版ですが、
このスキャナでは当然ながら「白黒写真」のようにしかスキャンできません
それでも「一気にスキャンできる」便利さは、やはりたとえようも無く貴重なのでありますよ


よっしゃ~~!スキャナ復活!