2021年3月8日月曜日

Soleman MIDI Foot Controller

弾き語りシステムのROLAND GR-55(ギターシンセ)を
POD HD500Xで制御していたのでしたが、巨大なPOD HD500Xは、はっきり「邪魔」(笑)
大きさゆえ、置き場所の自由度も低いので、使いやすい場所に置くことも難しい
これはなんとかせねば・・と言う記事ですw

弾き語り機器をまとめてMIDI制御したい


弾き語りのシステムの中で、特に足元で制御したいのは以下の2機
 ■TC HELICON VOICELIVE2(ボーカルエフェクタ)
   ・REVERBのオンオフ
   ・HARMONYのオンオフ
 ■ROLAND GR-55(ギターシンセ)
   ・PCM2の音量
しかし、この両機とも「フットスイッチの接続端子」は存在しないため
外部からの制御にはMIDIが必須というわけです
これまでは、工夫と我慢でwなんとかしのいできたのでしたが、
できるならMIDIコントローラー一つで、上記が全てやれないものかと考えたのでした

SourceAudio SA165 Soleman


探したのはこんなコントローラー
 ・とにかくコンパクト
 ・設定の自由度が高く、対応範囲が広い
 ・エクスプレッションペダルが接続可能
 ・2つ以上のフットスイッチが付いている
 ・出来れば直感的に使える簡単操作
 ・出来ればUSB電源で使用可能
しかし、意外に無いものなんです、こんなの(笑)
それに、買ってみなけりゃ分からないといった要素も多いのがこの手の機材です
探しに探し、そしてある程度はダメ元という覚悟込みで購入に至りました

あらゆるMIDI機器に対応するオールマイティー MIDI Controller “Soleman”
 Solemanは、MIDI対応エフェクトボード、ラックシステムを始め、
 DAW、バーチャルインストゥルメント、シンセサイザー、VSTプラグインな ど、
 どんなMIDI機器にも対応するMIDIフットコントローラーです。
 複数種のMIDIコマンドを組み合わせた「MIDIマクロ」をEditor Softwareと併用
 することで簡単に送信することができます。
 更にSource Audio Neuro Hubとの併用により、Source Audio Oneシリーズ
 およびSoundblox2のペダルを最大5台まで、1ステップで簡単に操作可能です。

FEATURES
 MIDI CC、Program Change、Note ON/OFFなどはもちろん、
 あらゆるMIDIコマンドを組み合わせた「MIDIマクロ」を1ステップで送信できます。
 Neuro Hubとの連携により、Source Audio Oneシリーズ、およびSoundblox 2
 シリーズのペダルを最大5台まで同時に制御できます。
 何より、Oneシリーズペダルに対しルーティングオプションやタップテンポ、
 エクスプレッションコ ントロールまで簡単に操作できます。
 エクスプレッション・アウトを装備。エクスプレッションペダルにより
 複数台のエフェクターを同時に制御できます。

Control Mode Features

 SolemanはありとあらゆるMIDI機器を操作できます。
 その為には、Solemanに搭載されている”モード”の把握が不可欠です。
 Scene Mode:プログラム(プログラムチェンジ、Note ON、マクロ、エクスプレッション
        ペダルのレンジ、etc)のアップダウンを簡単に行えます。
 Set List Mode:プログラムチェンジメッセージを、最大64個まで順番に実行できる
        モードです。ライブなどを行う際、セットリストに応じてプリセットを
        完璧に配置できます。
 Panel Mode:もっとも自由度が高く、高度な設定が可能なモードです。
        フットスイッチに対しMIDI CC,PC,Note ON/OFFを始めとした
        MIDIメッセージを割り振る事が可能です。さらに、ありとあらゆる
        MIDIコマンドを組み合わせた「MIDIマクロ」もフット スイッチに
        アサインできます。
        スイッチの動作もラッチやモーメンタリーに変更することができ、
        他にも豊富なオプションが用意されています。
EDITOR
 Soleman エディターアプリケーションは無料ダウンロードの上、Windows、
 Macにてご利用いただけます。
 エディターアプリケーションにより、「MIDIマクロ」を簡単に組むことができます。
 「MIDIマクロ」はSceneモード、Set Listモード、Panelモードにてスイッチを踏む
 だけで簡単に送信できます。

  ■Power :  70mA @ 9V DC or 5V DC bus power (USB)
  ■Weight :    1 Kg
  ■Dimensions :    97 × 266 × 56 (mm)
  ■付属品 :    電源アダプター

少々値段は張りますが、まさにドンピシャ!

Soleman エディター


コントローラの設定及びファームウェアのアップデートに必須です
MIDI CCのことが少しわかっていれば、説明書なしでも使えそうです
ありがたかったのは「1つのフットスイッチに2つの動作を設定できること」です
例えば、リバーブONとリバーブOFFを一つのフットスイッチでトグル的に使える
ということで、ONとOFFで2つのスイッチを消費するかもとの心配も消えました

ただし、MIDIチャンネルはグローバル設定なので
フットスイッチごとに変えるとかは出来ないことにはちょっと注意が必要です

本体だけでは出来ない設定もこのエディターで行えるので
もしSolemanを買った場合は必ずダウンロードしておくのが良いです

Solemanの使用方法


機器間の接続方法(青矢印)及びCC信号の流れ(赤矢印)は下図のとおりです
VOICELIVE2には「MIDI thru」端子があるので、
SolemanからVOICELIVE2に送ったCC信号と同じものがGR-55にも流れます

