2025年7月21日月曜日

Strymon Cloudburst とMIDI(その1)

さて今回はStrymon CloudburstをMIDI制御するというお話
なんだかめんどくさそうな匂いもしますが、匂うだけでそんなにハードルは高くありません
 ・Cloudburstのプリセットを使いたい
 ・Cloudburstに設定を保存&呼び出ししたい
そのためには必須といえるテクニックです

用意するもの


Cloudburstの取扱説明書にはStrymon MIDI EXPケーブルとかStrymon Conduitとか書かれてますけど、そんなもの持ってない私が用意したのは以下のものです
ただし、以下は私の環境下で成功してるだけで、確実な成功を保証するものではないこと、およびこれらが機材故障の原因となる可能性を否定できないことから、実際に下記方法で接続する場合はあくまで自己責任においてトライしてみてください

①MIDIコントローラー(AMPERO CONTROL)
 PCやCCが送信できるものなら何でもいいと思いますが、たまたま手持ちだったAMPERO CONTROLを使います
 最近MIDI端子を持たないワイヤレス専用のMIDIコントローラーが安価で売られてますがそれは使えないので注意してください
 あと、当然コントローラ用の電源も必要になるので、機種に応じて適切な電源もご用意ください


②5PIN-TRS(タイプA)MIDIケーブル
タイプAという点に十分ご注意ください
私はAmazonでこの商品を購入しました
「4本もいらんわ!」って、まあそうでしょうけどw
それにしても安価ですし、最近のTRS型MIDI採用の流れからいっても無駄にはならない?・・なったらごめんだけど(笑)


③3.5mm 6.35mm 変換アダプタ(ステレオ仕様)
上記のケーブルは3.5mmミニプラグ仕様、CloudburstのEXP/MIDI端子は1/4インチTRSフォンジャックなので変換アダプタが必要になります
もちろん特殊なものは不要で、一般的なオーディオ用のものでかまいません


④イヤホン延長ステレオケーブル
MIDIケーブルが短いので、延長ケーブルを使います
ぶっちゃけなんでもよくて、今回のは百均(SERIA)の「ステレオ延長コード 2m」です
耐久性が心配ならもう少し高いのでもいいですが、機能的にはこれで十分!


⑤接続
以下のように接続します


MIDIコントローラーの事前準備


絶対必要でもありませんが、このあとCloudburstの設定を行う上で便利なので、コントローラー側の事前準備をしておきます
例えば、AMPERO CONTROLを下図のように設定したい場合を想定してみてください
このとき、赤の帯で示したように「PC信号を送信するボタンのうち一つでもよいから設定をすませておく」というのが「事前準備」となります


コントローラーの設定方法は機種により異なりますので、お使いになる機種の取説に従ってください

Cloudburstの設定


Cloudburstとコントローラーを接続後、Cloudburstの取説のP.21、P.22を実行します
コントローラーの電源はオンにしといてください

【ステップ1 – EXP/MIDIジャックをMIDIモードに設定する】(P.21)


【ステップ2 – MIDIチャンネルの設定】(P.22)


チャンネル設定では必ず「4-16(ブルー)」を選びます
このステップ2で、「LEDがブルーに変わると、ペダルが MIDIプログラムチェンジメッセージを受信するまで点滅します。メッセージが受信されると、ペダルはメッセージを伝送したMIDI チャンネルに設定され、Power Upモードを終了して本機の使用が開始できるようになります。」と書かれてますが、このとき、コントローラーの事前準備で設定したPCメッセージを送信すると、チャンネル設定が完了します
 ※上記のコントローラー事前準備の設定内容であればチャンネルは4となります

プリセットへの保存方法


Cloudburstで作成した音をプリセットに保存します
このためにはCloudburstの取説のP.25を実行しますが・・・

MIDI モードでプリセットを保存する】(P.25)


ここからは私の理解不足もあるので、誤りがあるかもしれませんが、プリセット保存できるのは、
 ・現在のつまみやスイッチ設定の状態ではなく
 ・Cloudburstの内部状態であり
すでに何かのプリセットを読み込んでいた場合は、物理的なつまみやスイッチの状態と無関係に、プリセットによる内部状態が別の番号にコピーされるだけのようです

すなわち、現在のつまみやスイッチ設定の状態を保存したいのであれば、
 ・プリセットを何も読み込んでいない状態で、
 ・取説の①の通りグリーンの点滅状態にし、
 ・その後、コントローラーから任意のPC番号を送信すると
 ・その番号に現在のつまみやスイッチ設定の状態が保存される
ということしか現在のところ成功していません(^_^;)

ところが、すでにプリセットを読み込んだ状態のとき、そこから抜け出して、つまみ通りの音に戻る(スマートな)方法が、取説には見当たらず、結局のところ
 ・電源のオンオフ
 ・PCで127を送信
 ・すべてのつまみやスイッチを設定しなおす
のいずれかでしか実現できない・・というのが現在の私の理解であります

とはいえ、曲がりなりにもこれでCloudburstのMIDI制御とプリセットへの登録、とりあえず成功!!ってことにさせていただきます

MIDIよもやま話


CloudburstはMIDI制御で格段に便利になる・・・のは間違いない
ただ、これはほんとによくある話だけど、「どのボタンになにを設定を忘れてしまう」→「MIDI使わなくなる」という落とし穴にはまるパターン、アルアルです(笑)

まあ、忘れる間もないほど使い倒すというのが一番良いのだけど、
 ・MIDIに割り当てる機能を厳選して複雑化させないとか
 ・コントローラーにシール張るとか
なんとか、穴に落ちない方法を模索するのもMIDI道というものなんだろうか・・・

さて、そろそろお気づきだろうか?


CloudburstにはMIDIスルー端子がないことに!
ってことはMIDIルートの終端にしか置けない????
いやいや、そんなわけは無いのだよ明智君(笑)

・・・次回「Strymon Cloudburst とMIDI(その2)に続く!!


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