2015年5月26日火曜日

ZOOM Q8 レビュー(1/3)


~ブログクラッシュのため、こちらに再掲します~

第1章 到着&開封

H27.2.28 10:30AM 無事にamazonより到着しました「ZOOM Q8」



箱はQ4よりQ8がひとまわり大きい
本体+マイクカプセルが大きいこともあるし、ウィンドスクリーンが今回スポンジ製になって
前のヘアリースクリーンみたいにクチャクチャにして突っ込めなかったのも理由?
Q4はこの液晶ユニットを外すことでウェアラブルカメラとして使うことが想定されていたが、
Q8は着脱不可、ウェアラブルカメラという方向性をある程度切り捨てて、
ミュージックカメラに向けて再スタートを切った、そんな印象を受ける
・・・のだが、上の写真右、パッケージ写真の右下に小さく白っぽく映ってるのは
三脚ねじ→ゴープロアタッチの変換シューである
いがいと未練がましくウェアラブルカメラを捨てきれなかったのかと、最初思った
しかしQ4にはゴープロ用のアタッチがいろいろと使えて便利だったし
かくいう私もその恩恵にあずかっていたから
Q4のからの乗り換え組ユーザーに気遣いした結果なのだろうと・・そう、納得することにした

  ※)Q4の液晶ユニット
    取り外してウェアラブルという割りに、スイッチ類がむき出しで、今ひとつ中途半端な方向性だった
    しかし、液晶ユニットを外せば電池満タンでの録画可能時間が30分以上伸びるというメリットもあった


箱から本体を取りだしてみた



写真とかで情報収集していて把握していたつもりだけど・・「ひとまわりは十分大きい」
こうして手に取るとマイクカプセルの存在感、威圧感、そして大きな声では言えないが
不細工さがすばらしい(^◇^;)
Q4が「カッコイイ~~!」と思えてくるほどだが、私はギター録音だけの用途だから
4CH録音やミキシング機能、おまけに画面も高密化して、音声記録ONLYにも対応という
ZOOMのチャレンジ精神あふれる、機能面の革新を思えば、少々デカかろうが、不細工だろうが
以上書いたことは全て許容、いや歓迎といってもよい

ここでひとつ残念なお知らせがある
今回標準で付いてきたXY式のマイクカプセルにはプラグインパワー対応マイク用の
3.5mmジャックが装備されていない
このため該当するマイクの使用はデフォルトでは不可能であるが、
このマイクカプセルは数種類存在し、取り替えも可能だから
プラグインパワー対応マイク用の3.5mmジャックが装備されているH6の標準XYカプセル
などに交換すれば使用可能になるようだ

第2章 First Impression(初日の気付き)

【電源スイッチ】
 Q4はオンオフともに長押しでしたが、Q8はオンのみワンタッチになりました
 基本的には歓迎です

【ハンディシェアv4.0(Q4に付属した閲覧・加工用のソフト)】
 Q4用のv4.0では、Q8に対しては「カメラとしての認識もしてない」ようで、
 自動起動しないし、Q8フォルダも非認識です
 しかし、Q8のmovファイルをwindowsのビデオフォルダかデスクトップにコピーしてやれば
 動画の再生や加工(リバーブやマスタリング、トリミング、音声の切り出しなど)は可能になります
 実は1080p、24/48の動画を撮影してその音声だけを取り出そうとしたのですが
 うちにあるソフトの全部でmov→wavの変換が不能でした
 今現在、Q8の動画ファイル(mov)から音声を切り出せるソフトはハンディシェアしかみあたらず
 少々制限はありますが、当面使用していこうと思います
 Q8に正式対応したハンディシェアの登場を心待ちにします(H27.4.16にv5.0リリース)

【画角】
 正確に検証しないとわからないですが、Q4より圧倒的に広い
 おそらくですけどHDR-MV1よりも広いかも・・
 最初、「あーーとうとう私も顔出しだーーー!」と思ったのですが、5段階のズームがある(^◇^;)
 最大限にズームしてやれば何とか顔出しは避けられそうです(笑)
 ただし、これは光学ズームではなく、単なる「切取り&拡大」です
 Q4はズーム時にどちらかと言えば「ぼやけた」雰囲気になったのですが
 Q8は逆に思いっきりアンシャープマスクが効いたような、ちょっとぎらぎらした感じになります
 ズーム時の画質に関しては誉められません(^◇^;)
 画質が大切な方はあまりズームせずにお使い下さい(笑)

【録音モード】
 Q8には4つの録音モードがあります
 それぞれのモードがどういうものなのかは以下のマニュアルを見ていただくとして
 http://www.zoom.co.jp/downloads/q8/manual/
 私は使いませんが量子化ビット24bit×サンプリング周波数96hzというハイレゾ音質については
 全てのモードで使えるわけではありません
 使いたいモードと音質レベルについては出来ない組み合わせが生じますから注意が必要です
                                               ※)第4章 レコーディングモード参照
【画質】
 Q4であまり良くは言われなかった画質ですが・・・
 これはもう少し詳細検証してみます
 いまのところ、解像感に関してはQ4より良い感じですが、周辺歪みは健在です(^◇^;)
 ただトータル的にやや良くなったかなとは感じています

【音質】
 音質的にはすごく素直な原音再生指向がQ4,Q8ともに感じられ、Q8で劇的には変わりません
 しかし、録音レベルが大幅にアップしています!!(歓迎~)
 両者のレベルメーター読みで10db弱、7,8dbくらい感度が上がってる感じです
 ちょうどコンデンサマイクとダイナミックマイクのレベル差くらい(よけいわかりにくい?)
 以下ギターからマイクまで約80cmの位置でのサンプル音源です
 弾き方で差が出ないように2台並べ、両者とも設定可能な最大レベルで録音しています
 <Q4の音サンプル>
  http://yahoo.jp/box/WqcSwZ
 <Q8の音サンプル>
  http://yahoo.jp/box/nqdpwS
 数字じゃなくても、聞いただけでも音量差は感じていただけると思います
 レベルを上げると通常S/Nが下がるのですが
 Q8がQ4に比べてノイズがひどいという印象はありません
                                   ※)今回のノイズはPCファンです
 
