2021年4月19日月曜日

BEHRINGER X AIR XR16 デジタルミキサー

現在使用中のシステムからミキサーが姿を消して久しい
ソロギター、弾き語り、マイク録音・・・
うちにはいろんな音源が個別のシステムとしてあるわけだけど
ミキサー通さなくても切り替えて使えば全然問題ないという判断でした
しかし、いろいろ事情もかわるもので・・・・

そもそものつまずきはZOOM UAC-8


ZOOMの誇る8ch高速オーディオインターフェイスですが

8chの2mixをメインアウトから出力可能と勘違い

したのがそもそものつまずきでありました
DAWであれば8chを個別に扱えるのですが、
AudacityやOBSのようなごく一般的な音声処理ソフトでは1,2chの音声しか扱えない
ということは・・・・1,2chに入る音を「ソロギター」とか「弾き語り」とかで
用途に応じて切り替えるしかないワケです

現在までのシステム構成


以前にも「弾き語りシステム」として紹介した下図のとおり
弾き語りシステム、ソロギターシステム、エレキギターシステムのそれぞれは
SONYのラインセレクターで切り替えてから、UAC-8の1,2chに入ります
また、ガチのマイク録音は、音質劣化を避けるため
マイクプリアンプからUAC-8に直接入るようにしていました
 ・GOLDEN AGE⇒UAC-8の6chに
 ・FOCUSRITE⇒UAC-8の7、8chに

となるとどういうことが「出来ないのか」
 ・ライブ配信などでは良いマイクでとったギターの生音とかは聴いてもらえない
 ・ソロギターシステムのギター音を使った弾き語りなどは出来ない
 ・ソロギターシステムにはマイクがつながってないので、Q8の内蔵マイクが必要
 ・ソロギター、弾き語りの音はZOOM Q8を通過するためQ8の電源オンが必要
  (Q8での録音を想定しているため)
 ・ガチのマイク録音の音はDAWでしか録音できない(Q8での録音は不可)

まあ、どれも致命的ってわけではないので、これまで放置してきたのでしたが
ライブ配信でどうしても「良いマイクの音でギターの生音を聞いてもらう」必要を生じ
ミキサーの導入に踏み切ったのでした

BEHRINGER X AIR XR16


【選定理由】
外見でも明らかなように、普通のミキサーにある、フェーダーやつまみ類は一切ありません
LANまたはWifiで制御することが前提のミキサーです
すでに座席周りが機材で埋め尽くされているなかで、ミキサーの置き場所を考えたのですが
どう考えても、操作しやすく見やすい位置にはおけそうもない
そうなるともう、このようなデジタルミキサーしか選択肢がなかったのでした
【主な特徴】
XR16の主な特徴というのは以下のとおりです
 ・コントロールアプリで全ての機能が制御可能
 ・高品位なエフェクトが内蔵されている
  (特にLEXICON REVERBが搭載されているのは魅力的でした)
 ・USBメモリへの録音、再生が可能
 ・オーディオインターフェイス機能は無いことに注意

【コントロールアプリ】
PC版のコントロールアプリはこんな感じです
マニュアルの力も少しは必要ですが、概ね直感的操作が可能な良く出来たアプリです

【エフェクト】
あまり使いませんけど、LEXICON REVERBはとても良い感じ!
Lexicon PCM Native Reverb Plugin Bundleとよく似たにおいがしますw
EQは内蔵エフェクトとしても用意されていますが、
それを使わなくても標準装備のチャンネルストリップで十分です
ただコンプはチャンネルストリップのだと効き方がやや過敏で使いにくいかな
とはいえ内蔵エフェクトのコンプはまだ使ってませんけどw

【音質】
十分良いです!PA用途ならほぼ文句なしじゃないでしょうか
宅録用途でも、超低ノイズなのが本当に嬉しい
ただ、稼働させたばかりの時は、ややハイ落ちしたかなという感触があったのですが
半日ほどでそれも感じなくなったので、録音用とでも十分使えるレベルです
それほどデジタルっぽさも感じさせませんが、
どちらかといえば、ややスッキリ系の音と言えそうです

