2022年11月22日火曜日

パッチベイBEHRINGER PX2000

購入からもう7,8年も経つだろうか
買って1年くらいは便利に使ってたんだけど、その後使わなくなってしまうと、配線の意味も使い方もすっかり忘れてしまった
今回は、ちょっとおさらいの意味も込めて機材紹介してみよう



パッチベイとは
パッチベイの姿、形を説明するだけなら簡単、1Uのラック機材で「全面にフォンジャックがずらりと並ぶ機材」です
一般的には24列、48個のフォンジャックが並ぶものが多いです

ただですね、「何に使うのか」と言われると、正直私もすべて把握してるわけではありません、というか「超単純な使い方」しかわかってない(笑)
パッチベイは下図に示すように前面2つ、背面2つの4つのフォンジャックと
モード切替スイッチ
(これは製品によっていろいろな形がある)が1セットとなっています


パッチベイとは、この前面ジャックと背面ジャック間の接続を様々に設定することで、音楽制作機材の使い勝手を格段に向上させるものです
パッチベイの動作はモード切替スイッチにより、以下のようになります

【Half-Nomalモード】
通常はリアの上下がつながっています。しかしノーマル接続と違ってフロント上段のパッチポイントに接続してもリアの上下は切断されず、リア上部からの信号はスプリットされて前面上部にも流れます。フロント下段にパッチ接続された場合のみ、ノーマル接続(リア上下)は切断されます。


【Nomalモード】
後部のパッチポイントが上下につながっており、オーディオ信号が正面からのパッチ
ワーク無しで上下に流れるパターンです。ノーマル接続ではフロントの上下いずれかのパッチポイントが使用されると、リア上下の接続が断たれます。


【Openモード】
上下のパッチポイントが全く接続されていないモードです。一般的にストレート接続の目的
はオーディオ機器の接続端子をパッチベイのフロントに持ってくることにあります。


【Parallelモード】
このモードでは、1 つのモジュールのすべての端子が相互接続されます。 この構成は一見意味がありませんが、1 つのオーディオ信号 (Aux センドなど) を分割して複数の送信先 (エフェクト デバイスなど) に送信するために使用されます。


【さてと・・・・】
上記のモードを一通り理解するのもなかなか大変なのですが、その上で「何に使うか」は使用者のパッチベイ経験値と発想力しだいなのです
「パッチベイは便利」と書きましたけど、実際に使いこなすのは難解なパズルのごとし!PX2000の取説にも「機器の配線はそれ自体が1つの技術(芸術)である」と書かれているように、私には具体的な接続の仕方を例に挙げて説明する「技術」はとうていございません(笑)

私の使い方
もう本当にお恥ずかしいのですが、基本的にはOPENモードのみしか使えていません
要は「プラグとプラグをつなぐ目的」なワケです
購入当時、よく使ってた時期の目的は「数台のラックリバーブを切替ながら音を比較する」と言うことでした
しかしラックリバーブは、写真のようにラックに組んだ状態なので、切替のたびに後ろに潜り込んで配線を換えるのは「もうめちゃくちゃに大変」なのであります


そこで、「各リバーブの背面出力をすべてパッチベイ前面にもってくる」ということを考えたわけです
パッチベイの2列を使用してステレオ信号を処理しているのですが、まあ図にするのもおこがましいほど単純なものです
 ※上のOPENモードとは信号の向きが異なりますが、OPENモードではどちら向きでも
  かまいません。ただ一般論を言えば「全面上段は出力、全面下段は入力」とするもの
  のようです

2列(Openモード)をワンセットとした私のパッチベイ使用法
1Aにギターの出力を差せば
1B、2Bにエフェクターのステレオ出力が帰ってくる

さて、ここまで来れば、忘れていたパッチベイの結線状況、ちょっとまとめておきましょう
要は、背面側のジャックと各エフェクター間はつなぎっぱなしにしておき
前面ジャックでプリアンプ出力とレコーダー入力のプラグをつなぎ替えることで、
簡単にエフェクターの切替を可能としたものです


【買って良かった??】
6台のラックリバーブの切り替えなんて、パッチベイが無ければ簡単にできなかったわけですから「パッチベイ買って良かったわ!」と喜んだものです
前面パネルでパッチ作業をしていると、なんだか二昔前の電話交換手のような気分にも浸ることが出来ました(笑)

今回の記事のおかげでTC_electronic M350
の音を久しぶりに聴くことができました
いや~~美しいリバーブだぁ!!


0 件のコメント: