2024年7月23日火曜日

自ら「退院祝い」BEHRINGER X AIR XR18

絶賛断捨離中なのは間違いないのですが、
入院&手術&良性判定というのも人生の大きな節目だから、お祝くらい買ってあげてもいいよね~~~~(笑)

BEHRINGER X AIR XR18


いわゆるデジタルミキサーという機材であります
wifi経由、または有線LAN経由で離れた位置からコントロール可能なミキサーで、特にPA業界隈では重宝されています

「退院祝い」とは書きましたけど、実はもう1年ほど探していました
探すといっても別にブツがないというわけではなく、新品は高いので程度の良い中古を捜索していたわけです

探していた、そのわけは・・


現在メインで使用しているミキサーは「BEHRINGER X AIR XR16」です
これについては以下の記事で詳細に紹介しています


もうこの便利さからは離れられません!ってくらいのお気に入りなんですが、1年半くらい前から、ごくまれに「電源が入らない」ということが起きるようになっていました
発生頻度は年に1,2回といった程度ですので、瀕死というにはまだ早いのですが、転ばぬ先の杖といいますか、予備は必要だなと・・
いきなり御臨終になって、それから探し始めるとなると、価格に目をつぶって新品購入しかなくなってしまうので、時間をかけて「程度と価格の条件を満たすもの」を探していたというわけです

XR16とXR18


コントロールソフトも共通、使えるエフェクトも共通なので、使用するうえでは大きな違いはありません
仮にXR16が故障しXR18に交換する場合でも、単純にプラグを差し替えるだけで問題なく移行可能です

ただ、XR18にはmidasマイクプリを備えたマイク入力が16あるのは使用の幅を大きく広げるものとなりそうです
また、XR18にはオーディオインターフェイス機能があるのも特徴ですが、その代わりというかXR16のようなUSBメモリへの録音再生機能はなくなっています


XR18のほうが高機能というのは確かですが、10本以上のマイクを使うような規模のPAをするのでなければ、XR16で十分かなというのが正直なところです
それにXR18では使えないUSBメモリへの録音再生機能ですが、わざわざPCでDAWを立ち上げなくても録音再生が可能というのが意外に便利でした
そのあたりのことも考慮すると、マイク入力の必要数が8以下であるならばXR16のほうが使いやすいかもしれません

「じゃあなぜ今回XR18だったんだ?」という疑問はもっともですが、それには「ご縁があったから」としか答えようがありません
しかしまあ、ちょっぴりはXR18への好奇心もあったのは否定できませんけど(笑)


2024年7月19日金曜日

耳下腺腫瘍の切除

すでに何年も育てて巨大化してしまった耳下腺腫瘍、ついに決着の日がやってきた

耳下腺腫瘍


耳下腺腫瘍について一般社団法人日本形成外科学会HPからの引用を示します
https://jsprs.or.jp/general/disease/shuyo/hifu_hika/jikasen.html

*******(以下引用)************************
耳下腺腫瘍とは
耳下腺とはおたふく風邪で腫れる唾液を作る臓器の一つで、左右の耳の前方に位置します。耳下腺内には顔面神経が走行しており、顔面神経の外側を浅葉、内側を深葉と呼んでいます。耳下腺腫瘍は腫瘍全体からみれば3%前後で、発生頻度も10万人に1~3人といわれています。耳下腺腫瘍の中で約80%程が良性とされ、良性腫瘍の中でも多型腺腫が70~80%を占め、他に腺リンパ腫(ワルチン腫瘍)、血管腫、脂肪腫などを認めることもあります。
良性の耳下腺腫瘍は一般にゆっくりと増殖するため腫瘤を触れる以外は無症状のことが多く、数ヶ月から数年の経過で耳前部にピンポン玉様の腫瘤に気付き病院を受診することも少なくありません。
検査としては超音波検査、唾液腺造影、CT、MRI、RIシンチグラムなどがあげられ、腫瘍の形、大きさ、部位などから診断しますが、最終的に良性か悪性の判断、組織型は手術で採れた腫瘍を組織検査に出し確定診断を行います。
*******(引用終り)************************


