2020年6月3日水曜日

コンデンサーマイク AKG C451B

4連投記事の本日が第2回目であります
前回のC414 XLSと同じAKG製ですが、今回はスモールダイヤフラムの代表格C451B
どんな音を聴かせてくれますでしょうか


AKG C451B


 
C451は、1960年代から金物やアコースティックギター用のマイクとして
不動の地位を得てきた名マイクでしたが、1993年に廃盤となりました
AKG C451Bはその後、2000年代に入って復刻版として発売されたものですが
それまでの451シリーズ(EやEB等)とはややキャラが異なるようで
ビンテージの方に魅力を感じられる人もまだ多くいらっしゃるようです

旧版C451はオークションなどでもよく見かけ、入手はさほど困難ではないのですが
状態確認も難しいし、私の場合旧版へのコダワリというのも全くないので
あえて冒険は避け、現行C451Bの購入となったわけです

一般的なペンシル型スモールコンデンサーマイクということで
ショックマウントを使うラージダイヤフラムと比べると取り回しが圧倒的によく
気軽に使えるメリットは大きいです
また、パッドスイッチやローカットスイッチなど機能面でも充実しており
アコギ録音なら持ってて損は無いマイクです

■ 形式 : コンデンサー型
■ 指向特性 : カーディオイド
■ 周波数特性 : 20Hz~20kHz
■ 開回路感度 : -41dB re 1V/Pa
■ 最大音圧レベル : 135dB SPL (パッドOFF、THD 0.5%)
■ 等価雑音レベル : 18dB SPL(Aウェイト)
■ パッド : 0/10/20dB
■ ローカットフィルター : Flat/75Hz(12dB/oct)/150Hz(12dB/oct)
■ インピーダンス : 200Ω以下
■ 電源 : ファンタム DC9~52V/2mA以下
■ 端子 : XLR(3P)
■ 寸法(φ×H): 19×160mm
■ 質量 : 130g
■ 付属品 : マイクホルダー、ウインドスクリーン、キャリングケース


サウンドサンプル


今回も比較用音源として、以下のの2本もあわせて聴いていただくこととしました
 ・AudioTechnica AT4040:国産フラットマイクの雄!
 ・RODE NT3:お手頃なギター録音マイクとしては定番!


【録音条件】
 ・マイクセッティングは14~15フレット前約20cm
 ・マイクのローカットやパッドスイッチは全てオフ
 ・マイクプリアンプはオーディオインターフェイスZOOM UAC-8を使用し
  どのマイクの場合もゲインは同一にセッティング、80Hzのローカットスイッチオン
 ・エフェクト、EQ処理は一切使用しない、また音量調整も一切無し

【AKG C451B】




【比較音源】






【私の感想】

いやいや、正直驚きました
ペンシルサイズながらラージダイヤフラムのような豊かな音です
低域の破たん限界がやや早めな傾向はありますし、ちょっと平面的な雰囲気もありますが
シャキッとしながらも豊かで十分な密度を感じます
いやはや・・・でありますw
逆に少し低域を拾いすぎるきらいもあるので、セッティングを工夫するか
150Hzローカットスイッチをオンにした方が使いやすいかも知れません

同じくスモールダイヤフラムのRODE NT3とも音の傾向はかなり異なります
ただ、それは「今回のセッティングでは」という話でもあるし
それぞれの特長を生かす工夫をすれば、あとは好みの問題と言える範囲であって
優劣ではないと思います
音で選ぶなら、シャキッと感重視の人はNT3、豊かさ重視ならC451Bかな??

どっちが使いやすいか?と問われれば・・・・・そうですね~
小さくて取り回しのよいC451Bが、わずかに有利かなとも思いますが
ファンタム給電の環境がない場合は電池駆動可能なNT3だし
これもケースバイケースですね

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ペンシル型は、ただシャキッとした音という固定観念をちょっと揺さぶられたマイクでした
スモールダイアフラムもなかなか奥深いですね


2 件のコメント:

bs-guitar-funnypage さんのコメント...

続いてペンシル型ですね
目の付け所がシャープです

ペンシル型のペアにあこがれた時があります
二本出しでネックとボディ側を狙うセッティングですね

今回のレポでは私も予想外に良いと感じました
意外でした。

zizi さんのコメント...

>bs-guitar-funnypage さん

旧451ではありませんがペンシルの候補としては
必ず名前が挙がるマイクですので、ある程度予想はしてましたが
良い悪いというよりも音色の暖かさに少し驚いてますw
ローカットスイッチを使い、セッティングを工夫すれば
さらに良い感じになるかも知れませんね!