【長時間撮影について】
 Q4には当初、ファイルサイズが4GBを超えると、
 SDカードによってはその時点で録画が停止することがあるという弱点がありました
 (本来はファイルを新規作成して撮影は継続する)
 ZOOMもファームウェアの更新などで対応していたのですが
 Q8の取説にも「、クラス10 以上のカードの使用を推奨します」とあるので
 低速カードの場合にはまだ問題が残っているのかもしれません
 
 これについては、「トランセンドのclass10、1080p 30fps 48kHz 24bit」で検証してみましたが
 Q8大丈夫です、 とりあえず実用的なモードでは何とかいけそうです
 
 「トランセンドのclass10、3MHD 30fps 96kHz 24bit」という
 最高画質、最高音質でもやって見ましたが
 やはりぼろいカードだと40分弱(3ファイル目に突入したところ)で停止しました
 もうちょっと早いカードが必要に思いますが、Q4に比べて少々改善している気配はあります(笑)


【タッチスクリーンについて】
 画面サイズはQ4に比べて少し大きくなりましたが
 私、指が太いので、狙いどおりにメニューを選択するのは結構大変でした
 でも、途中から指先でなくとも「爪の先」にも反応することがわかりました
 おそらく感圧式だと思われるので、もしかすると保護フィルムを貼っても大丈夫かもしれません

第3章 サンプル動画 

ちょっと時間も限られており、弾き直しが出来ないので、
だいぶん間違ってますけど、スイマセン
もちろんエフェクトやその他加工はせず、録って出しの動画です
西村歩さんの「桜」です
私が弾いて5分40秒の動画ですが「1296p、24bit、96kHz 」というQ8の最高画質、最高音質
で撮ったものだから、ファイルサイズが・・・
<<<<< 1.15GB! >>>>>
しかし、youtubeがご機嫌良ければ、アップ&処理は10分ほどで済みます



1296pで、撮ってるんだから、いつも目にする「1080p」を上回る数字が見られると
ワクワクしながら歯車マークをクリックしたのですが
最初は360p・・・少し立つと480p・・・もう少し立つと1080p・・・
え~~~?って思いつつ待つとやっと1440pが選択可能になります
この間概ね30分前後でしょうか
元動画は1296pなのですが、youtube的には1440p扱いなのですね
ただ、見ていただければわかりますけど、1080pとさほど大きな差はないような(笑)
しかし、後ろに映ってるギターの弦がいきなり「ピシッ!」とくっきりしたのには
チト感動いたしました

【撮影条件】
 ◇光源:蛍光灯シーリング
 ◇画像拡大:5段階中の3段階目
 ◇録音レベル:8/10
 ◇録音距離:約30cm

【画質の感想】
Q4に比べてということになりますが
 ◇赤みが必要以上に強くなくて発売当時のQ4に比べると改善されていますが
  やや色合いにこってり感が無くてあっさり系の発色です
  ただし、被写体や光源でずいぶん変わってきますので、これだけでは何とも言えません
 ◇解像感はQ4よりも明らかに改善されてるように思います
  単純に画素数が上がったというだけではなくて、シャープネスが上手く働いてる感じです
 ◇私としては「好ましい」と受け止めております

【音質の感想】
 ◇感覚的にはQ4の音を引き継いだ感じがします
 ◇加工感がほとんど無い、そのまんまの音という印象です
 ◇これも、私としては「好ましい」と受け止めております

カメラとしてみた場合、画も音も相当高いレベルだと思います
ただ、youtubeのご機嫌が悪いときに1440pを選択すると、よく止まる(笑)
ひとつ困るのは、解像度が高すぎて
洋服やギターの汚れとか、爪の汚れとか、無精ひげとか・・・(爆)
みーんな映ってしまうことです

「Q8を使うときには、まず身だしなみとお部屋のお掃除」

これ大事かもしれませんね~~~(^◇^;)
それと、マイクが50cm以内にあると、もう鼻息が・・・鼻息が・・・
おそうじとともに、約6分くらい息しない練習もしてみる?
死ぬわ!
ちなみにいっぱいギター映ってますが、うちはギター屋さんじゃありません!

第4章 レコーディングモード 

Q8の特徴のひとつに「4つのレコーディングモード」というのがあります
一見、「なんのこっちゃ?」ってわかりにくさもあるんですが、
取説を良く読めば、そんなに複雑な話でもありません
ただ、取説だとそれぞれのモードで「何が出来るか」という記述になっているので
それを「何がしたいときにどれを選ぶか」という風に書き換えてみました

 
わたくしこと、ものぐさ太郎としましては、あまり凝ったことはしませんので(笑)
 ・動画撮るとき:MOVモード
 ・音声だけのとき:STEREO AUDIOモード
ということで割り切って良さそうです

MTRやパソコンのDAWソフトに取り込んで2次加工したい場合は
MOV+WAVモードかMULTI AUDIOモードになりますけど
このモードを選ぶと内蔵マイクや外部入力の使用状況によっては
最大4つのファイルが生成されたりしますので
よほど性根が入ってないと結構煩雑なことになります

ただ「ここ一番!」ってこともあるでしょうから、
「やろうと思えばできる」ということはとても大事な要素ではありますから
意味の無い仕様とも言えません

自分にとって最適なレコーディングモードを決めてみて下さい


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