3年前の免許更新時点の写真ですでにふくらみが確認できていたのですが、生来のビビりが災いして踏ん切りもつかないまま放置していたところ、今年の年初で8cm程度まで大きく育ってしまいました


ほとんどが良性とはいえ、大学病院でも「今は良性だったとしても悪性化の可能性はゼロではない」といわれ、手術に踏み切ることとなりました
ちなみに術前に細胞診などもやってみたのですが良性悪性の判断はつかず、術後の病理検査でしか確定診断はできないとのことでした

入院&手術&退院


私自身の備忘録として時系列を整理しておきます
 2024.6.21(金):入院&術前口腔衛生処理
 2024.6.22(土):何もすることなし
 2024.6.23(日):何もすることなし
 2024.6.24(月):8:30手術開始、15:10手術終了
 2024.6.25(火):痛みに耐えるw午後にはおしっこチューブを抜去
 2024.6.26(水):午後に点滴を抜去
 2024.6.27(木):首に入れた排液ドレーンを抜去
 2024.6.28(金):経過観察
 2024.6.29(土):晴れて退院
標準的なのかどうかは私にはわかりませんが、まあまあ早い退院だったのではないかと思っています

結果概要


手術による後遺症については、以下のような結果となりました
 〇:目の周辺の動きや感覚には問題なし
 〇:口の周辺の動きや感覚には問題なし
 △:顎から耳にかけての皮膚感覚が一部喪失
ということで、最悪は顔面麻痺も覚悟していましたが、優秀な先生のおかげで最小限の影響にとどまりました
もちろん「術前と変わりなし」が最良ではありますが、多くの神経が集中している部位の手術でしたし、何せ腫瘍が8cmもある大きなものでしたから、この程度で済んだこととに感謝しています

後遺症・・ではありませんが、傷跡は結構グロイデス(笑)
ま、でもこれは日に日によくなっていくことでしょう
望みは薄いですが、皮膚感覚についてももしかすると時間経過で回復することもあるかもしれません


さて、最大の関心事は「悪性か良性か?」ということでしたが、手術から18日経った2024.7.17に病理検査の結果が出ました

幸運なことに「良性腫瘍でした」との告知に、一安心!!

上にも書きましたが、耳下腺腫瘍の場合、良性:悪性=8:2ということでしたし、診察所見でも「悪性を示すものはみあたらない」とのことだったので、ある程度楽観はしていたもののやはり精密な検査の結果「良性」となったのはうれしいものです

さてこの良性腫瘍もいくつかの型があるそうで、5割強を「多形腺腫」3割強を「ワルチン腫瘍」が占めるそうです
私の場合はワルチン腫瘍で、「悪性化する恐れはないが両側に発生することがある」という特徴があり、実際今回の手術しなかった右側耳下腺には小さなものがまだ残されています
この右側耳下腺腫瘍をどうするかも今後の懸念なわけですが、「とりあえず経過観察しましょう」と先生もおっしゃるのですぐにどうこうということはなさそうです

その他いろいろ


【全身麻酔】
初体験の全身麻酔、昔の医療ドラマで「○○から逆に数えてくださ~い」なんてシーンがありましたが、そういった「だんだん効いてくる」って感覚はありません
点滴刺して「入れますね~」といわれてから数秒でしょうか、スイッチが突然切れたように意識が飛んで、その次の瞬間「○○さ~ん、終わりましたよ~~」の声
いやいや、すごいものですw
ただ、麻酔が覚めると同時に襲ってきた傷の痛みが強烈で・・・痛み止めが効くまでの30分ほどは地獄でしたが・・