USBメモリーへの録音・再生について


【USBメモリのフォーマット】FAT32です

【XR16での録音とその再生】
これは特に注意することなく、普通に可能です
このときの録音仕様は、ビット深度は16bit、
サンプリングレートはSETUPで設定した値(44.1kHzまたは48.0kHz)となります

【PC内音源の再生】
以下の条件を満たせば、PC内の音源をUSBメモリにコピーしてXR16で再生可能となります
BGM再生などに便利です
 ・WAV形式
 ・ファイル名は半角英数字のみ(日本語等の全角文字を含むとXR16で表示されません)
 ・ビット深度16bit
 ・サンプリングレートはSETUPで設定した値(44.1kHzまたは48.0kHz)にあわせる
元の音源の仕様が上記と異なる場合は変換を要します
フリーのAudacityでも簡単に変換できますのでご活用下さい
 ・元の音源を読み込む
 ・画面左下の「プロジェクトのサンプリング周波数」を
  XR16のSETUPで設定した値(44.1kHzまたは48.0kHz)にあわせる
 ・書き出しで「WAVとして書き出し」を選択
 ・16bitで保存(ファイル名は半角英数字とする)

まとめ


いまのところ「これは良いミキサーだ!」というのが正直な感想です
もちろん、上で書いた「出来ないこと」は全て解消しましたし、
基本的に有線LAN接続で使用していますから、Wifiでの通信切れなどもあり得ず
今のところマイナスポイントは一つも無いです
USB録音再生機能も地味に便利です

使用10時間未満の新古品と言うことで、市場価格の6掛け程度で入手出来ましたが
こんな値段で良いのだろうか、って思ってしまいます
もっと早く導入してたら良かった!(笑)

ちなみに、置き場所が狭く、仕方なく縦置きとしています
当然、電源スイッチと電源コードの差し込みが上側になるのですが
下側には排気口がありますので、「これをつぶすとまずいよな」という配慮から、
写真のように下駄を履かせて排気を確保しています



2 件のコメント:

UME さんのコメント...

あぁ、、、カッコええ。

といっても、ツマミやフェーダーが少ないので、UME的な見た目カッコいい度は少し減点しますけどwww

「2mixをメインアウトから出力可能と勘違い」
これ分かる!
同じZOOMのR32で同じ思い込みしました。
本気DAWじゃない派として、MIX2chでASIOなしで認識して欲しいのですが、、

物理的なフェーダーが無いのは私にとっては減点ポイントですが、全てリモートとはなんと未来的!
音質はともかく、使い心地は非常にきになります。

zizi さんのコメント...

>UMEさん

ようこそ~~~~~!!
私にとっても「つまみとフェーダーのないミキサーはミキサーじゃない!」
というのは同じ思いなのですw
しかし、そんな宅録派であっても、手の届きにくい位置に置くなら、もうデジミキしか選択肢がないので、最初は「仕方なく」って感じだったのですが、いざ使い始めると、この便利さにはまりすぎております

音の方も聴感上はとても良い音にきこえますし、コントロールアプリの使い勝手も上々!いまのところ文句の付けようがありません
私はPAをするわけではありませんが、PAだと観客席で無線コントロールしながら音確認なんて芸当も可能なわけですから、「フェーダーがない」というのももはや欠点とは言えない気がしています

おかげで、UAC-8も単なる2chオーディオインターフェイスに成り下がってしまいましたけど、まあ仕方ないかな(笑)
そもそも2mixは出来ないって最初にアナウンスがあってしかるべきと思うのですがw
その辺の事情からかZOOMのLIVETRACK L-12以上の機種では2mixのメインアウトがファームウェアのアップデートで可能になったようですが、ずっとチェックし続けてますけどUAC-8ではその気配すらないです(笑)

ちなみに私は中古を3万円で入手しましたが、これほど買って良かったと思える機材は久しぶりですw
USBメモリにメインアウトの音を録音可能なことは買ったあとに気づきましたけど、音も良いしなかなか便利なモノです!!