前回記した通り、Cloudburstの背面パネルにはMIDIスルー端子がないので、一見するとCloudburstの後段に別のMIDI危機を接続できないように見えますが・・・
今日のお話は前回の「Strymon Cloudburst とMIDI(その1)」
より、さらに怪しい内容となります(^_^;)
繰り返しますが、私以外の様々な環境下での検証はしていませんし
耐久性や機材保護の観点からの保証をするものでもありません
くれぐれも、自己責任でお試しください
また、「なんでこんなのでMIDIできるの?」とかの
疑問にお答えできるほどの電気的な知識も持ち合わせません
うちではたまたまこれでうまくいったという
それを記事にしただけ、って程度にお読みいただけれは幸いです
それと・・STRYMONにはNIXIE2というプリセットエディター
がありますが、これを使う場合、
Cloudburstの後段へ本記事の方法でMIDI接続はしないでください
想定外の不具合を生じる場合があります
CloudburstにおけるMIDI送受信
CloudburstではEXP/MIDI端子はTRSフォンジャックとなっており、
・MIDIデータの受信:TIP側
・MIDIデータの送信:RING側
で行われます
MIDI信号のスルーアウトももちろん可能なわけですが、TIPやRingを意識するとなんだか頭が混乱します(笑)
そこで、邪道かもしれませんが「とりあえず動作する」簡単な方法を考えてみました
今回の記事は、
Cloudburstの後ろにBluesky V2をMIDI接続することを念頭に書いています
用意するもの
①ステレオ分岐ケーブル仲良しカップルが一つの音源を2人でイヤホンで聴く、そんな私には縁遠いシチュエーションのためのアイテム(笑)
Amazonでお安いのを探せば、例えば
こんな商品
②3.5mmステレオミニケーブル家中探せば1本くらいありそうな、そんなありふれたケーブルです
これもAmazonで安いのを探すとするなら、
こんな商品
③3.5mm 6.35mm 変換アダプタ(ステレオ仕様)前回記事で紹介したものがもう一つ必要です
もちろん特殊なものは不要で、一般的なオーディオ用のものでかまいません
※②、③が一体となったようなケーブル(TRSフォンー3.5mmステレオミニプラグ)
があればそれでもかまいません
④接続方法
このように接続します
MIDIコントローラーの設定
設定は自由ですけど、このコントローラー(Ampero Control)の場合だとCloudburstとBluesky v2で使用するBANKを分けておく方が何かと便利です
ということで、一例として下図のような設定を想定します
CloudburstとBluesky v2の場合だと、PC受信によるMIDIチャンネル決定や、CCアサイン、PC#127でのマニュアルモードなど共通点が多いので、チェンネルナンバーの変更のみって感じです
なお、後述しますが、CloudburstとBluesky v2では異なるMIDIチャンネルを設定しておく必要があります
Cloudburstの設定
【EXP/MIDI端子を「THRU」設定にする】Cloudburst取扱説明書のP.24を実行し、EXP/MIDI端子を「THRU」に設定します
これにより、Cloudburstが受信したMIDI信号をそのまま出力して、後段の機器(ここではBluesky v2)がMIDI信号を受信可能となります
後段の機器(ここではBluesky v2)の設定
Bluesky v2側で以下の設定を行います
・EXP/MIDI端子の機能を「MIDI」モードに設定する
・MIDIチャンネルを5~16のどれかに設定する
※チャンネル1~3は、MiniSwitchやMultiSwitch Plusで予約されてます
またチャンネル4は今回Cloudburstで使用済みです
後段機器の誤動作を避けるため1~4は避け、5~16で設定します
(上の図では例として5を採用しています)
以上すべてを完了すると、Cloudburstの後段に接続したBluesky v2の制御が可能となります
Strymon NIXIE2を使ってみよう
Strymonから無料で配布されているプリセットエディターです
若干不安定な部分もありますが、なかなかに便利なエディターですので、一度トライしてみるのもありかと思います
現状で公式に動作確認できているのは以下の機種になります
1. USB接続: cloudburst、 Iridium
2. MIDI接続:BigSky、TimeLine、Mobius
【できること】 ①ファームウェアの更新
②リバーブパラメータの変更&任意位置(1~300)へのプリセット保存
③グローバルパラメーターの変更
・MIDIの使用やチャンネル設定、THRU設定等
・DRY音の設定(Analog,Digitalの切り替え等)
・その他
④プリセットバックアップ 等々
【いま一つなこと】 ①まだベータ版であり、若干不安定な部分がある
・うまく接続できなかったり
・機体の画像が表示されなかったり
・フリーズのような状態になったり・・・
②Bluesky v2のようにUSB-C端子があっても使用できない機種がある
あとがき
これで、取り急ぎStrymon Cloudburst とMIDIのお話は完了となります
設定の保存・呼出やある程度の制御が可能になったのは大満足ですが、イシバシ楽器さんからオマケで頂いたStrymon mini switchをすっかり忘れていた
実はCloudburstの購入時点で、MIDIはAMPERO CONTROLを使うことが念頭にあったので、そもそもmini switchがオマケでいただけることにも気づかなかったわけだけど・・・
まあ、そのうち日の目を見るか、はたまた断捨離の餌食となるか、成り行きを見守ろうと思うキョウコノゴロ、ナノデアル