【手術時の装備w】
手術に臨むときの装備(衣装?)
・頭に手術用の不織布キャップ(病院で支給)
・手術着(病院で支給)
・足に弾性靴下(病院で支給、血流促進やむくみ防止のためらしい、かなりきつい)
・上半身は下着なし
・下半身は紙パンツ(紙おむつでなくてよかった・・w)
入院前に一番不安だったのは「紙おむつはやだ!問題」でしたが、まあはくタイプの紙パンツでよかったので一応尊厳は守られた(笑)
ただし、手術後に気が付くと知らぬ間に紙おむつをはかされていたのは、ここだけの話ということで・・
ちなみに、紙パンツも紙おむつも入院前にAmazonで購入していたものを持参した次第です

【おしっこチューブ】
当然ながら人生初のおしっこチューブでしたが、挿管は麻酔導入後なので全く意識することはありませんでした
術後丸1日お世話になりましたが、ほとんど違和感もなく、傷が痛む中トイレに動かなくてもいいのはこれほど楽なものだとはとありがたく思っていましたが、抜き取る日は必ず来るもので・・・w
「少し痛いですよ~」との看護師さんの掛け声とともにジュルリ~と引っこ抜かれたあの感覚は、痛みだけではない何か得体のしれないものでありました(笑)

【病院食】
亡くなった母が「病院食はほんとにおいしくない」とよくこぼしていたので覚悟してましたが、正直それほどひどいものではありませんでした
確かに薄味でしたが、我慢できるギリギリのラインではあったので、自前で持ち込んだ塩やしょうゆはほとんど使うことなく過ごせました
加えて、米がなかなか上質で普段家で食べている米よりもおいしかったので、これも持ち込んだ「のりたま」ふりかけをかけるだけでおいしくいただけたのは幸運でした
また、毎食2種類から献立を選べる形になっており、それも食事の楽しみにつながったように思います
丸がついてるのは私の選択メニューです
選んだのがあたりの時もはずれの時もあるけど、「楽しみに食事を待てる」ってことが重要です
ちなみに私は手術日以外の食事は全部完食してきましたし、内緒ですが、売店でかっぱえびせんも買いましたw

【個室or4人部屋】
基本的には選ぶことができず、病院側の指定した部屋に入る形ですが、高額な「特別室」を指定した場合はその限りではないかもしれません
今回の入院では、4人部屋→個室→4人部屋と2回の引っ越しを命じられましたが、これも気分が変わってよかったです

【暇つぶし】
有料のTVを見るつもりははなから無かったので、AmazonPrimeで暇つぶしをするためタブレットを持参しました
最近の病院はwifi完備が多いのだそうですが、今回の病院もその例にもれません
ただ、当初は時間制限があって夜間は使えないと聞いていたので、夜間用のポケットwifiを持ち込んだのでしたが、結局24時間使用できたためポケットwifi出番はありませんでした
AmazonPrimeとDesney+で十分に暇つぶしできました
もちろん、充電用の電源やbluetoothイヤホンは必須です


【おやつ】
病院食が足りないわけではありませんが、暇ゆえの口さびしさから、売店でいろいろおやつを仕入れることになります
このとき気になるのが「音」ですw
菓子パンなどはまだこっそり食べられるのですが、かっぱえびせんなどは噛むと盛大に音がします
病院からは「間食しちゃダメ」とは言われていないので、そんなにこそこそしなくてもいいのでしょうが、相部屋の患者さんたちは痛みに耐えたり、きつい薬に耐えたり頑張ってらっしゃるので、なんだか申し訳ない気持ちが半端ない・・・「菓子類はやめとこう」と心に刻みました


さて・・・


残された右側耳下腺腫瘍の今後がどうなるかはまだ不明ですが、今は成長しないことを祈るのみです

この騒動?で機材の断捨離も一時中断ということになっていましたが、またゆっくり無理なく進めていこうと思います
これまでの機材処分が結構駆け足だったのは、正直「もしかすると残された時間はあまり長くないかも」なんて考えもあったからなのですが、「良性」という答えが出たので気持ちにも少しゆとりが生まれました

最後になりましたが・・
6時間もかけてていねいに腫瘍切除してくださった先生方、優しくケアしてくださった看護師の皆さん、入院や手術の説明をしていただいたスタッフの皆さん、本当にありがとうございました!!!
おかげでまた元気に生活できそうです、心からの感謝を!!!!