【tcHelicon VoiceLive2】
リバーブとハーモニーのオンオフに使うCC#は固定で変更することが出来ません
このためSoleman側でフットスイッチに以下を割り当てます
 ・リバーブオン:右端のフットスイッチにCC#112、Value=64
 ・リバーブオフ:右端のフットスイッチにCC#112、Value=0
 ・ハーモニーオン:右から2番目のフットスイッチにCC#110、Value=64
 ・ハーモニーオン:右から2番目のフットスイッチにCC#110、Value=0

【ROLAND GR-55】
PCM2音量コントロールのためのCC#はGR-55側で自由に設定できます
ただしSolemanからのMIDIチャンネルがVOICELIVE2と同じなため
もしもVOICELIVE2で使用しているCC#を設定してしまうと
VOICELIVE2が予期しない動作をしてしまいます
したがって、VOICELIVE2内で使用しているCC#を避けて設定する必要があります
Soleman側、GR-55側の双方で以下の設定としています
 ・PCM2音量:エクスプレッションペダルにCC#8、Value1=0、Value2=127

まとめ


文字にするとけっこうたいへんにも見えるかも知れませんが
実際にはそれほど難しいわけではありませんし、トライの価値は十分あります
特に、フットスイッチ端子がなく、足技が使えない機器を使ってる場合は
MIDI制御は絶大な効果をもたらします
Solemanの3万円という価格は「かなり高い」ですが
劇的に改善した使いやすさは「ああ、買ってよかったよ」と思うに十分でありました


9 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

貴重なsolemanのレビュー、ありがとうございます!
購入を検討しております。
お教え頂きたい事があります。
フットスイッチ1つに2つの機能割当が可能との事、1つのスイッチにPCno.1とno.2を割当、外部プリアンプを切り替える事も可能でしょうか?
ご教示、よろしくお願い致します。

zizi さんのコメント...

匿名様、コメントありがとうございます
過疎ブログゆえ、大変うれしいですw

さて、solemanは超多機能なコントローラーですが
私が使ってる機能はその半分にも満たないと思います
使ってるコマンドもCCのみというのが現状ですので
適切な説明が難しいことをまずお断りしておきます

さて、まずはSOLEMANエディタの画面をご覧ください

【①:ボタンを踏むたびにA命令、B命令を交互に実行する】
この記事の中で1ボタンに2命令(例えばリバーブのONとOFF)
を設定しているのは画面右下の「Rev」という項目になります
 ・Latching動作でON動作とOFF動作の2種類を送信
ということなんですが、他のMIDIコントローラーでは「Togle」
という動作に相当します
ボタンを1回押すごとにONで設定したデータとOFFで設定したデータを
交互に送信するので見かけ上1ボタンに2命令設定したように見えます

【②:ボタンを1度踏むことで複数の動作信号を同時に送る】
この場合は「Macro」を設定する必要があると思います
エディタ画面の右上にMacroという枠がありますが
その右側にAddボタンがあるのでこれをクリックすると
CCでもPCでも一つの命令を追加することができます
これを繰り返して、必要な情報を登録します
 ※1 Macroは全部で127個登録できるます
 ※2 1マクロに登録できる命令は登録する命令により
    異なりますが10個程度は十分可能です
登録できれば、画面右下の「Rev」という項目に戻り
画面上でCCとなっているMessageTypeをMacroにすることで
下面でグレーアウトしているMacroが選択できるようになります


匿名様の必要とするのがどちらなのかわからないですが
こんな説明で良かったでしょうか(^_^;)
例えばプリアンプの登録プログラムの#1と#2を
ボタンを踏むたびに交互に切り替えるということなら
①の方法でできると思いますし
2台のプリアンプのプログラムナンバーをボタン1度踏みで
同時に切り替えるということなら②の方法になると思います


あとSOLEMANにはシーンモードとパネルモードというものが
ありますが、私が使ってるのはパネルモードになり、
シーンモードについては全くわかりませんw
パネルモードでは4つのボタンの動作を64種類まで設定できるので
シーンを切り替えることで非常に多種類の信号発信が可能になります
(他社のコントローラーだとBANKと呼んでる機能です)

ただ、SOLEMANけっこう高価なのでここまでの多機能が必要なのか
どうかも一考の余地があるかもしれませんね

つたない説明でしたがお役に立てれば幸いです!

匿名 さんのコメント...

早速の詳細過ぎるご返信、心より多謝です!

購入致しました(^^)
実機到着後、ご教示を熟読し設定を行なってみます。

今後ともよろしくお願い致します!

zizi さんのコメント...

匿名様、ご購入おめでとうございます

これで、貴重なSOLEMAN仲間ゲットです(笑)
実は、MACROに関してはこれまで使ったことがなく、昨日コメントを書くときはじめて使い方がわかりました
コメントいただけなければ、きっとずっと知らないままだったので、匿名様のコメントに感謝してます
ありがとうございました!!!

匿名 さんのコメント...

到着が楽しみです(^^)
editorを先走りインストールしてみましたが、ご教示頂きました内容が把握出来ました!
やりたい事以上が出来そうでワクワクしてますw

zizi さんのコメント...

ワクワク、すっごい良くわかります
そして、すっごい使い方を発見した時はぜひ教えてくださいね

あと、蛇足ながら
SOLEMANは9v電源でもUSB電源でも動作しますが、USBの場合ハブ経由とかで十分な電力が得れれないと、動きはするものの想定外のおかしな動作をすることがあります
ハブ経由の場合は電源付きハブなど十分な電力確保を考慮してくださいね
9v電源の場合は今のところ問題なさそうです

匿名 さんのコメント...

電源情報ありがとうございます!
パワーサプライから供給します(^^)

zizi さんのコメント...

それと、忘れてましたがUSB3.0ではエディタとうまくつながらないことがあります
可能ならUSB2.0のほうが確実かもしれません

匿名 さんのコメント...

貴重な情報、ありがとうございます!