2024年7月11日木曜日

5方向シールド マイクスクリーン

弾き語りの配信や録音をするとき、扇風機やエアコン、ファンヒーター、PCファンの音をマイクが拾って困ること・・・きっとあると思いますw
この「マイクスクリーン」という商品は、そんなときのお助けグッズなわけですが、私の場合はそれとはちょっと異なる理由で購入・・さてその理由とは

5方向シールド マイクスクリーン
百聞は一見如かず、まずは写真を見ていただきましょう



こんな感じで「マイクをウレタンで囲む」道具なわけであります

設置はスクリーンに空いた穴にマイクを通すだけという単純なものでですが、マイクの径にもいろいろあるので、やや小径なマイクのためのアダプタも付属します
 ・アダプタ使用時:マイク径が50~55mm
 ・アダプタ不使用時:マイク径が70~75mm
とのことですが、「じゃあ55mm~70mmのマイクはどうするのよ?」
まあ、そこはそれ上の写真のように何かをマイクに巻き付けて対処するしかないのですw
(今回使用したマイクの径は58mmでした)


小径マイク用のアダプタ

導入の目的
もちろん家電やPCの音を少しでも小さくというのもないわけじゃありません
しかし、最も大きな導入目的は「弾き語りの時にギターの生音を拾わないようにしたい」ということでした

さて、世の中には「ボーカルエフェクター」なる機材が存在します
自分の声にハーモニーを付加したり、リバーブをかけたり、その他特殊な効果を付与するものなのですが、ギターの弾き語りでマイクを使うと、マイクは声とギターの生音の両方を拾ってしまいます

ボーカルエフェクターの効果は本来「声だけ」にかかってほしいのですが、マイクが声&ギター音を拾うため、当然ギター音にも同じエフェクトがかかってしまいます

リバーブなどはそれでもかまわないのですが、ハーモニーやハードチューンの効果がギター音にかかると「とても変な音に」なってしまうという困ったことが起こります

その対策の一つとして「生音の小さなサイレントギターを使う」方法があり、私もそうしているのですが、サイレントといっても生音がゼロなわけではないため、完全な回避は難しいというのが現状です


ボーカルエフェクター

そこで、次に思いつくのは「マイクがギター音をなるべく拾わない方法はないものか?」ということになるのですが、それで思いついたのが今回の「5方向シールド マイクスクリーン」だったというわけです

導入の効果
【環境音の低減】
効果ゼロではありませんが、
 ・後方5mにエアコン
 ・後方3mに扇風機
 ・前方1mにパソコン
といった配置でのノイズレベルは
 ・マイクスクリーンなし:-47dB程度(ミキサーへの入力時)
 ・マイクスクリーンあり:-50dB程度(ミキサーへの入力時)
と、わずかながら改善しているようですが「気持ち程度」ともいえる微妙な効果です

【ギター音の遮断性能】
うまく数値で表すのは難しいので感覚的な表現になってしまい申し訳ないのですが、
「ほとんど変化なし」
という結果になりました・・・残念!!


まとめ
家電やPCの環境ノイズは、ほんのわずかですが低減してくれるものの、ギター音の遮断に関しては効果なしという不本意?な結果となってしまったマイクスクリーンですが、とりあえずまだ使用中です(笑)
でも、効果が微妙なクセに18cmという無駄なでかさにいつまで耐えられるかはちょっと自信がありません

ただし・・・
今回の目的とは異なるので検証は行っていませんが、環境ノイズやギター音のようなこのマイクスクリーンの外からの音の遮断ではなく、「壁からの反射音を低減してデッドな音声を拾う」ということであれば、もしかすると効果があるのかもしれません
もともとスポンジ素材って遮音性能はほとんど期待できないけど、吸音材としてはある程度機能すると思えるので・・・